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最強の防御魔法使い〜水の換装滅竜魔導士〜

作者:デイジー
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親っていいもんだな。

第三話

「ふーん…他の街ではサラマンダーはナツのことだったのか。」

まぁナツの魔法ならその呼び名も頷ける

「ナツがサラマンダーならオイラはネコマンダーでいいかなぁ」

マンダーってなんだよ・・・
そんな話をしていると・・・

「ナツー!!ユーキー!!見てー!!妖精の尻尾のマーク入れてもらっちゃったぁ」

ルーシィの右手の甲に、紋章がある

「よかったなルイージ」
「ルーシィよ!!!!」

2Pカラー・・・クスクス

「おまえあんな可愛い娘どこでみつけてきたんだよ」
「いいなぁーうちのチーム入ってくんねぇかなぁ」

何名かルイーj…ゲフンゲフン、ルーシィにメロメロである。

するとナツが席を立ち
「ナツ、どこいくんだよ」

「仕事だよ。金ねーし。」

「俺もテキトーに仕事行くかねぇ。暇だし。」

「ユーキは金持ちだもんね。」
と、ハッピー。若干皮肉ってる気がする。
そんな時カウンターから…。

「冗談じゃない!!貴様の親父は魔導士じゃろ!!自分のケツもふけねぇ魔導士なんぞこのギルドにはおらんのじゃぁ!!!かえってミルクでものんでおれい!!!」

マスターがロメオに怒鳴り散らしていた。

「…バカー!!!」

ロメオがマスターに顔パン食らわせた。
なんでもロメオの父さんのマカオがクエストに行ったっきり1週間も帰ってないらしい。
遠出ならまだしもハコベ山かぁ…。そこまで遠くないはずだ。マカオはS級魔導士ではないにしても、腕は確かだ。

ズシ!!
ナツが依頼書をリクエストボードに減り込ませた

「おおい!ナツ!依頼板壊すなよ!」
ナブが叫ぶ。

そのままなにも言わずギルドから出て行った。
ありゃハコベ山にいくつもりだな。まぁナツの考えもわからなくもないがな…俺もそうだし…。

〜カウンターにて。ルーシィとミラジェーン〜
「ナツもユーキもロメオ君と同じだからね」

「え?」

「ユーキは自制してるけどナツはそうもいかないみたいね。自分とかぶっちゃったのかなぁ。ナツとユーキの親・・・育ての親なんだけどね。出て行ったっきり消えってないのよね。しかもドラゴン。別々のね。」

ガタン!
椅子から落ちた
「ドラゴン?!!あの二人ドラゴンに育てられたの?!!!」

「ドラゴンに拾われて、言葉や文化、魔法を教えてもらったんだって。でもある日、忽然と姿を消したらしいの。」

そっか・・・それがイグニール・・・

「二人ともいつか会える日を楽しみに、日々頑張ってるの。。そーゆートコがナツは可愛くて、ユーキはカッコいいのよね。」

「あはは」

「私たちは・・・・・妖精の尻尾の魔導士達は・・・みんな・・・みんな何かを抱えている・・・キズや、痛みや、苦しみや・・私も・・」

「え?」

「ううん、なんでもない」

〜馬車の中にて〜
「でね!!あたし今度ミラさんの家に遊びに行くことになったの〜〜♥︎」

上機嫌にルーシィが言う

「下着とか盗んじゃダメだよ」

「盗むかー!!!」

み、ミラの下着…////うっ…鼻血が…いかんいかん。冷静に、coolになれ。

「てかなんでルーシィがいるの?ユーキがいるのはわかるけど」

現状を説明しよう。
とりあえずナツだけハコベ山に向かうのは心配だから俺も同伴することになった。ルーシィはフェアリーテイルの役に立つ事がしたいから来たらしい。
マカオが請けた依頼内容わかってるのか?
それで、ナツ、ハッピー、ルーシィは馬車に乗り、俺は換装(パンドラの鎧)して馬車と同じ速度で飛んでいる。翼って便利だね。
ナツが馬車の中で満身創痍していると・・・。
ガタンと馬車が止まった。

