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ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士

作者:竜胆
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第一話 ハルシオン学園

 
前書き
登場人物です(一部)
ジルベール・ナハト 年齢16歳 種族ヒューマン
第二学年B組 誕生日12月25日 クラス ブレイバー/ファイター 
得意武器 刀 身長173cm 体重60kg
イメージ声優 宮野真守
性格 クール、優しい
容姿 クールな顔立ちにミディアムクールの藍色の髪、目の色は青
異名 蒼穹の剣士

キース・イクリプス 年齢16歳 種族ニューマン
第二学年B組 誕生日1月14日クラス ガンナー/フォース
得意武器 双機銃 身長170cm 体重61kgイメージ声優 梶裕貴
性格 明るい
容姿 幼さが残る顔立ちにショートウルフの白い髪、目の色は赤
異名 白銀の双銃士

アクア・ナハト 年齢19歳 イメージ声優 田村ゆかり
身長162cm 体重49kg
ジルベールの3つ上の姉、極度のブラコンでアークスの一員。双剣の舞姫と呼ばれている

カルア・ナハト 年齢18歳 イメージ声優 堀江由衣
身長 167cm 体重 47kg
ジルベールの2つ上の姉、清楚とした美人でアークスの一員。慈愛の女神と呼ばれている

リシア・ナハト 年齢14歳 イメージ声優 石原夏織
身長145cm 体重 38kg
ジルベールの2つ下の妹、活発でジルベールの事が大好き

アーシア・ナハト 年齢13歳 イメージ声優 小倉唯
身長 139cm 体重30kg
ジルベールの3つ下の妹、いつもジルベールに甘えている女の子 

 
俺、ジルベール・ナハトは困惑している…
何故なら…
親にいきなり学校に行けと言われたのだ…




惑星ナベリウスでの仕事を終え、2年ぶりにアークスシップ4(アンスール)にある実家に戻った俺は、二人の妹と姉に出迎えられ、久々に実家でくつろいだ。
ナハト家は、武門の名家でその名前を知らないものはいないと称され、神速武術のナハト流という流派がある。俺はそのナハト流を受け継いで、父上が隠居生活を始めたのだ


俺が居間でくつろいでいたその時である、突然アクア姉が1通の封筒を寄越した。
アクア「お父様から、ジルに伝言だって」

ジルベール「父上から?なんだろう?」

そう言いつつジルベールは封筒を開けた

ジルベールへ

一言で言う


「「「「「「学校に行けい!」」」」」」
以上だ


ジルベール「は?」
あまりにもいい加減な内容に一瞬思考回路が止まった

カルア「ふふふっ、お父様がジルが学校に行ってないって思い出したのよ。だからこれを宅急便で送って来たのね」

そう言ってカルア姉が見せたのは制服だった。
一般的に言うブレザーだった 色は藍色…

ジルベール「いや待ってくれ、これ何処の学校だ?」

アーシア「あたしとおねえちゃんが、かよってるとこだよ」

と俺の膝を枕にして横になっていたアーシアが答えた

ジルベール「ハルシオン学園か…」

リシア「そそ、最近共学になったんだよねーうちの学校」

私立ハルシオン学園
中高一貫の学園であり、アークスシップ4(アンスール)にある学校である、元々女子校だったのだが3年前に共学になった学校である。アクア、カルアはこの学校の卒業生で、リシアとアーシアは中等部に所属している
主にアークス科、普通科、体育科と分かれているが、人気はやっぱりアークス科である。

中学から学校に通ってないジルベールにとっては未知の世界だった…

ジルベール「…カルア姉」

カルア「何?」

ジルベール「選択権はないんだよな?俺に」

カルア「もちろん」



こうして、アークスと学生の二重生活が始まった…





登校初日、俺は親友であるキース・イクリプスと一緒にハルシオン学園に向かっていた
キース・イクリプスはイクリプス社の御曹司で次男坊、会社は兄が継ぐ事になっているらしい。キースとは幼なじみでアークスでは相棒的存在である。


ジルベール「まさか、お前まで親に行けって言われたのか?」
キース「ああ、いくらなんでも無茶苦茶なんだよなー本当」

親への愚痴を交換していた
ジルベール「改めて思うけど、親は勝手だな」
キース「ははっ、同感」

その時、二人のデバイスに緊急救難信号が出た。

「ジルベールさん、キースさん!」
オペレーターのメリッタの声だった

ジルベール「どうした?何があった?」

メリッタ「ハルシオン学園が暴徒化した人達に襲われています!何人か応戦していますが、もう持ちこたえられないようです!」

ジルベール「ちっ…また奴らか…」
キール「あいつら、厄介なとこ襲いやがって」

ここ近年、アークスになれなかった人達が徒党を組んで暴徒化するという事件が勃発しているのである。これはアークスが抱えている問題でもあり、シップに住んでいる人達にとっては恐怖とも言うべき存在である。

