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なのはさんがデュエルアカデミアに入学したようです

作者:織風
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第一話








「わわわわっ!」

「おっと…」


それは、些細な出逢い


「す…すみません!私…」

「いや、俺の方こそすまない…大丈夫?」

私、高町なのはは急いでいました
何といっても今日は私がデュエルアカデミアに入学する日なのです!

…楽しみすぎて眠れなくて
遅刻しそうになって見知らぬお兄さんにぶつかったのは反省ですが…

「あれ…そのカード」

「わわわ!」

ぶつかった拍子に散らばったカードを集めます
お兄さんも手伝ってくれます、ぶつかったうえにすみません…

「そっか、デュエルアカデミアか…懐かしいな」

「お兄さんもデュエルアカデミアの人なの?」

「はは、今は違うけどね」

集めたカードを渡してくれながら、少し寂し気に笑うお兄さん
卒業生なのかな?

「これ、あげるよ、ラッキーカードだ」

「あ、ありがとうございます」

何時もなら、知らない人からカードなんてもらっちゃいけないんだけど
何故か、不思議と私は素直に受け取ってしまいました

この、どこか不思議な感じのするお兄さん
聞いてみたい事はあるけど…

「あ…あれ?」

下げた頭を上げた時
そこにお兄さんの姿はありませんでした






『何がしたかったんだい十代』

「ん~あのカードがあの子の所に行きたがってるような気がしてさ」

『どうだか、決闘王の真似をしたかっただけなんじゃないか』

「はは…」

どうやら図星のようだ、照れながら頭をかく様子は先程なのはの前で見せた態度に比べ、見た目相応の幼さが見えた






「ぜー!ぜー!つ…ついたぁ…」

走って走って走って迷って走って
ついにやって来ましたデュエルアカデミア!
よーし!夢は大きくデュエルクイーンをめざして頑張るよ!

って私の最高に大きいテンションは

「先生達、少し遅刻なんだって」

少しずっこけた

あり得ないよ!
入学式で先生が遅刻って!


それを教えてくれた女の子
月村すずかちゃんと愚痴りながら教室で先生達の都合がつくまで他の皆も待機
友達ができたのは嬉しいけど

折角、楽しみにしてきた初日
不満を持たないのはどやら私だけではないようでした

「全く!なってないわよね、すずか!」
「う、うん…でも…仕方ないよ」

金髪で少し気の強そうな女の子
彼女はアリサちゃん
すずかちゃんの友達だそうです

しかも

「私はね…あの万丈目サンダーの弟子なんだから!」

らしいです

万丈目サンダー
それは、今TVで見ない日はないと言うほどのプロデュエリストさん
なのです、勿論、私にとっても憧れです
そんな人がお師匠さんなんて

「凄いねアリサちゃん、今度私とも、デュエルしようね♪」

「ふぅん…お兄様の名を聞いて臆さないとはいい度胸じゃない、いいわ貴女に興味が沸いた…私と決闘しましょう」

た、確かに先生はまだ来ないかもだけど…いいのかな?

「いいのよ、暇潰しだし」

言ってることが数秒で変わっちゃったよ
間違いなくそっちが本音だよね?

とはいっても、朝の気持ちをもて余してるのは私も同じで、だから

「…やる」

うん、決めた!
いいよね、だって伝説の人の弟子とデュエルななんてわくわくするもん!

