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真剣で英雄(えいゆう)と恋しなさい!

作者:deburu
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3・日常


3・日常

 朝の修行終えて戻ってきたワン子も加え朝食、そして3人…百代、ワン子、元…で川神院をでて川原辺りでファミリー…風間ファミリー…の皆と合流。

 「おはよーさん、モロとガクトは…今日発売の週刊誌かそれ?」

 「おう、いい所だから後でな」

 元の挨拶にモロとガクトはモロが買ってきた週刊誌を見ながら答え、クリス、まゆっち、ワン子、百代はなにやらじゃれ付いている様子、京はそれにたまに突っ込みナドを入れている。
 キャップは何か楽しい事でも無いか考えている顔だし、大和はメールを打っていたのが一段落したらしい。

 「何だ大和、朝からメール処理か?」

 「おはよう元、人脈は大事にしないとな」

 「俺にはそういう細かさは真似できんなー」

 「元は姉さんとか、他の子お相手してやってくれ、被害が減るから」

 そう大和と話していると

 「何だよ大和、それじゃ私がまるでいつも揉め事起こしてるみたいじゃないか」

 そういいながら、いつの間に移動したのか大和の背後から大和に抱きつく

 「ちょ、姉さん、違うそういう意味じゃないから、離れてっ」

 「いいじゃないか、んー…やっぱスキンシップはいいな」

 で、川原から橋…通称変態の橋、変なのや百代への挑戦者などが朝からかなりの確率で現れる…へ、そこを渡り学園に到着する。

 「それじゃ俺は一寸報告があるから此処でな」

 大和がそういって、一足早く階段を上がっていき

 「私も階がちがうからな、後でな皆」

 百代も3年なので移動していき

 「で、では皆さん、又放課後に」

 まゆっちも1年の教室の方へ。

 「おし、それじゃF組みへ出発だ!」

 キャップの言葉に他の皆が歩き出し…

 「おや、元君じゃありませんか、おはようございます」

 Fへ行く途中声を掛けてくるのは葵冬馬…葵紋病院の院長の息子、エレガンテクアットロ、学園のイケメン4人の一人、キャップも入っている…だ。

 「葵か、おはよう、てか近い離れろ」

 「おや、残念です元君は僕の好みなんですけどね」

 「お前はストライクゾーン広すぎだろ」

 「ははは、まぁそうですね」

 軽く会話していると

 「やっほー元、マシュマロ食べる?」

 「小雪か、貰うわ」

 冬馬の近くにいた白髪の少女…榊原小雪、小学生の頃一時期だが一緒に遊んでいた少女で、その頃虐待などを受けていたらしいが、冬馬達に救われた…がマシュマロを差し出してくるのを、もぐっと食べ

 「てか小雪機嫌いいな?」

 「準が機嫌いいからだよー」

 視線を移せばハゲ…井上準、冬馬、小雪の幼馴染で、ロリコン…が、良い笑顔で

 「今日は朝から桃源郷が見れたからな」

 「何となく判ったからいいや、んじゃな3人とも…っと、わり」

 話を切り上げ振り返ると後を歩いていた少女にぶつかりそうになり、すっと身体を横にずらして避け…たつぎの瞬間に

 「む、こなたに…と八坂であったか、気をつけよぶつかる所であったぞ」

 「あぁ、不死川か、ホントすまなかった」

 一人の和服を着た少女…不死川心、御三家と呼ばれとる古い家柄の少女…に頭を軽く下げる、ちなみに彼女F組みの生徒とはかなり仲が悪いのだが、元とはそれほどでもない。
 彼女は相手を家柄や能力などで見る部分があり、比較的名の知れた八坂の家の者なので、余りきつく当たってこないのだ。

 「ん、気をつけるそれじゃな」

 そういって場を離れると、気配をほとんど感じさせず近づくメイド…忍足あずみ、忍びの一族出身の九鬼英雄の護衛…がすっと現れ

 「おい八坂、姉の借金お前が返せや、これ証文」

 「そういうのは俺より大和に言ってくれそっちの管理はあいつの仕事だ」

 「ちっ、判ったよ、ったく…」

 「フハハハハハ、我降臨である」

 呟くあずみにあわせるように出てくる金のスーツに額に×印をつけた英雄…九鬼英雄、九鬼財閥の御曹司で、S組リーダー的存在、あずみの主…が声を掛けてくる。

 「で、たくがどうした?」

 「干拓事業について話していたんです、英雄さまぁっ☆」

 声を掛けられた次の瞬間先ほどまでのある種棘のある態度から一辺、ぶりっ子の如く答えるあずみ

 「ほう、干拓事業か、確かに色々と知るべき事が多いな、その知識九鬼にいかせよ」

 「はいっ!」

 「うむ、ではな八坂、一子殿によろしくな」

 そういって、差って行く英雄

 「ふぅー、危なかったぜ、見苦しい素を見られる所だったぜ」

 次の瞬間には既に先ほどまでの様子に戻る。

 「どうしたんですか?」

 其処に声を掛けてきたのは、赤い髪に眼帯、軍服を来たマルギッテ…マルギッテ・エーベルバッハ、ドイツ軍人でクリスの姉的存在、クリスの護衛としてSクラスにいる…が声を掛けてくる。

