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ドラゴンボールIF

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彼の者は己の罪を悔い老人の背中に英雄を見る そして小さな勇者は己の戦場に向かう

 
前書き
この話でオリジナルの修正版は終わりです

前回で伏線を張りましたが意外なキャラが登場します 

 




ドラゴンボール IF






  ・・あいつは嘘つきで臆病者の俺に
とって たった一人の友達だったんだよ・・


南の都で激闘が続いている頃 世界の中心に
向かって勢いを上げ飛び続ける 一つの
小型飛空挺があった 


操縦していたのは小さな小動物だった


ウーロン「畜生っ 畜生!! お前何一人で
格好付けてんだよっ 勝手にくたばってん
じゃねぇよ 畜生!! 泣き虫プーアルの
馬鹿野郎っ お前格好良すぎるじゃねぇかよ
ぉおおお!!」


  ・・俺なんかじゃ相応しく無いって
わかってたけどよ・・


ウ―ロンは溢れ出る涙で 視界が塞がり
そうになりながらも 操縦幹を離そうとは
せずに 只ひたすら小型飛空挺を飛ば
して いた


ウ―ロン「泣き虫は泣き虫らしく家で
大人しくしてれば良かったんだよ!! 
なのにそんな事されたらっ・・俺だって
何かしない訳にはいかないじゃないか
ぁああ!!」


  ・・(「おいお前 何泣いてんだよ
  ぐすん・・君は誰?  俺はウ―ロン様だ
この魔法学校一の優等生さ  あれ?
魔法学校の一番は確かヨシュア君だったと
思ったけど  っぐぅ・・ま・・間違えた
俺様は魔法学校ナンバーツーのウ―ロン様だ
  ・・二番目は僕の筈だけど  にゃん
だとぉおおお!!  君・・・もしかして
嘘つき?  ギクぅうっ!!  あはは
はははは!! そんな嘘つかなくたって
良いのに 僕はプーアルだよ よろしくね
嘘つきウ―ロン   嘘つきは余計だ 
泣き虫プーアルの癖に  ふふ・・あは
ははは!!  あははははは!!  
まぁ兎に角これから仲良くしようよウ―ロン
  おぅ よろしくなプーアル」)・・


  ・・それでもあいつは俺にとって
友達だったんだ・・


それから俺達は魔法学校でずっと一緒だった
俺が 嘘つきとか落ちこぼれとか後ろ指
指されても あいつだけはずっと俺の側に
居てくれた


俺はあいつみたいに強くなりたかった
プア―ルは俺の目標だったんだ


ウ―ロン「なのに死んじまったら もう
お前に追い付けないじゃないかよ!!
勝ち逃げなんて狡いじゃないか!!」


見てろよプーアル 俺は嘘つきでも臆病者
なんかでもないって証明してやる からな


そしたら俺も少しはお前みたいに強く
なれるかな


ウ―ロン「やってやるさ 見てろよプーアル」


そして遂にウ―ロンは 目標の場所に
辿り着いた


ウ―ロン「見えた キングキャッスルだ!!」


ウ―ロンの目指す場所 それは世界の中心に
存在するキングキャッスル


  ・・戦士達の預かり知らぬ処で今
小さな戦士の戦いが始まった・・


・・・・・・・・
  ・・・・・・・・


  ・・同時刻 国王軍の大型飛空挺にて・・


牛魔王「これがこの三年間に儂らの周りで
おこった全てだべ」


隊長「未来から来た若者トランクス 
そうかそれが南の都の騒動の切欠だったのか」


孫悟飯「でもヤムチャさ んはトランクス
さんの事を忘れちゃってたんだと思う
それに以前ブルマさんが言ってました 
トランクスさんの未来がそんなに酷い未来に
なっちゃったのは きっと誰も人造人間さんの
事を理解しようとしなかったからだろうって」