「そう…じゃあ決闘よ!」
「うん!楽しもうね!」

今から決闘なんて他の人達は迷惑じゃないかな…って少し迷ったけど
皆も暇みたいで、私達の決闘を見守るように円になる
…ちょっと照れるけど

「じゃあ、まず先攻後攻をじゃんけんでき「先攻は私が貰うわ!ドロー!」」

うわわ、勝手に始まっちゃった
そうだよね、ここは決闘アカデミア、先攻をとるのも真剣勝負の内なんだ
とにかく慌てながらも私も五枚ドローして決闘開始です


「ふふん、まずは見せてあげようじゃない、私の素敵なモンスターをね!」

どうやら、いいカードがきたらしい、怖いような気もするけど
彼女が出してくるカードにわくわくもする

「私はアレキサンドライドドラゴンを召喚するわ!」

自信満々の声に恥じぬ黄金竜が咆哮をあげる
アリサちゃんが召喚したのはドラゴン…ドラゴンデッキなのかな?
けど、それよりも驚きなのは

アレキサンドライドラゴン
☆4  光属性 ドラゴン族
攻撃力2000 守備力100 

「攻撃力…2000?デメリット効果もないのに?!」

私同様、周りのみんなも驚いてるようです
だって☆4で強いっていったら攻撃力1900が普通なのに
しかも、アリサちゃんのカードは効果無し、つまりなんにもデメリットのない強力カードなのです

「ふふん♪言葉も出ないようね、私はターンエンドよ」

得意気に言うアリサちゃんはカードも伏せずにターンをエンドする

「私のターンだね、ドロー」

手札を見る…悪くは無いんだけど、当然攻撃力2000に勝てるカードなんてありません
モンスターを裏守備表示でセット、更にもう一枚罠カードを伏せてターンを終了です

「私のターン!ドロー!」

カードをドローしたアリサちゃん、少し難しい顔をしています
私の伏せカードに悩んでるのかな?
ふっふっふ
私の伏せている罠は『炸裂装甲』!
なんと、攻撃してきたモンスターを破壊しちゃう凄く強いカードなんです、これならあの強いドラゴンも…

「手札から『スタンピングクラッシュ』を発動、その伏せカードを破壊して、更にあなたに500のダメージよ」

「ふぇ?!」

なのはLP4000→3500

あっさり破壊されちゃったよ!
しかも、ダメージまで貰っちゃった…

「て、『炸裂装甲』って…あなた随分貧弱なカード使ってるわね…」

そ、そうなのかな…やっぱりデュエルアカデミアにくる人達はレベルが高いなぁ…
とはいえ落ち込んでる暇はありません

「潰してあげるわ!アレキサンドライドラゴンで攻撃よ!テイルクラッシュ!」

攻撃宣言に応えて黄金竜が尾を振り上げ、私の伏せていたカード『魔導戦士ブレイカー』を叩き潰す

「うわ…」

私のカードを確認したアリサちゃんは露骨にバカにしたような顔でため息をつく
失礼だよ!私のデッキの中じゃ凄く強いカードなのに!

『魔導戦士ブレイカー』
普段は攻撃力1600だけど、効果で実質1900!
しかも、魔法、罠カードまで破壊できる凄いカード
…うまく、扱えなくてごめんね

「私はターンを終了するわ」

あ、あれ?

「アリサちゃん、他のモンスターは召喚しないの?」

モンスターは基本的に一ターンに1度召喚できます
アリサちゃんがもう一体、別のモンスターを召喚してきたら私は大ピンチになっちゃうのですが

「はぁ?」

…別におかしな事をいった訳じゃないと思うんだけど
物凄く不機嫌な顔をするアリサちゃん

「貴女の程度は既に見切ったわ…貴女ごときにモンスターを二体召喚する必要はないってことよ」

ふぁさっ、と髪をかき揚げる仕草が格好いいのが何だか悔しい、何とか見返してやるんだから!

「私のターン!」



アリサのあまりに傲慢な言葉と態度は流石に周囲の反感と顰蹙を多いに買った、巻き起こるブーイングの中で、それでも気にせず決闘を続ける図太さはたいしたものだが
そんな、周囲の応援がなのは一色になるなかで、一人正しくアリサの状況を理解しているすずか

(アリサちゃん…きっと、手札事故なんだろうな…)

昔からの付き合いである自分だからわかる
アリサのデッキは彼女の趣味で最上級モンスター、所謂華やかなカードが多い
その為、下級モンスターがろくに出せず、そのまま負けるという事も頻繁にあった
流石に最近は下級にも力をいれるようになったようだが、それでも軸は変わっていない。
恐らく、今は出せるカードが他にないのだ


