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鉄槌と清風

作者:deburu
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8部分:8:爆撃機来襲


8:爆撃機来襲

 ザフィーラ固めで、K.Oされた翌日…その夜に、なのは経由でクロノから連絡があって、管理局への登録とかいわれたのだが、面倒なので「任せた!」で、すませてたりする。
 ともあれ、何時もの時間に、何時もの修行をやっていたのだが…どうも、何やら騒がしい声が近づいてくる事に気付いた。

 「…はぁ、はぁ…なんだ?」

 一旦動きを止め、声の方を振り向くと…ヴィータが車椅子を押し、その横にザフィーラが、車椅子には茶色の髪をショートにした少女が一人、ヴィータと会話しながら近づいてくる様子だ。

 「んで、ヴィータが言ってた男の子ちゅうーんは、この辺りにいるんか?」

 「だから、あんな奴見たってしょうがないと思うんだけど、はやて」

 「何言うてんねん、シュークリームご馳走になったんやろ、そのお礼はしなくちゃあかん」

 「でも、アイツがくれるって言ったんだぞ」

 「それでもや、それにヴィータがよく話する、爺ちゃん婆ちゃん以外っちゅーんがきになるねん」

 「結局そっちが、本音k「今日はどうしたんだ、ちびっ子?」…んだと、良彦てめえいきなり喧嘩うってんのか、シュークリーム一個で買ってやるぞ!」

 近づいてくるので声をかけたら、反応がこれでした。

 「あほか、毎日シュークリームもってこねーよっ、つか、あれは特別に回してもらったんだ…あ」

 「特別…だった、のか?」

 「ちげっ、あれ自体は翠屋の普通のだ、ただ、一寸おやつように、だな」

 びっくり?しているヴィータと、慌てる良彦を交互に眺め、にやりと笑う少女…次の瞬間には、笑顔で…

 「こんにちは、八坂良彦君やよね、ヴィータの保護者の八神はやていいます、よろしくな」

 「ん、あぁ、よろしく…って、保護者?」

 「せやよ、ヴィータの保護者で、ザフィーラの飼い主やで」

 「(主…私は守護獣なのですが)」

 「(しゃあないやん、そんな事普通の人にいえんし)」

 「(くくっ、そうだぞ、ザフィーラ、いまは我慢…あはは)」

 「ん、どうしたんだ?」

 「あぁ、なんでもないよ、ただヴィータの彼氏が優しそうな人やなぁ、っておもてな」

 「か、彼氏ってなんだよ、はやて!」

 「ちょ、まっ、やさしっ…てか、俺にもえらぶけn…ふぐぉ…てめ、ヴィータなにしやがる」

 良彦の言葉の途中で、脛に蹴りが入れられる。

 「てめっ、いま変な事言おうとしたろ?」

 「何言ってんだ、当然のけんりぃっ!?」

 再び脛蹴り。

 「てめ、こら、何発蹴る気だ!」

 「よしひこが、あやまるまで、けるのをやめない!」

 「てっ、いてぇっって、わかった、悪かっただからけるな、結構いてぇっ」

 「はっ、わかりゃいいんだよ!」

 二人のやり取りを見ていたはやては、くすくす笑い…

 「仲えぇなー、家のふつつかなヴィータをよろしくなぁ」

 爆弾を投下した。

 「なぁー、なにいってんだ、なんでこれとよろしくっ?!」

 「そ、そうだよはやて、なにいってんだよ!?」

 「せやかて、仲よしさんにしかみえんし、いまも息のあった漫才みせてくれたやんか」

 「「漫才じゃねぇ」」

 「ほら、いまも息ぴったりや」

 ばばっと、お互い向き合い…ふと気付けば、お互いの顔が目の前で

 「「うわっ」」

 ざっっと離れ、距離をお互いに取り合う。

 「つーか、八神さんだっけ、結局からかいにきたって、事でいいのか?」

 距離を取り直して落ち着いたのか、最初の頃の疑問が出てくる。

 「あぁ、ごめんなぁ、二人の反応が楽しくてわすれとったよ…って、私の事ははやてで、ええよ、同い年くらいやろし」

 「楽しいって、はやてぇ…何処が楽しいんだよ」

 「全部や…ま、それは置いといてなんやけど、良彦君、昨日はありがとうな、ヴィータがなんやごちそうなったみたいで」

 「ん、あぁ…別にいいよ、あれだってもともと礼のつもりだったんだし」

