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高校生エレクトローター

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十七話 無人機車(モノレール)

 
前書き
受験勉強やクラブに時間を取られる一方。
いろいろと大変ですが頑張りたいです!!
アドバイスなどお願いいたします!! 

 
〈今は駅のホームで昨日会った杏里先輩と待ち合わせていたところだった。〉


姉達は今日も委員会らしく、早めの登校時間となっていてあまり人が見えない。
今日は科学技術学校の、実技テストである。この鬼畜さが現在の実力主義。
入学2日目だというのに全く面倒くさいカリキュラムなのである。

表はキチンとした青春学校生活。裏は軍隊を作りあげる為の訓練。
ま、それを承知で入ったのだから仕方が無い。というけれど、一応この学校はエリートだけの居場所であり、学校である。「面倒くさい」とは贅沢か。


実力テストは筆記テストのように期間に何度かある。1年に5度くらい。
もちろん超能力の力を測るための機会であって、それによってクラスが上がったり下がったりするとのである。


内容は
・念力(サイコ)の濃度測定
・分解速度測定
それから、・オリジナルの能力測定

と簡単に説明するとこんな感じ。



ほとんどの学校ではこの項目でテストが行われている。
あまり想像もつかないような感じである。広翔は一回もやった事が無いのだからー

テストをとても嫌うものもいるし、好む者もいる。
やはり、優劣の差で変わってしまうのだろう。





「広翔はすごいだろ〜な。実力テスト。」

姉はそう言った。
彼女はもちろん知っていた、彼の実力の凄さを。



「ふん、そんなに期待するなよ? ってゆうか加奈もクラスあげろよ。」


広翔は鼻で笑いながら、流した。
正直実力テストは嫌いだと思えてきた。
いろいろと理由はあるのだが、口にしない。

テストでいい結果が出ればクラスが上がるといい、けっこうクラスが変わっているらしい。
これが実力世界の鬼畜さであり、厳しさである。能力があるものだけ価値がつき、ないものは落とされていく。



「えーー無理だよ、こんな能力じゃ。」

加奈は苦笑いしながら拒否するように言った。



「じゃあ、クラスが上がったら渋谷エリアにでも遊びに行こうか?」

・・・もちろん広翔は冗談程度に軽度に言った。
少し言い慣れないセリフに




「・・・お前はお父さんか!! ・・・まぁいいけど…」

苦笑いが離れずに突っ込みをいれる可愛い姉。
広翔は馴れ馴れしく感じた。




ーそんなところに杏里が来た。ー




『お、おまたせ〜 待った?』

といつもと変わらない能天気な声。
この世界に逆らうような天才天然小学生体系少女だった。



「いや少しだけですよ、待っていたのは。」



「さて、行こうか。」

モノレールの入った。






「ところで広翔くんは部活決めた?」

杏里先輩は昨日も聞いたようなセリフを言った。

「まだですよ、部活紹介もありますし。 でもそう言って入る気はサラサラないんですけどね…」

広翔は苦笑してそう言った。
悪気はないのだが、とてもすごい毒舌を吐いたような気がする。



『えーー 入りなよ〜 運動出来そうだし。 陸上とか?』

運動は好きだが、運動部に入る気はなかった広翔だった。
杏里は陸上部の中でも有名らしく、エースを取り合っていると聞いて知っている。



「杏里さんは陸上部に委員会ですか、なんだか大変ですね。」

広翔は少し賢まってそう言った。



『ああー 確かに大変だけど、いろいろと楽しいよ?』

杏里は目線をそらしてちょっと恥ずかしそうにそう言った。
ー「楽しいよ」か…何処が楽しいのだろう?



だが杏里の表情には《プラス思考》という因縁が見えた。
大変↔︎楽しい、対の関係になっているのだが、彼女には捻じ曲がって考えてしまうらしい。



「そうですか。 そう考える女性は素敵ですね。」

景色が速く流れていく車窓からみえるモノレールの中。




『そうかなー? やり甲斐があるんだよ、きっと。』


「ところで、杏里先輩。 部活(クラブ)紹介期間っていつ頃からでしたっけ?」


『ああー 確か再来週ぐらいだったから… 4月の20日辺りからだったと思うよ。』


「そうですか。じゃあ、暇があったら陸上部の方にも行ってもますね。」


行って見るだけ、入る気は全くと言っていいほど無い。
スポーツや動くことは嫌いでは無いけど、面倒くさい。
 
 

 
後書き
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