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ドラゴンクエストⅤ〜イレギュラーな冒険譚〜

作者:むぎちゃ
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第四話 帰還

魔物の群れに対処しきれなくなっていた私を助けてくれたのはアベルとヘンリーだった。

アベルが言うには、オラクルベリーで馬車を買った後町を出たら、魔物と戦っている私を見つけ、加勢したとのことだった。

「本当にアベル達が助けてくれなかったら私はたぶん、死んでるところだったよ」

「死なないですんで何よりだ。最近魔物が強くなっているからね。さて、そろそろ行くけど君は?」

「私は旅をはじめたばかりだから、アベル達の旅に同行していい?」

「……辛くなるであろう旅だ。それでもいいのかい?君の意思は尊重するけど僕としてはそんな旅に君を連れて行くことはしたくない。ヘンリーも同じ意見だと思う」

「大丈夫。魔法は一通り使えるし足手まといにはならないよ」

「わかった。けど旅が辛くなったら遠慮なく抜けてかまわない。」

「そうならないことを祈るよ」

 私は立ち上がると少し離れた茂みの近くで休憩してたヘンリーに「今日から一緒に旅をすることになったミレイよ。よろしくね」「おれはヘンリー。よろしくな!」と言い合って握手した。

「2人とも。そろそろ出発するから荷物をまとめておいてくれ」

「了解アベル。行こうか、ミレイ」

 私は馬車に乗り込み荷物袋をおくとヘンリーとアベルに、グリンガムの鞭とメタルキングの剣を手渡した。

「すごい剣だ!これはどこで?」

「オラクルベリーのカジノで手に入れたものだよ。鞭も同じく」

「悪りいな。こんなにいい武器貰っちまって」

「いいよ別に。まだかなり在庫あるし」

「えっ」

 私達はアベルの提案で北に進みながら、時折襲いかかってくる魔物を撃退していく。そんな時だった。

 魔物の群れからスライムが起き上がった。

「プルプル。ぼくはスラリん。ねぇ、仲間にしてよ!」

「あれ?これって…?」

 私がドラクエ5の中でも一番好きな、仲間モンスターじゃないか!

「悪い。ミレイには説明してなかったな。アベルは魔物を仲間にすることができるんだ」

「謝ることじゃないよ」

 知っていた事だし。

「よろしく。スラリん」

「よろしくねスラリんちゃん」

「よろしくな!」

 パーティーに癒し系スライム、スラリんちゃんを加え北に向かって行く私達。思ったよりこの大陸は広くゲームのようにすぐには目的地につかない。

 そして町についたのは夜だった。

「この町は?」

「ここはアルカパ。僕の幼馴染が住んでいた町だ」

「幼馴染ってこの前話してたビアンカちゃんだろ?」

「ああ。」

「とりあえず宿で休もうよ」

「そうだね」

「俺すごく眠いんだ」

 馬車と馬ーパトリシア(スラリんちゃんも)を宿の裏の厩に預けると私達は宿にチェックインしご飯も食べずに寝てしまった。旅ってかなり疲れる。

 朝起きると2人の姿が見えなかった。下にいくと、食堂で朝食をとっていた。

「起こしてくれればいいのに」

「起こそうとしたけどすごい寝てて起きなかったんだ」

 苦笑混じりでアベルが言った。

「たぶん疲れてたのかも」

 私はテーブルにつきパンを食べながら言った。

「そのうちなれるよ」

「だといいけど」

 そう適当な事を言いつつ私達は朝食を食べ終えた。

「そういえばスラリんちゃんのご飯は?」

「スラリんのご飯はもう済ましてあるよ」

「そうなの?ありがと」

 宿をチェックアウトした後私はアベルに聞いた。

「これからどうするの?」

「僕の村、サンタローズに行く。その後はラインハット」

「幼馴染は?」

「いなかった。引っ越してた」

「いつか会えるよ」

 そうだねとアベルは頷いた。

 次の目的地はサンタローズ。そういえばあそこには天空の剣があったんだっけ。

 私はそう思い返しながらアベルの後についていった。 
 

 
後書き
展開が遅いのと駄文なのは、本当にごめんなさい。これから精進してゆきます。
小説書くって大変だ。 
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