 「せやけど、良彦君の分まで食うたんやろ、ヴィータ?」

 「だってよー、あのシュークリームギガうまだったんだよ」

 「まぁ、翠屋さんのは、美味しい言う噂やしな、そっちは置いといて、や…良彦君、良かったらなんやけど、明日にでも家きーひん?」

 「それは、あれか…逆なんっ…ってぇーな、ヴィータ!!」

 「お前馬鹿だろ、はやてが逆ナンとかしねーっての」

 「んな事はわかってるよ、小粋なジョークだよ気付けよっ」

 「はっ、鼻の下のばしてなにいってんだ」

 「伸びてねーしっ、つかなんでお前が怒るんだよっ」

 「そりゃ、おまえ、あたしははやてのsy」

 何か言おうとしたヴィータを、ザフィーラが昨日のように抑えつける。

 「おもっ、あつっ、どけよザフィーラっ」

 じたばた、じたばた、じた…ばた…ぱたっ。

 「あれ暑いんだよな…」

 昨日の事を思い出したのか、冷や汗をたらりと流す良彦。

 「まぁ、あっちは置いといてやね、どうやろ、お家の人心配するなら、こっちからも連絡入れてもええけど?」

 「置いとくなよっ…と、まぁ別に俺は平気だぞ、というか一人暮らしだしな、世話になってる人がいるからそっちだけ、断ってけばいいし」

 「その年で、一人暮らししてるん?」

 「ん、つか…天涯孤独でな、だから一人、隣の家の人が世話してくれてるんだ…そろそろ助けないとヴィータ動きとまったぞ」

 「そうなんか、変な事聞いてごめんな…あ、ザフィーラ退いてあげてんか」

 「………あっぢぃ」

 「あぁ、気にして無いから、そっちも気にしないでくれ…ほら、これでよければ飲んどけ」

 スポーツドリンク差出…

 「ぅー、あんがとな………ぷぁ、ってぬるいな、これ」

 「冷たすぎると体に良くないんだよ、そういうのは」

 「そんなもんか?」

 「そんなもんだ」

 「ほな明日また、此処に迎えにくるから、同じくらいの時間でええかな?」

 「あぁ、この時間なら此処にいるとおもうから、おっけーだ」

 「ふぅ、ほらこれ返すよ、良彦」

 「いや、全部飲んでから返されてもな、捨てとけよ、キャップと本体はばらしてな」

 「ちっ、めんどくせーなー」

 「ヴィータ、折角間接ちゅーなんやから、もっと喜ぶもんやで?」

 時間差で、爆弾の第二弾が、着弾。

 「か、かんせつ…って、これ飲みかけかっ!」

 「一本しか、持ってきてなかったからな、というか目の前で飲んでたし…てか、はやてお前気付いてていわなかったろ」

 「か、かんせつ……てめぇ、よしひこー!」

 「ちょ、待て、命の恩人になにしてくれるんだっ」

 げしげしっと脛蹴りの連射。

 「あはは、ヴィータがそない楽しそうなんは、良い事やな」

 「笑ってねーでとめろよっ…てか、ヴィータもいい加減にしろ、いてぇっての」

 「うっせ、しねっ、ちきしょー!」

 顔を真っ赤にして、ペットボトルをもったまま、突然駆け出してしまう。

 「て、おい、蹴り逃げかよっ!」

 「まぁまぁ、良彦君、あとで”ちゃんと”言い聞かせとくから」

 「その、ちゃんと、が信用できそうに無いんだが?」

 「大丈夫や、任せとき…ほな、又明日な」

 「ああ…又な…って、良ければ押していこうか?」

 「あぁ、大丈夫やよ、一寸いったら、ヴィータも待ってるやろうし」

 「ん、そうか…んじゃ、又あした」

 「うん、ほななー」

 爆撃機(はやて)は、車椅子を自分で動かして差って行く。

 「…疲れた」

 どっときた疲れと、脛の痛さに、ゆっくりと木の根本に腰を掛ける…今日あった事を思い出し、苦笑しながら。




 「(…すっかり忘れられていた気がするな)」

 ヴィータとはやての後をゆっくりと追いかける、大型犬(ザフィーラ)はちょっとさびしそうだった。
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今回ははやて登場、そして爆弾投下していきました。

次回は、管理局関係の話をしようかと思います、嘱託関係とか。
 
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