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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──

作者:なべさん
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SAO
~絶望と悲哀の小夜曲~
  いつもの日常

回想を終え、レンは朝食を取ろうと、階下のレストランに降りていった。

もちろん後ろには、黒猫がついてきている。

──と

パシャパシャ!

「…………ねぇ、ムッツリーニ。何で僕の写真を撮ってるの?」

「……………需要があるから……」

「売る気なの!?」

手に記録結晶を持って、目を光らせている小柄な少年はムッツリーニ。

ムッツリーニというのはニックネームで、本名はコウタだった気がするが、正直ムッツリスケベ(ムッツリーニ)の印象が強すぎて、はっきり覚えていない。

そこに

「よぉ、レン。今日は早いな」

朝の空気によく通る声が聞こえた。

レンがそちらを見ると、めちゃくちゃ格好よくモーニングコーヒーを傾ける優男がいた。

「あぁ、エンケイおじさんも早いね。どったの?」

攻略組、エンケイはクックッと笑いを押し殺しながら言う。

「おじさんは止めろって。俺はまだ二十代だぜ?今朝はなんか早く起きれただけだ」

そう言ってエンケイはコーヒーを啜る。その姿はなんというか実に格好いい。と、まだ撮りまくっているムッツリーニが言った。

「………ところでレン、その猫は何?」

「え?あーこいつは───」

その時、テーブルの影で黒猫が見えなかったらしいエンケイが体をずらして、黒猫を見た。

「おぉ!マジかレン。ビーストテイマーになりやがったか!」

「………羨ましい」

はぁ、とレンは溜め息をつく。

ビーストテイマー。

戦闘中、通常は好戦的(アクティブ)なモンスターがプレイヤーに友好的な興味を示してくれるというイベントがごくまれに発生する。

その機会を逃さずに餌を与えるなどをして、飼い馴らし(テイミング)に成功すると、モンスターはプレイヤーの使い魔として様々な手助けをしてくれる貴重な存在となる。

そんな幸運なプレイヤーは人々から賞賛とやっかみを込めて、ビーストテイマーと呼ばれるのだ。

レンはエンケイに向かい合うようにテーブルについて言う。

「それが、昨日迷宮区に行ってたら、ついてきちゃって」

「ほぉ、それだったらまだ名前とか決めてないのか?」

「まーねー」

レンがのんびりと言うと、ムッツリーニがキラリと目を光らせて言った。

「………シャミセン………」

「いやムッツリーニ、それはダメ」

レンがつっこむと、ムッツリーニは肩を落とす。今度はエンケイが少し考えてから言う。

「ケダマってのはどうだ?」

「なんかヤダ」

ネーミングセンスないのか、この人達。

と、その時、レンと向かい合うように座っていたムッツリーニが、レンの背後をちらりと見て───

ブパアァァァー!!

