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FAIRY TAIL 忘却の最期

作者:大牟
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第9話 ラスト VS プーシャ&ルーガス

ナツとグレイの援護に向かうため駅の廊下を走るラスト

「呪歌を放送するつもりなら放送室にエリゴールがいるはず!」

放送室があるであろう場所へ向かっていたが

「!?」

砲撃音が聞こえラストは咄嗟に後ろに下がると、跳んだ場所に砲弾が着弾する。

「ウシシシシ!お前意外と勘がいいな」

煙から人影が現れ、塵が晴れてくると

「お前らは・・・!」

「妖精女王のところに行くには邪魔だな」

ナツ達を追いかけていたはずの鉄の森の魔導士、プーシャとルーガスが現れた。

「ナツ達のところに向かったはずじゃ・・・!」

「妖精女王が消耗しているのを感知してな」

「女王様の鎧をひん剥こうと思って戻るところだプー!今なら俺らでも楽勝だ!」

プーシャの言う通り、今のエルザは魔導四輪でクヌギとオニバスを全速力で往復

更に敵を一掃するために魔法の鎧に換装した。普通ならすぐに気絶する位の魔力を消費している。

雑魚魔導士が相手でも、今なら負けてしまう危険がある。

「今エルザに倒れてもらっては困る。」

ラストは槍を呼び出しプーシャとルーガスに向けた。

「それに、早くルーシィを助けにいかなければならないからな」

ラストはそう言うと、腕をプルプルと震わせる

「もし逃げたあいつがルーシィに何かをしていたら・・・!!」



(ウヒャヒャヒャヒャヒャ!!)

(イヤーヤメテー)



「ああああああ気が気でならないいいいい!!レイラ様俺は一体どうすればあああ!!」

突然悶えだすラストに、プーシャとルーガスは冷や汗を垂らす。

「何勝手に想像を広げているんだあいつは・・・」

「さあ・・・」

ふとルーガスはラストの右腕のDBドレッドを見て息を呑む

「おい、あれはDBじゃないか?」

「お!本当だ、あいつらが言ってた魔導士ってこいつのことだったのか。」

プーシャとルーガスがDBの事を知っている事が耳に入りラストは正気に戻る

「なぜお前らがDBのことを知っている!?」

「ウシシシシ、知る必要はねぇさ」

「よかったな、これでエンジェルさんに少し近づけるな」

「エンジェル“さん”じゃねぇ!エンジェル“様”だろ!それに俺達の上納金も少なくしてもらえて一石二鳥じゃないか!」

「盛り上がってるところ悪いが、速攻で片付けさせてもらうぞ」

ラストは二人に槍を向け睨み付ける。

「ザコ相手に手間取っている場合じゃないんでな」

「ウシシシシ、言ってくれるねぇ」

「おい、ザコってどういう意味だ?」

ルーガスの質問に答えず、プーシャは頭に生えた目玉をラストに向ける。

接着魔法(ボンドマジック)!!」

目玉から勢いよく接着液が飛び出し、ラストは後ろに下がり回避する。

「接着液か・・・性質はグルー・ティアーとほぼ同じ」

「ウシシシシ!これは女の子を捕まえるために習得した魔法さ!」

プーシャは顔を赤くし息を荒くする。

「女王様もいいが、俺はあの金髪の娘が好みだなぁ・・・捕まえたら何して遊ぼうかな?まずは定番でお医者さんゴッコ・・・」

プーシャの卑猥な発言に、ラストは目を見開く

「なん・・・だと・・・!」

ラストの頭の中では

接着魔法でルーシィを捕獲→プーシャの言うお医者さんゴッコ→接着魔法で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と、言う形容しがたい図式が生まれ

