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鉄槌と清風

作者:deburu
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38部分:37:クリスマス会in八坂家


37:クリスマス会in八坂家

 ミッドチルダのデパートでプレゼントを買ってから数日、中学最初のクリスマスイブ&2学期終業式の日がやってきた。
 参加者は、良彦、ヴィータ、なのは、フェイト、はやて、リインフォースアイン、ツヴァイ、アリサ、すずか、ユーノ、クロノ、エイミィの12人、管理局組みは皆、今日の為に前倒しで仕事などを終わらせている。
 場所は大人数なので、良彦の家になった、他に人が居ないので少し騒ぐ位は問題ある。

 「さて、コップとジュースはいきわたったか?」

 「人数分出したから大丈夫だと思うぞ?」

 周りに確認する良彦に、ちゃんと個数は合わせたとヴィータ。

 「こっちは平気よ」(アリサ)

 「私も、貰ったよ」(すずか)

 「ん、ジュースも大丈夫」(フェイト)

 「だね、ユーノ君は?」(なのは)

 「僕も大丈夫」(ユーノ)

 「リインもおっけーですぅ」(ツヴァイ)

 「私も大丈夫だ」(アイン)

 「こちらも問題ない」(クロノ)

 「おっけーおっけー、大丈夫だよ」(エイミィ)

 「こっちも大丈夫や、ほな、乾杯しよか」(はやて)

 各自が返事をして、パーティの恒例…はやての乾杯の音頭が始まる。

 「ほな、中学最初のクリスマス&2学期終了、管理局組みは久しぶりの休みも含めて、乾杯やっ」

 「乾杯」(全員)

 それぞれにジュースをいれたコップを掲げる、料理ははやて、良彦がメインになり、他の皆も協力、エイミィはミッドの料理を作って持ってきてくれたらしい。
 それが机に並べられ、真ん中には大きなケーキ、当然翠屋のものだ、なのはやフェイトも手伝ったらしい。