大量の鼻血を吹き出しながら倒れた。

SAOの中で最大の感情表現エフェクトをだくだくと出しながら、ムッツリーニは震える手を上げて言った。

「………今生に一片の悔い無し」

べしゃっ

「ムッツリーニぃぃー!!」

ムッツリーニを血の海から救い出していると、レンの肩にぽよんと柔らかい物が二つ乗った。

「レン!おっはよー」

げ、とレンが思いつつ振り返ると

「やっほー」

キチガイがいた。

「……エクレアおばさん」

「もぉー、レンったら。おばさんじゃなくてぇ、おねぇさん、でしょ?」

エクレア、黒髪ロングヘアの妙齢の美人は美しく──言っていることは破滅的だが──人差し指をレンの鼻先にチョンと当てる。

ちなみにエンケイは隅の方で、黒猫に自分の朝食の余りを上げていた。鮮やかに無視しているようだが、鼻の下が少しだけ伸びている。

レンは自分の鼻先にあるエクレアの人差し指を払いのけた。

「エクレアおばさん、夜型のおばさんが何でここにいるの?」

そう聞くとエクレアは、美しく微笑み

「いやー、狩りが長引いちゃってさ。今帰ったとこ」

「あぁ、なるほど」

ここでムッツリーニがまだ震えている手を上げた。

「……………Gカップ」

ここで言うなよ。










「んー、簡単だけどクロでいいんじゃない?」

「えー、ぼくのデットライダーがいいと思うけどなー」

「バカ、そんなアホな名前、誰がつけるか」

「んじゃあ、クロってことで」

「うんうん」

途中から加わった、他の攻略組プレイヤー達の議論の末、黒猫にはクロという名前が与えられた。当の黒猫は、自分の名前など興味はないのか、白熱する議論を尻目に毛ずくろいをしていた。

やっと黒猫の名前が決められた頃、ようやくレンが待っていた人物が来た。

「やっほー、レン!こんな朝早くからどったの?」

ユウキだった。

朝っぱらからハイテンションな少女にレンはクロと名付けられた黒猫のことを話した。

すると

「へぇー!いいなーずるいなーボクも欲しいなー」

駄々をこねはじめた。

「ま、そこはリアルラック値の違いってやつだな」

相変わらずコーヒーを啜っているエンケイが言う。むー、と唇を尖らしているユウキにエクレアが声をかける。

「まぁまぁ、ユウキ。貴女は天才なんだから」

それを聞き、もっと唇を尖らしてユウキは言う。

「それを言うなら、レンも天才じゃん」

いまだに鼻血を流しながらも、写真を撮りまくっているムッツリーニがぼそりと言う。

「………場合によっては天災」

「かっかっか、確かにな」

聞きようによっては、レンは一体何なんだと聞きたくなるような会話の中でユウキは更にむくれる。

それを半分無視しながらレンは言う。

「ハイハイ、ユウキねーちゃん。今日はエギルおじさんの開店祝いパーティーなんだから、さっさと行くよー」

あ、待って~という声を背中に受けながら、レンは宿屋の外に足を踏み出した。

そして──

「行くよ!クロ!!」

黒猫は一声鳴き、テーブルから飛び降りて、レンの後を追った。 
 

 
後書き
なべさん「ハイ、始まりました!そーどあーとがき☆おん──」
撲!打!突!
なべさん「ごフッ!げふっ!ゴボォ!」
レン「何であの人出すんだよぉぉぉぉぉぉ!!!」
なべさん「あっ、イタッ!あ、あのレンホウ君?」
レン「そりゃ、他作品でもいいって言ったよ!?言ったけどさ?何でよりにもよってあの人を出すんだよぉぉぉぉぉぉ!!!」
なべさん「好きだから。あのキャラが」
レン「ふざけんなぁぁぁぁ!!!」
なべさん「え?あっ、ちょっ、待っ!」
レン「死んねぇぇぇぇぇぇ!!!!」
なべさん「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

~数十分後~

レン「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
なべさん「お、落ち着いたか」
レン「なん、とかね」
なべさん「よ、よし、じゃあ今回もコメントに答えていくぞ」
レン「おーけー」
なべさん「えー、今回のご質問は」
レン「なんで僕が小三で、ナーヴギアとSAOをしてるの?だって」
なべさん「ふむ、これにはもう少ししてから話していきたかったが、まぁいい」
レン「もったいぶるな」
なべさん「ハイ、えーと、これはですな。レンには兄がいるという設定なのですよ。このお兄さん(高三)がナーヴギア及びSAOを買ったのにやれなかった、ということになってます」
レン「その隙にってことだね」
なべさん「そういうこと!」
レン「なるほど、アスナねーちゃんと変わらないじゃん」
なべさん「…………………霊獣さん、ありがとうございました」
レン「…………なんと二回目の投稿、本当にありがとうございます!」
なべさん「これからも当作品をよろしくお願いいたします」
レン「キャラや感想もバシバシ送ってきてねー」
──To be continued── 
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