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真剣で英雄(えいゆう)と恋しなさい!

作者:deburu
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1・風間ファミリー


 まじこいSのFFです、題名通り英雄達と絡ませますが、ハーレムにはならない予定です。
 また、以前書いた作品の技なども出ますがこちらでは純粋な武術です。
 拙い文章ですが頑張りますので最後までお付き合いいただければありがたいです。
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1・風間ファミリー

 川神駅前、そこで何かに緊張したように佇む少女が2人誰かを待つようにたっている…黒い髪をツインテールにした大人しそうな少女と、同じく黒髪をショートカットにした元気そうな少女、元気そうな少女のほうが少し小さめか、2人とも川神学園の制服、夏服を着ている…そこに近づいてくる男が1人。

 「お、っはー、君たちがタクヨちゃんと、ハジメちゃん?」

 「……」

 ツインテールの少女が小さく頷き

 「そうだよー、貴方が小遣い稼ぎ紹介してくれる人?」

 ショートカットの少女が首をかしげる。

 「そうそう、2人とも可愛いねこれなら合格まちがいなしっしょ、俺が客になりたいよ、リアルで」

 「あはは、そんな事言ったらてれるってば、タクヨなんか赤くなってるじゃん」

 「そういうのもいいね、よし早速行こうか、リアルで」

 その言葉に2人とも頷き男と一緒に歩き出す。




 「モロ達が男と接触。移動開始。大和好き。付き合って」

 その様子を遠距離から見張っていた京…椎名京、天下五弓の一人、大和にぞっこん…が軍師大和…直江大和、知性派で皆の指揮をとることが多い…に連絡を入れる、現在皆で無線を使い尾行の真っ最中だ。