チチ「それだけ悟空さの事を美化して
たんだべなぁ・・ったくっ こんな事に
なるならなんとしても悟空さを閉じ込めて
おくべきだっただ」


隊長「いや そんな事をしたら君達が
危険だっただろう・・それに忘れていた
ヤムチャ君にも責任はない・・我々が
もっと注意しておくべきだった」


隊長は後悔で一杯だった 三年前にカプセル
コーポレーションのお嬢さんと 武天老師殿
から話を聞いた時 隊長の自分はもっと
慎重になるべきだった


市民を避難させるだけでなく その時から
万が一を考えて 南の都に軍部を配備
させておくべきだったのだ


全ては己の甘い判断力が起こした悲劇だ
その結果が今 南の都で起きている全てだ


隊長「・・(過去に何も知らない事を理由に
レッドリボン軍を悪と決め付けていたのも
そうだ・・本当に裁かれるべきは私だ
私に国王軍の隊長である資格はない)・・
全てが終わったらあの家族と世界を危険に
晒した責任を取らなければならないな」


孫悟飯「ん?・・おじさん今何か言い
ましたか?」


隊長「いや・・なんでもない」


部下「隊長見えました もう間もなく
南の都に到着します・・(隊長だけに
責任は取ら させませんよ)・・」


隊長の取り繕いの言葉に被せるようにして
操縦士の部下が口を開く


大型モニターには遂に南の都がその姿を
露にしていた


それを確認した隊長は力強く叫ぶ


隊長「良しっ 総員戦闘配備に着け!!
医療班はオペの準備もしておけ 国王軍の
名に懸けて もうこれ以上の犠牲は絶対に
出させるな!!」


部下「「「「イエッサァアアア!!」」」」


  ・・全てが後手に回っていた国王軍が
遂に南の都に到着した・・


・・・・・・・・
  ・・・・・・・・


  ・・この嫌な予感は一体なんだ・・


俺の言葉にベジータやブルマにトランクス
そしてヤムチャやプア―ルが死んだショックで 
今まで 唖然として哀しみに憔悴しながらも 
手持ちの物で武天老師の手当てをしていた
ヤムチャの家族達も訝しげな視線を此方に
送るが 俺はそれ所ではなかった


ピッコロ「天界の宮殿とは其所に住む神と
其所に住む事を認められた者の力によって
成り立ち地上と繋がっている 地球の神が
俺と同化して一つとなった以上天界に住む
資格があるのは俺とお前だけだ 故に
どちらか一人は天界に残っていなければ
天界はこの地上から切り離されてしまう 
それ故に過去お前は非常事態以外は一度として
頑なに神の宮殿から離れる事はなかった
お前が天界から離れたのはたった一度
俺がサイヤ人に殺され俺と繋がっていた
神も消え去った時だけだ・・何があったポポ
・・その 憔悴しきった表情 念話も
使えない程の何があったんだ 答えてくれ
ポポ!!」


ミスターポポ「神様・・・・悟空は・・
悟空は既に」


孫悟空「くくく・・・くくっく」


  ・・俺は何かを忘れてはいまいか・・


俺はまるで祈るような気持ちで一杯だった
最早存在しない神にさえも縋るような
気持ちで絶叫していた


しかし俺の祈るようなその問い掛けにも
ポポは答えてはくれなかった


ミスターポポは只只悲しげに俺を見ている
だけだった 或いはそれ程までに話すのが
躊躇われる程の悲しい事実が待っているのか 


そして孫のあの不適な笑み 恐ろしいまでの
歪な狂笑 ベジータ トランクス そして俺 


これだけの実力 者に囲まれながらも何故孫は
あんなにも余裕を持った態度でいられるのだ


  ・・思い出せ 思い出すんだ・・


これだけの人数に囲まれながら何故孫は
あんなにも自信満々なのだ


未来から来たトランクスを含めた俺達
全てを相手にするつもりか 


嘗ての仲間全員を相手にして勝てるつもりか


ピッコロ「む?・・・待て俺は今何を
考えていた」


嘗ての仲間全員とそう言ったな 本当に
そうか? 俺 ベジータ 意識を失った
武天老師 俺の失態で命を落としたヤムチャ 
ここには居ない悟飯


ピッコロ「うぁあ!?・・・これだったのか」


   ・・何故これまで気が付かなかった・・


足りない 明らかに足りない 自分 達と
一緒に苦楽を共にした最高の仲間達


  ・・あの三人は何処だ・・


ピッコロ「何処だ!? ベジータ!! 
ブルマ!! 彼奴らは何処だ!? あの
三人は今何処に居る!! クリリンは!? 
天津飯は!? 餃子は!? 彼奴らは
何処だぁあああ!!」