そして、すずかの推測は正しかった

アリサの手は揃いも揃ってキラキラカード
勿論、出せれば強いカードばかりではあるが
出せなければ意味がない

『どうみても手札事故ですな、本当にありが…んぐ』
「出てくんなって言ってるでしょ!黙ってなさい…!」




「…ドロー!あ…あれ?」

一瞬、アリサちゃんの肩にうっすらと何かが見えたような気がするけど、私の気のせいだったのかな?
兎に角、引いたカードを確認して少し安心
よぉし!これなら

「モンスターをセット!ターンエンドだよ!」


「私のターン!ドロー!…アレキサンドライドラゴンで攻撃よ!」

引いたカードを一瞥しただけで、そのまま攻撃
いくらなんでも私を馬鹿にしすぎだよアリサちゃん!

「私の守備モンスターは『柴戦士タロ』だよ!」

「…!」

タロは戦闘で破壊されない偉いワンちゃんなんだよ!
…たまに戻るけど

「ふん…面倒くさいカード使ってくれるじゃないの、カードを一枚伏せてターンエンド」

「私のターン!ドロー!」

アリサちゃんが伏せたカードが気になるけど…
ドローしたカードを見て、決めた
このターンは『柴戦士タロ』で耐える

「一枚伏せてターンエンドだよ」

「私のターン!ドロー…ふぅ」

引いたカードを見て、ホッとしたように息を吐くアリサちゃん
…だ、大丈夫だよね?

「私は『アレキサンドライドラゴン』を生け贄に『ストロング・ウインド・ドラゴン』を召喚するわ!」

アリサちゃんの声に答えて現れた大きなドラゴンが翼を広げて咆哮をあげる
…はっきりいって恐い

「このカードは貫通効果を持っているから、貴方の犬も無意味ね」

「だけど!罠カードをオープン!『落とし穴』を発動だよ!」

攻撃力1000以上のモンスターが召喚されたとき破壊しちゃうカード、これなら!

「リバースカードをオープン『神の宣告』…そのしょぼい効果を無効にするわ」

アリサ・バニングスLP4000→2000

ライフを半分にすることで魔法、罠、召喚まで、無効にしてしまうとんでもないカード!

「そ、そんな凄いカードまでもってるの?」


フィールドのカードが破壊された事でタロちゃんは手札に戻る
大ピンチなんだけど
私の目はアリサちゃんの使ったカードに釘付けです

「ふふん♪どう?シークレットレアの『神の宣告』は?貴女なんかじゃ到底手に入れられない超超超レアカードよ?」

「いいなー羨ましいなぁ…」

心底羨ましそうななのはの表情にご満悦なアリサ

シンクロ召喚全盛の時代、更にはエクシーズ召喚なるものまで出てくる噂の今日
こんな低レベルな内容で一喜一憂している二人は微笑ましく見え…なくもないのだろうか

見物生徒A「…普通、この局面で使うか?」
見物生徒B「まぁ…なくはない…かなぁ」
すずか「あ…あはは…」

少なくとも、すずか達の目は生暖かいが


「そして!ストロング・ウインド・ドラゴンの効果!」

貫通以外にまだあるの?

「このカードは生け贄に捧げたドラゴンの攻撃力を半分上乗せするわ!」

ストロング・ウインド・ドラゴン
☆6 風属性 ドラゴン族
攻撃力3400

「そして…同じ攻撃力なら破壊されない効果もあるのだけれど、必要ないわよねぇ?」

み…三つも効果があるなんて反則じゃないかな…?

「格の違いを思い知りなさい!バトルよ!ストロングハリケーン!」

「きゃああああああああああああっ!?」

高町なのはLP3500→100

ダイレクトアタックだから、ドラゴンの攻撃が私にも直撃する
ソリッドビジョンだってわかってる…けどこの迫力は駆け出しデュエリストである私の足を震わせるには充分過ぎるほどに恐い!


