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VenusBlood-d×d-

作者:植物紳士
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若手の皆より先に私は会場に通された、会場は私が夢を語った時から何も変わっていない高い所に席が置かれ、若手悪魔を見下すようにされている。
席は位の順に高くなり上になる程に上役と言う事だ、貴族悪魔の席がありそのさらに上に魔王が座る、私やアザゼル総督は公賓と言う事で四大魔王と同じ高さの席に座る。そんな私を貴族達は忌々しそうな目で睨みつける、それを私は鼻で笑う、大方私が自分達より上になる事が気にいらないんでしょ、手柄を立てた訳でも無くただ独立しただけで魔王と同格の扱い、不満があるのだろう会談で私達の力の片鱗を見た四大魔王などは納得しているがそれを見て居ない貴族達は納得できないのだろう。近い内に私達の力を見せつけないと遠くない未来にこの不満が爆発するかもしれないわね、そうなれば和平の関係的に三大勢力との戦争になる戦争は嫌ね、悪魔や天使や堕天使がどれだけ死のうが気にしないけど子供達が死ぬのは嫌ね、戦争は少なからず犠牲が出る子供達は私の為なら喜んで死地に向かってくれるけど私にとってそれは嬉しい事ではないわ。
そんな事を頭の中で考えながら表情には出さず、座りながら若手悪魔達が入って来るのを待つ。フィネガス達は会場が見える別室で待機となった。
そして若手悪魔達が会場に入って来た、そして会合が始まった。

「よく、集まってくれた。次世代を担う貴殿らの顔を改めて確認するため、集まってもらった。これは一定周期ごとに行う、若き悪魔を見定める会合でもある」
「早速、やってくれたようだが」
魔王と歳のいった貴族の言葉を聞き流すどうでも良い内容だから。

「君達六名は家柄、実力共に申し分ない次世代の悪魔だ。だからこそデビュー前にお互い競い合い、力を高めてもらおうと思う」
デビュー前の前哨戦ね、正直面白みに欠けるはサイを除くと他の若手悪魔の実力はほぼ同じ、多少の才能や魔力量の差なんて戦い方次第で簡単に埋められるから後は眷属次第だけどそれは赤龍帝や聖魔剣がいるリアスが一歩先んじているけど、今のリアス達じゃサイを倒すのは無理ね。

「我々もいずれ渦の団との戦に投入されるのですね?」
「それはまだ分からない。だが、できるだけ若い悪魔達は投入したくないと思っている」
至極真っ当ね、まあ貴重な若者を渦の団との戦いで失いたくないのは分かるけど。

「何故です?若いとはいえ、我らとて悪魔の一旦を担います。この歳になるまで先人の方々からご厚意を受け、なお何もできないとなれば――」
「サイラオーグ、その勇気は認めよう。しかし、無謀だ。何よりも成長途中の君達を戦場に送るのは避けたい。それに次世代の悪魔を失うのはあまりにも大きいのだよ。理解してほしい。君達は君達が思う以上に我々にとって宝なのだよ。だからこそ、大事に段階を踏んで成長してほしいと思っている」
魔王の言葉にサイは渋々と言った表情で納得する。
その後は魔王や貴族達から今後のゲームについての話がされた。

「最後にそれぞれの今後の目標を聞かせてもらえないだろうか?」
「俺は魔王になるのが夢です」
サイが魔王の問いに即答する。大きく出たわねでも分からなくもない、幼い時から苦渋を舐めて来たサイだからこそ悪魔としての頂点を欲してる。

『ほう……』
「大王から魔王が出るとしたら前代未聞だな」
「俺が魔王になるしかないと冥界の民が感じれば、そうなるでしょう」
自信たっぷりにサイが答える。その次にリアスが答える。

「私はグレモリーの次期当主として生き、そしてレーティングゲームの各大会で優勝することが近い将来の目標ですわ」
地味ねー、面白みに欠けるむしろ赤龍帝が居るんだから出来て当たり前のようにも思えるわ。そして若手悪魔達が目標を語って行き最後にソーナ・シトリが語り始めた。