「お前にルーシィの純潔を奪わせてたまるものか!!!!」

「テメェ絶対俺よりエロイ事考えてたろ!!?」

さすがのプーシャもラストの問題発言に3つの目玉を飛び出してツッコミした。

「ザコ・・・判明」

プーシャの後ろにいたルーガスは

「うおぉぉぉぉぉぉ!!とっても悪い意味じゃねぇかコラぁ!!!」

大声を上げながらラストに右腕を向け、なんと腕を切り離し発射した

「なに!?」

咄嗟の事で判断が遅くなり、殴り飛ばされた。

「腕を飛ばしてきた・・・!?こいつまさか魔導機人か!?」

魔導機人  魔法開発局で開発が進んでいた機械仕掛けの人間、サイボーグだ。

数多くの試作機が造られたが、膨大なコストが掛かる問題で開発計画は白紙になった。

「何故鉄の森が魔導機人を持っている!?」

「答える必要はねぇ。それと俺の事を二度とザコと呼ぶな、俺はひどく傷付いたぞ。」

「そろそろエリゴールさんの魔風壁が発動しているころだろうな」

「魔風壁・・・風の魔法・・・風の中の者を閉じ込める・・・」

魔風壁がどんな魔法か

ラストはそれを思い出すと表情を強張らせる

「お前達の狙いは・・・大量殺人ではないのか!?」

それが目的ならば魔風壁を使う必要はなく、いくらエリゴールでも町全体を覆うことはできない。

「エリゴールはお前達を陽動に残し他の場所に移動した・・・奴の本当の目的は何だ!?」

「本当に勘がいいな、お前」

「時間は掛けられん、連携技で片付けるぞ。」

ルーガスは左腕を外し、外した口をラストに向けた。

Δ(デルタ)キャノン!!」

三角形の砲弾が発射されたが、思ったより弾速が遅い

「何だそれは、さっきの砲撃の方を撃たれた方が厄介だった。」

弾こうとΔキャノンの砲弾を槍で受け止めると

意図したかのように砲弾が規則的に砕けた。

「何だ!?」

「かかったな。」

砕けた弾にプーシャの接着液が引っ付いて宙を浮いている。

「これこそ俺達の連携技!」

最後の雨(オメガ・レイン)

