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『ある転生者の奮闘記』

作者:零戦
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TURN1







 いきなりで悪いが、俺は転生者というやつ や。

 あ、石は投げるなよ? 痛いからな。終いには血も出るからな。

 前世は普通のサラリーマンでやってたけど、過労死です。

 そして気がつけば二次作品。

 え? どの二次作品かて?

 エロゲの大帝国やな。

 まぁ大帝国は好きなんやなぁ。特に巨乳陣がな。(此処重要やから)

 と、いうことで子ども時代はカットして勉強は苦手やったけど、なんとか頑張ってあっという間に海軍士官学校に入学して頑張って卒業して何の運かは知らんけど巡洋艦の艦長になった。

 艦名は神通……集中砲火で沈まなければええんやけど……。

 そして、現在は満州星域で中帝国と戦闘中やな。

「艦長ッ!! 旗艦日向爆沈ッ!!」

 あ~前倉長官死んだなあれは。見事に爆発四散したからな。

「残りは本艦と直衛艦神風、第四艦隊のみですッ!!」

 オペレーターが叫ぶ。

「砲撃を敵艦の艦橋に集中やッ!! 砲撃をしながら退避ッ!! 回頭百八十度ッ!!」

「ヨーソローッ!!」

 神通が回頭して撤退に移る。

 神通から発射されたプラズマビーム弾は正確に敵中帝国艦艇の艦橋に命中していく。

「巡洋艦佐渡、川内、対馬が高速接近中ッ!!」

 確か佐渡には裏切った樋口がいたはずや。

「止めのつもりやな。砲撃を佐渡に集中ッ!!」

 ビーム砲が佐渡に照準をして砲撃をして命中させる。

 しかし、川内、対馬からの砲撃が来て衝撃がくる。

『Cブロックで火災発生ッ!!』

『隔壁閉鎖ッ!!急げッ!!』

 無線から次々と被害の報告が来る。

「佐渡はどうしているんや?」

「はい。中帝国艦隊へなだれ込みました」

 ちぃ、逃げたかあの野郎は。

「狹霧艦長。艦の被害ですが……損傷が激しく、航行は不能です」

 オペレーターが俺に報告する。

「………総員退艦や。退艦後、神通は自動操縦に切り替えて敵中帝国艦隊への殴り込みをかける」

「……分かりました」

 艦橋にいた全員が悔しそうな表情をする。

「直衛艦神風に連絡を入れろ。繰り返す、総員退艦やッ!!」

 皆が艦橋から出て行き、負傷者を先に降ろしてからの退艦となる。

 全員が退艦後、神通を自動操縦となって中帝国艦隊へ単艦突撃を敢行。

 巡洋艦一、駆逐艦四隻を撃沈したけど集中砲火を浴びて爆沈した。

 ………やっぱ史実となってしまったな……。

「……スマン神通………」

 俺は爆発四散していく神通に静かに敬礼をした。






「暇やなぁ………」

 日本星域に戻ってからはずっと自室で待機している。理由は上が待機しとけと。

ピリリリリリッ!!

「あい?」

 俺は電話に出た。

『やぁ狹霧大佐』

 相手は東郷長官やった。(ちなみに俺の名前は狹霧雪風や。幸運艦の雪風やな)

「何すか東郷長官?」

『済まないが至急、長官室に来てくれないか?』

「はぁ、そら構いませんけど……」

 俺は電話を切って、将官服に着替えて会議室に向かった。





―――長官室―――

「ちゃーす。ラーメン屋です」

 俺は長官室に入る。

「待っていたぞ狹霧」

 部屋には東郷長官に参謀長の秋山少将がいた。

「ただの大佐に何かようすか?」

「狹霧大佐、少しは敬語を使って下さい」

 横からハゲが茶々を入れる。

「へぇへぇ」

「急に済まないな狹霧。実は君を艦隊提督にしようと思うんだ」

「……は? いやあのマジで言うてるんですか?」

「あぁマジだ」

「……辞退させてもらいます。自分には艦隊提督など無理です」

 俺は東郷長官にそう言った。

 俺なんかよりええ奴らはようさんおるしな。

「……そうか、分かった。狹霧の意見を尊重しよう。その代わり、新型巡洋艦の艦長と戦隊司令官をしてくれないか?」

「はぁ、それなら構いませんけど……」

「よし、なら決まりだな」

 東郷長官はそう言って任命書を俺に渡してきた。

「では謹んで戦隊司令官の任務お受けします」

 俺は東郷長官に敬礼をした。

「しっかりな。それと、戦隊は圭子さんの第四艦隊に配備させる」

「分かりました」

 それから、会議室を出たのは2300頃やった。





「夜分遅くにスマンな」

「いや、構わない。津波もまだ起きてるしね」

 俺は平賀津波の研究室を訪れていた。

「それでさ茂。試作空母と試作バリア艦は出来たんか?」

 俺は平賀津波の夫である平賀茂技術少将に聞く。

 平賀茂技術少将。

 それが平賀津波の夫でもあり、実は俺と同じ転生者でもある。

 平賀が俺に接触してきたのは、俺が津波に試作空母と試作バリア艦の建造を頼んできた後やった。

 まぁいきなり訪ねてきていきなり転生者とかばらしたのはビックリしたからな。

 平賀も前世は俺と同じサラリーマンやったらしくてオタクらしい。

 そして大帝国を買って津波にマジ惚れたらしい。

 貧乳やロリとかではなく、ただ津波に惚れたらしいわ。

 そして事故で死んで、気づいたら赤ちゃんやったらしい。

 その後は、津波の後を追うために必死に勉強して造船技術学校を首席で卒業をして技研で津波に出会ったらしい。

 津波と出会った後は、津波に猛アタックを敢行。

 そしてようやくゴールインしたらしい。

 ちなみに津波は現在妊娠して三ヶ月とか。

 話がズレたな。

「あぁ。既に試験航行も完了して量産態勢に入っているし、一番艦は明後日に竣工するよ。 名前は鳳翔だ」

「旧軍の空母と一緒やな」

「まぁね。それとビーム兵器だけど、ヤマトのプラズマショックカノンの開発をしてみようと思うんだ」

「………マジか?」

「本気と書いてマジだよ」

 二次兵器を作れるか普通……。

「ま、大帝国やしな」

「それで納得してしまう雪風も雪風だけどね」

 茂が苦笑する。

「まぁそれだけ聞けたからええか。ほんならまた来るわ」

「あぁ。あぁそれと言い忘れたけど、雪風の巡洋艦だけど新型の高雄型だよ。水雷屋からの要望に答えて最大速度は三九宇宙ノット、武装は二十.三サンチ連装プラズマビーム砲四基、四連装鉄鋼魚雷発射管二基を搭載している」

「………ま、そりゃあそうやな。ありがとうな茂」

 俺は茂に礼を言って研究室を出て家に帰った。





―――巡洋艦摩耶―――

「流石最新鋭艦やな」

 至る所は新品だらけやしな。

 旗艦は摩耶にして第四戦隊を編制している。

 艦橋を旧軍と同じく艦橋が巨大化になっている……茂め、中々やるやないか。

「さて、艦隊運動訓練するか。出港準備や」

「了解ッ!!」

 そして、第四戦隊は護衛の駆逐艦二隻と共に出港した。







 
 

 
後書き
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