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ロックマンX~朱の戦士~

作者:setuna
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第二十一話 希望

 
前書き
ようやくシグマを追い詰めたエックスとゼロ。
しかしシグマは奥の手を隠していた。 

 
上半身だけとなったシグマを見遣り、エックスとゼロはとどめを刺すためにバスターを向ける。

エックス「イレギュラーシグマ!お前の野望もここまでだ!!」

ゼロ「お前に利用され、死んでいった者達の無念をここで晴らしてやる!!」

シグマ「まだだ…まだ終わらん…!!」

シグマの頭部がボディから外れ、壁へと向かっていく。
壁の狼の額に取り付いた次の瞬間、壁を粉砕して巨大な狼型メカニロイドと融合したシグマが、エックスとゼロを睨み据える。

エックス「シ、シグマ!?」

ゼロ「ば、馬鹿な…!!」

絶句するエックスとゼロを嘲笑うようにシグマは言い放つ。

シグマ「驚いているようだな…私は万が一に備え、部下に新たなボディを造らせていたのだ。お前達が来るのが予想以上に早かったためにまだ未完成だが…今の満身創痍のお前達を始末するには充分過ぎるほどだ。私の真の力…その身で味わうがいい!!」

メカニロイドの口から火炎が放たれる。
並のレプリロイドが受ければたやすく溶解してしまうほどの高熱。
エックスとゼロは反射的に回避した。
凄まじい熱にエックスとゼロは戦慄する。

ゼロ「図体がでかくなっただけでいい気になるなシグマ!!」

巨体になったために以前の機動力を失ったシグマの攻撃はある程度距離を置けばかわせると判断し、ゼロはフルチャージショットをシグマのメカニロイドボディに浴びせる。
しかし…。

シグマ「無駄だゼロ!!もはやお前如きの攻撃で私を傷つけること出来ん!!此処がお前達の墓場となるのだ!!」

ゼロ「なんだと…!?」

ゼロのフルチャージショットを受けてもメカニロイドのボディには傷1つ付かない。

シグマ「裁きの雷を受けるがいい!!」

エックスとゼロに目掛けて降り注ぐ電撃。
避けようとするが、あまりの数に直撃を受け、膝をつく。

エックス「な、なんて威力なんだ…!!」

ゼロ「くそ…ここまで来て負けてたまるか!!」

エックス「うおおおおおおっ!!!!」

残った全てのエネルギーと武器をシグマに叩き込むエックスとゼロ。
しかし如何なる武器を用いようと、どれ程のエネルギーを叩き込もうと眼前のシグマは身じろぎもしなかった。

シグマ「無駄だ!!こうなった以上貴様らに勝ち目はない!!」

質量にものを言わせた打撃。
莫大な出力任せの電撃と火炎。
それらを受けながらもエックスとゼロも負けじとバスターを放ち続ける。
互いに凄まじい火力の応酬がされるが、どんなに攻撃を受けてもビクともしないシグマと徐々にダメージが蓄積していくエックスとゼロ。
このままではどうなるかなど火を見るより明らかだ。
エックスとゼロに向かってその腕を振り下ろすシグマ。
かわそうとするエックスとゼロだが、それは既にシグマには先読みされていた。
電撃がエックスとゼロを襲う。