「冥界にレーティングゲームの学校を建てることです」
その言葉に私は興味を引かれた、既に冥界にはレーティングゲームの学校は存在する。なら何故建てる必要があるのか、そして納得したなるほど彼女らしい夢ね。

「レーティングゲームを学ぶところならば、既にあるはずだが?」
「それは上級悪魔と一部の特権階級の悪魔のみしか行くことが許されない学校のことです。私が建てたいのは下級悪魔、転生悪魔も通える分け隔てのない学び舎です」
平等、今の悪魔勢力にとって一番縁遠い言葉。特権階級の貴族等が利権を独占、その血筋と言うだけで最初から上級悪魔の位をまるで当然様に受け取る、その位にどれ程の責任が有るかも理解もせずに、そして己の栄華の為に眷属を作る。それだけなら私は文句は無かった互いに承知して主従の関係となるだが中には無理矢理に、弱みに付け込み眷属にする者達が居る、そして眷属が逃げだしても上級悪魔は罰せられる事も無く口封じの如く逃げた眷属をはぐれ悪魔が悪と決めつけ処断する。
私は昔からこの制度嫌いだった、彼等はまるで自分達が他とは違うという確信の様な物を持っていた貴族だろうが転生悪魔だろうと悪魔同士の違いなどありはしないのに。

「「「「「ハハハハハハハハハハハハハ」」」」」
会場に下品な貴族達の笑い声が響く、私はそれを冷ややかな目で見る。

「これは傑作だ」
「成る程夢見る乙女というわけですな」
彼等の言葉に憐みを覚える、そうやって新しい芽を摘むのだろう、自分達の首を絞めている事に気づかずに。

「私は本気です」
そう言ってソーナ・シトリが気丈に言い返すが貴族達の耳には届かない、眷属の男の子が貴族達に噛みつくけどソーナ・シトリが咎める。

「全く、これだから転生悪魔はまあもっとも、この場に更に相応しくない者がおるがな」
貴族がそう言うと私を見る、その目は侮辱が浮かんでいた。

「さよう、我ら悪魔を裏切った者など本来此処に居て良い筈が無い!!」
貴族達がここぞとばかりに騒ぎはじめ私への罵倒を叫びながら、私はただ黙ってそれを聞いていた、気にする事も無い犬がキャンキャン吠えてるいるだけなのだから。

「眷属もバケモノ揃い、まあバケモノ同士ですからな」
誰が言ったかは分からないでもその言葉はしっかりと私の耳に届きた、そして彼女の耳にも。

「黙れ」
静かにでもハッキリと会場に居た全員に聞こえた数多の憎悪と怨念そして怒気がやどった恐ろし声が、その一言で会場がピタッと静まり返る。声が発せられた方を会場に居る全員がまるで油の射して無い機械の様にゆっくりとぎこちない動くで目を向ける。初めに私を侮辱し始めた貴族の真後ろそこにノーラが居た、だがその姿は何時もとは違っていた肌は血の気が消えきった青白色に対照的な血の様な真紅の眼をしている、自身の周りに憎悪と怨念抱え成仏できない霊達を携えながら凄まじい殺気と悪寒を出しながら。
ノーラの前に居る貴族は後ろを振り向けないでいるそれどころか呼吸を荒くし大量の脂汗を浮かべている。

「ノーラ、下がりなさい」
「しかしお嬢様!!」
「私は待機を言い渡したはずよ、早く戻りなさい」
「失礼しました」
ノーラの姿が薄くなりそして完全消える。

「私の従者が大変失礼しました、さあどうぞお話を続けてください」
そう私が頭を下げ謝罪するけど、誰も一言も発しない。所詮犬ね弱い者には強く出て強い者には尻尾を振るう彼等を私は冷めた目で見続けた。

「今回のレーティングゲームに特例として最初の一回だけエネルゲイヤからも参加してみる気は無いだろう?」
会合の話が一通り終わると魔王がそんな事を言い出し始めた、私としては願っても無いチャンスだったここで私達の力を三大勢力に示す事が出来る、三大勢力には未だエネルゲイヤに懐疑的な者が多いからこのあたりで力を示して今後の話し合いをスムーズに進めるようにしておきたいわね、でも。

