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ロックマンX~朱の戦士~

作者:setuna
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第四十一話 Military Train

 
前書き
新たな新武装を手にしたゼロはそれの慣熟訓練に励む。
そして最後のステージにはルインが向かう。
 

 
ルインはスラッシュ・ビストレオが警備しているという輸送列車に転送され、ZXセイバーを抜き放つ。
セイバーとバスターを状況によって切り替えながら、輸送列車を駆け抜ける。
複数配置された砲台をローリングスラッシュで切り裂きながら破壊し、突き進んでいくとノットベレーがルインのいる列車に爆弾を放り投げる。

ルイン「くっ!!」

爆弾を回避し、次の列車に飛び移るとノットベレーをフルチャージショットで破壊する。
フルチャージショットは複数のノットベレーとメカニロイドを破壊していく。
次の列車へと飛び移りながら、相手の出方を待つと後方から元はレプリフォースの輸送用列車で、クーデター後は砲台と3本のドリルで武装しているDG-42Lが迫って来る。
ルインはドリルをかわしながらダブルジャンプで砲台に向かい、ZXセイバーのローリングスラッシュからトリプルスラッシュの連撃を喰らわせ、破壊する。

ルイン「氷烈斬!!」

次にドリルの真上から氷烈斬を繰り出し、ドリルを破壊する。

ルイン「龍炎刃!!」

次に龍炎刃でドリルの根元を破壊した。
破壊した瞬間に列車はトンネルの中に入った。


































トンネルの中に入った列車を見遣りながら、ルインは急いで一番前の車両を目指す。
途中でライドアーマー・ライデンを発見し、それに乗り込むと、電磁ブレードで敵のライデンを切り裂いた。
しかし、敵の攻撃も凄まじく、ライデンの堅牢な装甲を持ってしても耐え凌ぐのは容易ではない。
直ぐに耐久力を超えたダメージによりライデンが爆発寸前の状態となるが、ルインはライデンを乗り捨てて、敵に突っ込ませる。
ライデンの爆発に巻き込まれたレプリフォース軍はかなりの数が破壊された。

ルイン「……ビストレオはどこにいるの?早く奴を倒さなきゃ………」

かなりのペースで突き進んだルインだが、息を荒く吐いている。
一番前の車両に着いたルインは辺りを見回すが誰もいない。

ルイン「逃げられた…?いや、違う…!!」

後方から感じた気配にルインはそちらに目を遣ると、スラッシュ・ビストレオが凄まじい速度で追い掛けて来る。
その余りの速度に目を見張るが、ルインは意を決してZXセイバーを構える。
ビストレオが車両に着地した。
ビストレオ「俺の部隊に喧嘩を売る命知らずがどんな奴かと思ったら女か。」

