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アイドルマスター ~世界を渡る少女~

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始まりの道、終わりへの道

 
前書き
途中、アニメ、アイドルマスターの演出で曲名が表示されます。その際には僕がタイトルを書き出しますので、動画サイトなどで是非聞いてみて下さい。ではどうぞ! 

 
OP『READY!!』



『アイドル』

それは女の子達の永遠の憧れ。だが、その頂点に立てるのは、ほんの一握り・・・・・・そんなサバイバルな世界に14人の女の子達が足を踏み入れていた。

「・・・なーんちゃって」

おはようございます。さてさて、実は私・・・少しワクワクしています。何故なら・・・

「んっふっふ~。遂に今日からだね、レナっち!」

「うん!765プロに取材かぁ・・・」

そう、今日から数日間の間、取材が入る。これで一気に知名度が上がればいいんだけど・・・

ガチャ

そんな会話をしていたら、事務所の入口が開き、春香ちゃんと真ちゃん、そしてカメラを持った青年がいた。あの人が取材をするカメラマン・・・

「玲奈、朝ごはん買ってきたよ」

「ありがとう、真ちゃん。お金足りた?」

「バッチリ」

真ちゃんからパンとジュースを受け取る。・・・どうせついでだからって真ちゃんはわざわざ私の分まで買ってきてくれたのです。あ、ちなみにここ、765プロは雑居ビルの三階をお借りしています。







「おはようございます!秋月律子です!765プロでプロデューサーをしています!」

どうやら取材は律子ちゃんから始まってるみたい。・・・その途中で亜美ちゃん真美ちゃんが乱入、悪ふざけをしようとして律子ちゃんに怒られて・・・

「うぎゃー!大変だぁー!」

「今度は何!?」
「ハム蔵、どこ行ったぁ!出てきてくれぇ!」

「響ちゃん?どうしたの?」

「何よ、騒がしいわねぇ」

奥から伊織ちゃんが出てくる。響ちゃんは泣きながら私達に言う。

「ハム蔵がいなくなっちゃったんだぁ・・・」

「「えぇ!?」」

「自分がつい美味しそうで、ハム蔵のご飯食べちゃったんだ・・・そしたらハム蔵の奴怒って・・・」

「ひ、響ちゃん・・・ハムスターの餌は人間用じゃないよ?・・・多分」

「あ、ハム蔵!」

亜美ちゃんが指差して叫ぶ。

「え!?何処だ!?」

「こっちぃ!」

「ひびきん、真美たちが捕まえてあげる!」

「じ、自分もぉ!」

三人が給湯室に走っていく。

「はぁ、相変わらずねぇ」

「私たちも行こうよ、伊織ちゃん」



と言うわけで給湯室に入ると・・・

「あ、いたいた!」

「ギュ~・・・」


「ハム蔵、でてきてくれぇ。自分謝るからさぁ・・・」

「え、なになに?何かいるの?」

給湯室にいた真ちゃんと雪歩ちゃんが三人を見る。すると伊織ちゃんがニヤリッと笑って・・・

「にひっ・・・♪・・・きゃーー!ゴキブリよぉーーー!」

「「っっ!?」」

「ど、どこ!?どこぉ!?」

「ゴ、ゴキブリ嫌ですぅ!?」

二人がパニックになり、真ちゃんが走り出す。そこにカメラさんが来て・・・

「あ!まって真ちゃ・・・~~~~!」

カメラさんを見て一瞬で雪歩ちゃんの顔が青ざめて・・・

「男の人ぉ!!」

手に持っていたお盆が地面に落ちる。

カシャアン!