「私達と彼等では実力に差が有りすぎるのでは?」
「ならエネルゲイヤ殿にはハンデとしてレイティングゲームでのプロモーションなどを禁止してわ?」
「そうそれなら、問題無いのでは」
「では、そのように」
私達エネルゲイヤのレーティングゲーム参加が決まり、会合は終了した。続々と会場から退出して行く中私はソーナ・シトリの後を追った。

「ソーナちゃん」
「りー、エネルゲイヤ様」
「別に言いやすい方で良いわよ、ここは公の場では無いのだから」
「分かりました、それで何の御用でしょうか?」
互い私は笑みを彼女は表情を硬くしながら話し始める。

「ねえソーナちゃん、私もあそこで夢を語った時笑われたわ」
「え!?」
「でもね、私はその悔しさをバネに勝ち抜いた、そして私は今や夢への第一歩を踏み出した」
「・・・・・」
「偉業と言うのは最初は笑われるものよ、でもそれを本気で信じてついて来てくれる子達が居るんでしょ」
「会長」
会合で貴族達に噛みついた少年が呼ぶ、眷属らしき少女達が彼女の後ろに居る。

「勝ちなさい夢の為に貴方達にはリアス以上に期待しているから、でも私達も負ける心算は無いから」
そう言って私はソーナ・シトリに背を向けて歩き出す、さあエネルゲイヤの力を見せてあげるわ。
 
 

 
後書き
他の物語も書いてみたいと思った案があったのでのでこの場を借りてテスト投稿します。

「ここがIS学園か」
目の前の巨大な建物を見ながら頭に被った赤色の帽子を被り直す。
ここまでの道程は長かった。
事の始まりは十年前に登場したIS、このパワードスーツは既存の兵器はガラクタとした、ISの登場によって世界は変わった。だがISには決定的な欠点が存在する女性しか使えないのだ、それによって女性が優遇される社会『女尊男卑』という社会になった。だがある1つのニュースが世界を大きく揺るがす、日本に世界初の男性IS操縦者が現れたのだ、名前は確かイチカ・オリムラだったか?よく覚えて無いな、それによって各国の政府が第2のも男性IS操縦者を探し始めたという訳だ、そして故郷でも男性操縦者探しがされ見事自分が適性試験に引っかかった、自分は初めての海外に戦々恐々って言うのか?やっぱり日本語は難しいな、少しは勉強してきたが自身が無い。

「さて迎いが居るはずなんだが?」
やけに金の掛かっていそうな巨大な校門、案内をしてくれる教員が居るはずなんだが、見当たらない、周りを見渡すが誰も居ない、だが向こうの方の学園から誰かがやって来る。

「お前が第二の男性操縦者か?」
学園からやって来たのは世界最強の女性、チフユ・オリムラ。

「ええそうですミス・オリムラ」
「そうかならついて来い、あとここでは織斑先生と呼べ」
「分かりました織斑先生」
そうして俺は織斑先生の後に着いて行く。

「ここだ、少し待って居ろ」
そう言ってクラスに入って行く織斑先生、暫らくすると何かを叩いた鈍い音と女子生徒の黄色い歓声が響いてくる。

「おい、入って来い」
呼ばれたので教室に入る、教室に入る自分を皆が見ている。

「は、初めまして、イタリア共和国から来た、アルバート・マリオです。ISの事は余り知らないので迷惑をかけるかもしれませんが宜しくお願いします」
赤い帽子に青いつなぎの伝説の配管工、その息子がIS学園にやって来た。
父譲りの赤い帽子とハンマーを片手に彼は空を飛ぶ。

マリオ×ISでした、斬新ではないでしょうか?
マンション経営などをやっているルイ―ジ、人化したクッパ、考古学者のワリオなどマリオのキャラも出ると思いますが、投稿するかどうか分かりません。
今回もお読み頂いて有難う御座いました。 
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