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『自分:第1章』

作者:零那
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『強制退学』

停学明け。
先輩に事情説明。
遠藤さんのこと知ってたっぽい。
新聞に載ったらしい。


学校職員は馬鹿のヒトツ覚えみたいに零那ばっか注意するし。

『他の奴には言えんのか!他に派手にヤっとん居るだろぉが!見えんのんか!ビビッとんか!施設の奴には何言うてもえんか!親出てこんしのぉ!差別か!施設の奴は文句言わんとおとなしく従えって!そぉ言いたいんか!』

スカート丈ごときで、こんなひつこぉに言われ続けよったら親出てきたら揉めるしのぉ。
他に酷い奴なんぼでも居るし。
施設の奴やったら職員来ても『やっぱ施設やけん』って強く言えるしのぉ。

ブチギレて暴言吐きまくった。

水商売やウリしよる奴は居る。
職員は見て見ぬフリ。
何も言えんのん。
笑える。
何がしたいんぞホンマ。
理不尽過ぎる。


追い出したいとしか思えん。
職員からの執拗な指摘。
結果、停学。
零那も、馬鹿やとは思った。
職員の思う壺。
でも理不尽には耐えん。
もう二度と。
屈辱過ぎる。
理不尽には従わん。
意地でも。
馬鹿でも。
損でも。
絶対嫌。


課題やかせん。
施設にもうんざりやし。
部屋で引き籠もり。

施設で御飯作るオバチャンに迷惑かかる。
やから停学は嫌。

でも仕方ない。
理不尽なやり方に黙って従いたく無い。

停学中は迷惑かかるから施設の仕事は手伝った。
こんな性格でも関係無い人間には、それなりに気ぃ遣う。

小学生の宿題や、シーツ交換、洗濯物、掃除...


ストレスは限界。
施設も学校も女集団。
其処以外での悪行も悪化。
自暴自棄。
狂った。
常に死に場所や死ぬ方法を考えてた。
未遂ばっかやから、死ぬんなら完全に死にたい。
他人に迷惑ならん様に。


そんなこんなで早くも1年経過。

自主退学という名の強制退学。


先輩の卒業式も出れん。
2年なったら被服選考予定だった。
文化祭、3年のウェディングドレス披露宴が綺麗で可愛くて楽しかったから。

準備の生徒会も結束が半端なかった。
やりがいもあった。
また来年もしたいなって思った。
後悔だらけ。
理不尽な停学。
理不尽な強制退学。
ホンマ最悪。

 
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