次元大戦

中国/郊外街


リズ「大輝！、本当に此方であってるの？」


ダイン「大丈夫、詠さんが指定した合流ポイントはこの先です」


リズ「いまだに信じられないわ、昔の偉人がこの時代に居てしかも女の子だなんて」


ダイン「僕もそうは思いますけどいい人でよかったじゃないですか…あ、見えてきましたよあの建物です」


中国/北京


フェイト「さてと、それじゃあ情報を整理しようか、まずここは…中国であんまり変わりはないね」


ディアーチェ「うむ、それといって変わったところもなかった」


アリシア「でも、でもデモ隊とかはすごいね……」


レヴィ「うんうん」


フェイト「それに加えて今回の騒動だから…」


恋「ものすごくやばい？」


アリシア「恋の言う通りだね～」


ディアーチェ「して、これからどうする？」


フェイト「実は小耳に挟んだ情報なんだけど郊外に少数のレジスタンスがいるっていうのを聞いてね、ちょっと行ってみようかなって思ってるの」


ディアーチェ「うむ、少数で小耳だとしても噂がたつということは相当の手練れ達なのだろうな」


フェイト「出来ればお話がしたいんだけど…危険なのはわかってるんだ、それでもいい？」


アリシア「フェイトがこのチームのリーダーなんだし私は良いと思うよ」


恋「フェイトに…任せる」


フェイト「うん、それじゃあ行こっか」


中国/郊外街


エギル「ダイン！リズ！戻ってきたか」


リーファ「ダインさん、リズさん、お帰りなさい」


ダイン「エギルさん達こそ無事で何よりです」


リズ「桃香や一刀達は？」


桃香「私達も大丈夫だよ」


一刀「リズベット、ダイン、お帰り無事でなによりだ」


ダイン「愛紗さんと鈴々ちゃんは？」


一刀「あの二人はこの付近を見回ってもらってるそろそろ帰ってくる頃だ」


愛紗「ご主人様、ただいま戻りました」


鈴々「お兄ちゃん、ただいまなのだ！」


桃香「二人ともお疲れ様」


一刀「それでどうだった？」


愛紗近くに不振な輩はいませんでした」


一刀「そうか、今回もうまくいったらしいな」


エギル「全く流石は三国志の軍師なことはある、まあ、ドジなのはあるがな」


詠「悪かったわね、ドジで」


ダイン「ま、まあ、それは置いといて…詠さんこれからどうするんですか？」


詠「そうね、既に私達のことは噂になってるはずよ、だからそろそろあのからくり兵器も出てくるわね」


リーファ「銃器だとこっちがふりだもんね」


一刀「あれが来れば俺達に太刀打ちできる策がない…」


桃香「朱里ちゃんか雛里ちゃんがいればね…」


詠「ああ…あんた達の所のはわわ軍師とあわわ軍師ね…」


一刀「朱里…雛里…星…紫宛……みんな無事だろうか…」


愛紗「星達なら無事でしょうきっと」


一刀「そうだな…みんなと再開するまで頑張らないとな」


???「残念ながらそれは叶わぬ願いだ」


愛紗「!?貴様は！」


一刀「左慈!!」


左慈「ふ…ようやく見つけたぞ、貴様は消えるべき存在だ、だからこそ貴様はここで俺が殺してやる！」


愛紗「ご主人様には触れさせん！」


迫り来る左慈を青龍偃月刀をもった愛紗が行く手を阻む。


鈴々「お兄ちゃんは鈴々達が守るのだ！」


鈴々も持っている蛇矛で左慈に攻撃を加える。


左慈「くっ！英傑二人が相手か…だが！」


その瞬間、左慈の周りからヤミーとドーパントが現れる。


愛紗「な、なんだこやつらは！」


左慈「ふ、北郷一刀を探している途中であるもの達と手を組んでな…」


一刀「くっ！みんな！此処は逃げるぞ！」


桃香「う、うん！」





第三話-B『小さなレジスタンス』



桃香「はぁ…はぁ…」


一刀「ここまで来れば…大丈夫だろ」


左慈「それはどうかな？」


一刀達の行く手にドーパント、ヤミーの大群と左慈が現れる。


エギル「先回りされたか！」


左慈「逃がしはしない！貴様は此処で死ね！」


その発した言葉と同時にドーパントとヤミーが動き出す。


愛紗「ご主人様には指一本も触れさせん！」


愛紗は青龍偃月刀を振るいドーパント達を倒していく。


鈴々「鈴々も愛紗に続くのだ！」


鈴々も後に続くように蛇矛を振り回し近づく敵を一掃していく。


左慈「ふっ！貰った！」


ドーパント達を相手をしている隙に左慈が武器を持たない一刀達に迫り来る。


左慈「まずは軍師である貴様からだ！」


左慈は今の一刀達の頭である詠に狙いを定め蹴りを繰り出す。

一刀「詠！」


一刀が叫ぶが間に入る時間はなかった。



ダイン「詠さんはやらせません！」


だが近くにいたダインが間に入り近くで拾ったであろう鉄パイプで左慈の一撃を防ぐ。


ダイン「なぜ知らないけどSAOのシステムアシストが働いてる…これなら！」


ダインは鉄パイプで突きそして払う。


左慈「中々の実力だな…だが！」


左慈は強烈な蹴りを連続で繰り出す。


一撃目は鉄パイプで防ぐが二撃目で鉄パイプを弾かれ三撃目でダインの横腹に直撃する。


ダイン「ぐわあぁぁぁぁぁっ！」


リズ「大輝！」


左慈「まずは貴様からにしてやる！」


左慈は追撃しようと構えるが…



???「プラズマランサー…ファイア！」


左慈「!?」


左慈は後ろに下がると先程までいた場所に魔力弾が当たる。


