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『自分:第1章』

作者:零那
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『遠足』

4月。
わらび採り遠足。
入所後、間もなくの行事。
施設外に皆でゾロゾロと。
ダサイジャージ&スッピン。
昔の子みたいなオカッパ頭。
髪バッサリ切られた。
しかも下手くそ。
男は坊主。
見た目だけなら真面目集団。

それぞれ過ちを抱えてる。
それでも、笑える。

零那は一番最後を歩いてる。
皆の後ろ姿が見える。
やっぱり笑える。
改めて見るとおかしい。

式の時は皆を見る余裕は無かった。
皆、どんだけの悪行をしてきたんやろ。
男連中は殆どが自分と近い。
最も近い子は危険なニオイがする。
傍に行けば解る。
本能?血?
騒ぐ。
なんでかな?
其処は当たる。


このままおらんなったろぉかな。
そんなこと考えてる子はおらんっぽい。
職員もベットリくっついてる。
監視力半端ない。


到着した山を1周。
自然のニオイは好き。
自然の空気も。
それなりに楽しい。

でも、虫は超大嫌い!!!
恐怖...
小さい蜘蛛にもヒーヒー叫びながら涙目で超必死だった。
笑われながら必死に進んだ。


野外昼食。
薪集め、火の管理、それなりに活躍。
ずぅ―――――っと監視下やけど、それなりに楽しんでる自分が居たりする。
不思議。
中学生には怖い思われてたらしい。

虫が超苦手なん見て話しやすくなったって。
其れ迄は近付くなオーラ出てたとか。
しまいには小学生が虫投げてきたり。
おどれしばくぞ言うて追いかけたり。
ナメられとる。

勿論説教。
男女どうこうや無くて言葉。
『女がおどれやか言うもんや無い!!』って。
『はしたない!!』って。
申し訳ない。
零那にとっちゃ、おどれ言うんは普通。
キレたときもやけど冗談でも使う。
逆に普通の時は言わん。

説教中にも関わらず虫投げてくる。
零那は取り乱す。
おどれクソバカ―っ!!
追いかける。

あ...
職員が、ごっつい形相...
すみません...
だって...

『だって虫!!嫌いなん知ってて投げて来るんで!!』
はい、零那バカなんです。
必死なんです。
笑えるよね。

職員も少々引き気味。
何故か。
反発は常にしまくってた。
でも私語や笑いは無かった。
此の日迄。
やから職員も一瞬戸惑ったんやと思う。

まぁ、そんなこんなで、楽しく過ごしたと思う。
笑わんって意地張ってるのが馬鹿らしくなった。
小学生は無邪気やな。

でも、なんでこんな幼い子が此処に...
可哀想に。
安心して甘える相手欲しいよな...
此処じゃ甘えれんよな...
寂しいよな...
頑張れっ!!

 
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