「嫌ぁぁー!」

「どこ、ゴキブリどこぉ!?」

「ゆ、雪歩さん、どうしたんですかぁ!?」

やよいちゃんがやって来る。ちなみに雪歩ちゃんは・・・スコップを持っていた。

「すみません~・・・私もうダメですぅ~・・・」

「だ、ダメだよ雪歩ちゃん!」

「そうですよぉ、給湯室に穴掘っちゃダメですよ!」

雪歩ちゃんは追い詰められると穴を掘ってその中に入る癖がある。私はため息を吐きながら・・・

「まったくもう、伊織ちゃんも嘘はダメだよ。ハム蔵をゴキブリだなんて・・・」

「え?ハム蔵・・・?」

真ちゃんが伊織ちゃんを見ると・・・

「にひひっ♪引っかかったわね、真?」
「あぁぁ!伊織ってば、またやったなぁ!?」

「ふふん、引っかかる方が間抜けなのよ」

「なんだよそれ!?」

「なによぉ!?」

「ま、まぁまぁ二人とも」

「「玲奈は黙ってて!」」

「えぇ!?止めようとしただけなのにぃ・・・」

しかもそれは私に言う言葉じゃないのに・・・」

「・・・あのー、真さん、伊織ちゃん。映ってますよ?」

真ちゃんがハッとなって頭に手を当てる。

「あ・・・テレビの取材・・・」

「え!?何これ回ってるの!?ちょっと、早く言いなさいよ!」

伊織ちゃんは素早く身だしなみを整え、カメラさんの前に立つ。

「あ、あの・・・私、水瀬伊織ですぅ。よろしくお願いしまーす」

「わぁー!久々に伊織ちゃんの猫かぶり見たよ!」

「今更遅いけどね・・・」

「うるさいわよ・・・!」

「伊織ちゃん可愛いよー!」

「アンタはさっきから喧しいわね!」


普段の伊織ちゃんも猫かぶりな伊織ちゃん・・・






「(可愛いと思ってるのは本当だけどなぁ)」



なーんて言っても伊織ちゃんは怒るので言いませんが。


「あ、ハム蔵が逃げた!」

・・・なんてしてたらハム蔵が再び逃走したみたいです。私はカメラさんに一礼してから追いかける。



「あ、いたー!」

応接室・・・的なところに行くと、寝ている美希ちゃんの周りに皆が集まっていた。あずささんと貴音ちゃんもいて、二人とも怪訝そう。

「うわ~、ミキミキのここんとこ入っちゃってるよ」

真美ちゃんが自分の胸元を掴んで言うと亜美ちゃんが笑う。

「ふっふっふ、ハム蔵も男のよう」

「こら!ハム蔵のエッチぃ!」

・・・服から出てきたハム蔵を響ちゃんが捕まえ、頬擦りしながら謝る。ちなみに私は・・・

「・・・というわけなんだ」

「あらー、そうだったのね」

「ふふ、ハム蔵と響は仲が良いですね」

二人に事情を説明してました。亜美真美ちゃんが美希ちゃんを起こしてカメラさんに自己紹介するよう言うが・・・

「ふわぁ~・・・あふぅ」

物凄く眠そうにしながら・・・一言。

「星井美希。中3なの。・・・おわり」

パタン、と再びソファーに美希ちゃんは倒れる。

「ええ~、それだけ?」

「早いよ~」

と言われると美希ちゃんは再び起き上がり・・・

「ぁあ・・・あと胸おっきいよぉ・・・」


・・・と言ってまた倒れちゃった。

「ミキミキ・・・」

「寝る子は育つ、ってことなのかしら・・・」

「育ちすぎだよ・・・」

伊織ちゃんの言葉にそう答えた・・・時。

「わぁ!?」

ハム蔵が再び逃げ出した。

「あー、また逃げたよぉ!」

「ハム蔵ー!逃げないでくれぇ!」

「伊織ちゃん!そっちいった!」

「きゃあ!?私に駆け寄らないでよぉ!?」


ワイワイガヤガヤ・・・



ガタン!

