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魔法科高校の有能な劣等生

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覚えてない

 
前書き
前回の続きです。
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「風華ちゃん、風華ちゃん!」

男の子の声が聞こえる。
知っている声、でも体は動かない目は開かない。

「風華、風華、風華!!」

今度は違う男の子の声が聞こえた。
とても心配そうに自分を呼んで来る声は何故かとても嬉しかった。

「う、うーん?」

なんとか目は開き体は動いた。
少し体が重い気がするがそれは多分、寝ていた気絶していたからだろう。
記憶は無いが何かが合って自分は気絶した。
そう考えるのが普通、自然な感じが今の自分から感じられた。

「起きたか風華、凄く心配したぞ」

「え、えっと、す、すいません」

凄く心配したぞ。
この言葉は私、一条 風華の身に何か合ったという事だ。
何かは思い出せないが何か何かが私の意識を刈り取り眠りの世界に落ちた。

「ゴメンな風華ちゃん。
俺がビックリさせたばっかりに」

急に影は謝って来た。
その謝りは自分が何か悪い事をしたという自覚が有る謝り方
影が私を気絶させた原因?

「俺も悪いんだ。
行き成り影の魔法シャドウダウトを見せてビックリさせてしまって。
もう少しちゃんと説明するべきだったんだ」

二人は熱心と言える程、謝って来る。
が、私は何を謝って来ているのかが解らない記憶に無いのだ。
自分の身に何が合って気絶したのかその原因が。

「すいません。
私、なんで気絶していたのか覚えてないんです」

私は正直に覚えていないと言った。
覚えている振りをして二人の過ちを許すのも考えたが自分がどうやって気絶したのか知りたい。

「覚えてない?
ま、それは言えるか初めてあれを見てビックリしない奴はいないからな」

「あ、それは俺も同感出来る。
初めてシャドウダウトを間近で見た時は俺も腰が抜けた」

二人は語り出した。
全く理解出来ない。
私はどの様な理由で気絶したのかシャドウダウトとはなんなのか?

「でも本当に風華が無事で良かったよ。
怪我とか無い?」

零は座っている私に手を差し延べ言って来る。
私は差し延べられた手を借り立ち上がり体に異常が無いか確認

「大丈夫です。
ちょっと足がふらつきますけど」

怪我は見当たらない。
衝撃や攻撃、そういう類で気絶した訳では無いらしい。
なら一体、どんな理由、何が合って私は気絶したのだろう?

「そうかなら少し休もう。
影、もう風華の前でシャドウダウトは使うなよ!」

「解ってるよ気おつける」

シャドウダウト?
それが私を気絶させた原因?

「あのシャドウダウトって何ですか?」

「あ、ショックでそこまで記憶が飛んでるのか。
知らない方が良い多分、また見たら気絶じゃ済まないかも知れない」

零の言葉で段々と解ってきた。
私はシャドウダウトと言う何かを見て気絶し倒れた。
多分、シャドウダウトは魔法、それも影が使える特別な魔法

「そ、そうですか」

「本当にゴメンな。
俺達のせいで風華を危険な目に合わせてしまって」

「過ぎた事です。
気にしないで下さい」

その零達が言っているシャドウダウトが気になる。
が、これ以上、二人を困らす事は出来ない。

「さて風華ちゃん!
そろそろ無月家に帰ろう。
時間もそろそろ微妙だしね。」

「は、はい」

一歩、足を前に出した。
が、足がふらつく安定しない。

「俺がおんぶしようか?」

それは零からの言葉だった。
 
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