 「しっかし、良彦が料理できるのって一寸以外なのよね」

 「なんでなの、アリサちゃん?」

 「だって、いつも修行しかして無いイメージがあるじゃない?」

 「あぁ、なんとなくわかるね、ヨシヒコって時間が空くと修行してそう」

 アリサになのはが問いかけ、答えにフェイトが頷く。

 「でも、一人暮らしなんだし、できるんは当たり前ちゃうんかな?」

 「そうだね、でも男の子だから、やっぱりちょっと驚くかな」

 「でも、僕も一人暮らしだけど料理できないよ?」

 「君は基本本局からあまりでないからだろう、食堂で普通に食べれる」

 「クロノ君は、リンディ提督とか私が作ってるけどね」

 はやての疑問にすずかが苦笑しつつ答え、ユーノができないのは当たり前なんじゃ?という感じで、クロノが突っ込む、そこにエイミィが爆弾発言。

 「ほほう、ちゅーことは、今此処にいる中で、かっぽぅが3組みいるんやな?」

 きらんと光るはやての瞳。

 「かっぽう?、お料理ですか?」

 「主は、カップル、もしくは恋人と言いたいのだと思うぞツヴァイ」

 ツヴァイが首をかしげ、アインがツヴァイの頬についたご飯粒を取りながら苦笑。

 「え、そうなの…えーと、よしくんとヴィータちゃん…クロノ君とエイミィさん…あとは?」

 天然か、自分とユーノは完全にすっとぼけである。

 「ユーノ君も大変やな、苦労するで」

 「そうね、流石に同情するわ」

 「なのはちゃん、らしいけどね」

 「なのは、そういうことには鈍いからね」

 はやて、アリサ、すずか、フェイトが小声で言い合い。

 「なんで、俺とヴィータなんだよ、ん?」

 「そうだな、根拠を聞かせてくれなのは」

 良彦とクロノはなのはにつっかかり。

 「っのばかは、みてねーと偶におかしな修行始めるんだよな、飯も一人だと栄養補給優先だし」

 「クロノ君もだよ、仕事仕事で放っておくとご飯ちゃんとしたのたべないよ」

 ヴィータとエイミィはどこか共感。
 そしてなのはは

 「え、局でもあの青と赤は、いつも一緒だ、とか…クロノ執務官と補佐は良い仲だって」

 首を傾げつつ答える。

 「仕事が一緒なんだから、基本一緒だろう、つか俺は学校もあるからいつもじゃねぇ!」

 「そうだ、良彦じゃあるまいし、補佐と一緒なのは当たり前だし、仲が良いのは母さんとだ!」

 「はっ、相手の寝癖を直してやる仲の人はいうことが違ったな」

 「半同居人もな」

 良彦とクロノがお互いに半眼で睨み合い…動く、と思った瞬間。

 「馬鹿やってんじゃねーよ!」

 「はい、ストップー」

 ヴィータの脛蹴りが良彦の足に当たり、エイミィがクロノを後ろから抱きかかえる。

 「いって、いてーだろ、ヴィータ!」

 「あたりめーだ、痛く蹴ってんだよ、つかパーティなんだから暴れんなよ!」

 「今のはクロノがだな」

 「あのな、おめえはあんま局に長くいねーから知らねーだろうけど」

 「なんだよ」

 「あの噂だけじゃなくて、もっと酷いのもあんだぞ、毎度気にしてたら疲れはてるってーの」

 「マジでか?」

 ヴィータの言葉に、管理局組みを見渡す…皆視線を逸らす。
 それで事実だと判った良彦は、椅子に座り直し…頭を抱える。
 一方で…

 「エイミィ、その暴れないから離さないか?」

 「えー、このままでも良くない?」

 「いや、そのだな…色々ともんだいが」

 「まぁ、当ててるんだけどね」

 「わざとか、確信犯か、離せっ!」

 少し暴れるとすぐ離すエイミィ、真っ赤になり椅子に座り直すクロノ。
 周りはその様子は微笑ましくだったり、恥ずかしそうにだったり、ニヤニヤしたりしてみている。

 「だー、気分を切り替えてプレゼント交換にすっぞ」

 「そうだな、それが良さそうだ」

 「そうだね、そうしようか」

 良彦とクロノ、ユーノの男3人が話題を変える…良彦、クロノは恥ずかしさから、ユーノはそんな二人の援護だ。
 それぞれがプレゼントを持ち出してくる、この人数でそれぞれにだから別部屋に置いてあったのだ。