接着液に付いた三角形の弾が

「くらえ!!」

文字通り雨の様にラストに襲い掛かる。

「下らない連携だ・・・」

避けながら向かってくる弾を槍で弾いていく

「捉えられないほどではない!」

「甘いぜ!」

砕けた弾に追加された接着液が付き、更に攻撃の手数が増す。

「くっ!?」

「俺の接着魔法は自由自在!砕けば砕くほど攻撃の手は増すばかりだぜ!!」

「なら、まとめて吹き飛ばす!!」

ラストはDBを呼び出し、大きく息を吸い込む

「何するつもりだ?」

「ウシシ!どうせ悪あがきだ、一気に串刺しにしてやる!!」

最後の雨がラストに向かって飛んでいく

「ハードブレス!!」

ラストは強烈な息を吐き出し、最後の雨の弾全てを吹き飛ばした

「な、最後の雨が!?」

「これがDB!?」

ハードブレスの風圧にプーシャとルーガスは動けずにいた。

「俺のDBも自由自在でな、戦う戦局を選ばない!!」

ラストは別のDBを呼び出し、槍を床に勢いよく刺した。

「な、何だ、何するつもりだ!?」

「ニードルペイン!!」

プーシャとルーガスの足元の床が盛り上がり

「針地獄!!」

巨大な針が二人を襲い吹き飛ばした。

「「ぎゃああああああ!!」」

断末魔を上げた二人は床に叩き付けられ気絶した。

「やはりザコか、話にならん」

そう吐き捨てた後、ラストはルーガスの胸倉を掴む

「おい、エリゴールの目的を言え!」

しかし、返答がない上に体中にショート音が響いていた。

「壊れたか・・・」

ルーガスでは無理だと分かり、今度はプーシャの胸倉を掴む

「おい起きろ!エリゴールの狙いは何だ!?」

「ウ、ウシシ・・・言うと思って」

プーシャが全て言い終わる前に

ラストはプーシャの頭の目を鷲掴みした

「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!」

プーシャは甲高い悲鳴を上げた。

「やめてそこを持つなぁ!!作り物に見えっけど神経と繋がってんだから!!俺の三つ目の目だから!!」

「上手くねーんだよ粘着スケベ!!」

「スケベに関してはお前に言われたくねーよ!!」

ムカついたのか三つ目を掴む力が増していく

「アダダダダダダダダわかったわかった言う!言うからその手を離してくれぇぇぇ!!!」

「最初っからそうしろ!!」

「し、死ぬかと思った・・・エリゴールさんの目的は大量殺人じゃない。もっとデカい奴等を狙ってる」

「手短に話せ。」

「エリゴールさんが向かったのは・・・クローバーだ」

クローバーの名前を聞き、ラストに悪寒が走る

「クローバーだと!?それじゃエリゴールの狙いは・・・」

「そうさ、俺達が狙っているのはギルドマスター達さ」

それを聞くとラストは掴んでいた胸倉を乱暴に離し

「ぐえ!?」

後頭部を打ったプーシャは再び気絶する。

「すぐにナツ達に知らせないと!!」

ラストはDBドレッドの手元から眼鏡を呼び出した。

呼び出したのは、DB「ドーブレビスタ」

透視と対象の能力分析が可能なアイテムだ

ドーブレビスタの透視を使いナツ達を探す

「いた!」

エルザとグレイが何処かに向かい走っていた。少し離れたところにルーシィとハッピーも見つかる。

「よかった、何もなかったようだな。」

ルーシィの無事に安堵していると

爆発音と地響きが辺りに響く

「これは・・・」

ドーブレビスタで元を探すと

ナツがカゲヤマを倒している姿が見えた。

「やはりナツか、エルザとグレイ、ルーシィもそっちに向かうはずだ」

そう思いドーブレビスタを外しナツの元へ向かった。

辿り着くと

「カゲしっかりしろ!お前の力が必要なんだ!!」

「マジかよくそ!!」

「同じギルドの仲間じゃねえのかよ!!!」

カゲヤマの背中にナイフが刺され、ナツは壁に隠れたカラッカを壁ごと殴り飛ばす。

「こんな状態じゃ魔法は使えねえぞ!?」

「やってもらわねばならないんだ!!」

「それがお前達のギルドなのか!!!」

遅れてきたルーシィも、今の現状に息を呑む

「お・・・お邪魔だったかしら・・・?」

「あい」




で?




「エリゴールの狙いって定例会だったの!?」

「ああ、呪歌でマスター達を呪殺するつもりなんだ。」

「早く行きたいところなんだが、この魔風壁をどうにかしないと出れねえ」

一同は駅から出て魔風壁の前にいた。

駅全体を覆うように激しく風が吹いている。

文字通り、風が壁になっていた。

ナツは力ずくで魔風壁を突破しようと殴るが

「どああああ!?」

「な、無理やり通ろうとするとこれだ」

吹き飛ばされ傷だらけになるナツを見てルーシィは震えあがる。

「カゲ、頼む・・・力を貸してくれ!」

エルザはカゲヤマに呼びかけているが、目を覚まさなかった。

「くそぉぉぉ!!こんなモン突き破ってやるぁ!!!」

ナツは諦めず魔風壁へ攻撃するが、全て弾かれ吹き飛ばされてしまう。

「ナツ!?」

「バカ野郎・・・力じゃどうにもならねえんだよ。」

「ラスト!アンタのDBで魔風壁を解くことができないの!?」

「無理だ・・・これだけ大きい魔風壁を解くDBはない・・・」

ラストは歯を噛みしめながら魔風壁へ視線を移す

(せめて・・・“あの剣”が完成していれば・・・)

