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『自分:第1章』

作者:零那
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『過呼吸』

アイツが、夜中いつもの友達と一緒に、先輩らしき人物2人を引き連れて来た。
この[いつもの友達]は、ユウ達と一緒に居て、普通におもしろい優しい子。
なんでコイツと一緒にいるんか解らん。
色んな悪い意味で有名なコイツなんかと...


なんか気分悪くなってきた。
さっきリストカットしたんもあるんかな。
ただでさえ貧血やのに。
気付いたら過呼吸起こしてた。

先輩らしき人物が焦って救急車呼ぼうとしたから、必死で首振って止めた。
久々になると苦しい。
毎日クセの様になってればマダましなんやけど。

リストカットと同じ。
毎日してると傷は浅め。
たまに本気でやると傷が深くなって大変。
本来縫うべき傷も零那は絆創膏の真ん中を貼り合わせるだけで済ます。
切ったときよりその後が不便やからソッチで後悔する。


ユウに連絡したんか、たまたまなんかは知らんけどユウが来て皆が帰った。
さすがに先輩らしき人物の前でヤルってのは無いだろうし...
何しに来たんか結局解らんかった。

過呼吸は持病みたいなもん。
心因性過換気症候群。
死ぬ筈が無い。
でも今迄死にかけた事がある。
心停止。
そのまま死にたかった。
でもユウと出逢って生きてて良かったと思う。

ユウと、もっと一緒の時間が増えたら嬉しいなぁって。

ただ、過呼吸もリストカットも、零那の過去そのものも...純粋な高校生にとってはキツイ。
零那の存在が重荷になる時は来る。
そう思ってた。
覚悟はする。
今は一時の夢...

 
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