フェイト「……」


エギル「マジかよ…あの嬢ちゃん飛んでるぞ」


リーファ「ALOみたいに飛んでるよ！」


左慈「何か用か？」


フェイト「あなた、どうしてこの人達を殺そうとしたの？」


左慈「そいつらは…特にそこの男は消えなければならない存在だ、だからこそ殺す！」


フェイト「そんなことさせない！」


フェイトはバルディッシュをサイズフォームに切り替えて切りかかる。


左慈「ならば邪魔をする貴様を消すだけだ！」


左慈はフェイトに蹴りかかるが冷静な判断でそれを回避する。


フェイト「それとあなたは勘違いをしている、此所に来たのは私だけじゃない！」


左慈「何？…っ！！」


左慈はそれを聞き初めは訳がわからなかったが直ぐに理解する。


何故なら左慈の後方からはとてつもない殺気をだした者が迫り来ていた。


恋「お前か…詠を傷つけようとした奴は」


詠「呂！呂布将軍！」


リーファ「えっ！あんな子が三國最強の!?」


エギル「でもそれもわかるぜとてつもない殺気を出してやがる」


左慈「まさか、飛将軍が現れるとはこれは部が悪いか…此処は引き上げてやる…だが！覚えておけ！次にあったときが貴様の最後だ！北郷一刀!!」


左慈は煙玉を使い姿を眩まし撤退した。


桃香「…逃げていったみたい…だね…よかった～一時はどうなるかと思った～」


一刀「あの、助けてくれてありがとう…でも、まだあっちには仲間が戦っているんだ！だから…その…」


フェイト「大丈夫です、あっちには私の仲間が援護に行きましたから安心してください」


一刀「そっか…愛紗達も無事か…」


フェイト「それとお聞きしたいことがあるのですが…あなた達ですよね郊外街で噂になってるレジスタンスって」


一刀「やっぱり噂になってるか…詠」


詠「言われるまでもないわこれから次の拠点に移動するのだけれど…一緒に来てほしいの…恋とってはかなり大事な話もあるから」


恋「？」


中国/郊外街


恋「恋の知ってる…詠じゃない？」


詠「ええ、恋が知ってる記憶だと反董卓連合なんてまだなかったんでしょ？」


恋「コクッ(頷く)覚えがない…」


詠「でも、私の方は反董卓連合が洛陽に攻め寄せてきて華雄将軍は戦死して霞は曹操の元に投降、恋とねねは虎牢関で消息を絶って…月は…逃げている道中に…追い付かれた袁紹軍に…そして私だけ生き残ったの…そんなときに妙な地震が起きて気づいたらこの世界のこの土地にいたのよ」


一刀「俺達の方は華雄は助けられなかったけど他のみんなは保護したんだ、それで戦乱の世の中が終わって平穏な時を過ごしていたときに…詠と同じような現象が起きてこの郊外街に桃華達と一緒にいたわけだ、それにしても俺が詠を真名で読んだとき殺されかけたときは流石に焦った…」


詠「それはあんたがいきなり真名で呼ぶから知っていても許された者しか口にしてはいけない名…それが真名でしょ！どこの馬の骨か知らない北郷にいきなり言われたら誰だってそうなるわよ！」


フェイト「でも、今は真名で読んでるよね」


詠「それはこのダインがそっちの方がいいって言ったからよ！」


アリシア「貴方が？」


ダイン「はい、僕達とっても恐らく貴女達の世界にとっても、劉備や関羽…呂布等は有名過ぎる名前…だから此処は抵抗力があるですけど真名で名乗ろうと提案したんです」


ディアーチェ「まあ、確かにその通りだろうな」


レヴィ「ってことは…みんなのことは真名で呼べばいいんだよね？」


鈴々「そうなのだ！鈴々は鈴々と呼べばいいのだ！」


レヴィ「それじゃあこれからよろしくね！鈴々！」


鈴々「うんにゃ、よろしくなのだ！レヴィ！」


ディアーチェ「類は友を呼ぶ…だな」


愛紗「似た者同士がくっついたものだ」


桃香「でも楽しいことはいいことだよ♪」


リズ「そうそう、楽しいことに罪なんて無いんだし」



フェイト「それでこれからあなた達はどうするつもりですか？」


一刀「ああ、その事なんだが拠点をどこか別の場所に移動しようかと思ってる」


アリシア「そうなんだ」


エギル「俺達は他にも見つからない仲間がいてな」


ディアーチェ「そうだったのか」


リーファ「うん、こういうことしてれば自然と、コンタクトしてくるひともいるしね」


詠「ボクの推測もこれは月を探す過程でやってるしね」



フェイト「そうなんだ…それじゃあ私達と来ない？」


一刀「いいのか？」


フェイト「うん、私達も調査ってことで世界を回ることになってるから…ほらいうじゃない？旅は道ずれ世は情けって」


一刀「それじゃあお願いするかな？」


一刀「それじゃあ今日の会議はここまで解散でいいな？」


そういうとみんな部屋からばらばらに去っていく。


詠「ねえ、ダイン…」


ダイン「ん？なんですか？」


詠「その助けてくれて…ありがと/// 」


詠は顔を赤らめながら去っていく。


エギル「全く…二股か？」


ダイン「ち、違いますよ！」


エギル「全くどこまで鈍いんだか…そろそろリズと詠の気持ちに気づいてやんな…」


そういってエギルも部屋から立ち去る。


ダイン(気づいてますよ、そんなこと…でも駄目なんですよ…)


ダイン(だって僕は一度は死んで転生した存在…そんな僕が幸せになってはいけないから…)





ダイン「尚哉…尚哉ならこういうときどうするんだろうな…」