トランクス「・・・え?・・・クリリン
さん達が何処だって・・こっちに向かって
るんじゃ」


ベジータ「!?・・・ま・・さか」


ブルマ「ああ!?・・・嘘!! そんな!!」


孫悟空「・・にぃ・・・ふははは・・
くははははははは!!」


俺のその言葉で 皆も漸く今まで気が
付かなかった
否 心の何処かで無意識の内に気がつく事を
恐れていた違和感に気がついたよう だった 


今や皆の表情は皆顔面蒼白だった


ベジータ「くそっ 何故今まで気がつか
なかった!! ブルマ!! 暫く連絡が
取れないと言っていたなっ 何時からだっ 
何時からあの三人と連絡が取れなくなった
んだ!!」


ブルマ「嘘でしょ・・・なんて事・・・
まさか・・まさか・・・クリリン君と
連絡が取れなくなったのは一年前よ・・・
それからその半年後に天津飯と餃子との
連絡が途絶えたわ・・でも三人の修行場所が
近いって聞いてたから大丈夫だと思ってた」



ミスターポポ「・・・・本当です神様
悟空は既に三人を・・・あの三人はもう」


ピッコロ「何だと!?・・・一年前だと?
・・馬鹿な・・馬鹿な馬鹿なぁあああ!! 
俺はちゃんと見張っていた筈だっ 何時だ!? 
何時あの三人を!! 答えろ孫!!」


孫悟空「くははははは!! それでも
ずっと俺と一緒だった訳じゃないだろう?」


トランクス「そんな!? まさかクリリン
さん達が!?」


  ・・まだだ まだ俺はとても大事な
何かを忘れている・・


ベジータやトランクスは絶叫し ブルマは
泣き叫んでいた 


そんな事信じたくなかったのだろう 

信じられる訳がなかったのだ 当然だろう 
彼等がもうこの世には・・・そんな事
ある筈がないと そう思いたかったのだろう 


よく分かる 何故なら俺自身の驚愕も
凄まじかったからだ 
孫の奴が変な動きをしないように見張って
いた筈だ った 
それがこんな事になっていたなんて 

自分の行動が全て無意味だった事に 
それ所か孫の凶行を見過ごしていた事に
信じられない気持ちで一杯だった 

だが孫の奴はどうやってクリリン達を・・ 
俺はしっかりと見張っていた 


確かにずっと一緒だった訳じゃないし
常に孫の奴の気をずっと監視するなんて
不可能だ 


僅かな時間だが見過ごしてしまったも時ある 
だがそれは本当に僅かな時間だ 


しかも彼奴が外に出れば 何か行動を
起こす前に追いつけた筈だ


  ・・俺は一番大切な事を忘れている・・


ピッコロ「違う・・・まて・・・僅かな
時間だと?」


僅かな時間 俺が孫の奴から目を離したのは
長くてもほ んの数分だ
それ位の僅かな時間で 孫はどうやって
移動した


  ・・そうだ思い出せ・・


移動した? 僅かな時間でクリリン達の
所まで移動した?
僅かな時間で瞬時に遠くまで移動した?


