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翅の無い羽虫

作者:黒核誇珀
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あとがき

 はじめまして、黒核誇珀(くろざねこはく)と申します。
 「翅の無い羽虫」を最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
 投稿サイトでもあとがきって書いた方がいいのかなと思い、書いてみました。とりあえず今作についてを中心に述べていきたいと思います。

 そもそも、どうしてこのタイトルになったのか。正直このタイトルの意味を解った人はあまりいないのではないかと思います。簡潔に、不純に言えば、比喩表現で格好つけたタイトルにしたいなと思ったのが理由です。タイトルのネーミングセンスは……まぁ、酷いかどうかは皆さんにお任せします。
 蝶でもよかったのですが、蛾といった翅で飛ぶことを生活の中心として生きている羽虫。しかし、その翅が捥げ、失い、地に落ちる。それは、羽虫にとって絶望的、死ぬ確率が格段に高くなってしまいます。ですが、それでも、翅の無い羽虫は地を這いずりまわり、足掻き、必死に生きようとします。数分後、数秒後死ぬかもしれないのに。他の生物に捕食されたり、巨大な人間に気づかれず踏みつぶされたり、小さなこどもに翅の無い無残で滑稽な躰を弄ばれたりするかもしれないのに。それでも、生きようとします。
 この作品に登場するミカドはそのようなイメージで描きました。うまく伝わっていればいいのですが。どうだったでしょうか。
 ちなみに途中で登場した旅人イノについてはまたいつか話そうと思います。ちなみに一番気に入っているキャラクターです。でなければ2作品目で主人公化していませんが。

 次に世界観について。人口爆発という単語は一度は学校の社会の授業で習い、テストに出たと思います。人が増え続けたら食糧とかどうなるのだろう。そう思ったのがこの作品を書いたきっかけです。他にも、遺伝子組み換え、環境問題、原発問題についての話も書きたかったのですが、それはまたいつか書いていこうと思います。……書けるかな。ちなみに一章目の冒頭に出てきた偉人の名前は実在しません。言葉も人の名も全部自分で考えたものですので、決して引用したわけではありません。
 あと、知っている人は知っていると思いますが、「家畜人ヤプー」という作品の影響も受けたのも動機のひとつです。ですが、自分でも流石にあのような描写を描くのは躊躇いを感じたので、人間の家畜化を社会的に認められている世界、そんな背景を書いただけで十分でした。知らない人は読んでみてはどうでしょうか。漫画もありますし、おもしろい内容ですが、自己責任でお願いします。

 私は基本、フィクションを書き、この現実世界とは別の世界を舞台に描くことをモットーにしております。とはいえ、小説を書き始めてまだ僅かしか経っていませんが。
 世界は一つだけではないと思うんですよね。科学的にもそれは否定できないことですし、哲学的に言えば、人間の脳内には無限の世界が広がっています。芸術家(アーティスト)はそれをさまざまな形で具現化し、表現しています。画家、クリエイター、作詞作曲家、ダンサー、小説家などが自分の世界を人々に魅せています。人間だけでなく、動植物、海や空、森などの自然、微生物、細胞、DNA、分子配列などもその中の世界を表現しています。宇宙もそうですし、まだ証明されていませんが、他宇宙にある多宇宙(マルチバース)も、ネット界も含まれます。数多ある世界は本当に美しいです。
 何が言いたいのかというと、世界は無限大にあり、そして、わたしたち人類は無限の可能性を秘めた世界を様々な形で創ることができるということです。今作を読んで何かを得てくれればうれしい限りですが、なにより読んでおもしろかった、楽しかったと思ってくれることが一番です。
 話が大分ずれてしまいましたが、読者にとっても、私にとっても楽しめる、世界観に入り込めるような物語を書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。今執筆中の「第零頁 風は遥かな明日へと旅立つ」も読んでみてください。
 長くなりましたが、これからも続けていきたいと思います。まだまだ素人で、文章力に欠けますが、よければご感想をお願いします。
 ありがとうございました。
 
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