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魔法科高校の有能な劣等生

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探知

 
前書き
前回の続きです 

 
猫、その昔は世界中に存在していたと言われていた猫。
それは今の時代では数を減らし絶滅危惧種として大切に保護され飼育されている。

「か、可愛い!?」

一条はその絶滅危惧種となっている動物、猫を撫でている。
初めて見る生き物だったので最初は戸惑いを感じていたようだが今となっては戸惑いは無くなり愛らしさが芽生えたようだ。

「その猫の名前はコロ
何時も悪戯ばかりして皆を困られるやんちゃ猫」

今、一条が撫でて可愛がっている猫は無月家の中でも最年長の猫である。
そのせいか人懐っこく撫でたら舐めてくれたり腹を見せてくれたりと色々と可愛い奴なのだが悪戯が趣味なのか人がいない事をいい事に食べ物を漁ったり魚を持ち出したりと困った奴なのだ。

「コロ、いい名前だね」

「風華は見た所、猫は初めて?」

俺の家では猫は珍しくない。
絶滅危惧種と言われているがこの無月家の庭では数百以上の猫が住み着き生きている。
が、それはこの家の言える事で他では言えない。

「うん、初めて見た。
こんな可愛い生き物がいるなんて!」

猫を抱っこし顔を擦り付ける女の子、一条 風華
そんな仕草はどう見ても女の子、しかも俺から見た一条 風華は女の子の平均を超えて可愛い。
それを見た俺は少し胸がキュンとなる。

「そ、そうか。
まだまだ沢山いるけど探してみる?」

「探す探す!!」

即答だった。
やはり女の子と言う生き物は可愛らしい物に弱いらしく。
可愛い物の為なら苦労を惜しまない生き物、それが俺の考えだ。
と一条 風華を見てそう思った。

「なら多分、この時間なら茂みの方に隠れてるな。
こっちに来てみて」

そう言って俺は庭の奥に入っていく。
この無月家自慢の庭は庭と言うよりジャングルに近い庭なのだ。
奥に行けば行く程、道は複雑になり人の五感を狂わす森
が、俺の場合、この森に近いジャングルに近い庭を熟知している。

「さてここなら出来るかな」

俺は一度、深い深呼吸
そして集中、サイオンが俺の身体から流れ身体を覆う。
魔法式を構築、地面に魔法を放つ。

「ま、魔法?」

「ああ、重力変化魔法の一種で地面に振動を与えて対象を識別する魔法だ。
ちょっと範囲が狭いのが難点だけどその狭い範囲の中ならどんな小さい生き物でも物体でも感知出来る」

「振動を与えて?
でも振動なんて感じませんでしたよ?」

「振動と言ってもとても微弱な物で人間では感知出来ないんだ。
ま、そのお陰で何か合った時に便利なんだけど」

重力変化魔法の中でもこれは初歩中の初歩。
これが使えなてくは重力変化魔法を扱う事は出来ない。
が、偶に順がバラバラで重力変化魔法を使える様になる者もいるがそれはとても稀だ。



 
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