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貯蔵能力を持つ赤龍帝

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赤い閃光と黄金の獅子

今日はいよいよ、サイラオーグとの試合だ。

「待たせたな、兵藤一誠」

黄金聖闘士が会場に入ってきた。
観客席は騒然としている。

「いや、大して待ってねえよ」

黄金聖闘士が相手だ。興奮してきた。

「そうか、なら、早速だが、始めようか。審判!!」
「え、あ、ただいまより、サイラオーグ・バアル対兵藤一誠の試合を始めます。この試合は二対二のタッグマッチです、あの、サイラオーグ様、一人でよろしいのですか?」

審判は聖衣が眷属だとわかってないようだ。

「この聖衣が我が眷属、『獅子王の戦斧』の禁手、『獅子の黄金聖衣』」

再び会場が騒然とする。

「さあ、兵藤一誠、お前もそれを纏え」
「そのつもりだ。変身!」

隣に居たドライグが変形し鎧となり、一誠がそれを装着する。

『complete』

音声は趣味だ。

「これが俺の禁手、『赤龍帝の鎧(ライダー)』!」

ちなみにゴテゴテで翼や尻尾もついている。
頭の部分は右手にストライクベントのようについてる。

「ほう、それがお前の本気か」
「黄金聖闘士を相手にするとなると、これなしじゃ、無理だからな」

どうせ、ライトニングプラズマからのライトニングボルトだろう。

「あ、よろしいでしょうか?」
「構わん、始めろ」

審判を急かす。

「あ、では、始めっ!!」

フィールドが結界に包まれた、いや、一誠とサイラオーグが転移したのだ。

「手加減はせんぞ!ライトニングプラズマ!」

やっぱりそうきたか。

「当たらなければどうということはない」

ライトニングプラズマの狭い隙間をくぐり抜けサイラオーグの懐にはいる。

「龍翔!」

顎に龍の力を込めてアッパーをくらわせる。

「っ、っぐ、今のは効いたぞ!」

後退したサイラオーグは頭を振る。

「だが、貴様はここからはついてこれん。俺は光の速さを越える」

黄金聖闘士だから当たり前だろ。

「それはどうかな?アクセルフォーム」
『accelerator form』

翼、尻尾、頭と、その他の余計な装甲をパージする。そのパージした装甲が一つの大きな大剣となり右手に装備された。
どちらかというとキャストオフに近い。

「余計な装甲を捨て、身軽になったか、そしてその装甲を武器にする。無駄がない」

そう、キャストオフと違いパージした装甲を武器にすることで無駄を無くしたのだ。

「じゃあ、行くぞ!!」
『start up』

サイラオーグと同時に加速する。

「やはり貴様も光速の世界で動けるのか!!」
「当然だ。仮面ライダーだからな」

サイラオーグは拳で、一誠は大剣で攻撃している。

「これで!」

サイラオーグは大剣を掴む。

「甘いな!」

一誠は大剣を離し、右ストレートをサイラオーグに叩き込む。

『time out』

加速が終了する。

『お、おおおーっと、なにがあった!?』

解説が五月蝿いな。

『消えたと思ったら、サイラオーグが吹き飛ばされているではありませんか!長年解説をしていますがさっぱりわかりません』
『ありゃ、超高速で戦闘をおこなった。そのため目には見えなかったのでしょう』
『本当ですか?ゲストのアザゼルさん』
『いえ、自信はありませんが、それなら説明がつく、と言っただけです』
『なんと、二人は我々にも知覚できないスピードで戦闘をしていたようだ!!』

アザゼル、ただのオタクじゃなかったのか

「ふ、ハハハハ、素晴らしい!!光速についてくるどころか俺を圧倒するとは!!」

こういうやつほど後半になると強くなるんだよな。

「武人なら拳で語れ」
「それもそうだ。この拳に俺の思い、信念、夢それらを込める!!」

うわ、相手強くなったわ。

「モードチェンジ、刀」

その言葉に反応し、大剣は鞘と刀の二つに変化する。

「居合、惨の構え」

一誠は腰を落とし、腕をつきだし構える。

「はあぁぁぁあ!」

サイラオーグは獅子座の軌跡を描いて小宇宙を高めている。
沈黙か続く。

「ペガサス流星拳!!」

予想外の技だったため一誠は反応が遅れた。

『start up』
「無限閃!」

遅れたが抜刀からその後二の太刀、三の太刀と連続で斬撃を放つ。

『time out』

立ち位置が反対になっていた。

『またも、超高速での戦闘!!なにがあったかわかりません!!』
『どちらも動かねーな』

風が吹きサイラオーグの聖衣が崩れる。

「っ」

一誠が振り返り

「なかなか、だったぜ」

一誠の鎧も崩れ落ちた。

『両者の鎧が壊れた!!それほどのことが、あの一瞬でおきたのか!?』
「引き分けは無いな」
「ああ、その通りだ!!」

サイラオーグは獅子座を描き小宇宙を高める。

「居合、壱の構え」

一誠は一般的な居合の構えをとる。

「プラズマボルト!!」
「一刀両断!!」

斬撃と雷急、刃と拳がぶつかり合う。両方とも光を越えた速度だ。
そして通りすぎる。

「っゴフ」

一誠は血を口から吐き出す。

『おおーと!一誠選手口から血を吐き出した!!サイラオーグ選手はまだ動かない』

正確には動けないんだ。

「安心しろ、峰打ちだ」

納刀を終わらせるとサイラオーグが倒れる。

『サイラオーグ選手!なんと気絶しています!!よって勝者、兵藤一誠!』

会場が盛り上がる。

「いい拳だったぜ」

一誠もバタリと倒れる。

『な、なんと!一誠選手も倒れたー!!』
『それほど凄まじい拳を浴びたんだな』

握っていた刀は破片を集め細いがドライグの形になった。

「ったく、世話の焼ける相棒だ」

ドライグが一誠を背中に乗せフィールドから降りる。 
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