エックス「うわああああっ!!!!」

ゼロ「ぐわああああっ!!」

敢え無く吹っ飛ばされるエックスとゼロ。

シグマ「滅ぶがいい!!」

腕を出鱈目に振るい続けるシグマ。
攻撃を受けるエックスとゼロは壊れた人形のように宙を舞う。

エックス「く…そ…っ」

床に叩きつけられるエックスとゼロ。
もはや倒れ込んだままピクリとさえ動きはしない。

シグマ「もう終わりか…まあ、当然の結果だがな…私はこの力を持ってレプリロイドだけの新たな世界をこの地上に築く」

エックス「勝手に…決めるな…!!まだ…終わっていない…俺はまだ…生きている……!!」

激痛に震える身体を叱咤し、起き上がろうとするエックス。

シグマ「流石は無限の可能性を持つレプリロイド。我々の元になっただけのことはある。だが…」

シグマの額にエネルギーが収束していく。

シグマ「所詮は雑魚の遠吠えに過ぎん!!」

シグマの額から巨大な砲撃が放たれた。
それは真っすぐエックスへと向かっていく。
エックスが思わず目を閉じた瞬間。

ゼロ「させるかああああ!!」

ゼロがエックスと砲撃の間に割って入る。
シグマの放った砲撃を相殺しようとフルチャージショットを放つが、簡単に打ち破られ、ゼロに直撃した。

ゼロ「うわあああ…!!」

直撃を受けたゼロは片腕と下半身が吹き飛び、床に叩きつけられる。
ゼロのアーマーが漆黒からいつもの紅へと変わっていく。
髪の色も銀色から金色に戻っている。

エックス「ゼロ!ゼローーーーッ!!!!」

エックスは痛みも忘れ、無我夢中でゼロに駆け寄る。

エックス「ゼロ!!しっかりしてくれゼロ!!」

ゼロ「エックス…すまない。どうやら…俺はここまでのようだ……」

エックス「そんな…」

ゼロ「頼む…シグマを…奴を…倒してくれ…そして…連れていってくれ…お前の…創る…懐かしい、未来へ…」

エックス「…………」

死に際にゼロの脳裏に過ぎるのは、エックス、ルイン、自分の3人で一緒に任務に励み、一緒に騒いだり、ケインの悪戯を受け、共に報復したりした騒がしくも楽しかった日々。
エックスならきっとシグマを倒せる。
そう信じてゼロは静かに機能停止した。

エックス「ゼロ…!!」

涙を流しながら立ち上がるエックス。
親友を奪った男を鋭く睨み据えた。

エックス「シグマ…お前を倒す」

シグマ「ほう?お前にそれが出来るというのか?」

エックス「ああ、どんな手を使ってでもお前を倒す。」

嘲笑するシグマにエックスは力強く言い放つ。
シグマが放つ電撃をかわしながらエックスはバスターをシグマに叩き込んだ。

シグマ「何度やっても無駄だ!!」

エックス「(俺はゼロやルインのように強くなんかない…ゼロのような強さもルインのような勇気もない…だけど…)」

シグマを睨みつけ、何度も何度も砲撃を当てるエックス。

エックス「(だけど俺だって…平和を守りたいと願う気持ちの強さは誰にも負ける気はない。そしてゼロとルインが望んだ世界に2人を連れていきたいと願う気持ちは誰にも負けない!!)」

シグマ「しぶとい奴め!!」

エックス「ゼロもルインも最期まで諦めなかった…俺も最後まで諦めるものか!!」

どれ程熾烈な攻撃を加えられようとエックスは1歩たりとも退かなかった。
エックスはシグマの手の甲へと飛び乗ると、そのまま一気にシグマの腕を駆け上がる。
目指すはそう…メカニロイドの額にあるシグマの顔。
至近距離からのスパイラルクラッシュバスターなら防御壁を貫けるはずだ。

シグマ「!?」

エックス「スパイラルクラッシュバスター!!」

シグマ「ぐおおおお!?」

防御壁により大半は防がれたが、ようやくシグマにダメージを与えることに成功したエックス。
エックスはメカニロイドの頭部にしがみつき、バスターをシグマ本体に喰らわせる。

シグマ「ええい!!離れろ!!」

シグマがエックスを振りほどき、シグマの巨大な腕がエックスを床に叩きつける。
そしてエックスに向けて再び降り注ぐ電撃と火炎。

エックス「ぐああああああ!!!!」

激痛に絶叫するエックス。
更にエックスに向けて火炎と打撃が叩きつけられる。
それでもエックスは耐えて立ち上がる。
そしてシグマの頭部に向けてスパイラルクラッシュバスターを放つ。
一見すると大して効いていないように見えるが、シグマの異常なまでの精神力の強さを思えば、彼がエックスの攻撃で些かも怯まなかったからと言ってそこが弱点で無いと判断するのは早計だ。
シグマのメカニロイドのボディには通常弾やチャージショットどころか、スパイラルクラッシュバスターも特殊武器も通用しない。
ならばそこを攻撃するしかないのだ。
再びスパイラルクラッシュバスターをシグマに喰らわせようとする。

シグマ「甘いぞエックス!!」

シグマの額からゼロを破壊した砲撃が放たれ、エックスを飲み込んだ。
更にエックスの頭上から振り下ろされた腕がエックスの全身を強かに打ち据え、凄まじい速度で落下したエックスは、床上に激しく叩き付けられると数度バウンドし、そのまま力なく床に倒れ込んだ。

シグマ「勝ったぞ…この勝負…私の勝ちだ!!」

シグマの笑い声が響き渡る。
意識を失っていたエックスの脳裏を過ぎる光景。




































『…ス。……ックス。エックス』

目を開けると、白い豊かな髭を持った老科学者が優しげな目で自分を覗きこんでいた。
この老科学者は自分やゼロ、ルインを強化してくれた人。
周りには古い型の設備が並んでいた。ここは何処だろう?