ナツは魔風壁を突破しようと体ごとぶつけていた。

「ナツ!?」

「ちょっと待ちなさいよ!バラバラになっちゃうわよ!!」

「くそ・・・どうすればいいんだ・・・!」

「やめなさいって!!」

ルーシィは魔風壁にぶつかるナツを無理やり引きはがした。

「くそ・・・!!」

ふとナツは何かに気付き、ルーシィの方を見た。

「な、何よ?」

「あーーっ!!そうだ星霊!!」

「え、星霊?」

「エバルーの屋敷で星霊界を通って場所を移動できただろ?」

「普通は人間が入っちゃうと死んじゃうんだけど・・・息ができなくて」

星霊は星霊魔導士がいる場所でしか開けず、星霊界を通る場合なら駅の外にもう一人星霊魔導士が必要・・・だと説明してもナツは理解できていない。

「ややこしぃな、いいから早くやれよ」

「できないって言ってるでしょ!?もう一つ言えば人間が星霊界に入ること自体が重大な契約違反!あの時はエバルーの鍵だからよかったけど・・・」

「いや、意味わかんねぇ」

「少しは頭を働かせろナツ」

「エバルー・・・鍵?」

ハッピーは何かを思い出し

「ああぁぁぁぁぁぁ!!!」

大きく叫んだ

「ルーシィ思い出したよ!