「ターンエンド、さぁ貴方のラストターンよ!」

アリサちゃんの言うとおり、このターンで何とかしなきゃアリサちゃんの攻撃で終わっちゃう

「…ぅ」

そうしたら、またさっきのような恐い思いをするのかな…?
まだ、足がすくんでる

「また、悲鳴をあげたくなければ降参しなさい…そしてこの学園から去ることね、たかが立体映像に泣き出すようじゃ、とてもデュエリストとしてはやっていけないわ」

「な、泣かないよ!」

一瞬、そうしようかな…と思った
だけど、駄目
今、逃げたら私はもうデュエルを楽しめなくなる
そんなのは嫌だから!

「私のターン!ドロー!」

ドローしたカードを伏せてターンエンド

「私のターン…いいわ、それじゃあ、これで終わりよ!」

ストロング・ウインド・ドラゴンの攻撃
貫通効果を持つ筈の攻撃が襲いかかる
だが

「届いてない?!」

さっきはモンスターを越えてなのはに直撃した風圧が彼女を避けるように吹き散らされていく

「私のモンスター『探索獣ユーノ』の効果…このカードは一ターンに1度破壊されない…そして、次の私のターンの終わりまで私へのダメージを無効にしてくれる!」

「な…どこまで面倒くさいのよ…あんたは!」

それは、今日出会ったお兄さんがくれたカード
フェレットに似た小さな体でドラゴンの一撃を受けきってボロボロになりながらも同時に溢れる緑光が私を守るかのように周りを漂う

ありがとう、君がいなかったら私、泣いてたかも
…強がってたけど、やっぱり怖かったから
だけど、もう大丈夫!

「ダメージ無効の効果はリバースしたターンから貴方のエンドフェイズまで?…1ターン生き延びただけじゃない」

うん、現状は変わらず大ピンチ
だけどユーノ君のおかげで私のやる気は120%だよ!アリサちゃん!

勝っても負けても

そんな風に思える程、私は大人なんかじゃないし
決闘するからにはやっぱり勝ちたい、負けたくない
だけど、私がデュエルを好きな一番の理由はそれじゃない

「私のターン!」

デッキに手を添える、そして引き抜く
「ドロー!…よしっ!」

私の大切なカード達が、私に応えてくれる
その瞬間がとても好きだから!

「私は『探索獣ユーノ』を生け贄に…来て!『レイジングハート』!」

『レイジングハート』
☆6 光属性 魔法使い族
攻撃力1500 守備力2300

『探索獣ユーノ』が残した緑光の中で表れる、桜色のローブを纏い金の杖と長髪を持つ女性
これが私の切り札!

「行くよアリサちゃん!『レイジングハート』で攻撃!アクセルシュート!」

「ちょ…攻撃力…1500で攻撃?」

アリサちゃんが怪訝な顔をする当然だよね

「勿論、意味はあるよ!『レイジングハート』の効果、このカードが戦闘を行ったカードは破壊されるんだよ!絶対にね!」

『レイジングハート』の杖から生まれる光球がアリサちゃんのドラゴンを貫いていく
…ダメージ計算は適用するから
本当なら攻撃力3400のモンスターに1500でバトルを仕掛けた時点で私はアッサリ負けちゃうんだけど
ユーノ君の効果で大丈夫

そして、『レイジングハート』の攻撃が終了する

「ふん…生け贄召喚してまで出すようなカードじゃないわね」

ストロング・ウインド・ドラゴンが消えても余裕を崩さないアリサちゃんは、同じく攻撃終了と一緒に消えていく私の切り札をみながら呟き、私を見る
これでターンは終了?
とでも言いたげに

うん、もう終わりだよアリサちゃん!

「いくよ!トラップカード発動!」

伏せていた『リビングデッドの呼び声』をオープンする
墓地のモンスターに装備することで特殊召喚出来る、死者蘇生を持ってない私の切り札!