エックス『あな…たは…?』

胸までしかない状態でカプセルのようなもの寝かされている自分は老人に問う。
すると老人は嬉しそうに答えた。

ライト『私の名前はトーマス・ライト。お前の生みの親だよ。エックス』

エックス『エックス……それが…私の…な…ま…え…』

再び意識が落ちる。出力不足だろう。

ライト『エックス…そう、無限の可能性を意味する名前だ。お前は自分で考え、行動する新しいタイプのロボットになるんだよ』




































場面は変わっていく。
この頃エックスは組み立てが終了し、後は微調整を残すのみとなっていた。
しかし、その日会いに来た博士は窶れ果て、憔悴しきっていた。
いつもと様子が違うことを、外の様子を知らないエックスでもすぐに察した。

エックス『どうしました?博士…お疲れの様子ですが…』

ライト『エックス。お前は本当に人間と同じようだな…だがそれだけに…ゴホッゴホッ…お前のように極めて自分達に近い存在を受け入れるには、まだ人類は幼すぎるかもしれん…人はお前の無限の進化の可能性を危険と感じるかもしれない…“エックス”という名前には危険という意味もあるのだ。』

暗転。




































場面が変わり、自分が老人と話せる最後の日だと…何となくだが分かった。

ライト『すまないエックス…。お前を世の中に出してやるには、時間が足りなかった…』

更に窶れた老人は、掠れた声で最後の“息子”に詫びた。
そこまで言うと、ライトは咳き込んだ。
医療に関して無知な今のエックスにも分かるくらい呼吸系の異常は明らかだった。

エックス『ライト博士!!』

ライト『わしはお前に悩み考え、そして進化を戦いとる力を与えた。だが、それをまだ解放するわけにはいかないのだ』

それは実質のエックスの封印宣告であった。
だが、エックスの中にあったのは恨みでも悲しみでもない、1つの決意だった。

エックス『博士。私はこの力を正しいことのために使います。希望のために!!』

バスターを胸に翳し、エックスは老人に誓った。

ライト『ああ、もちろんわしもそう信じている。お前がその正しい心を持ち続けるということを。未来の人々が…世界がそう願うことを…』

エックスの言葉に老人は心から嬉しそうに笑った。
カプセルの蓋が閉まる。
2人の顔に悲しみはない。
最後に残った菱形の窓にライトが顔を覗きこむ。

エックス『博士…』

ライト『さらばだ、エックス…ワシの…未来の希望』

それが最後の別れだった。
光が遠退き、意識が暗闇に落ちていく。



































次の場面はハンターベースの屋上。
隣にはVAVAとの戦いで大破したルインがいた。

ルイン『……でも私は、エックスの優しい性格も悪くないと思うよ。あのチビペンギンやシグマ隊長達のような戦闘型よりも…きっと違う視点で見ることが出来るんじゃないかな?』

エックス『え?』

ルイン『私はエックスを信じてる…エックスならイレギュラーに対してのハンター達の指向も上手く変えてくれる可能性をね』

エックス『ルイン……』

ルイン『優しさが弱点になるなら私がそれを補ってあげるよ。私とエックスのコンビネーション。即興にしては上出来だったよね!!』

エックス『うん。君が俺に合わせてくれたからね』

ルイン『エックスがバスターでイレギュラーを牽制して私が決める!!』

笑顔を浮かべながら言うルインにエックスも笑みを浮かべた。
今思えばこの時からかもしれない。
彼女に惹かれたのは…。
彼女の無邪気な笑顔と言葉には何度も救われた。
更に風景が変わる。



































次の風景はVAVAとの最後の戦いの直後。
大破したルインが弱々しい笑みで自分を見つめている。
そして…。

ルイン『つれ、てっ…て…エック…スとゼ、ロが…2人がつく、る…や…さ、しく…て…暖かい…平和な…せ、かい…に…』

それを言うと彼女は機能停止した。
世界が暗転する。




































次は、多分自分が初めてイレギュラーを倒した時の光景。
イレギュラーを殺したことに対して、恐怖を感じていた時であった。

ゼロ『エックス、その心の痛みを絶対に忘れるな。痛みを負うのは誰でも辛い。だが、心が無ければ俺達はただの人形だ。それにな、お前はあの笑顔を守る事が出来たんだ…もっと胸を張れ』

ゼロの指差す方向にはエックスの手で助けられた人々がいる。
暗転。






























そして自分を庇ってボロボロになったゼロが必死に紡いだ言葉。

ゼロ『頼む…シグマを…奴を…倒してくれ…そして…連れていってくれ…お前の…創る…懐かしい、未来へ…』

懐かしい未来…。
それを創るために自分は…。




































エックス「………」

エックスは静かに立ち上がる。
老人から授かったアーマーは最早使い物にならず、邪魔になるため直ぐさま外す。
そしてシグマを見遣ると、シグマの反乱に悲しんでいたケイン博士の顔が脳裏を過ぎる。

