ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第九話 黄金の麗雄
前書き
またまた新キャラ
ルシード・フォン・アドラステア 年齢17歳 性別 男 種族 ヒューマン
第二学年C組 誕生日 4月10日 クラス ブレイバー/フォース
得意武器 抜剣(細剣) 身長 175cm 体重62kg イメージ声優 福山潤
容姿 ジルベールに似たクール系の顔立ち、眉毛が太い。カジュアルレイヤーの髪型で、色は金色、目の色は茶色
性格 自尊心高め、女誑し
異名 黄金の麗雄
魔法少女事件はクルルのお咎め無しで終わった…
しかし、その前のスノウ夫妻の激闘でジルベールは練気開放の副作用に苦しんだ
疲労が常時ピークになっていて寝る時はものの10秒で熟睡した
そしてその朝
AM7:30
普通なら妹に起こされてるジルベールだが、妹達はいない…
しかしジルベールはうつ伏せで気持ち良さそうに熟睡中である
これは完全に遅刻コースである
しかしジルベールのベットの近くの窓から一人の少女がやって来た
エルシアである
エルシアはジルベールが寝ているベッドに潜り込み、抱き付いて…
エルシア「ジール君、おはよ♪」
耳元で囁いた
ジルベールの意識が覚醒し、目を見開いたら…そこにエルシアの顔が超接近していたのであった…
ジルベール「な…な…」
エルシア「ジル君?どしたの?」
ジルベール「何やってんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ドカッ!!バキッ!!ボコッ!!
ジルベールが朝御飯を食べていると、寝坊した妹二人がやって来た
リシア「ヤバい!遅刻しちゃう!」
アーシア「Zzzz…」
リシアはアーシアをおんぶしてやって来た
アーシアもジルベールに勝るとも劣らない程、寝起きが悪いのである
エルシア「やほーリシアちゃん!」
リシア「え?エルお姉ちゃん!何でここに?てかどうしたのその頭?」
エルシアの頭にたんこぶが三個積まれているのである
まるでだんご三兄…もとい、たんこぶ三兄弟のようだ
それはついさっき、エルシアがジルベールの布団に無断で潜り込み、ジルベールが鉄拳制裁を三回したのである
エルシア「ジル君にモーニングコールしたら…」
ジルベール「何がモーニングコールだ全く…」
元気に答えるエルシアにその横でぼやきながら朝飯を食べるジルベール
カルア「リシア、早く食べないと危ないんじゃない?」
リシア「あああっ!!そうだった!ってアーシア!!起きてよぉ!」
アーシア「むにゃぁ…にぃに…むにゅう…」
アーシアはまだ夢の中である、ジルベールと一緒に遊んでいる夢でも見ているのだろう
リシアはアーシアを椅子に座らせ、自分の席に座った
そしてカルアが二人のトーストを置き、リシアは食べ始めたが、アーシアは寝ているため食べない…
ジルベール「アーシア、口開けろ」
アーシア「?あーん…」
アーシアが口を開け、ジルベールがトーストを放り込んだ
アーシア「もっきゅ…もっきゅ…」
寝ながら食べるアーシア…
カルア「もう、アーシア起きなさい!」
アーシア「んん…もっきゅ…ねむいよぉ…」
ジルベール「ご馳走さま…カルア姉、行ってくる」
と食べ終わったジルベールはスクールバックを取り玄関に向かった
エルシア「あ、ジル君待って!一緒に行こ!」
リシア「待ってよ!お兄ちゃん!」
アーシア「あ、にぃに!いっしょにいく!」
エルシア、リシア、そしてようやく起きたアーシアはトーストを食べながらバックを取り玄関に向かった
カルア「行ってらっしゃい!」
と見送ったカルアは
カルア「今日も平和ねぇ…ふふふ…」
学校に向かう道中、アーシアはジルベールの左腕、エルシアは右腕に抱き付いていた
リシアはというと大人しく隣を歩いている
リシアはアーシアに比べては大人である
ジルベール「アーシアはわかるが…何でエルが抱き付いているんだ?」
エルシア「だってさ、昨日ジル君いなかったからジル君成分不足してるんだもん!だからこうやってジル君成分注入!…なんちゃって」
とそこに
由花里「エルシアさん!!何をしていますの!!」
後ろを振り返ると怒った表情の由花里がいた
ジルベール「ゆ…由花里…おはよう…」
由花里「ご機嫌ようですわジル様…それとエルシアさん」
エルシア「?」
由花里「今すぐにジル様の右側を私に譲りなさい!」
と指をエルシアに指して言った
エルシア「やーだ!ジル君の隣はあたしって決まってるもんね」
由花里「勝手に決めないでくださる!?」
ジルベール「二人とも、近所迷惑だ」
そうジルベールが仲裁に入った
が、二人の間に火花が散っていた
キース「おうおう、両手に花ってのはこの事だなジル!」