 「いや、これと一寸な、猟犬はどうした?」

 「八坂ですか、私はクリスお嬢様を見守っていました」

 「相変わらず過保護だな」

 「ふ、褒め言葉と受け取っておきましょう、くれぐれもクリスお嬢様に無礼の無いように」

 「あいあい、それじゃな2人とも」

 「姉に会ったら一応借金の話しいっとけよ」

 軽く会話して、離れF組みに入る。



 自分の席に鞄を置いて、辺りを見渡せば朝から何かあったのか腕相撲をしているワン子とクリス、審判は羽黒だ。
 男子は集まり

 「おう元も来いよ」

 元にも育郎…福本育郎、写真屋の息子で盗撮などをして女子には変態扱いされている…が声を掛けてくる。

 「ん、なんだよ?」

 「女の部位で王道的な所以外はどこが萌えるかって言うフェチな話だ」

 近づく元にガクトが答え

 「あ、はい田園ポテトをどうぞ」

 とクマちゃん…熊飼満、食べ物にこだわりを持つ巨漢、温厚だがお腹が減りすぎると切れる…が差し出してくるのを受け取り

 「王道って尻、胸、ふともも以外でか…そうだな」

 といっていると扉が開き大和がはいってきて、育郎によばれクマちゃんにポテチをもらい、ガクトに説明されている。

 「やっぱりわきだろ、わき、もう最高だろう」

 と育郎

 「だから脇は…」

 と、突っ込むのはスグル…大串スグル、色白でめがね、線も細い2次元を愛する男…だ。

 「俺様は鎖骨だ…綺麗な女は此処も綺麗な気がする」

 とガクト

 「僕は、物を美味しそうに食べる仕草、とかかな」

 クマちゃん

 「んー?、俺興味全然ないからわかんないぞ」

 キャップ

 「2次元が最高だろ、最近は擬似彼女も出来るんだぞ」

 スグル
 そのふたりに

 「お前たちにはこういう事に関して期待してないの」

 と、育郎

 「ねーねーゲンさんは?」

 「寝てるのに起こすな!、いい加減殴るぞテメェ!

 机から起き上がるゲンさん…源忠勝、巨人に引き取られた孤児で、孤児院では一子と一緒だった…が

 「…部位は…うなじとかいいんじゃねぇか」

 と答え

 「それでも答えてくれる。優しい」

 「別にお前の為に答えたわけじゃねぇ、安眠のためだ…そこの所勘違いすんな、じゃ寝る」

 大和の言葉にそう言って再び眠ってしまう。

 「元はどうなんだ?」

 「ん…そうだな、真剣な表情とかかね」

 大和の問いに答え

 「んでモロは?」

 モロに投げかける

 「僕は、その…髪の毛…とかいいなとおもうんだ、抜け落ちた綺麗な髪の毛を見てると、幸せにならない?」

 その答えに、一歩引く皆、それをみながら

 「男子は皆賑やかで、楽しそうですね」

 「なーにを話している事やら。ガキくさ」

 そういっているのは、甘粕真与…クラス1の低身長だがクラス1誕生日がはやく自分をお姉さんだといっている、学級委員…と小笠原千花…真与の友人であリ、クラスでは結構人気の女生徒…の二人。
 ちなみにワン子とクリスの腕相撲はクリスがリードしているらしいのも聞こえたり、京が恋愛小説を読んでなにやら妄想したりしていた。
 そうこうしていると、担任の梅子先生…小島梅子、鞭を使う先生でその腕前は高い…が入ってきて朝のHRが始まる。



 そして放課後、金曜集会…毎週金曜は秘密基地でファミリーができる限り集まる約束になっている…に向かった。
 皆が思い思いにくつろぎ、談笑している。

 「ふぅ」

 そんな中で、百代が溜息を付く

 「どうした百代姉?」

 「借金返済したらお金なくなったんだろ?」

 元が聞き、それに答えるのは大和

 「そうなんだ、だから…な、や・ま・とー、は・じ・めー」

 猫撫で声を出す百代

 「可愛く言っても金は貸さないぞ自重して」

 「おなじく、俺も買いたいものあるし」

 大和、元がズバッと答え

 「ちぇっ、けちー、ヤドカリマニアと修行バカー」

 「俺にとっては褒め言葉。ヤドカリは地球の宝だよ」

 「ただの事実だしな、欲しいのは靴底に鉛の入った靴だし」

 百代の言葉に、胸を張って言い返す大和と元。

 「さーて、そろそろトレーニング再開かしら」

 「あぁ、そうだな」

 ワン子の言葉に元も立ち上がり

 「その前にお茶をどうぞ皆、玉露っぽいなにかだよ」

 そういってお茶をもってくるのはクッキー…九鬼財閥で開発されたロボットで、卵型に手足の付いた第1形態、人型に近い第2形態、小さな卵型の第3形態他にも色々あるらしい…だ。

 「クッキーありがとう」

 「あ、俺今コーヒーな気分だったのに」

 京が素直に礼をいい、キャップがそういうと

 「僕が淹れてやったのにどうしてそんな事いうんだ!」

 クッキーの言葉の後、キュイーンと音がして、人型に近い第2形態に、片手にはライトセイバー?を持っているに変形し

 「飲まぬなら、斬って捨てようホトトギス」

 そういってくる。

 「「一々変形すんな(せんでいいから)」」

 元と大和の突込みが重なる。
 そして、他愛無い話などをしてじかが過ぎて行く。
 仲間とそんな時間、もしかしたらこの先色々な事があるかもしれない…女の子と恋仲になったり、真剣に全力で戦ったり。

 どんな未来を選ぶかは自分次第、その未来の中にそんな未来があるとは今はまだ知りもしなかった。
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SとFの大体のキャラを出して見ました。
元はワン子と同等かそれ以上に修行好きです。

次回は、東西交流戦辺りを書く予定です。
 
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