エックス「すみませんケイン博士…隊長を…シグマを止めるには…もうこれしかなさそうです…」

構えるのはZXバスター。
エックスのバスターは度重なるダメージで限界に達している。
故にルインの形見であるZXバスターをシグマに向ける。
不思議な武器である。
初めて触れるはずなのにそんな気がしない。
まるで最初から自分の武器であるかのように違和感がない。

シグマ「フン…そんな玩具で私を倒せると思っているのかね?さあ…お別れだエックス。あの世にいるゼロとルインの後を追うがいい!!」

シグマの砲撃がエックスに向けて放たれる。

エックス「ゼロとルインが何だって?2人なら…さっきから俺の傍にいるぞ!!」

シグマ「!?」

一瞬、シグマの視界にエックスの隣にいるゼロとルインの姿が見えた。
そんなはずはない。
ゼロはそこに転がっているし、ルインはケイン博士のラボ。
エックスの隣にいるわけがない。

エックス「うおおおおお!!」

ZXバスターから放たれたフルチャージショット。
それはシグマの砲撃を砕き、防御壁さえも貫き、頭部に直撃する。

シグマ「があああああ!!?」

エックス「はあああああ!!」

よろめいたシグマにエックスはセイバーモードに切り換え、ZXセイバーを構え、シグマの頭部に切り掛かる。

エックス「ずぁああ!!でやあああ!!」

エックスは剣を使ったことなどないために、基本的な型すらマトモに出来ていない。
ルインの見よう見真似でただがむしゃらにセイバーをシグマに叩きつける。
しかしそれは確実にシグマにダメージを与えていく。

シグマ「ぬうううう!!己ええええ!!」

ダメージが蓄積していくシグマの表情にも焦りの色が見えている。
シグマの腕がエックスを床に叩き落とす。

エックス「がはっ!!」

床に叩きつけられるエックスだが直ぐさま立ち上がり、再びZXセイバーで切り掛かる。

シグマ「ぐっ…何故だ。何故これ程の力を前にしても尚、戦おうとする!!?」

エックス「守りたいものがあるからだ!!俺が今まで戦ってこれたのはルインやゼロ、ライト博士の存在があったから…そしてみんなとの思い出やみんなの願い…それが俺にどんな敵とでも戦える勇気をくれるんだ!!」

シグマ「戯れ言を!!」

シグマがエックスに向けて腕を振るう。

エックス「お前の言う戯れ言が俺を支えてくれている!!そしてお前を倒すのもお前にとっては取るに足らないだろう人々の無数の願いだ!!」

ZXセイバーをシグマの腕に向けて振るい、両断した。

シグマ「ば、馬鹿な…私のボディが…!?」

エックス「願いは!!そしてそれに応えようとする意志は!!どんな強固なものでも打ち砕く!!これは俺だけの力じゃない…これはルインやゼロ、そして死んでいった仲間達の力なんだ!!」

シグマ「黙れ!!今ここにいない機能停止したルインとゼロ達に何が出来る!!」

エックス「少なくとも!!」

ZXセイバーをチャージ。
そしてシグマに最後の一撃を叩き込むために一気に跳躍する。
そしてシグマの頭部に向けて振り下ろされるチャージセイバー。

エックス「お前を倒すための力を俺にくれた!!」

チャージセイバーの直撃を受けたシグマは蓄積していたダメージもあり、メカニロイドのボディから爆炎が上がっていく。

シグマ「ぐわああああっ!!エェックスゥゥゥゥゥゥ!!!!」

屈辱か、怒りか。
怨嗟に似た咆哮が部屋に響き渡る。
エックスは大破したゼロを抱えると、すぐさまシグマパレスから脱出する。

エックス「(さようならシグマ隊長…)」

かつて尊敬していたシグマへ最後の言葉を胸中で呟くエックス。
爆発するシグマパレスを脱出したエックスは遠くで炎上するシグマパレスをただ悲しげに見つめていた…。






































戦いは終わった。
明日になれば、再び平和な朝が訪れることだろう。
しかし、傷つき、倒れ、夜の闇へと消えていった者達がその朝を目覚めることは決してない。
1人立ち尽くすエックスの姿は爆発の光に照らされて、今にも消えてしまいそうに見えた。
何故、戦わなければならないのか。
誰もエックスにその事を教えてはくれない。
休む間もなく、どこかでイレギュラーが発生し、再びエックスは戦いの渦へと巻き込まれていくのだろう…。
優しさを捨てきれぬイレギュラーハンター・エックス。
エックスの戦いは、どこまで続くのであろうか。
エックスの苦しみは、いつまで続くのであろうか。
彼が握る、ルインの形見であるZXセイバーの翡翠の輝きと共に…。 
 

 
後書き
シグマ撃破。
エックスはセイバーなんて使わないだろうから、剣術の基本的な型すら出来てないと思います。
Zセイバーを使うX6でも連撃が出来なかったり。 
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