リン「おはようございます!ジルさん!」
キースとリンの双子に会った
キースの両手はスノウパンシーに二回もXバスターを放った反動で両手が火傷して包帯が巻かれており痛々しい雰囲気であった
しかし当の本人は全く元気で何時もと変わらなかった
エルシア「両手大丈夫?キース…」
キース「ああ、ちょっと無茶しただけだ」
リン「ちょっとじゃないでしょ!おまけに銃まで壊れてるしさ」
キース「うるせぇ、リンだって泣いてたくせに」
リン「ぁあん!?ぶっ飛ばされたいのあんた!」
ジルベール「うるさい!止めろ!昨日の奴で疲れてんだよ!」
とブチギレしたジルベール
心無しかかなり疲れているように見える
キース「どうしたんだ?練気開放の副作用ってそんなに長引いたか?」
ジルベール「エルが無理矢理叩き起こしたお陰でな…疲れが残ってる…」
エルシア「えーっ!布団に潜ってモーニングコールしただけじゃん」
とこの言葉に反応する由花里
由花里「エルシアさん…あなたは…何て事を…」
エルシア「何でそんなに怒ってるの?あ、まさか…焼きもち妬いてんの?」
由花里は月夜を装備し、矢をつがえ
由花里「エルシア・ラトゥール!!天誅ですわ!!ジル様を汚した罪、償って頂きますわ!」
エルシア「ゆかりんに天誅されるつもりはない!」
エルシアもガンスラッシュ(ジャレイド)を装備して両者は戦闘体勢を整えようとしていた
ジルベール「いい加減にしろ!!ナハト流・燗乱桔梗(かんらんききょう)!」
ジルベールが居合いから高速の斬撃を放った
由花里の月夜とエルシアのジャレイドが弾かれて宙を舞った
エルシア「邪魔しないでよ!…ひえっ!!」
由花里「何をするんですの…きゃあっ!!」
二人が見たのは疲労と頭痛と寝不足とストレスで顔色悪く、殺気が滲み出ているジルベールであった…
ジルベール「今度は斬るぞ…」
エルシア「ごめん!!もうしないから!ね?」
由花里「申し訳ございません!!ですから剣をお仕舞い下さい!」
その様子を後ろで見ていた妹達は
アーシア「にぃに…こわいよぉ…」
リシア「お兄ちゃんの部屋に入らなくて正解だったね」
そんなドタバタがあった朝の登校であった
その昼休み、ジルベール達は食堂で昼食を取っていた
昼休みは何時も8人で食べていたが、魔法少女事件からクルルが入り現在9人で食べている
その女性陣7人はジルベールとキースを凝視していた…
ジルベールのトレイには山盛りどころかデカ盛りのチャーハンと、これまた大きいどんぶりラーメンがあり、さらには50個の餃子があった
とにかく常人が食べる量ではない…大食いの領域である
ジルベールはとにかく大食いなのであるそして極度の偏食で野菜嫌い
キースは何種類のアイスクリーム、そして大きいケーキ、フレンチトーストが沢山と甘い物ばっかりのオンパレードである
キースは極度の甘党で、これまた大食いなのである
キース「?どうしたんだお前ら」
カリーナ「あんたたち…着いていけない…」
ユウリ「すごい量です…」
クルル「どうすればそんなに食べれるんですか?」
エルシア「毎度毎度すごい量だね」
由花里「カロリー高そうですわ…」
アルト「よく太らないね?」
アテナ「…食い意地張りすぎ」
呆れた表情の女の子達
楽しそうにバクバクと食べているジルベールとキース
「「「きゃーーーーーーーーーーーーっ」」」
そしてその食堂にいきなり女子達の黄色い悲鳴が鳴り響いた
キース「なんだ?今度は」
その女子の人だかりの中に一人の男子がいた
ジルベールのような美形の顔立ちでカジュアルレイヤーの金色の髪、雰囲気的に貴族のような感じである
エルシア「!?」
ジルベールはエルシアが険しい表情になったので心配し
ジルベール「エル?大丈夫か?」
エルシア「うん…大丈夫だよ…」
エルシアは金髪の男を見ないようにうつ伏せていた
カリーナ「どうしたのエル、なんか変よ?」
エルシア「とにかく見つかる訳には…」
ジルベール「あいつ誰?」
と由花里に聞いてみた
由花里「あの方はルシード・フォン・アドラステア、この学園の数少ない男子の中でかなりの実力者ですわ」
キース「アドラステアだと!?」
ジルベール「どうしたキース?」
急に大声出したキースに驚いたジルベール
キース「イクリプス社のライバル会社なんだよアドラステア社は」
ジルベール「ほう…」
アルト「ちなみに異名は(黄金の麗雄)よ」
キース「見た目まんまだな、その異名」
その麗雄がこちらにやって来てうつ伏せているエルシアに向かって
ルシード「やあ我が婚約者、エルシアお嬢様」
といい放った…
「「「「こ、婚約者ぁぁぁぁっ!!?」」」」
ジルベール達はこの素頓狂な発言に驚いた
エルシアの家はかなり裕福ということは知っていたが…
こんな貴族風の男にエルシアは気に入られたのか?
