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蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士

作者:蒼鈴六花
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異世界での夜

 
前書き
どんなペースで移転すべきか分からないです。
 

 
コルベール先生と話した結果、院長を交えて話をするのは次の日ということになった。

そして今、俺はタバサの部屋にいる。自分のことをある程度話しておいたほうがいいだろう。

「ちゃんと自己紹介してなかったな、俺はアルウィン・ルベル。アルでいい」

コクリと頷いた。

「タバサ」

「ではタバサ。様付けはしたほうがいいか?」

タバサはふるふると首を振る。呼び捨てでいいらしい。

「質問していいか?」

タバサはコクリと頷く。

「使い魔は何をすればいいんだ?」

「使い魔の仕事は三つある。一つは使い魔は主人の目となり、耳となる能力が与えられる」

「そうなのか、で何か見えるか?」

「見えない」

「そうか」

まぁ見えないほうがいいけどな。

「二つ目は主人の望むものを見つけてくること、例えば秘薬」

「この世界のことは詳しくないからそれは無理だな」

「この世界?」

「この後話そう。それより三つ目はなんだ?」

「三つ目は主人を守ること」

「それなら可能だ」

「貴方には色々聞きたい事がある」

隠すのは転生者であることだけで良いか……

「あぁ、その前に一つ言わなければいけないことがある。俺の種族だ」

「種族?貴方は人間ではないの?」

「俺の種族は、悪魔だ」

そう言って俺は翼を出した。ぶっつけ本番だったがうまくでた……以外にやれるもんだな。
翼を見ながらホントに悪魔になったんだなと思う。

「!?……悪魔」

タバサは杖を持って警戒し始める。

「待て、俺はお前に危害を加えるつもりは無い。それに俺は元人間だ」

「元人間?」

タバサは警戒しつつも聞いてくる。

「あぁ、その話をする前にさっきこの世界のことは知らないと言ったな」

コクリと頷く。

「俺は別の世界からきた」

「!!?……別の世界?」

「そうだ、俺は別の世界から来た。そこで俺は兵士だった」

アルマースは兵士だったしな……

「俺はあるとき魔界に迷い込んでしまった。そこで運悪く魔王に見つかってしまったんだ」

「魔王……!?」

アルマースは迷い込んだわけではないが、運悪く?マオに捕まって称号取られて悪魔化し始めたし……

「俺は死を覚悟した。だが魔王は俺に徐々に悪魔になる呪いをかけたんだ。徐々に悪魔化していくのを止める術は見つからず。結局俺は、悪魔になって歳を取らなくなってしまった」