 「んじゃ、俺から行くぞ…まず、なのは」

 プレゼントは基本その場で開けるという約束にしてある、反応が見たいからだ。
 なのはに手渡されるのは、白い人型のぬいぐるみ。

 「って、なんかみたことあるよこれ?」

 「良いだろ、それ…”不屈のえーすおぶえーす”、個人的には”管理局の白い悪魔”となやんだんだけどな」

 「ちょ、なんで自分で自分のぬいぐるみ貰わないとならないのよしくん!」

 からかう良彦に一寸怒り気味ながら嬉しそうではあるなのは、周りも笑っていたり、笑いをこらえたり欲しそうだったりしている。
 次にフェイトに向き直り。

 「フェイトは、これな」

 渡したそれを包装紙を破かないように開けるフェイト。

 「あ、これ…前から欲しいと思ってたんだありがとうヨシヒコ」

 「なら、丁度よかったな」

 素直に感謝するフェイト。

 「んじゃ、次はやてだな、正確には八神一家だけどな」

 「ほほう、ヴィータ、アイン、ツヴァイ、一緒にみよか」

 「あいよ」

 「了解です」

 「たのしみですぅ」

 包装された中には、揃いの茶碗、サイズはいくつかあるが。

 「ほほう、なるほどこういうのできたんか」

 「ま、アドバイザーが良かったからな」

 「このサイズならツヴァイが体を大きくすれば丁度いいな」

 「たしかにですぅ、ありがとですよ良彦」

 「んで、ヴィータが驚いとらんちゅうことは知ってたんやな」

 「良彦に付き合って買ってきたからな」

 「そか、ん…あんがとな良彦君」

 はやて、アイン、ツヴァイは素直に感謝、ヴィータは少し恥ずかしそうにしている。
 次に差し出すのは、アリサとすずか。

 「二人は、これとこれな」

 ごそごそと取り出すのは、管理世界子犬全集1、2と管理世界子猫全集1、2である。

 「あら、下手なアクセサリーとかより良いわね」

 「わぁ、可愛い猫さんがいっぱい、ありがとう良彦君」

 「ありがとうね、良彦」

 早速見始める二人。
 ユーノに向き直り。

 「まぁ、ユーノも本だけど、これな」

 差し出された本を確認し、嬉しそうに微笑むユーノ。

 「地球の考古学とか遺跡の本だね、ありがとう、面白そうだよ」

 「喜んで貰えれば、こっちも嬉しいな」

 お互いほほえみあい。

 「んで、クロノとエイミィさん」

 「まて良彦、二人一緒なのか?」

 「問題でも?」

 「あるにきま「ありがとうね、良彦君」ちょ、エイミィ」

 エイミィに差し出すのは、ペアカップ、ベタなことに向きを揃えておくと柄がつながる物だ。

 「今度クロノ君の部屋に置いておかないとね」

 「まて、なんで」

 「まぁまぁ、今でも私のカップとかあるしいいじゃない」

 「ぐっ…判った」

 まぁ、クロノが敷かれているのを確認し。

 「俺からは、以上っと」

 皆へのプレゼントを終える。
 そして他の皆もそれぞれプレゼントをわたしていくのだが…良彦の前に置かれたのは、トレーニングマシーン一式。
 皆がまとめてそのセットにしたらしい。

 「お前ら、俺をなんだt「修行バカ(全員)」はい、言い返せません」

 言い切る前に返され、あえなく撃沈。
 この後、ケーキを切り分け、ヴィータが張り切って作ったアイスなども振舞われた、暖房が入って居る上にこの人数、アイスを食べても寒くなることはなかった。
 時間が過ぎ、皆が帰っていく…会場の片付けは皆で大体は済んでいるので、そのあとはゆっくりだ。

 翌日、細かい片付け…食器を棚に戻したり掃除等…をしていると、今日も休みをとっているヴィータがやってくる。

 「良彦手伝い来たぞ」

 「ん、サンキュな…つっても後掃除位だけどな」

 「なら、そっちは任せとけ、おめえはまた朝ランニングしてきたんだろ?」

 「サボると体が鈍るきがしてな」

 「今日は完全休養なんだから、シャワーでも浴びて着替えてこいよ、その間に終わっから」

 「んじゃ、そうするわ」

 良彦は部屋を出て、ヴィータは掃除を開始する。
 しばらくして、掃除も終わった頃、部屋着になった良彦が戻ってくる。

 「ふぅ、さっぱりした」

 「ほれ、いつものでいいよな」

 出されるのはスポーツドリンク。

 「おう、あんがとな…な、ヴィータ」

 「あんだよ?」

 「ほれ」

 ぽいっと投げ渡すのは、小さな小袋。

 「これは?」

 「クリスマスプレゼントだ、あんな雰囲気の中じゃ渡せなくてな」

 「ふーん、開けていいか?」

 「ま、いいぞ…あんま期待するなよ」

 中から取り出されるのは、待機状態のアイゼンとゼピュロスの右手部分らしき物がクロスした髪留め。
 どこか歪な感じがする、こんな限定的なものは売ってないだろう事から、手作りらしい。

 「…あんがと、な…なぁ、良彦」

 「んぁ?」

 「付けてくれよ」

 「まぁ、良いけど」

 お互い顔を赤くし、視線を合わせないまま、ヴィータの赤い髪に髪留めを付ける。

 「こんな感じか、よく判んねーけど」

 「へへ、あんがとな良彦」

 左前髪についた髪留めを鏡で確認し、微笑むヴィータ。
 そのあとはお互いに無言で…いたのは数分、少しすればいつもの如くじゃれ合いというか、言い合いが始まるのである。
 だが、そのやりあいは陰湿には感じず、端から見れば微笑ましいものであった。
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人数が多いと会話が難しい、というかユーノのセリフがほぼなかったorz
ともあれ、中学になったので、少しだけ意識し始めています。

次回はまた2年位飛んで空港火災辺りの話しでしょうか…多分良彦は、一般人救出になります…というか、火災と良彦では相性が悪すぎるので、どうするか悩む所です。
 
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