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『自分:第1章』

作者:零那
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『1年』

此の施設に入所して1年が経つ。
また、わらび採り遠足の時期か...で、ソフトテニスか...
憂鬱やな...

相変わらずのルール違反。
人間関係でのトラブル。
それでも何とか1年で少しは落ち着いた。
立場やら何やらも解ってきた。

高校、強制退学やったし...
また行きたいなぁって思ってきた。
でも自立は絶対したい。


もしまた高校行けるなら全日制が良い。
そんな話をダメ元で寮長にしてみた。

後日、数ヶ所の高校が受け入れ拒否だったと言われた。
そりゃそうか...
定時制は論外。
施設生活に支障をきたす。
どうしても行きたいなら通信制やなって言われた。

てか、話を受け入れてくれた。
更に高校側に話してくれてた。
それ自体が凄く衝撃だった。


大検の参考書が在るか無いか聞いた。
持って来るって言われて後日貰った。
...うん、無理。
馬鹿やけん。
ちんぷんかんぷん。


分校に登校してからの作業の時間が減って、勉強の時間を作ってくれた。
でも大検やか無理。
何年かかっても無理。

それは職員も解ってる。
中3の授業を復習しつつ、高1の範囲を再度する。
その中で、基礎や基本が解らんとこは、その都度解るまでする。
勉強は解ると嬉しい。



ソフトテニスも日課から省かれた。
作業か勉強。
行事は、内容によっては不参加。

小中学生と距離をとられ出した。
日課変更。
生活態度は更に厳しく言われるようになった。

職員の意図が解らんかった。
でも、きっちり区別して、同等に扱われてるよりはマシだった。

夜中、職員が全員で集まって零那の処遇に対して真剣に話し合ってた。


通信制高校。
職場実習。
就職。
自立。
勉学と仕事の両立を目標。

聞いてしまった。


ここ暫く職員皆が夜中に来てたことは知ってた。
正直、自分のことを真剣に考えてくれてたのは知らんかった。

なんか...
なんか複雑...
嬉しいかも。
でも、そんなすぐに素直にはなれん。

 
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