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SAO ~青の剣士達~

作者:ルチル
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第1部 SAO
  7話 黒の剣士と青の剣士

 
前書き
今回もシリカ視点です
最後のほうはタクヤ視点になります 

 
そこは花でいっぱいの素敵な層だった
私は思わず声を上げてしまった
そして、花をひとつひとつ見ていた
周りをふと見ると、カップルらしき人達がたくさんいた
そして、こう思ってしまった
『私たちはどんな風に見えるのかな......特にキリトさんと.....』
そこまで考えてしまってから恥ずかしくなり

「さ、さあ行きましょう!」

「あ、ああ」

「うん」

途中、モンスターと遭遇したが、どれも、はっきり言って気持ち悪かった

「嫌~!来ないで!」

「そんな事言ってたら大変だぞ?これ以上の奴も出てくるんだから」

「そんな!」

見た目以上に過酷だった
だが、レベルが上の奴を倒したのですごい勢いで経験値がたまりたちまちレベルが1上がってしまった

そんな時、ポツリと丘があった

「キリトさん!あれ!」

「ああ、あれが思い出の丘だ。あの丘の上にあるはずだ」

私は急いで走った
でも、そこには.....

「無いよ!キリトさん......花が.....」

「そんなはずは......いや、見てごらん」

キリトさんに言われたとおりに見てみる
すると、芽が出て、花が咲いた
アイテム名は<<プネウマの花>>

「この花の雫を心アイテムにたらせば.....」

「使い魔が蘇生する。ただ、街に戻ってからの方がいい」

「はい!」

私たちは街に戻り始めたが、途中の橋でキリトさん達が止まった

「キリトさん?タクヤさん?」

「シリカちゃん、転移結晶を準備しておいて。僕達が転移してと言ったら、
どこでもいい、転移して!」

「でも......」

「いいから!」

タクヤさんの聞いた事も無い声にビックリした私は事前に渡されていた転移結晶を用意する
すると、キリトさんが

「そこにいるやつ出てこいよ」

すると、そこには

「ロザリアさん?」

「あら、私のスキルを見破るとはそうとう高い索敵スキルね」

「どうして......ここに」

「あら、シリカ、無事にその花を手に入れられたみたいね。じゃあ、早速だけど.......」

私はその言葉に驚いてしまった

「その花をよこしなさい」

「悪いけど、それはできないな」

「あら、あんた達、その子にたらしこまれちゃった?」

「いや、違う。俺達はあんたを探してたのさ.....オレンジギルド<<タイタンズハント>>の
リーダーのロザリアさん」

私はキリトさんの言葉に耳を疑う

「え.....でも、ロザリアさんはグリーン......」

「オレンジギルドといっても、全員がオレンジというわけじゃないんだよ」

タクヤさんの言葉に続けるようにキリトさんが発言する

「グリーンの奴が獲物を見繕って、オレンジの奴らがそれを襲う.......そんなギルドがあるんだ」

「ふ~ん.....どうして?」

「この前、あるギルドを襲っただろう」

「ああ、あの弱いギルドね」

「そのギルドのリーダーがあだ討ちをお願いしていたんだ......牢獄に入れてくれってな」

「あなたに、こんな気持ちが分かりますか?」

「何それ.....私そんな事いうやつ嫌いなのよ。だけど、2人で何が出来るっていうの?」

そういうと、ロザリアさんは指を鳴らした
すると、人が出てきた......その数、十......そして、そのカーソルはまがまがしいオレンジ.....

「キリトさん!タクヤさん!」

「大丈夫、僕達が転移してって言うまでそこで見てて」

「ああ」

私は不安になりさらに大きな声で

「キリトさん!タクヤさん!」

すると、その中の1人が

「キリト?タクヤ?盾無しの片手剣......黒いコートに青いコート.......まずいぞ!
ロザリアさん.....こいつら......ベーターテスタ上がりの<<黒の剣士>>キリトと
<<青の剣士>>タクヤ.....攻略組だ!」