ディスガイア2の話が少し混じったがまぁいいか。

「……」

「18歳くらいに見えるだろうが21だ。悪魔になってしまった以上、人間界に帰れず。魔界を放浪していた。その最中タバサに呼ばれたんだ」

「そう。貴方は魔王の呪いで悪魔になってしまったの……」

タバサは杖をおろし俯く。
信じてもらえた……正直、信じてくれないと思ったが……

「タバサには感謝している」

「……なぜ?」

「俺は元いた世界にはもう居場所が無かったからな」

俺、死んだしな。

「……」

「タバサ、最後に聞くが。俺は悪魔だけどそれでもタバサの使い魔でいていいか?」

「断ったらどうするの?」

「この世界を知るために旅でもするさ、一つの所に何年もとどまることは、寿命の関係上無理そうだがな……」

タバサは少し考えた後。

「……私の使い魔でいていい」

「ホントか……」

コクリと頷く。
本格的にタバサを気に入った……これなら守りたいって思える。

「なら俺はタバサを守る。俺が使える力すべて使って守りきる。たとえ契約が切れても」

「!?……なぜそこまで」

「居場所をくれたからだ……俺の居場所はもう手に入らないと思ってたから」

「……」

「だから俺はタバサを守る」

「……分かった」

コクリと頷きながらタバサは答えた。

「俺の主人となったからには、俺の能力を知ってもらってた方がいいな」

俺はディスガイアの魔法を使う。

「クール」

俺の手の上に氷の塊が浮く

「先住魔法……!」

「他にも使える、魔法以外も」

俺は宙から剣を召喚する。

「あらゆる武器を自由に取り出せ扱うことができる。後は」

俺が手のひら同士を向かい合わせ力を込めると光の玉ができる。

「召喚」

光の玉が上に浮かんでいってポンッと言う音とともに、青く耳が羽のようになっている生物が出てくる。

「ぷに~」

その生物は、そんな風に鳴きながらタバサのほうに向かう。

「この生物は?それに何をしたの?」

「召喚術という別の世界から幻獣や機械兵などを呼び出すものだ。そしてその子はプ二ムだ」

プ二ムはベットに座ってるタバサの膝の上に乗りタバサに擦り寄ってる。

「……そんな魔法が」

「だいたいこんなものかな……戦うこと以外にも回復魔法等の補助系も使えるし傷や病気、毒なども治療可能、そういう幻獣を召喚することも可能だ」

「……!?毒も治すこともできるの!」

そういえば母親が毒で……エスポワールやローレライ・ジュラフィムを呼び出しても治せるだろう。

「あぁ可能だ。どんな毒だろうと治せる」

そう言ったとたんタバサの目から涙が零れ落ちた。プ二ムが心配そうに見上げている。

「誰か毒を盛られた人でもいるのか?」

コクリと頷く。

「なら、俺が治してやるだから泣くな」

俺はタバサの頭を撫でながら言う。

タバサは顔を少し赤くしつつ。

「……ありがとう」

そんな時窓から

「きゅいー!」

とシルフィードが突っ込んできた。微妙にタイミング悪いな……

「きゅい!二人ともイルククゥをほったらかしにしてそのまま忘れてるなんてなんなのね!」

忘れていたことはすまないと思う。

「きゅい?さっきのおにーさん翼が生えてる!?なんでなのね?」

「俺は悪魔だから翼があるんだ」

「おにーさん悪魔だったのね!?そのわりには精霊が纏わりついてるのね」

「それに関してはわからない」

俺とイルククゥが話しているとタバサは立ち上がってイルククゥに近づき
ゴンっと杖で叩いた。

「なにするね!ちびすけ!」

「これから、しゃべるの禁止」

「どうして……」

「我々人間は、韻竜が絶滅したと思ってる。騒がれたら面倒」

「どうしてわかったのね」

「目が違う」

「当然なのね。おばかな風竜なんかとは、頭の中身がちがうのね。わたしたち韻竜の眷属は・・・」

「言語感覚に優れ、先住魔法を操る」

「先に言わないほしいのね。じゃあ、そんな偉大な韻竜のわたしに、しゃべるな、ということがどんな意味を持つのかわかるわよね?」

シルフィードが澄ました顔をしていたが、タバサの無言の圧力に

「な、なんなのね……」

「その辺でやめにしないか?そろそろ遅いしもう寝たほうが良いだろう」

タバサはコクリと頷き、その後、少々イルククゥと話をしてイルククゥは適当に中庭で休むことになった。

「俺は床で寝る。毛布さえあればいい」

そうして毛布を1枚もらって寝転ぶ、なぜかプ二ムがこちらに来て寄り添ってきた。暖かいからそのままにしておこう。
タバサもベットに戻り、俺たちは寝た。



タバサSIDE

アルに関しては驚くことばかりだ。元人間の悪魔……彼がその話をしてる時はとても真剣で嘘をついてるようには見えなかった。人を悪魔に変える呪いがあるなんて……

先住魔法や召喚術と呼ばれる魔法も見せてくれた。
そしてアルはどんな毒でも治せると言った。
母さまを治せるかもしれない、そう思うと涙が出てきた。
すぐにでも母さまを治して欲しいけど、今はまだ……それに私には他にもやるべきことがある……



SIDE OUT



その日アルの夢の中にて

「またあんたに会うとは思わなかったな」

俺の目の前に神がいた。

「いやーあの後さらに色々能力を足しての、大半はそのうちわかることなんじゃが言っておかねばならん事があっての」

「サービス精神旺盛だな……さらに能力足したのか」

正直、最初の能力だけでも十分すぎると思うのだが。

「どの能力足すか考えてたら面白くなってきての」

「で、説明しなきゃいけない能力ってのはなんだ?」

「おぬし不老になったぞ。あと限りなく不死に近い、よほどのことがなければ死なんじゃろ」

「エターナルの意味はやっぱり寿命か」

「他にも精霊が見えて話せるようになったぞ。色々サポートしてもらうと良い」

そこで神が何か思い出し

「そうじゃ!あととっておきの能力つけたんじゃ!」

「……」

「サモンナイト3の抜剣覚醒じゃ!」

「抜剣覚醒だと……!」

レックス、アティ先生のあれか!

「ちなみにウィスタリアス(果てしなき蒼)の方じゃ。剣は念じれば来る。ちなみに抜剣のリスクはないぞ!」

こちらにぐっと親指立ててどや顔してる。若干うざい。

「俺をどこまでチートにする気だ」

「わしが飽きるまで」

「……」

「まぁそういうことじゃまた説明しなきゃならんときはまた来るからの」

「……もう来なくて良い」

「ほっほっほ」

そして俺の意識はなくなった。




 
 

 
後書き
移転終わったら、とりあえず最新話だしてストックしてる二次小説4つくらい一気に投稿しそうな予感……

もうどうにでもなれー!って感じです。

 
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