ルイン「…戦争に男も女も関係ない」

ビストレオ「言うじゃねえか!!久しぶりの獲物だ。たっぷりと可愛がってやるぜ!!超特急であの世に送ってやる!!」

ビストレオは咆哮しながらルインに襲い掛かる。
ルインはそれを何とか回避し、セイバーで切り掛かるが、それをビームクローで受け止められてしまう。

ルイン「っ!!」

ビストレオ「やるじゃねえか。だが、俺様の力はこんなもんじゃねえ!!ツインスラッシャー!!」

脚を大きく振り上げ、衝撃波を繰り出した。

ルイン「きゃああああ!!」

まともに受けたルインは吹き飛び、床に叩きつけられる。
直ぐに立ち上がろうとしたが、脚部に激痛が走り、脚を見遣ると脚部に亀裂が入り、ショートしている。

ルイン「っ、こんな時に…」

ビストレオ「へへ、脚部損傷か?運のない女だぜ。」

ルイン「痛…」

立ち上がろうとしても脚に走る激痛でとてもではないが立ち上がれない。

ビストレオ「こいつで終わりだ!!」

ビームクローを構えてビストレオはルインに突進する。
ルインは咄嗟に目を閉じるが、衝撃がいつまでも来ないことに疑問を感じて目を開けると…。

ゼロ「どうしたルイン?お前らしくもない」

ルイン「ゼロ!!」

トリプルロッドでビストレオのビームクローを受け止めたゼロがいた。
ゼロは腕をZバスターに変形させるとバスターをビストレオに喰らわせる。

ビストレオ「ぐっ!!」

顔面に直撃はしたが、いくら強化パーツで補っても威力はかつての時より大幅に落ちているために倒すには至らない。
ゼロはトリプルロッドを構えて一気に突き出す。

ゼロ「ふんっ!!」

突き出した瞬間、トリプルロッドが3段階にまで伸び、ビストレオに直撃した瞬間、ビストレオは大きく吹き飛ばされた。

ビストレオ「ぐおおおお!!?」

あまりの威力にビストレオは吹き飛び、床に叩きつけられる。
ゼロはトリプルロッドの威力に驚いた。
これを使えば戦いの幅が大幅に広がるだろう。

ビストレオ「野郎…舐めやがって!!その端正な顔をズタズタにしてやる!!」

ビームクローを構えて突っ込むビストレオ。
ゼロはトリプルロッドを床に叩き込むと、その反動を利用してダブルジャンプ以上の跳躍をする。

ビストレオ「!!?」

ゼロ「氷烈斬!!」

トリプルロッドの穂先から、氷の刃が発現し、ビストレオの脳天に叩き込む。
そしてホッピングの要領でビストレオから距離を取った。

ゼロ「(いい武器だ…)」

トリプルロッドの使い勝手は良好だ。
ビームコーティングされた柄のおかげである程度の攻撃は防げるし、中~近距離の武器としてはかなり上等な武器だ。

ゼロ「(いい物をくれたな、あのジャンク屋は)」

またあのジャンク屋に会いに行くかと思考した瞬間、ビストレオが起き上がる。

ビストレオ「て、てめえ…」

ゼロ「まだ立てるか、流石だな。伊達に将校の地位を与えられてはいないな…トリプルロッドのいい練習相手になりそうだ。」

ビストレオ「舐めんなああああっ!!ツインスラッシャー!!」

ゼロ「夢幻!!」

ビストレオの放った衝撃波を屈んでかわしながら、分身を放ち、直撃させる。
そして体勢を崩したところでトリプルロッドを繰り出す。

ゼロ「雷神撃!!」

トリプルロッドの穂先から電撃が放たれた。
Zセイバーより電撃の規模は小さいが、トリプルロッドの長さによりZセイバーの雷神撃よりもリーチが長い。
そしてZセイバーを抜くと、セイバーを一閃する。

ゼロ「岩砕刃!!」

地を這う衝撃波が繰り出され、ビストレオの脚部に直撃し、爪を破壊した。

ビストレオ「お、俺の爪が…」

ゼロ「これで素早い動きが出来なくなったな」

ビストレオ「ぐっ…殺す!!ぶっ殺してやる!!」

ゼロ「無理だな」

セイバーを納めるとゼロはビストレオにバスターを放つ。
ビストレオはそれを回避するが、爆発的な瞬発力を生み出していた脚部に損傷を受けたために以前程素早くはない。

ゼロ「俺はあいつらを止めるまでは死ねないんでな」

トリプルロッドを再び勢いよく繰り出す。
それは狙い違わずビストレオの動力炉を粉砕した。

ルイン「ゼロ…」

ゼロ「ルイン、ハンターベースに戻るぞ」

ルイン「うん、ごめんね迷惑かけて」

ゼロが差し出した手をルインが握り返し、ルインはゼロと共にハンターベースに帰還する。 
 

 
後書き
ビストレオがトリプルロッドの練習台。

特殊武器・必殺技な入手。

ゼロ必殺技

疾風牙

原作に準ずる。

ルイン特殊武器

ツインスラッシャー

エックスと同性能。

ルイン必殺技

疾風牙

ゼロと同性能。

エックス特殊武器

ツインスラッシャー

原作に準ずる。 
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