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バカとテストと学園都市

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第6話~バカとFクラスと戦争準備~

 
前書き
吉井がSクラスに行っている間、Fクラスでは・・・・・ 

 
吉井がSクラスに戦争を申し込みに出て行ったあと、Fクラスでは吉井が死なないかとか絶対にぼこられるよななどの言葉が飛び交っていた


坂本「今回も明久はぼこられて帰ってくるな
どんな姿で帰ってくるのか楽しみだ」

坂本は主力のメンバーを集めて会議をしていた
いや、会議と言うよりは雑談だろうか・・・
その雑談には上条当麻の姿もあった

島田「あいかわらず学習しないやつよね・・・」

坂本「さすがの明久でも嫌だと言うと思ったから切り札を用意しといて正解だったな
ムッツリーニ、悪いがSクラスに行って様子を見てきてくれないか?」

コクン
頷いてすぐにドアから出て行ったのか、窓から飛んで行ったのかわからないが消えてしまった
元からFクラスにいたメンバーはいつもの風景みたいに気にしなかったが、一人だけ驚愕していた

上条「お、おい
さっきのムッツリーニだっけ?いつのまにかいなくなっちまったじゃねーか
この学園内では能力は使えないんじゃなかったのか!?」

坂本「あぁ、あいつは元々持っている身体能力が半端ないんだ」

秀吉「身体能力に加えて隠密行為に長けているからじゃのう
普段から盗聴、盗撮、人の秘密を暴くのに忙しい男じゃしの」

隣にいた坂本、その他のメンバーも皆、納得するように頷いた

上条「そ、そういうので納得するもんなのか?」

島田「あいつの普段の行動を見てればわかるって」

上条は自分に納得するように言い聞かせて無理やり納得した

姫路「ところで、明久くんが戻ってきたら召喚獣戦争の前の元気づけとして皆でご飯にしませんか?」

学園長のお話しがあったからお昼ご飯も食べられなかったので、と言い加えた

危険を感じた坂本と秀吉は素早くアイコンタクトを交わした

坂本「ちょっとすまん
トイレに行きたいから行ってくるな」

秀吉「わ、わしもじゃ」

そう言い、二人は上条の腕を取り無理やりトイレに連れ去った

そして三人が戻ってきたころには上条に全て説明し把握した後だった
しかし、可愛い女の子の殺人料理というのは半信半疑であった

島田「いきなりどうしたのよ?
三人そろってトイレ行っちゃうからびっくりしたわよ」

坂本「あぁ、すまん
とりあえず、明久はぼこられて帰ってくるから姫路の美味しい料理をたくさん食べたいと思うんだ
だから、俺達には気を使わないで明久に食べさせてやってくれ」

要にする明久を売ることにした三人であった

姫路「あっ、はい
わかりました」

そんな思惑には気付かずに快い快諾をした姫路さんだった
そんなところも含めて姫路さんらしさかもしれない


そんなたわいない会話をしているとムッツリーニが珍しくドアから帰ってきた

土屋「大変だ!!」

坂本「どうした?
Sクラスに何かあったのか?」

土屋「・・いや、Sクラスは戦争の申込を快く快諾してくれたのだが・・・・吉井が・・・」

土屋は俯きながら悔しそうに震えていた

姫路「まさかっ・・・・
明久君の身に何かあったんですか?」

そう心配している姫路さんを慰めようと島田が寄り添った
それ以外のFクラスの生徒の顔は心配というよりはむしろ、嬉しそうな顔であった

姫路さんと島田の様子やFクラスの様子を見た土屋は何かを訴えようとオロオロしていた

土屋「・・・・い、いや
そうではなく」

坂本「まさかっ・・・
思った以上にひどい虐待を受けて病院送りになってしまうほどひどいケガだったのか!!」

坂本の顔はさらに嬉しそうな顔になり、もはや戦争の事など頭の中にはなく吉井の不幸のみしか頭の中になかった

土屋「いや、だからそうではな「ただいまー」
 
土屋が言いかけたところで吉井がFクラスのドアを開けて入ってきた
その姿には一切のキズはなく、誰が見てもピンピンとしていた

吉井がドアを開けた瞬間Fクラスは騒ぎ始めた
一部はなぜか異端者審問会の準備をしていた

坂本「なん・・・・・だと・・・・・
無傷で帰って来ただと・・・・・」

坂本は今までにない事態に驚愕していた
そして、奇跡が起こった、そんなバナナ、Sクラスに寝返ったのかも知れんぞ、となどFクラスは騒がしかった

吉井「みんな、お化けを見るような顔でいったいどうしたのさ?
このとおり、僕は死んでないしピンピンしてるよ!」

皆の目の前で何もされてないアピールで1ターンして見せた
それがFクラスを煽る行為だとも気付かずに・・

坂本「総員、突撃準備・・・」

坂本の合図にFクラスは静まり、代わりに皆がカッターや鈍器を持ち始めた

坂本「かかれぇぇぇーーーーー」

吉井「ちょ・・ぎゃあぁぁぁぁーーーーー」


吉井は相手のクラスでぼこられなかった分、自分のクラスでぼこられた・・・

 
 

 
後書き
その後、姫路さんに保健室まで連れて行ってもらいさらに介抱してもらった

しばらくすると、姫路さんが何かと大きな重箱を取りだした

吉井「姫路さん、もしかしてそれは・・・・」

姫路「はいっ!
手作りお弁当です!
腕によりをかけて作ったので食べてください」

吉井「ご、ごめん姫路さん
今は頭の調子が悪いんだ
多分、貧血なのかな・・?」

クラクラとした演技を見せた
それに姫路さんは見事に引っかかった

姫路「大変です!
だったらなおさら鉄分を取るために食べなきゃいけませんね!」

そうして殺人料理をおもむろに広げてあーんという形まで持ってきた
吉井は腹をくくって最後まで食べ切り、姫路さんがいなくなったのを確認してから放課後の召喚獣戦争まで気絶した
 
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