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とある3人のデート・ア・ライブ

作者:火雪
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第一章 精霊
  第3話 事情

3人はどこかの建物にいた。それはどこかの研究所らしき雰囲気をだしている。

そこは大きな場所でイスが7個、左と右に3個ずつ、真ん中ちょい後ろに、少し高い位置にリーダーが座るであろうイスがある。

そして、全てのイスにモニターがあった。

何のための場所だろうと言いたいが、今はそんなこと思ってる暇はない。

何故なら、

琴里「それで?空間震警報が鳴ったのに何で避難しなかったわけ?」

ここで司令と呼ばれている、そして佐天の監視の対象でもある、そして五河士道の妹でもある『五河琴里』に捕まっていたからだ。

佐天「だからさっきから言ってるじゃないですか。外国で暮らしていたから、知らなかったって」

琴里「でも外国でも空間震のことくらいニュースで流れるはずよ?」

佐天「そ、それは…」

佐天は困った顔をする。こうなりゃやることは一つ。

佐天「上条さんと一方通行さんもなんとか言ってくださいよ!」

ヘルプを出すことだった。でもその二人はというと、

上条「……」

一方「……」

黙ったままだ。

だが一方通行はずっと琴里の顔をみている。そして、

一方「ったくよォ…」

一方通行が呆れたように呟いた。

そして、上条の次の発言に佐天は驚く。





上条「俺達は学園都市の人間だ」

一方「……」

佐天「!!」






さすがに上条の発言には佐天は黙ってはいない。

佐天「ちょっとどういうことですか!?」

一方「どうせ俺達が学園都市の人間ってことは分かってたンだろ?」

佐天「え!?」

佐天が驚いた声がそこに響いた。琴里は一方通行の顔を冷静に見ると、口を開いた。

琴里「そうよ。これはただの確認のための誘導尋問だったの」

上条「いつから気づいていたんだ?」

琴里「そりゃあんなに派手に暴れてたら分かるわよ」

佐天「え?あの時いたんですか?」

琴里「違うわよ。小型カメラから見ていただけ」

佐天がへぇーと言うと、琴里が額に手を当てて半目になりながら質問する。

琴里「もう一度聞くけど、あなた達はあそこで何をしていたの?」

上条「……空間震の調査さ」

上条が言って、一方通行が補足する。

一方「学園都市が俺達に依頼したンだよ。学園都市に被害がくるかもしれねェから調査しろってなァ……」

琴里「ヘェ〜」

上条「もう帰っていいか?俺達も暇じゃないし」

と3人は振り返り、廊下を歩いて行こうとした。

琴里はいかにもここのボスですと言わんばかりのイスに座り、飴を舐めながら言う。

琴里「知りたくない?精霊のこと」

3人は足を止める。上条と佐天は振り返り、一方通行はそのままの態勢で聞く。

上条「……どういうことだ?」

その言葉を聞いて、上条は眉をひそめた。琴里は不敵な笑みを浮かべながら言う。

琴里「私達は精霊を対象するために動いてるの。でも、ASTみたいに殺すのではなく、別の……ね」

佐天「別…ですか?」

琴里「そう。もう一つの対処法は精霊をデレさせること」

佐天「…….なんとも斬新ですね」

佐天が言うと、一方通行が後ろを振り返り、琴里を睨みながら言った。

一方「それで、そのデレさせる役があと士道って男か?」

琴里「その通り。ま、本当はあなた達でも良かったんだけどね」

上条「まあ俺は右手があるし、一方通行は絶対こんな役無理だろうしな」

琴里「あなたの右手も気になるけど……今はそんなことどうでもいいわ。それより……」

琴里はイスから立ち上がり、3人の前にくる。

琴里「どうせあなた達も精霊の調査するんでしょ?だから取引しない?」

上条「取引?」

琴里「私達があなた達に精霊の情報が入り次第教えるわ。その代わり、精霊と士道を守ってほしいの」

一方「……どういうことだ?」

琴里「さっきも言ったけど精霊をデレさせることによって精霊を対象できる。だからそのために精霊とデートするのよ。でも、ASTは精霊を殺しにくる。だからそのASTから守ってほしいの。私達は無駄な殺し合いをしたくないしね」

琴里の説明が終わると静寂が訪れた。少しして、一方通行と佐天が

一方「フン…上条、お前がリーダーなンだからお前が決めろ」

佐天「どっちの道を言っても私達は文句を言いませんから」

上条に任せると言った。

上条「……」

琴里「……」

2人は互いを真顔で見つめあってる。いや、表情を伺っていると言ったほうが正解か。



一瞬の隙もない状況。



緊張した空気がこの辺を漂う。



そして、



上条が口を開いた。

上条「悪いがお断りする」

琴里の眉が一瞬揺らいだ気がした。少し間をあけて琴里は言う。

琴里「……一応理由を聞かせてもらおうかしら」

その言葉を聞いた上条は少し呆れたように言う。

上条「俺達は俺達の目的で動く。お前達の仕事までやってる暇はねーよ。上条さんも暇ではありませんしね。でも上層部の命令や俺達の個人的な気持ちで、お前達のメリットになる行動をするかもしれないけどな」

琴里「……まあいいわ。あなた達みたいな強い人物を手放すのはもったいないけど……最後に一つだけ聞かせてくれる?」

上条「なんだ?」

琴里「あなたがリーダーの理由。そこの白髪の人でも良かったんじゃない?」

すると上条はさっきまでの表情とは裏腹に、肩をすくめて、ガッカリしたような表情になった。

上条「……ジャン負けでこうなりました」

その時、琴里の目が点になったのは言うまでもないだろう。

琴里「呆れた……聞いた私がバカみたい」

佐天「ハハ……」

佐天が苦笑いする。そこに士道がやってきた。

琴里「あ、士道じゃない」

士道「なんで琴里が!?……あれ?あんた達は…」

上条「どうも」

上条が頭を少し下げると士道も少し下げてきた。

気づくと琴里が上条の目の前まできていた。そして上条の耳元で上条だけに聞こえる声で言う。

琴里「あなたが士道の学校に転校することは知っているわ。今から士道に精霊のことを話すから、今日は帰ってくれる?」

上条「俺たちに聞かれたくないのか?」

琴里「別にそういう訳じゃない。でもあなた達がいると士道に説明が面倒でしょ?」

いや、あんた1人で説明するのも相当面倒だと思うけど……と、この時心の中で呟くように言った。

上条「なら、今日は帰らしてもらうよ」

上条と琴里は一応連絡先を交換し、上条ら3人はここを後にした。






3人は夕方の空の下を歩いていた。






3人はそれぞれ違う考え方ながらも同じことを考えていた。






これからここでやっていけるのか…






そして、






学園都市の思惑はなんだろうかと。






彼らは家に着くまで終始無言だった。


















 
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