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『自分:第1章』

作者:零那
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『転校』

母さんと兄と姉と...出て行った時に、父さんが追いかけて来る事は無かった。


大阪府内の、母さんの兄姉の家を転々と繰り返した。
学校には行けず、何も持たずに出た為、自主勉強も出来ない。
母さんは常に仕事で居らず、兄も何故か姿は無い。


『家』というのはドコでも同じで居心地は悪い。
更にイヤミを言われっ放しだとさすがに辛かった。


ばぁちゃんの葬式で行った島。
其処で暮らす事が決まった。
じぃちゃんち。


小1の終わり頃?
小2になってた?
曖昧やけど2校目。
大阪弁がキツイ言われたり、島独特の方言が解らず少し困った。
勉強は、居残りして先生に教えて貰うのに忙しかった。


男子からは髪を引っ張られたり、いじめられたり。
それに仕返しをして親を呼ばれたり。
やられたら、やり返す。
自分が悪く無いなら尚更。

女子が妙に庇ってくれてたけど意味なかった。
悪いけど。
『そんなん言うたら可哀想やろ!!』
自分可哀想ちゃうけど?
逆に腹立ったくらい。

女子はキライ。
男子とフザケよる方が楽。
何故か?
女子は腹の内が解らんくて気持ち悪い。
男子は馬鹿やから素直に言葉と行動に出る。


こんな奴やから、小さい頃から男勝りで問題児で可愛げが無い。
でも、根は真面目。
筋通らんことしょったり、弱い者イジメしょったら殴りかかってた。


一応、普通の小学生。
放課後に遊具で遊んだり、セーラームーンごっことかしてみたり、校舎裏の隙間で友達と宿題したり。
会館で皆と宿題して2階で遊んだり...


普通の小学生やと思う。
この頃迄は... 
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