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うちはサスケに転生してもうた

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プロローグ

 
前書き
最初なので文字少なめ。結構飛ばし飛ばしいくかも。拙作をご覧いただいている皆様、どうか生暖かい目で筆者を見守りください。 

 
 27歳、男性。身長172センチ、体重63キロ。メガネ。趣味ゲームと漫画とアニメ。典型的なオタク。大学はなんとかMARCH入って今は国家公務員。毎日おいしく国民の血税貪ってます。てへぺろ。

 いや、実際はいろいろと辛いんだけどね。だって職業が教師だし。小学生の教師って意外と辛いよね。自分はあんまり好かれていないのがわかるので極力ニコニコするようにしている。教師は辛い職業って分かってたけど自分の恩師がカッコ良かったんだ。だからそんな人の道標になれるように生きてきたつもりなんだが……あ、オタク趣味は抜きでね。

 そんな平凡な毎日を送っていた。朝起きて電車で通勤。もうすぐ小学校!さあ、今日も一日頑張るぞ!なんて張り切ったのがいけなかったのだろうか?穴の開いたマンホールに落ちた。そして打ちどころが悪かったのだろう血が止まらない。

 しばらくして目が覚めた。どうやら一回衝撃で気絶していたようだ。自分が仰向けに倒れているのがよく分かる。ちょっと首を曲げてみると一面赤い液体。これが血だと判断するのには少し時間がかかった。血ってこんな色をしていたのか。俺が鼻血とかで見ていた血は動脈血だから色がドス黒かったがおそらく静脈血も混じっているのだろう。上からの燿も差し込んできて、いい感じで鮮やかだ。

 なんとか声も出そうとしたけど出てこない。ああ、だけどもう手も動かせないや……惜しむらくは『NARUTO』のうちはマダラの正体が誰なのかがわからないのが悔しいかな。神様、できれば『NARUTO』の結末を詳しく教えて下さい。そんなことを考えながら俺は出血多量で死んだ。ほんとに無様に死んだ。

―――

 目覚めると、黒髪の若い女性が俺をのぞき込んでいた。
 美少女……いや美女と言って良いだろう。
 隣には、すこし老けた黒髪の男性がいて、ぎこちない笑みを俺に向けている。老けたと行っても40代くらいだろうか?

「あー、うあー」

 とりあえず一言話そうとしたのだがうまく声が出せなかった。

 体もうまく動かせないようだ。
 指先や腕が動く感触はあるのだが、上半身が起こせない。

(これは出血多量どころかなにかやらかしてしまったのか……?)

 この前どこかの医療番組で見た。出血多量でなんとか助かった人がいたがひどい後遺症で今も悩みながら生活しているというやつだ。ああ、俺もそうなってしまうのか。公務員もできなくなるな。なんだかんだで子供の笑顔っていうのはいいものだったが……

 いきなり体が浮いた。とりあえず抵抗の意思を示すために手足をバタバタしてみる。なんだか笑いながらあしらわれた。いや、まて!いつからこの世界の人間はマッチョになったばかりになった。俺の体重は少なくとも60キロはあるぞ!一体何なんだ!

 ああ、なんか眠くなってきた。現状確認をしないとヤバイ。何も考えられ――

―――

 一ヶ月の月日が流れた。

 どうやら俺は生まれ変わったらしい。
 この事実が、ようやく飲み込めた。

 俺は赤ん坊だった。
 抱き上げられて、頭を支えてもらい自分の体が視界にはいることで、ようやくそれを確認した。
 どうして前世の記憶が残っているのかわからないが、残っていて困る事もない。
 記憶を残しての生まれ変わり。
 誰もが一度はそういう妄想をする。
 まさか、その妄想が現実になるとは思わなかったが……

 しかもただの転生ではない。アニメや漫画の世界に転生だ。
 俺が転生した世界は『NARUTO』の世界。

 そして

「ふむ、サスケか。いい名前だ。おれの弟だけあって俺によく似ているな」

 まだ少したどたどしかったがイケメンボイスになりそうな声。もう将来イケメン確定な顔。

 俺の眼の前にいるのは5歳の兄。その名もうちはイタチその人だった。
 あれ?一族滅びるじゃん……
 
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