ジルベール「メリッタ、他のアークスが到着するまでどれくらいかかる?」

メリッタ「えっと…現在向かっているのはエコーさんとアフィンさん、あとアザナミさんとジャンさんの四人が出撃しています。到着まで、後一時間は掛かるらしいです。」

キース「一時間!?」
ジルベール「間に合わないな…仕方ない、キース!行くぞ!」
キース「おう」
メリッタ「えええ!?何するんですか?」

メリッタは何かと悪い予感はしていたが、やはり当たってしまった

ジルベール「エコー達が到着するまで、俺らが食い止める。」

メリッタ「二人でですか!?暴徒はざっと100人はいますよ!いくらお二人がお強いとは言え無理ですよ!」
メリッタは止めようとするが無駄である、ジルベールは一度決めた事は曲げないのが彼の信条なのである

キース「そんな道理…」
ジルベール「俺らの無茶で…」
「「こじ開ける!!!」」

メリッタ「はわわ…もう止められないよぉ…わかりました!ジルベールさん、キースさんの両名はハルシオン学園に急行、押し寄せている暴徒達から生徒達を救って下さい、お願いします」

ジルベール「任務了解…」
キース「I have control」

ジルベールは刀(夜天甲牙)を、キースはツインマシンガン(Tヤスミノコフ2000IPカスタム)をデバイスから呼び出し、全速力でハルシオン学園に向かった。





その頃暴徒達に襲われているハルシオン学園は、最早風前の灯火とも言える状況であった。アークスに在籍しているほとんどの生徒がクエストで不在になっており、戦力といえる人員は少なかった。

暴徒達が襲来して来た時は20人程いた戦闘員は今では2人となっている。その2人はアークスであり、偶然学園にいた時に来たので直ぐに対応できたものの、多勢に無勢今では暴徒達が校舎内に入らないように食い止めている状況であった


「はぁ…はぁ…」
一人の少女はもう息切れ状態であった
「カリーナちゃん!大丈夫?」

カリーナと呼ばれた少女は身の丈並みのソード(アリスティン)を装備し、自身に回復法撃のレスタをかけたクラスはハンター/テクターだ
近接戦闘に特化したクラスで一撃の攻撃力が高く、また体力、防御が高いので味方の盾になれるクラスである

カリーナ「他人の事より目の前集中だよ!ユウリ!」

ユウリ「う、うん」

ユウリと呼ばれた少女はツインダガー(弐連神威)を装備しているのでクラスはファイターである、ファイターはハンターの上位クラスで、一撃の威力は低いものの、圧倒的な手数の攻撃が魅力である

カリーナ「これでもくらいなさい!フォイエ!」
彼女の手から火球が放たれ、敵に当たると爆発した。

ユウリ「切り裂け!双刃乱舞衝!」
ツインダガーを巧みに操り、舞うようにして敵を切り裂いた、がしかし

ユウリ「わっ…」
ドサッ…
カリーナ「ユウリ!?キャッ…」

疲労が原因かついにユウリとカリーナが倒れてしまったのだ…しかし暴徒達は二人に襲い掛かって来る…

カリーナ「嫌、来ないでぇぇぇぇぇぇッ!」

カリーナの悲痛な叫び声も虚しく響き、暴徒達は一斉に二人に攻撃を行おうと武器を振りかぶった。

ユウリ(あたし…死ぬの?)