「な、何が?」

「来るとき言ってたことだよ!」

「ああ、あたしが変とか、変とかってあれ?」

ハッピーは袋から何かを取り出した。

それは、金色の鍵

「これ!」

「それ、バルゴの鍵!?」

「何でハッピーがそれを!?」

ルーシィはハッピーの口を掴んで叱る

「ダメじゃない勝手に持ってきちゃ!」

「違うよ~!バルゴ本人がルーシィへって!」

「ええ!?」

「ったく、こんな時に下らねぇ話してんじゃねーよ」

「バルゴ?・・・ああ、あのメイドゴリラ!」

「エバルーが逮捕されたから契約が解除されたんだって。そして今度はルーシィと契約したいってオイラん家尋ねてきたんだ。」

「はぁ・・・あれが来たわけね・・・」

あのメイドゴリラが来たのかとブルーになるルーシィだった

「嬉しい申し出だけど今はそれどころじゃないでしょ?今は脱出方法を考えないと!」

「でも」

「うるさい!猫はニャーニャー言ってなさい!」

と、恐ろしい表情でハッピーの頬を引っ張る。

「こいつも時々怖いな」

「意外と強ぇんだぜ?ラストは弱ぇけど」

「どういう意味だナツ!?」

聞き捨てならないことを言われラストはツッコミをいれる。

「だって・・・バルゴは地面に潜れるし魔風壁の下を通って出られるかなって思ったんだ」

と、泣き泣きになって言ったハッピーの言葉に

「何!?」

「マジか!?」

「ええっと・・・」

「そっか!!やるじゃないハッピー!もう何でそれを早く言わないのよ~!」

「ルーシィがつねったから」

「ごめんごめん!後で何かお詫びしますから!させていただきます!とにかく鍵を貸して!!」

「あいお詫びよろしくね!」

ルーシィとハッピーのやり取りに男三人は冷や汗を垂らす。

ハッピーのもらったバルゴの鍵を手に、ルーシィは星霊界の扉を開く

「我、星霊界との道をつなぐ者、汝、その呼びかけに応え扉をくぐれ!
開け、処女宮の扉!バルゴ!!」

現れたバルゴは、ゴリラメイド・・・ではなく

手枷の付いた、スリムな美女だった。

「お呼びでしょうか、ご主人様」

「・・・誰!?」

予想外の出来事に困惑するルーシィだったが

「よぉマルコ!激痩せしたなオメェ!」

ナツは普通に接していた

「バルゴです。あの時はご迷惑をおかけしました」

「痩せたっていうか別人!?」

「別人?」

「どういう事なんだ、バルゴ!?」

「私はご主人様の忠実なる星霊、ご主人様の望む姿にて仕事をさせていただきます」

「前の方が強そうで迫力があったぞ?」

「そうですか?では・・・」

ナツの余計なひと言で

「元の姿へ」

エバルー契約時のメイドゴリラに変身する

「どわあああ!?」

初めて見る姿にグレイは驚愕した。

「余計なこと言わないでいいの!痩せた方でいいから!!」

「承知しました」

そしてすぐに痩せた姿に戻る

「器用だなオイ・・・」

「とにかく時間がないの!契約は後回しでいい?」

「かしこまりました、ご主人様」

「てかご主人様はやめてよ」

そう言われバルゴは鞭を見て思いつく

「では女王様で」

「却下!」

「では姫と」

「そんなとこかしらね?」

「そんなとこなんだ・・・」

「つか急げよ」

脱線する流れをナツが戻し

「では、行きます!」

バルゴは水に飛び込むように地面を掘り始めた。

「おお!潜った!」

「いいぞルーシィ!」

「硬っ!?」

エルザに抱き寄せられたルーシィは鎧にぶつかる。

そしてナツは何かに気付いた

「つーか待てよ?確かラストもバルゴと同じことができなかったか?」

「え?」

「あ、そうだラスト!アンタ地面潜れたじゃない!?」

「何だと!!」

「あ、いやちょっと「バカモノがぁぁぁ!!!」

ラストが言い訳する前にエルザの平手が飛んだ

「ぐもっ!?」

「一刻を争う事態に出し渋っていたとは何事だ!!!」

「だから待てって!!スルー・ザ・ウォール、サブマリーンソイルは地面には潜れるが穴は掘れない!!俺一人が向かってもエリゴール相手では危険すぎるだろ!?」

「まぁそうだよな」

グレイがそう納得するとエルザは我に返る。

「そ、そうだったのか!私としたことが理由も聞かずに暴力を振るうどころか仲間を危険に晒すところだった!私の過失だ、とりあえず私を殴ってくれないか!?」

「あ、いやあの・・・」

「すまなかったラスト!お前は紛れもなく私達の仲間だ!」

そう言ってエルザはラストを抱き寄せ、胸元の鎧にぶつけた

「オイこれなんの拷問だよ!!」

相変わらずな光景にグレイとルーシィが冷や汗を垂らし呆れていると

「姫、開通しました」

バルゴが報告に戻ってきた。

「よし、この穴を通っていくぞ!」

「よっと!」

ナツは負傷したカゲヤマを肩に乗せていた

「カゲヤマを連れて行くのか、ナツ?」

「俺と戦った後に死なれちゃ後味悪ぃんだよ」




てなわけで




「出られたぞ!」

一同は地中から魔風壁から脱出し、駅の外に出ることができた

「先を急ごう!」

「うわすごい風!?」

「姫!下着が見えそうです!!」

と、バルゴは風でなびくルーシィのスカートを抑えていたが

「自分の隠せば?」

代わりにバルゴのスカートが完全に開いていた。

「オイオイ・・・」

「・・・無理だ」

いつの間にか気が付いたカゲヤマがそう呟いた

「今からじゃ追いつけるはずもねぇ。お、俺達の勝ちだよ・・・」

全員が口を開くカゲヤマを見ていたが、エルザは何かに気が付く

「ん?ナツはどうした?」

「あれ!?」

「ハッピーもいねえぞ?」

「まさかあの二人だけでエリゴールを!?」

ナツとハッピーは既に空からエリゴールを追っている最中だった。

「早く行かないと!」

「ダメだ、俺達が借りた魔導四輪が壊れちまってる。」

「仕方あるまい。」

エルザは近くにあった魔導四輪に乗りクローバーの方向へ向かった。

その頃

「貴様・・・何故こんなところに・・・!!」

「お前を倒すためだ、そよ風野郎!!!」

ナツは、エリゴールと対峙していた。


第9話 完

 
 

 
後書き

次回予告

ルーシィ「バルゴには驚いたわね」

ラスト「契約者に合わせて姿を変えられるわけか・・・」

ルーシィ「メイドゴリラの姿はもうかんべんだけど・・・他にも色々な姿に変われるってことよね?」

ラスト「契約者の趣向が現れるわけだな」



次回 最強チーム



ルーシィ「例えばどんなの?」

ラスト「極端に小さかったり体つきのバランスが悪かったり年寄りだったり・・・」

ルーシィ「嫌だわそんなバルゴ・・・」
 
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