「止まった!!!」

「ついたの?」

「いいや、まだだぜ。ま、馬車はここで終わりだな。」

「?!!なにこれ?!!」

一面真っ白の雪景色。吹雪もオマケについてきました。

「山とはいえ今は夏季でしょ?!こんな吹雪おかしいわ!!!・・・さ、寒っ・・・。ひひ・・・ひ、開けととと・・時計座の扉ホロロギウム!」

でかい時計を出したと思ったらその中にこもった。

「マカオさんはこんな場所に何の仕事をしに来たのよ?!!と、申しております。(ホロロギウム経由)」

あ、やっぱり知らなかったのね。

「凶悪モンスター、バルカンの討伐だ。一人で大丈夫かと心配したが、やっぱりちょっときつかった気がするんだよな。」

「マカオー!!いるかー!!!やられちまったかぁー!!」

「返事しろー!!マカオー!!!」

ん?なにやら気配が・・・。

その時頭上より・・。ドゴォォン!!!!
バルカンが降ってきた。ナツはそれをうまくよけた。
戦闘になるかと思ったらナツをスルーしてルーシィの方に向かい

「人間の女だ♥︎」

と言い、拉致ってった。
なるほど。喋れる上にそっち系か。

さーて追うかぁ〜。
・・・あれ?ナツがいない。
・・・あっちかぁぁ!!
あいつらの匂いを追っていくと・・・

「ああああああああああああああああああああああ」

ナツが上から落ちてきた。なるほど。この上か。
とりあえずナツはスルーして上に行くことにした。

「開け!金牛宮の扉・・・タウロス!!」

「お?ルーシィ、無事みたいだな。」
ルーシィがいるところに到着した。

「無事じゃないわよ!このエロザル早く倒すわ!」

「そいつ案外強いぞ?めんどいし俺が片付けるぞ?・・・いくぞぉ!!水竜の・・翼刃!!!!」

双剣を出し、水を纏い、一気にバルカンに近付き、斬りつける。この魔法を食らった相手は、棍棒で殴られたような感覚と、剣で切られたような痛みを追う。実際そんな感じだし。

「ウホォォォ!!!!」

壁に激突した。すると、バルカンがマカオになった。

「ま、マカオ?!!」

バルカンに接収されてたのか。

「くそ、怪我がひでぇ。特に脇腹の傷が深すぎる。救急セットじゃ意味ねえ。」

くそ・・・どうする・・・どうすれば・・・

ボッ・・
え?

「ぐあああああ?!!!」

ナツが脇腹に炎を当てた

「今はこれしかしてやれねぇ!!ガマンしろ!!マカオ!!」

そうか、火傷させて傷口塞げば・・・、確かに荒業ではあるがリアル応急処置だな。

「死ぬんじゃねぇぞ!ロメオが待ってんだ!!!」

「はぁ・・・はぁ・・・くそ・・・な、情けねぇ・・19匹は・・・倒し・・たん・・だ・・・。」

「なにいってんだ!19匹だぁ?!バルカン19匹は充分な戦果だ!」

〜数刻後・・・〜
なんとかマカオの手当ても終え、無事連れて帰ることに成功。当の本人はボロボロで歩くのがやっとだが。

「今度クソガキ共に絡まれたらいってやれ。テメェの親父は怪物19匹倒せんのか?!ってよ。」

泣きながらニマッと笑うロメオ。

「ナツ兄ー!!ハッピー!!ユーキ兄ー!!ありがとぉー!!それと・・・ルーシィ姉もありがとぉっ!!!」

〜ギルド〜
「たっだいまぁー。」

「あら、早かったわねユーキ♫」

と、返事してくれたミラ。

「よいしょっと」
と、おじさんみたいなこと言いながらカウンターに座る

「とりあえずお茶頂戴」

「はーい♫」

酒は飲めないわけじゃないがやっぱりお茶が一番だ。という自論。

「はい、どうぞ♫それでどうだった?」

そう言いながら俺の隣に座るミラ。

「ありがと。それが現地でバルカンに襲われてさぁ、とりあえずボコしたらそいつがマカオでビックリした。接収されてたんだよ。」

「あらぁ、それはどんまいね。だから下山してこなかったのね。」

「それでも19匹も倒したんだってよ。なんだかんだ言ってマカオは強いよ。」

お茶をズズズと飲みながら言う。

「ユーキがそんなこと言うなんて珍しくない?」

「そうか?・・・・なぁミラ・・・」

「ん?なに?」

「やっぱりいいもんだな・・・親ってのは。ロメオとマカオがさっき再会した時思ったんだ。」

「・・・・・・・」

ミラは黙ってしまった。

「子供にとって親はいなくてはならない存在なんだよな・・・。今頃、俺の母さんはなにしてんだか・・・」

ナツを育てた竜、イグニールは父親だが、俺を育ててくれたのはダイダロス。性別は牝だから母親になるわけだ。


「ユーキ・・・・」

「もちろんミラにも感謝してる。初めてここに来た時や、入った後もいろいろ助けてくれたし。今はこうして二人で雑談してるのが一番心が安らぐっていうか・・・なんなんだろ・・・言葉に出来ないな・・・。」

「・・・・・・」

また黙り込んでしまった。

・・・・・・・・・・少し時間を置いて。

「ユーキ・・・・・。ユーキは・・どこにも行かないよね?私達を置いて勝手に変なところいかないよね?・・・。もう嫌なの・・・大切な人が消えていくのが・・・」

若干涙目になってきたミラ。

「ミラ・・・・。なにいってんだ。俺は必ずお前のもとに帰ってくる。絶対にだ♫」

そう言いながらミラの頭を撫でる

「・・・うん♫ユーキを信じる♫」

笑顔になるミラ。
若干ドキドキしてしまったのは内緒である。



 
 

 
後書き
いい感じに区切りがついたので、こんな感じに終わって見ました。
そろそろもう一人オリキャラをいれていきたいと思います。もう設定などは固まってきてます。
あとオリ話も書く予定です。
今後も不定期更新となります。さらに、この更新より2週間ほど後にテストが待ち構えています。なおのこと遅くなるでしょう。

感想やら、わからないところ。誤字脱字などありましたら教えてください。注意深くしてるのですが、やはり心配です。
 
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