  ・・思い出さなければいけない事 
それは・・


瞬時に移動する 孫の奴が瞬時に移動 
クリリン達の所に孫の奴が瞬時に移動した


  ・・そうだ それは・・


ピッコロ「瞬間移動かぁあああ!!」


ベジータ「そうかっ おのれカカロット
ォオオオ!!」


ブルマ「ああ!? どうしてこんな大事な
事を忘れていたの!!」


トランクス「瞬間移動だって!? そうかっ 
三年前悟空さんは確かに瞬間移動の事を
話していた !!」


孫悟空「くくく・・・くかかかかかか!! 
ふはははははは!!」


思い出した 今になって漸く思い出した 
何故こんな大事な事を忘れていた


孫の奴だけが使える特殊能力 戦闘では
余り役に立たないせいで 記憶の隅に
埋もれていた孫だけの技 


考え方によっては全てを覆す最強の技


  ・・瞬間移動・・


ピッコロ「おのれぃ!! これだったのか
孫の自信の源は!! なんて事だ くそぉ
おおおおおおおおおおお!!」


孫悟空「やっと気がついたのか間抜け共が 
てめぇ等虫けら共の考えなんぞお見通し
なんだよっ ははははははははは!!
それに俺は殺しちゃいないぜ・・そうさ
殺しちゃいないさ・・・くくく・ ・・
干渉出来ない事が仇になったなピッコロ!!」


悲しみにくれる俺の脳裏に孫の今の言葉が
引っ掛かった そしてそれはとてつも無く
嫌な予感となって俺の全身を駆け巡る


まさかこれ以上の恐ろしい悲劇がまだ
待ち受けていると言うのか


ピッコロ「何だと?・・貴様今の言葉は
どう言う意味だ・・答えろ・・答えろ孫!! 
三人を何処で殺した!!」


孫悟空「くくく 運が良ければまだ生きて
るんじゃないか それに大した事はしちゃ
いないさ・・只核を傷つけただけさ 
一回目で罅を入れて 二回目で核を粉々に
破壊しただけさ ひゃはははははは!! 
感謝しろよピッコロ!! 一人で死ぬのは
寂しいだろうと思ってお前の仲間も招待して
やったんだからな!! そうさ運が良ければ
生き残ってるさ 但し星の核が破壊されて
無事でいられればだけどなぁ!! くはは
はははは!!」


ピッコロ「貴様・・貴様・・一体何を
言っている」


まさか まさか そんな筈は無い そんな事が
あってたまるものか 自分の失態で仲間達が
死んだだけで無く 


更にはやっと平和が訪れたあの星の人々
までもが 俺は最早立っているのさえ
ままならない状態だった
見れば他の皆も同じような状態だった


ベジータ「まさか・・カカロット貴様は」


ブルマ「嘘でしょう・・そんな・・・
そんな事って」


トランクス「一体どう言う事ですかっ 
父さん 母さん クリリンさん達は何処で
殺されたって言うんですか!!」


皆を顔面を蒼白にして哀しく項垂れていた
尋ねているトランクスも もしかしたら
理解しているのかもしれない 


それでも俺は気力を奮い立たせ 懸命に
声を振り絞り絶叫する


ピッコロ「答えろ孫!! あの三人を
何処で殺した!! 貴様は一体何をした
ぁあああ!!」


孫悟空「くくく・・くかかかかかか!!
・・現実を見ろよピッコロ 本当はもう
分かってんるだろう・・ナメック星さ 
お前等の大切な仲間は今頃お前の故郷の星事
仲良くおねんねさ!! そうそうついでに
ナメック星のドラゴンボールも破壊して
おいたから感謝しろよ!! ひゃあっ
ははははははは!!」


ピッコロ「あああああああ あああああ!!
おのれ!! おのれぇい!! 畜生!!
うぅあああああおおおおおお!!」


ベジータ「貴様はなんて事をしやがる 
カカロットォオオオ!!」


ブルマ「そんなぁ・・嘘・・嘘よ・・
ヤムチャだけでなく クリリン君も天津飯も
餃子も・・・その上ナメック星の皆まで
死んでいるなんて そんなの嘘だと言って
よぉおおお!!」