 「さすが弓使い、眼がよくて助かるよ。そしてお友達で」

 京の報告と何時もの告白を受け、いつもどおりの答を返す大和。

 「男のはるか後方にも男。周囲を確認中。2重尾行だね」

 さらに京からの追加報告。

 「もしもしまゆっち。モロ達はそっちの信号にくるよ」

 大和の指示がまゆっち…黛由紀江、剣聖の娘既にその腕は父を越えるといわれ、帯刀を許可されている…に飛ぶ。

 「確認しました。追跡に移ります」

 それに答え動きだすまゆっち。

 「気配を消すのはお任せだぜ」

 まゆっちの持つ馬のストラップが喋る…というか、まゆっちの腹話術だが。

 「釣れたぞ。露出の大きい夏服を選んだ甲斐があった」

 「…あのまま真っ直ぐ行くと、本町の方に出るな」

 様子を見ていた大和と1人の中年…宇佐美巨人、何でも屋をやりつつSクラスの担任もしている…が報告を聞きながら呟く。

 「ガクト、本町の交差点に先回りしてくれ。そこでまゆっちと尾行を交代してくれ」

 「おうよ! モロ達の貞操のためだ、頑張るか」

 大和からの指示に了解の旨を返すのは巨漢…島津岳人。

 「尾行リレー…上手く出来てるな。素人騙すには十分だ」

 「めんどくさい真似するなぁ。捕まえて締め上げてしまえばいいんじゃないか?」

 此処までは成功と安堵する大和に答えるのは、武神…川神百代。

 「相手は携帯でこまめに連絡を取り合ってるんだ」

 「連絡が途絶えたらアクシデントと思われるか。ふーむ…でもモロたちの女装は嵌ってるな」

 「一網打尽にしないといけないからな。逃げられても困るしね…まぁ、二人とも小柄で線が細いし中性的だからなぁ」

 大和の言葉に頷く百代と、巨人。

 「目標モロ達と車に乗っちまったぜ。ナンバーを伝えるぞ」

 「2重尾行してた男も、その車に乗り込んだよ」

 岳人と京からの連絡。

 「追跡者がいないと判断してくれたかな…キャップ頼む」

 「俺の疾風号(バイク)で追い越せば良いんだな?」

 大和の指示に答えるキャップ…風間翔一、風間ファミリーのリーダーだ。

 「違うって、途中で俺たちの車と変わるから」

 大和が追い越そうとするキャップに言いながら、運転席の巨人に向かい

 「ヒゲ先生、楽してる分運転よろしく。俺たちも追跡」

 「おう。依頼人として、協力させてもらうぜ」

 途中でキャップのバイクと巨人の車が追跡を交代する。

 「大和。あの車、親不孝通りに入るみたいだな」

 親不孝通り、所謂真っ当じゃない人間の溜まり場みたいな場所だ。

 「全員に通達。親不孝通りにあつまってくれ」

 大和からの連絡が全員に届く。

 「それにしても売春組織たぁ、最近のガキもマせてるぜ」

 「川神学園の学生も商品にしようとは図々しい」

 巨人と大和の呟きに

 「はじめから警察に通報すると言う手はどうなんだ?」

 クリス…クリスティアーネ・フリードリヒ、ドイツからの留学生で真面目でドジな娘…が提案する。

 「もちろん仕上げは警察にお願いするけどさ」

 「その前に黒幕達を数発殴って、お仕置きしねぇとな」

 言ってる間に皆が親不孝通りに集結する。

 「あそこのオーナー募集ってあるビルがアジトだな、全員入ったぞ」

 「根城に廃ビルを利用するって考えは皆同じなのかね」

 百代の言葉に岳人が返し

 「入り口にごっついのがたってるから、関係者以外は、あいつに追い払われるんだろう」

 様子を見る百代が呟き

 「アジトがビルか…配置はパターンBでよろしく」

 皆に指示を飛ばす大和

 「モロからワン切り連絡が来たぜ!」

 キャップが報告を入れ。

 「敵は揃ってるみたいだな。武力制圧。指揮はキャップ」

 「よし、俺とモモ先輩クリスは、正面から行くぞぅ」

 「悪の組織に踏み込むか。正義の血が騒ぐぞ」

 大和の指示に、キャップとクリスが答え、百代がステップを踏みつつガードマンに近づく。

 「楽しくなってきたなぁ。こーんにちはっ」

 百代の声に

 「…?、何だお前らは帰れ。ここは入れないぞ」

 威嚇するガードマンだが…

 「女が女を買ってもいいじゃないか」

 その言葉に百代に手を伸ばし

 「!、貴様どこでそれを…こっちへ来い!」

 といった瞬間、百代の手が伸び首の間接をごきっと外す…

 「うごぐぼはっ!?」

 「なぁに、死にはしないさ。そのまま悶えてろ」

 まぁ、死んでは無いだろう。

 「ようし、突入だ! 行くぜオラーー!!」

 キャップ、クリス、百代がビル内に飛び込む。

 「っ、なんだ!? 警察…じゃねぇな、リアルで」

 驚く男の声に

 「てめぇらの悪事はお見通し。証拠と身柄よこしやがれ」

 キャップが吼え

 「ほう、なかなか数がいるなぁ、20人といったところか」

 百代が中に踏み込みながらそんな事を呟き。

 「(あー、確かに少しでもできそうなのはそんくらいか)」

 ハジメが考えてる間に、クリスが名乗りをあげて、中に居た男達を打ち倒していく。

 屋上や他の場所では、岳人が道を塞ぎ、逃げ出した男達を一子…川神一子、修行大好きな元気少女、ワン子の愛称で呼ばれている…が追いついて倒したりしていると

 「て、てめぇら動くな! リアルで!」

 「そうだ、動いたらぶっぱすっぞ」

 最後に残った男2人が、ビルから出てきた。

 「うわ、一寸放してよ!!」

 「………」

 モロとハジメにそれぞれ拳銃をおしつけ、人質にしながら。

 「俺は、絶対逃げ延びるぞ…」

 「俺だってつかまりたくねぇっ」

 いいながら、逃げようとする男達に

 「あの、それ銃刀法違反…ですよ?」

 焦った様子も無く声を掛けるまゆっち。

 「お前だって刀持ってるじゃねぇか! ってか、それ以上近づくんじゃねぇ!!」

 叫ぶ男、そして一瞬煌く光…

 「まゆっちのは…合法なんだぜ、ヤンキークン?、それとそっちのボウヤは人質選択をあやまってんぜ」

 松風…まゆっちがもつ馬の携帯マスコット、先ほども行ったが腹話術で話す、まゆっち曰く付喪神らしい…がそういうと同時、モロに押し付けていた拳銃が2つに割れ地面に落ち、服も微塵切りになる。
 そして次の瞬間、大和が

 「もういいぞ…”元”」

 と一言、言ったかと思うと

 「何時までも…人の事だきしめてんじゃねぇ、ぞっ!」

 もう一人の人質、小柄なショートカットの少女が叫び…男に肘鉄、呻いた次の瞬間手品のように男が一回転し地面に叩きつけられる。
 一瞬で突きつけていた銃の撃鉄部分を掴んで固定、重心を巧みに操作して、その腕を捻るだけで男を投げ飛ばしたのだ。