「もう!みんないい加減にしなさーーーい!!!」


「「「・・・はい・・・」」」

・・・騒ぎすぎて律子ちゃんに怒られちゃいました・・・はぅ・・・































































・・・さてさて、翌日。今日からは個人的に取材を受けるそうです。それで私は事務所近くの公園に来ています。

『ここで神無月さんは何をされているんですか?』

カメラさんからの質問。

「そうですね~・・・ちょっとした運動です。あ、あと玲奈って呼んでください。あまり名字で呼ばれるのは好きではないですから・・・」



ちなみにちゃんと水色・・・私のパーソナルカラーでもあるターコイズブルーのレッスンジャージを着ていますよ。

『アイドルになった理由などは?』

「うーん・・・成り行きですね。私、世間知らずにも程があって・・・色々苦労してた時に高木社長に助けてもらったんです」

『なるほど。・・・あの、何してるんですか?』

「え?」

私は既に日課の一つの合気道の型の確認をしていた。

「あ、ええっと・・・護身術です。何時何が起こるかわかりませんし、こうして色々やってるんです。後は体力作りの走り込みとか・・・色々と」

『多趣味なんですね』

「そう、ですね。好奇心が強すぎて、気になったものはとことん最後までやっちゃうんですよ」



合気道の確認が終わり、次は空手だ。

『?』

「真ちゃんに教わったんです。ああ見えて真ちゃん、黒帯初段なんですよ?」

といっても私は“黒帯は凄い”位の知識しかありませんけど・・・


『では、聞いてもよろしいですか?』

「なんでしょうか?」

『これは全員に聞いているのですが・・・』







ーーーあなたにとって『アイドル』とは?ーーー















「ええっと、そうですねぇ・・・こうフリフリっとしててプリプリっとしてて、ボクも何時かそんな風になれたらなぁって」

真ちゃんは女の子らしくなる為にアイドルをやっている。

「あ、あの、私自分に自信がないから・・・だからこそ違う自分になれたらいいなって」


雪歩ちゃんは自分を変える為にアイドルをやっている。



「なんかチョー楽しそうだよね!」

「うんうん。早くテレビとかもっと出てみたいよね!」

亜美ちゃんと真美ちゃんは面白い事が沢山あるからアイドルをやっている。

「えっと、少しでも家にお金を入れて両親の役に立ちたいなーって」

やよいちゃんは家族を楽にする為にアイドルをやっている。

「決まってるわ!この伊織ちゃんをみんなに認めさせる為よ!」

伊織ちゃんは自分を家族に認めてもらう為にアイドルをやっている。

「こうしてアイドルとして頑張っていれば、きっと誰かが見つけてくれますよね?」

あずささんは“運命の人”に見つけてもらう為にアイドルをやっている。


「みんなの餌代も稼がないとね!」

響ちゃんはペット達の為、沖縄の家族の為にアイドルをやっている。

「・・・とっぷしぃくれっとです」

貴音ちゃんは・・・よくわからないかな。

「ミキね、疲れるのとか好きじゃないから、らくちーんな感じでアイドルやれたらって思うなぁ」

美希ちゃんもまだこれといった目標はないみたい。

「・・・歌うこと。・・・それだけです」

千早ちゃんは歌の為・・・ううん、違う何かの為にアイドルをやっている。

「うーん・・・夢、ですかね。憧れなんです、小さい頃からの」

春香ちゃんは夢を見続ける為にアイドルをやっている。・・・みんなはそう答えた。私は・・・








『あなたにとってアイドルとは?』

「・・・居場所、です。今の私にとって・・・かけがえのない存在です」


アイドルにならなければ・・・私は、ここにいなかった。だから・・・私は目指したい。トップアイドルをーーーーー






ED『The world is all one』



一人では出来ないこと、仲間となら出来ること・・・うん、きっと沢山あるよね・・・!













































・・・取材最終日。みんなが高木社長に集められ・・・


「君達、ちょっと聞いてくれるか。・・・ゴホン!今日は君達に素晴らしいニュースがある」

みんなが社長の顔を見る。

「遂に我が765プロに待望のプロデューサーが誕生する」

『ええー!』

みんな嬉しそうに反応を返す。

「はぁ・・・やっと人手不足から解放されるわ」

「ああ、そして、765プロの密着取材をしていた彼なんだがね?何を隠そう、実は彼が!765プロの新人プロデューサーなんだよ」

『えぇ~!?』

・・・嘘ぉ!?案の定というか、みんながカメラさんに詰め寄る。しばらくパニックが続きーーーーーー




































































「あの時はびっくりしたなぁ」

「ほんとほんと!」

数日前のビデオを見て真ちゃんと春香ちゃんが言う。

「なんで黙ってたのよ?」

「いやぁ、社長に内緒にするよう言われてて・・・」

「騙してるなんて人が悪いなぁ」

「すまん・・・」

伊織ちゃんと私に言われ、カメラさん・・・いや、プロデューサーが項垂れる。

「はーいはいはい。みんなお静かに!」

律子ちゃんが場を沈めてプロデューサーを見る。

「では、改めてプロデューサーに所信表明をしてもらおうかしら?」

「えっ・・・」

みんながプロデューサーを見る。

「あぁ・・・えっと、その・・・プロデューサーとしてまだ日は浅いけど、とにかく一生懸命頑張ります!夢はみんな纏めてトップアイドル!どうかよろしくお願いします!」


『おおー!』

それにみんな拍手で答える。・・・うん、始まるんだ。ここから本当にトップアイドルを目指す道が・・・! 
 

 
後書き
玲奈
「みなさん、こちらでは初めまして!神無月 玲奈16歳です!」

ちなみに彼女が生まれたのは偶然だったりします。

玲奈
「え?私偶然なの?」

アイドルマスターには誕生日の月・・・如月ややよい、他にもシンデレラガールズには卯月などがいます。

玲奈
「だから神無月ですか?」

はい。そして玲奈も7日・・・07(れいな)←れな。となりました。

玲奈
「単純ですね」

実はアイマスメンバー初期組には昔の戦艦の名前がモチーフになっている・・・という話も聞いたことがあります。

玲奈
「“艦これ”やっていれば気づくかもしれませんね」

ちなみに初期メンバー、というのは現在の765プロから美希、貴音、響を抜いたメンバーです。・・・そうですね、次回からはアイドルマスターの歴史を話していきたいと思います。・・・と言っても個人の知識ですし、間違ってる可能性もないとは言えません。あくまで“アイドルマスター”を知ってもらう為の解説を行います。

玲奈
「よろしくお願いします、先生!」

誰が先生ですか・・・さて、実はこの作品、書き貯めしてありまして・・・次はもう一つ、長年続いてる方の更新が先だと思います。・・・では玲奈さん、閉めてください。

玲奈
「はい!みなさん、私は主人公としてまだ未熟者ですが、暖かい目で見てくださると嬉しいです!あ、私のことはちゃんと玲奈って呼んでね?それではまた次回会いましょー!」

それでは! 
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