その声にあたりがざわめく

「攻略組......」

私はある程度予想はしていた
あの、モンスターを1撃で倒していたのだから

「こ、攻略組.....そんな訳ないじゃない......攻略組がこんなとこにいるわけない!
ただの、コスプレ連中だろうさ」

「そうだ!攻略組ならいっぱい金持ってるぞ!やっちまえ!」

「キリトさん!タクヤさん!」

「まずは、<<黒の剣士>>からだ!」

十人がキリトさんに切りかかっている

「やめて!キリトさんが死んじゃう!」

「大丈夫だよ、よく見てごらん?」

「え?」

そういわれ、キリトさんのHPを見る
少しずつ減ってはいるがすぐに元に戻ってしまう

「何だ、こいつ?」

「俺のレベルは78、HPは1万4000程、バトルヒーリングによるHP回復は十秒で600だ
お前達の攻撃は十秒で400ぐらいといったところだな。これじゃ、俺を倒す事はできない」

「そんな、バカな.....」

「さて、どうする?」

もう、だれも、抵抗する者はいなかった

「コリドー・オープン」

そして、次々と飛び込んでいく.......ただ一人ロザリアさんを除いて

「転移.....」

「させないよ?」

いつの間にかタクヤさんがロザリアさんの結晶を取り上げていた
そして、首を捕まえると放り投げた

「これで、よし」

「ごめんな.....君をこんな目にあわせて」

「いえ」

「行こうか」

「あの.....」

「どうした?」

「足が、動かないんです.....」

「あらら.....」

タクヤさんに手を取られ街に戻ってきた私はさっそく、蘇生を始めた

「ありがとうございました」

「いや.....いいよ」

「この後は?」

「前線に戻らなきゃな」

「そうだね、5日も離れちゃったから」

「そうですか.....」

本当は着いて行きたかった
でも、私のレベルは45、キリトさんは78......その差33
言える訳なかった

「シリカ......レベルなんて、幻想に過ぎない.....もっと大事な事があるよ」

「そうだね。よければ、フレ登録しよ?よければ、現実世界でも会いたいな」

「はい!私も会いたいです!」

そして、私はピナの心と花を実体化させ、雫をたらした

『ピナ.....私ねあなたに話したい事があるの......たった1日だけのお兄ちゃん達の事を』


  ◆

一通り話し終わるとリズさんが一言

「そんなことがあったんだ......ごめんね、シリカ」

「いえ。大丈夫です」

「もう、こんな時間か.....そろそろ兄さんが戻ってくるよ」

「じゃあ、準備しておかないとね」

「私も手伝います」

「ありがと、シリカ」

僕はこの光景をみて笑う
いつか、兄さんにもこんな日が来るといいなと願いながら


 
 

 
後書き
私「シリカとの出会い編終了です」

タ「そろそろ、リズさんと兄さんの話かな?」

私「それは、もう少し先だ」

タ「そうなんだ.....」

アイリ「最近、出番無い!」

タ「アイリ......」

アスナ「私も!」

タ「アスナさんは出たよね?この前」

アイリ「そろそろ、タクヤと結婚を......」

タ「なんか言った?」

アイリ「何にも!」

アスナ「いいよね......アイリとタクヤ君は両思いだから.....」

アイリ「そっか......アスナは難攻不落の鈍感な男だったね」

タ「兄さんをそんな風に言わないであげて」

アスナ「そうなの......どうやったら気づいてくれるかしら......」

アイリ「アタックあるのみ!」

アスナ「そうよね!私頑張る!」

タ「ファイト~!」

キ「なあ、アスナは誰の事言ってるんだ?」

一同「いつの間に!」

アスナ「どこから聞いてた!?」

キ「アスナがどうやったら気づいてくれるかって言っていたところから」

アイリ「どうやら、あの部分は聞かれてなかったみたいね」コソコソ

アスナ「そうだね.....よかった.....」コソコソ

キ「何の話だ?」

タ「ねえ、兄さん....」

キ「何だ?」

タ「もしも、アスナさんの様な人が兄さんの事を好きだったら?」

キ「そうだな......うれしいな。でも、そんな事はないと思う」

タ「どうして?」

キ「だって、俺みたいな奴を好きになる奴がいるわけない......」

一同「鈍感すぎる......」

私「では、感想などお待ちしています!」 
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