エルシア「いい加減にして!あたしはあんたの婚約者じゃない!!」
こんなに怒ったエルシアを見たのは初めてだ
ルシード「何を拒むんだい?我がアドラステア家の一員になれるのだぞ」
エルシア「女誑しの家に嫁ぐ気はない!」
ルシード「素直じゃないな君は…さあ、こんなボロ臭い男とではなく、この麗雄とランチを」
エルシアの手を取り、連れていこうとするが
エルシア「やだぁ!放してよ!」
と拒む
カリーナ「ちょっと!嫌がってるじゃない!」
リン「手をはなしなさいよ!」
気の強く、正義感がある二人が止めに入った
ルシード「ふん、お前達」
と、ルシードを周りにいた女子達が追い払うように二人を突き飛ばした
カリーナ「きゃあっ!!」
リン「うわっ!!」
ユウリ「カリーナちゃん!」
キース「リン!?てめぇ!!」
キースが怒りに任せて殴りかかったが
カーン…
と甲高い音が食堂に響いた
ルシード「!?」
ジルベール「…」
ジルベールの刀の鞘がルシードの剣の鞘に当たったのだ
いや、正確にはジルベールがルシードの剣の鞘に当てたのだろう
ルシード「貴様…」
ジルベール「剣士ならこの意味わかるだろう?」
鞘当ては剣士の意味では
『果たし状』
そう、ジルベールはルシードに果たし状を送ったのだ
ルシード「なんだ?貴様…まさかエルシア嬢に気があるのか?」
ジルベール「幼馴染みだ…ただのな」
ルシード「幼馴染み…フハハハハハハッ!」
ルシードはいきなり笑った
ルシード「そうか、貴様がエルシア嬢に付きまとってる虫で、下等家系で弱小武門の当主、ジルベール・ナハトか」
エルシア「ジル君はそんなんじゃないもん!!」
ルシード「エルシア嬢!何を言っている?こいつはただのゴミだ…君に相応しくない」
エルシア「ジル君は…あたしの好きな人だもん!小さい頃からずっと…ずっと大好きだもん」
ルシードは目を見開き、後退った
ルシード「なんだと…」
エルシア「ジル君はあんたなんかよりずっと格好よくて、強くて優しいだもん!!」
ルシード「っ!?」
ルシードは憤怒の籠った目をジルベールに向けた
ルシード「貴様、弱小武門のナハト家の分際で、エルシアを汚したのか?」
ジルベール「汚したつもりはない…お前の被害妄想だ…」
ルシードは剣を抜き、ジルベールに突きつけた
ルシード「中庭に出ろ…大勢の前で恥をかかせてやるわ!」
ジルベール「そっくりそのまま返すぜ…その台詞」
二人は食堂を出て、中庭に出た
「「「麗雄様!頑張って!!」」」
と言う声援や
「「「ナハト君!頑張れ!!」」」
などの女子達の声援が中庭に響いた
後書き
ユウリ「あわわわ…麗雄に挑んじゃったよぉ…」
キース「あいつって強いのか?」
由花里「その強さは…六芒均衡に匹敵すると言われていますわ」
クルル「えええっ!だ…大丈夫かな…」
アルト「大丈夫、ジルは負けないよ」
アテナ「…私は…信じているから…」
カリーナ「次回はジルベールvsルシードのガチンコ対決お楽しみに!」
ページ上へ戻る