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『自分:第1章』

作者:零那
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『ソフトテニス』

グラウンドは男の野球。
その片隅にソフトテニスのコート。
基本、男女の無駄な私語は禁止。
極力、必要以上に接する事が無いように考慮されてる。
男女一緒に居る空間には必ず監視が付いてる。
男女交際は一切禁止。


男は、あの怖い階段から駆け降りてグラウンドに入ってく。
女は、坂を下り鉄格子の檻みたいな重い引き戸を開けてコートに向かう。


ソフトテニスの監督。
男寮は2棟ある。
そのうちの片方の男寮の職員。
施設内に寮が9棟ある。
そのうち児童が居るのは3棟。
男2棟。
女1棟。


女寮の寮長もソフトテニス。
寮長は細くて寡黙で真面目。
無駄が一切無い。
威厳のある人。
無言でも圧を感じる。

ゴリラみたいな人も女寮の職員やった。
あー、怖い怖い。
無駄に凄まんといて。
理不尽な圧力は嫌い。
萎縮する。
喧嘩もするし負けず嫌いやし、強がってるけど...
それでも、こぉゆう威圧感は怖い。
ヤクザより殺人犯より、何より怖い。


ランニング、体操、素振り、乱打、サーブ練習...
皆がメニューをこなしていく。

基本、球技やチームプレイが嫌い。
失敗したら絶対誰かのせいになる。
責めたり、嫌なムードになるのが嫌い。

自分との闘いが好き。
長距離が得意。

それでも、
球技でも1人でするのは好き。
ひたすらシュート練習極めたり。
壁パスしたり。
サーブ練習したり。
楽しかった。
変な奴。


とりあえず、初日は覚えてない。
スコートが超ミニで、ワカメちゃん並み。
ブルマやし。
すぐそこに男等居るし。
恥曝しみたいで...

男女交際禁止とか言うくせに、こんな超ミニはOKとか矛盾。
煽ってるとしか思えん。
実際、終わって寮に帰る時、中学生の男に『年上とは思えんくらい似合ってる。ヌケるくらい良い感じよ。』とか言われたし。
 
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