トランクス「ナメック星ってまさかピッコロ
さんの故郷の!? そんな・・悟空さん 
あんたって人は何処まで悟飯さんや母さんの
想いを裏切るんだぁああ!!」


悲しみ 項垂れ 咆哮する俺達 しかし
彼等はもう帰っては来ない


俺の頭の中は後悔で一杯だった だが
全ては遅すぎたのだ


ピッコロ「うぉおああああああああああ!!」


  ・・俺は涙を流しながら 故郷が
ある筈の星空に向かって咆哮していた・・


・・・・・・・・
  ・・・・・・・・


  ・・悪党の儂にとって あの三人は
何時も眩しく光り輝いていた・・


桃白白「やっぱりか!? あの糞餓鬼
絶対に許さんぞ!! 待ってろよ 今直ぐ
殺してやる!!」


鶴仙人「悔しいのはわかるが落ち着け桃!!
今から行っても間に合わん!!」


  ・・もしかしたら薄汚れた自分にも
こんな道も歩めたかもしれない・・


桃白白「だからと言ってこのままじっとして
いられるか!! 兄貴は悔しくないのか!?
天と餃が殺されたんだぞ!? 亀の兄貴も
助かる かどうかわからないんだぞ!!」


鶴仙人「馬鹿野郎!! 平気な訳ねぇ
だろうが!! 弟や孫同然の弟子が殺られて
平気でいられるもんかよ!!」


  ・・そんな穏やかな気持ちにさせて
くれる希望だったんだ・・


桃白白「兄貴・・・泣いてるのか?」


鶴仙人「俺だって今すぐ飛んで行きてぇよ!!
今直ぐ抱き締めてやりてぇよ!!・・
けどよあいつは帰って来るって約束したんだ
なら俺達は死ぬ訳にはいかねぇだろうが!!」


桃白白「兄貴・・・」


鶴仙人「あいつが無事に帰って来た時
出迎えてやるのは男の俺達の役目だろうが
なのに俺達まで死んじまったら残された
あいつはどれだけ悲しむと思う」


桃白白「そうか・・そう だな・・そうだよな
・・悪かったよ 兄貴の気持ちも考えずに
取り乱して」


鶴仙人の涙ながらの叫びに 桃白白の
興奮も落ち着いていく 


鶴仙人「俺こそ 柄にもなく取り乱しち
まったな 済まねぇ・・辛れぇだろうが
待ち続けるのが俺達の役目だ それが
家族ってもんだろ?」


桃白白「家族か・・あぁ・・そうだな」


鶴仙人「亀が帰って来たらよ 久しぶりに
姉貴も呼んで姉弟四人で飲もうや」


桃白白「くくく・・久しぶりに姉貴の
酒乱の大酒飲みが見れるな」


鶴仙人「ははははは!! ありゃあ人間じゃ
ねぇからな 正しく言葉通りの鬼婆って奴だ」


桃白白「ふはははは!! 違いない 
姉貴は怒らすと手が付けられんか らな」


そして二人は必ず帰って来ると そう信じて
家族の帰りを待ち続ける


  ・・だから 必ず帰って来いよ・・


・・・・・・・・
  ・・・・・・・・


レッド「すまん・・本当にすまんゲロ
・・儂が至らないばかりにサムもプーアル君も
死なせてしまったばかりでなく 挙げ句には
武天老師殿にまでこのような事になって
しまった 本当にすまん お前にはお詫びの
言葉が無い」