ユウリの全身に恐怖が圧し掛かり、まともに動けない…ユウリは死を覚悟して目を閉じた…





バキュュュン…

ドサッ…ピクピク…


ユウリ「ふぇ…?」
カリーナ「あ、あれ?」
恐る恐る目を開けると暴徒の一人が倒れて痙攣しているのであった、スタン弾による麻痺で痙攣を起こしたのだろう。

一体誰が?
ユウリとカリーナの二人は銃声の聞こえた後ろを見ている暴徒達の視線の先を見た…

そこには、最強の剣士と双銃士がいたのであった





キース「おい、ずいぶんと楽しそうなパーティーしてるじゃねえか?」

その声には怒気が含まれており、キースは怒りが爆発しているのである

そのキースを見た暴徒達は

「ま、まさかあいつ」
「白銀の双銃士、キース・イクリプスか?」
「なんで…こんなとこに?」

しかしそれ以上に怒気と合わせて殺気を飛ばしている剣士を見た途端、暴徒達は一気に顔面蒼白となったのである。

ジルベール「貴様ら…覚悟は出来ているだろうな…ああ?」

まさに修羅のような殺気と威圧で暴徒は一斉に狼狽えた

「ヒッ…ヒィィィィィィィィィィィ!」
「蒼穹の剣士、ジルベール・ナハトだぁぁッ!」
「おいおいおい、やばいぞこれは」

二人の実力は暴徒達でも知っている。化け物のような強さだと

しかしリーダー格と思われる暴徒が
「馬鹿野郎ッ相手は二人だ、やっちまえ!」

オォォォォォォォォォォ

と一斉に襲い掛かった

が、次の瞬間二人が消えたのである

「ど、どこに行きやがった?」
「う、後ろだ!」
「な、何!?」

なんと一瞬でジルベール達はカリーナ達のそばまで移動したのである

キース「大丈夫か?二人とも?」

無事を確認するキースに対し二人は

カリーナ「あ、ありがと…助かったわ…」
ユウリ「た、助かった…あたし生きてるよぉ…グスン…」

この様子を見たジルベールは怒りが爆発したのである。先程よりも殺気を滲みだし、鋭い双眸で暴徒達を睨んだ

ジルベール「容赦はしない…一瞬で終わらせるぞ」
キース「ああ、人生で最高に怒ったぜ俺は」

二人が敵に向かっていくのを見たカリーナは
カリーナ「ちょ、ちょっと何するの?」
ジルベール「お前ら、どっかで踏ん張っとけ」
ユウリ「へ?踏ん張るって?」
キース「これからデカいの一発放つんだよ!」




ジルベール「はあぁぁぁぁぁぁ…」
ジルベールは居合の構えを取り、気を溜め始め、青いオーラを全身に纏った

キース「てめえら全員、無傷で帰れると思うなよ!」
キースは双機銃を交差してエネルギーをチャージし始めた、その銃口が赤く光り始めていることがわかる。

その行動を見た暴徒達は我に返り、阻止しようとリーダー格が指示したのである

「お…おい、さっさとやっちまえ!」
「おおおおおおおおお」

また暴徒達が一斉に襲い掛かってきた
その行為が自滅行為であると知らずに…

ジルベール「行くぞ!ナハト流究極秘奥義・虚空蒼破斬ッ」

思い切りジルベールが抜刀すると、青いオーラを纏った幅広の真空の刃が放たれ、暴徒達に襲い掛かった

キース「狙い撃つぜぇッ!X(クロス)バスタァァァァァァァァァッ!!」

交差した双機銃から一本の極太のフォトン流出ビームが放たれ、これもまた暴徒達に向かっていった


「「「「う、う、うわああああああああああああああああああああ!」」」」










ドゴオオオオオオオオオオォォォォォォン!

二人が放った衝撃波とビームが接触した瞬間、大爆発が起こったのである、その風圧をカリーナとユウリは何とか木にしがみついて飛ばされずに済んだのである。

カリーナ「な…何よこれ…」
ユウリ「あ…圧倒的すぎるよぉ…」

もはや二人が戦っていた校庭は焼け野原という表現が妥当なほどに大惨事となっていたのである。そこには暴徒達がおよそ200名倒れていた。

その光景を見ながら二人は…
ジルベール「…やりすぎたか?」
キース「かもね」

いくら怒りに身を任せたとはいえ、やりすぎたと思った二人であったが、すぐに通信が入り
メリッタ「は、は、はわわっ…やりすぎですよぉ…学園から苦情が来ちゃいますよぉ…」
と情けない声を出すメリッタだった

ジルベール「で、そんなこと言いに来たのか?」
メリッタ「あ、エコーさん達を乗せたキャンプシップが到着しますので、引き渡しをお願いしますです」

通信を切り、改めて惨状を振り返って見ると自然と笑いが出てします


ジルベール「ふふっ…登校初日からいきなりこれとはな」
キース「ははっ、全く、退屈せずに済みそうだね」

そう言いながら二人は遅れてきたエコー達に暴徒達を引き渡して、職員室を目指した。


続く 
 

 
後書き
いやー…ジル君キース君の戦闘、大技出しただけですな…
まあ、二人はすげー強いんですけどねーおまけにイケメン…
くーそのモテ要素、一つだけほしー

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