「げ?!」

見物生徒A「そっちはあるんだ…」

あるんだよ!…光ってないけど

見物生徒B「まぁ、最近はすぐ割られるけどね」
見物生徒C「別に弱くはないだろ…俺はいれないけどな」

なんか、言われちゃってるけど気にしないよ!

「もう一度!私に応えて『レイジングハート』!」

再びフィールドに召喚される魔法使い
その杖に宿る光りはさっきよりも強い

「ふ…ふん…たかが攻撃力1500…!」

「特殊召喚されたからレイジングハートのもう一つの効果を発動するよ!このカードが特殊召喚された時、レベルが1つ、攻撃力が1000上昇します!」

レイジングハート
☆7  光属性 魔法使い族
攻撃力2500 守備力2300

「え…って、事は…!」

余裕だったアリサちゃんの顔が焦りに歪む
だって、まだバトルフェイズは終わってないもの!

「何度だって貫くよ!レイジングハートの攻撃!ディバインバスター!」

「ぎ…きゃぁあああああっ?!」

アリサ・バニングスLP0


ドラゴンの時程じゃないけど、強く、大きな光がアリサちゃんに直撃する
…うん、立体映像だけど怖いよねやっぱり

「ふ…ふぇ…」

「だ、大丈夫?!アリサちゃん」

へたり込んじゃったアリサちゃんに手を伸ばそうとして

「!?…な、何でもないわ!」

がばっと立ち上がる、足が少し震えてるのは
…見なかった事にしよう、気持ちわかるし

「…私が…あんなデッキに負けるなんて…」

あんなデッキ、呼ばわりは流石に辛いけど
実際、お兄さんから貰ったカードが無かったら『レイジングハート』でも勝てなかったんだよね
デッキに目を落とす、そこにある可愛いらしいフェレットに私は心の中でこっそりとお礼を言うのでした

『ありがとう、ユーノ君、これからも宜しくね♪』
『…………………』

あ、あれ?
一瞬、ユーノ君が動いたような気がしたけど…
ソリッドビジョンでもないんだから気のせいだよね

「高町なのは」

「あ、はい」

アリサちゃんに呼ばれて顔をあげる

「あげるわ、受け取りなさい」

投げ渡されたカード、わたわたしながら両手で掴んだそれを見てびっくり

「『神の宣告』?だ…駄目だよ!こんな凄いカード貰えないよ!」

「いいから取っときなさい!そんな行き当たりばったりの紙束デッキに勝ってもしょうがないもの、もう少しまともなデッキになったら、また戦ってあげるわ」

「アリサちゃん…」

そう言って、くるりと向けた小さな背中は格好良くて…

『その紙束に負けた癖に…』
『だいたい人の事言えねーよな』
『まぁ言ってやるなよ、自分から勝負しかけて紙束デッキに負けたとか、少しは格好付けなきゃ姐さんの面子ぼろぼろだぜ』

「んきー!黙れっつーの!だいたい姐さんとか言うな!そんな年じゃないわよー!」

格好…良く?

決闘中もチラチラ見えてた気がするけど…アリサちゃんの背中にいるあの三人は何なんだろう?

「おめでとう、なのはちゃん」
「あ、ありがとう、すずかちゃん」

それは何なの?と尋ねようとした瞬間にすずかちゃんが話しかけてきた

「ごめんね…私達だけで…」

「ううん…二人とも見てて楽しかったよ、私もデュエルしたくなってきたけど…もう駄目だね、先生達が来ちゃった」

本当だ、やっと到着した先生達が遅刻を謝りながら教室に入ってくる

「そうだね、今は無理だけど…また後でね」

「うん」

そして、私はすずかちゃんと笑いあいながら椅子に座って始まった先生のお話を聞く

これから、どんな人達とどんなデュエルが待ってるんだろう
そんな期待にドキドキしながら
絶対に私はもっと強くなって、今よりもっともっと楽しいデュエルを楽しめるようになるぞっ!
って決意したのでした






後日

トリシュ トリシュ トリシュ

すずか「何かありますか?」
なのは「あ…ありません…」

わ、私…大丈夫かな? 
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