ホープ「違うよレッドおじいちゃん 
皆僕達のせいなんだ」


スピア「そうだよ レッドおじいちゃんの
せいじゃないよ」


ドクターゲロ「もういい そんなに自分を
責めるなレッド お前のせいでは無い 
ましてやホープもスピアも悪くはな い」


儂は漸く目を覚ました孫のホープとスピア達
と一緒に 武天老師殿と兄のレッドの
手当てをしていた


元気そうに見えるが レッドも又孫達を庇い
重症ではないものの 身体中に傷を負っていた


その間中三人は儂に謝ってばかりだった 
特にレッドの意気消沈振りは見ていられ
なかった 


だが儂は誰も責めるつもりは無い 本当に
憎むべきは責めるべきは孫悟空只一人
なのじゃから 


その後の戦いのやり取りを聞いていると 
孫悟空めはサムやプーアル君ばかりでなく
サムの仲間達もピッコロの故郷の皆までをも
その手にかけていた事がわかった 

悲しみ絶叫する彼等を見て儂等も益々
悲しくなってしまう 
最早孫悟空めに裁き を下す事は出来んの
だろうか


ドクターゲロ「・・・・むう?」


そんな事を考えていると 不意に空が
暗くなってきた 
そして響いて来る轟音 空を見上げると
巨大な飛空艇が此方に向かって飛んで
来るのが見えた 


そして儂は あの飛空艇に描かれている
紋章に見覚えがあった


それ所か 物心ついた世界中の皆があの紋章を
知っている筈だった あの紋章は間違い無く


レッド「やはり・・あれは間違いない 
国王の紋章・・それでは王軍が動いたのか」


ドクターゲロ「うむ どうやらそのよう
じゃな すると目的地はここか?・・やはり
ここに来るぞ 間違いなく目的地は此所の
ようじゃ 降りてくるぞ」


ホープ「王軍って・・国王様が?」


スピア「それじゃ私達助かったの?」


そして王軍の飛空艇が儂等の目の前に
着陸すると扉が開く 
そして開いた扉から屈強な国王軍の兵隊が
降りてきた 


彼等は全身を武装で固め 手に持った
強力そうな銃を孫悟空に向けると 心底
込み上げる怒りを押さえられないのであろう 
力強い声で語り掛けていた


隊長「動くな孫悟空!! これまでの事は
全てテレビで見ていた 貴様の暴虐も
此所までだ!! 医療班っ 直ぐに怪我人の
治療をしろ!! 特に武天老師殿は危険な
状態だ 絶対に助けるんだ!!」


医療班「了解です!! 急ぐぞ 直ぐに
武天老師殿のオペに入る!! その他の者は
怪我人の治療をしてくれ!! 大丈夫かね君!!
痣だらけじゃないか!!」


トランクス「俺は大丈夫ですから母さんや
お爺さんの手当てをお願いします」


孫悟空「フハハ・・・クククカカカカ!!
・・また鴨が増えやがったか」


隊長の言葉に直ぐ様治療班が来て手当てを
始めてくれた 


そして悲しみ絶叫したい気持ちを堪えて
任務に当たる兵隊に続くように 開いた
扉から誰かが飛び出してくるのが見えた 


その複数の人影に儂は見覚えがあった 
飛び出してきた人影は周りの惨状を見ると
絶叫していた


孫悟飯「ヤムチャさん!? プア―ル君!? 
武天老師のお爺ちゃん!! ピッコロさん
皆が!! 皆が!?・・こんなのって
酷すぎるよぉおおお!!」


チチ「何てこっただ・・テレビで見るよりも
酷く感じるだ・・なんて事をしただ悟空さ
・・・おめぇはなんて馬鹿な事を しただ!! 
この馬鹿たれがぁあああ!!」


牛魔王「武天老師様ぁああ!! おおおお!? 
武天老師様しっかりして下さい!! 
悟空!! おめぇって奴は!!」


トランクス「あの人達は確か・・悟空さんの」


ピッコロ「悟飯!? お前達来たのか!!」


ブルマ「悟飯君どうして!? チチさんも
牛魔王まで来たの!?」


ベジータ「お前ら・・・しかし考えように
よってはこの方が安全か」


ブルマ「あ・・・そっか・・そうよね」


降りてきたのは孫悟空の家族達だった 
この場に来たのは普通であれば危険と
言わざるを得ないだろう 


だがしかし 孫悟空めが瞬間移動を使える
以上は何処に居ても同じかも知れない 

それを考えれば手が届く近くにいた方が
守りやすいかも知れない 


それにあの者達が哀れでならない


ドクターゲロ「ふぅ・・考えてみれば
あの者達こそが一番の被害者かもしれんのう
・・あの者達はこれからどうなるのか」


レッド「あぁ・・そうじゃな・・あの者達に
罪は無いとわかっていても 人の心は
そう簡単には割り切る事は出来んからのう」


やりきれない気持ちでそんな事をレッドと
話していると 当の孫悟空が恐ろしい程の
笑みを浮かべて 銃を構えた国王軍に
話しかける


孫悟空「おぅおぅおぅ 良い面じゃねぇか
それで今度はお前等が俺を楽しませて
くれるのか? しかしよぅ そんな茶々な
武器で本当にこの俺と戦うつ もりかよ
ひゃははははははは!!」