 「あ、あぁ、な、なんなんだよオマエタチは!?」

 服を微塵にされた男の叫びに

 「名乗るほどのものではないな」

 「えーここは名乗って決めないと」

 クリス、一子が同時良い

 「俺の愉快な仲間達だ!」

 「いやいやいや、俺と、だろ。お前のじゃないから」

 叫ぶキャップに突っ込む百代。

 「モロ、怪我はないか、大丈夫か?」

 「うん、大丈夫。なんか、いつもよりやさしいね…」

 おかしな感じの岳人とモロ…師岡卓也、小柄でパソコンや機械関係に強く、今現在女装している…達と。
 それをみて

 「素晴らしい友情だッ!」

 とGOOD10と書かれた看板を取り出す京。

 「お前ボーイズラブ的な所で喜んでるだろ」

 それに突っ込む百代。

 「元も大丈夫…というか、こっちが大丈夫か、これ?」

 「俺は問題ねーけど、こいつはまぁ…止め入れてないから平気だろう、つか大和これモロだけでいけたろ、何で俺までこの格好させた上、あんな演技させんだ!」

 「いや、姉さんと京がどうしてもっていうから、いいじゃないか似合ってるし」

 「嬉しくねーよっ?!」

 大和に食って掛かるショートカットの元と呼ばれた少女。
 その様子をみて、下着にむかれ、愕然とする男が

 「…特にやたら強い女達、なんなんだよお前達!」

 そう叫ぶと。

 「元気一番・努力大好き・川神一子!」

 「大和の正妻・あまり他人に話す口なし…椎名京」

 「騎士道精神最高!、クリスティアーネ・フリードリヒ」

 「け、剣を使います、後輩の黛由紀江ですっ」

 「3年の川神百代だ。武器は美少女らしく拳のみ」

 一子、京、クリス、まゆっち、百代がポーズをつけていいきり、そして一子が

 「5人揃って!、(サムライ)戦隊!!」

 そういった次の瞬間

 「川神レディース!!」

 と岳人、そして…

 「横槍入れるなコラァー!、いつまでも名乗れないだろ」

 「誰がレディースだっつーの!」

 ぼこられる岳人

 「うぐわっ、じょ、冗談だっつの、殴るなお前達」

 「武士の血を引く武士娘…川神で悪さするもんじゃねぇな」

 「まて、俺は男だ、一寸だけ訂正しろ」

 元が言うが聞こえている様子はなく、うずくまる男に

 「全員ひっくるめて、風間ファミリーだ。覚えておきな!」

 びしっと言い放つキャップ。

 「くそ、金儲けしたかった…ぜ、ぐふっ」

 完全に沈黙する男。

 「訂正してからたおれろやぁっ!」

 叫ぶ少女。

 「なぁ、売春のサンプル写真とかおちてないのかな」

 「ごくり…って、だ、だめだよガクト!」

 呟く岳人に突っ込むモロ。

 「じゃぁ俺達は、縛ってから警察に通報しますね」

 「…おう」

 そういう大和に、言葉少なに答える巨人、そのままビルの中に姿を消していく。

 「ああ、ったく…とりあえずは、これで終わりかね、軍師大和?」

 「あぁ、そうだな…元」

 声を掛けたのは一人の小柄な少女ではなく少年だ、160も無い身長に童顔、どう見ても精々中学生程度だが、大和達と同じ川神学園の2年、名を八坂 元(やさか はじめ)、柔術と合い気術をあわせたような八坂流の使い手で、ある理由で幼い頃から川神院で生活している。今回は使ってないが本気で戦う時は鋼色の籠手と脚甲を用いる。
 武術の腕は百代には及ばないものの一応壁を越えている、川神では珍しい、武士娘にも対抗できる男の一人でもある。
 彼自身が問題視しているのはまず身長、そして中性的な顔立ちと声だろう、服装次第では少女に間違われる事も多い。
 そして、一応本編の主人公である。

 「んじゃ、帰るか、モロも何時までも其処格好じゃやだろ…つか俺は嫌だ」

 「あ、うん……そうだね」

 元の言葉に頷くモロ、一瞬間があったのは気のせいにしておこう。

 「よっしゃ、風間ファミリー撤収だ!」

 「「「おうっ(はいっ」」」

 キャップの掛け声に皆が答え、皆が歩き出す…高校2年の夏、何かが始まる予感がしていた。
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 とりあえずまじこいSのOPみたいな部分ですね、ファミリー一通りと、主人公元が出ています、以前の作品を見てくださった方は、八坂流の技が又出ますが、余り気にしないでください、今回はこれと平行し、もう一作書いていく予定なので、更新は週多くても3回くらいになると思います。
 また、今回も基本元が見て無い場所はほぼ描写されない予定です、作者が他人称や視線での文章が苦手なので、一応各キャラの決戦部分は元が見て無くても入れようかとは思います、今回はほぼ元ネタどおりですがこの先は色々と変わってくる予定です。

指摘を頂いたので少し修正してみました。
 
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