隊長「黙れ・・この悪魔が・・余り俺達
人間を舐めるなよ 今までずっと我等が
不甲斐ないばかりに貴様の手によって
多くの犠牲者を出してしまった そして今回も
国王様に誓った言葉を守れずにやっと
幸せになれた家族達を永遠に引き裂いて
しまった・・それも全て国王軍の隊長たる
私の責任だ」


  ・・瞬間彼の脳裏に過去の罪が蘇る・・


  ・・(「君達 この先に行っては
危ないよ この先には孫悟空と言う悪魔が
  貴方達レッドリボン軍ね!? 誰か
助けてぇええ!!  違うんだ我々は!!
  貴様等レッドリボン軍だな!? 
悪魔の軍隊がこんな処で何をしている!!
我々が居る限り市民には指一本 触れさせん!!
衛兵こいつらを捕らえろ!!  さぁ来い
恥知らず共が!!  君達済まなかったね
怖がらせて 心配しなくても大丈夫だよ
この人達がきっと君達を守ってくれるからね
  え?  王軍の皆さんどうか市民達を
これからも守ってあげて下さい  犯罪者が
何を言っている!! さっさと着いて
こい!! 世界を混乱に陥れる犯罪者めが
貴様等のような恥知らずの犯罪者集団の
親玉の顔が見てみたいわ きっと身も心も
醜悪な怪物なのだろううよ  今何と言った?
  聞こえなかったのならもう1度言ってやる
貴様らの親玉は身も心も醜悪な悪魔だと
言ったんだ  黙れぇえええ!!お前達に何が
わかるお前達にあの人何がわかる!! 
彼奴に家族を殺された俺達にあの人は自分の
事のように悲しんでくれたその総帥を馬鹿に
するなぁあああ!!  落ち着け・・・今は
耐えるんだ!!  あっ・・・申し訳ない
  ふん恥知らずが本性を現したな
さっさとついてこい!!」)・・


あぁ!! あぁ!! 何が犯罪者だ!!
何が恥知らず共だ!!
それを言われるべきは彼等ではない 
それを言われるべき本当の恥知らずは
私ではないか!!


それに彼等が怒るのも当然だ あの時私は
なんと言った 彼らに何と言った


私は目の前の足の不自由な老人に視線を向ける


彼はあの身体で子供達を守ったのだ それは
まさに英雄と呼ぶに相応しい


そんな素晴らしい人物を私はなんと言った


本当に裁かれるべき犯罪者は私だ


なのに彼等は私を責めなかった 最後まで
市民の安全を考えていた


彼等こそが市民の安全を守るに相応しい
目が曇っていたのは私だ
彼等こそが世界を守ってきた真 の勇者だ


隊長「今まで貴様の魔手からこの世界を
守ってきたのは我々ではない 守って
きたのはレッドリボン軍だ!! なのに
私は彼等を理解しようともしなかった!! 
断言しようレッドリボン軍こそが真の
英雄だと!! そんなレッドリボン軍が
壊滅に至ったのも全ては私の責任だ 
全てが終わったら私はこの身に断罪の刃を
降り下ろし地獄の業火にこの身を焼かれよう!!
だがその前に孫悟空!! 貴様だけは許さん!!
貴様は必ず捉える!! これが国王軍
隊長としての最後の任務だ!! 
もうこれ以上の犠牲者は出さない!! 
今一度言ってやる 余り人間を舐めるなよ
悪魔がぁあああ!!」


孫悟空「ふへへへ 別に舐めてなんか
いねぇさ・・・只見下してるだけじゃねぇか」

ドクタ―ゲロ「レッド・・良かったな」


レッド「うむ・・死んだ仲間達もきっと
喜んでくれているじゃろうて」


涙を浮かべ歯を食いしばり 血が滲む程に
力強く銃を握り締め 隊長で在ろう人物が
咆哮する 


その気持ちが儂等には痛い程によく分かる 
守りたかった 幸せになって欲しかった 
それが奪われていく悲しみと絶望 

それと同じ気持ちを儂等も味わったのだから 
それを聞きながらも面白そうな笑みを
浮かべる孫悟空 


そんな孫悟空に対して油断無く銃を向けて
いる隊長に飛空艇の中から声が掛かる


部下「隊長 国王様の準備が出来ました」


隊長「そうか・・良し始めてくれ・・
色々疑問に思うだろうが君達も注 目してくれ」


その言葉に一体何が始まるのかと訝しむ
儂等の目の前で 飛空艇から空に光が
発射され巨大なスクリーンを形作る


そしてそのスクリーンに一人の人物が
映し出される 
その人物は世界中の人々が知っている
あの人物じゃった 


そしてその人物はゆっくりと話し出す


   「全世界の皆さん儂は国王です 
突然の事で驚かれていると思いますが
どうか儂の話を聞いていただきたい」


このような時に一体何の話なのかと儂は
疑問を浮かべる 
周りを見れば皆同じ表情をしているのが
わかった 


一方孫悟空は自分の勝利を疑っていないのか
面白そうにスクリーンを見ていた


そんな儂等を他所に国王様の話は続く 
そして続く話に儂等は驚愕を感じずには
いられなかった


   「今私の手元にはある人物から
送られて来た二冊の日記帳が在ります 
日記の送り主は有名なカプセルコーポ
レーションのご息女のブルマさん そして
送り先は彼女の息子であるトランクス
君にです」


ブルマ「はぇ?・・私がトランクスへの
日記帳を国王様に渡した?」


ベジータ「そうか・・違うぞブルマ・・
この場合のブルマとはトランクスの母親の
ブルマ・・つまりは未来のお前だろう」


ピッコロ「ふむ・・成る程 それが何らかの
手違いで国王の手に渡ったと言う事か」


トランクス「母さんが俺に・・・一体何が
書かれているんだ」


レッド「やはりトランクス君 は未来から来た
訪問者じゃったのか」


ドクタ―ゲロ「未来からの訪問者とはな
驚きじゃわい」


その言葉に当の本人達は何も知らなかった
のだろう とても驚いていた 


それにしてもあのトランクスと言う少年
今までの言動やレッドの話からして 
もしやと思っていたが まさか本当に
未来からの訪問者だったとはな 


しかし未来とは何時も不変なものではなく
不確定なものじゃ 


一体あのトランクス少年の未来とはどの
ようなものなのか


   「・・そしてこの日記の持ち主は 
一冊目がドクターゲロ そして二冊目が
・・ホープ君とスピアちゃんです」

ドクタ―ゲロ「なんじゃと?」


一瞬その言葉の意味がわからなか った 
しかしその言葉が本当ならあの二冊の
日記帳は


レッド「ゲロ・・お前達の書いた日記帳
・・なのか?」


ドクターゲロ「うむ そのようじゃな
・・確かに儂は日記を書いていたが・・
しかしそれを何故態々この時代に・・・
さっぱり理解出来ん」


ホープ「僕とスピアの日記帳?」


スピア「・・私達が書いた日記帳?」


わからない事だらけじゃが その答えが
あの二冊の日記帳に書かれているのは
間違いないじゃろう 


それを確信した儂等はじっと国王様の話に
耳を傾けた 
見れば国王様の目には涙の跡が残っていた


   「これは最後まで幸せを願った
ある家族の物語です・・最後まで一握りの
幸せだけを願ったあ る悲しい家族のお話です」


  ・・その涙の跡が儂には忘れられ
なかった・・


   「全ての悲劇の始まりは北の都から
離れた場所にある雪に囲まれた小さな村から
始まりました」


  ・・のう神よ 儂等が細やかな幸せを
望む事がそんなにも罪深い事なのか・・





 
 

 
後書き

ウーロンはとても重要な役割を果たします

次回は1年ぶりの書き下ろし完全新作です 
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