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『曹徳の奮闘記』改訂版

作者:零戦
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第八話

 
前書き
カノンノとロックスは残念ながら出番はありません。
カノンノファンとロックスファンの人は申し訳ありませんm(__)m 

 






「ん~~。よう寝たなぁ」

 俺は大きく背伸びをした。

 昨日はようけあったわほんまに。血の臭いとかしてへんやろな?

「それにしても、ゲームとは大分美羽達の性格が違うな……」

 昨日会うた美羽、七乃、零の三人。

「零は恋姫におらんかったけど、雰囲気は黄蓋やな」

 俺はそう言いつつ私服に着替える。

 まぁ右腕はまだ包帯巻いてるから着にくいけどな……。

「おぅ美羽、七乃お早う」

 食堂に向かう最中に美羽と七乃に出くわし た。

「お早うなのじゃ長門」

「お早うございます長門さん」

 二人が俺に挨拶をしてくる。

「今から朝メシか?」

「はい、長門さんも食べますか?」

「おぅ」

 俺達は朝メシを食べた。

「今日は七乃達、文官を手伝うわ」

「なんじゃと? 長門、儂のところに来い」

 零が不満げに顔を膨らます。

 ……やべ…可愛えぇ……。

「そうしたいけど、まだ腕も完治してないし な。代わりに焔耶と頼むわ」

「むぅ、仕方ないのぅ。なら焔耶と鍛練でもするかの。焔耶やるぞ」

「おぅ、昨日は暴れる事は出来なかったからな。鬱憤を晴らしてやる」

 零は諦めて薙刀を持って焔耶と共に訓練所に行った。

「ですが長門さん、本当に袁術軍に入ってくれるんですか?」

「そうやけど、何で?」

「いえ、普通なら孫堅さんとかもっと力が大きいところに行けると思うので……」

「一応、董卓のところで張遼の副官をやってたけどな。まぁ少しの間やけど」

「何で董卓さんのところを辞めたのですか?」

「ん~、もうちょい色んな国を見ていたかったのが本音やな」

「へぇそうなんですか。なら最近、曹操とかいう人も中々いいみたいですよ」

「あんな百合なところに行きたくない」

 あの阿呆は、俺がまだ屋敷にいてた時から色んな女とヤってたからな。

最悪、四六時中は曹操の部屋から喘ぎ声が途 絶えなかった。(まぁ夏侯惇の声が多かったけどな)

「何か曹操さんとあったんですか?」

「いや何も無いな」

「………分かりました」

七乃が何か察したのか頷いた。

「あぁそれで美羽の軍に入った理由だけど、何か美羽が可哀相でな。つい助けたくなったん だ。それに美羽の将来性も期待してるからな。なんたって、美羽を支える可愛い大将軍がいるからな」

「もう、からかわないで下さいよ長門さん」

 七乃が顔を赤らめる。

 いやまぁ事実なんだけどね。

「まずは、年貢の状況やな。七乃、年貢の取り分はどうなってるんや?」

「年貢を10としますと、半分ずつの五公五民としていますよ」

「……いや多分違うな。多分、舒邵達が増税しとると思うから調べてみたら?」

 七乃も頷き、部下に調べさせた。

 そして一刻程で報告がきた。

「……八公二民て何て事をしていたんですかあの人達はッ!?」

 思わず七乃が机を叩いた。

「七乃は気づかなかったんか?」

「舒邵達が何かをしていたのは知っていましたけど、美羽様を守るので精一杯でしたの で……」

「まぁそれはしゃーないな。とりあえず年貢の取り分は四公六民に変更な」

 北条早雲のパクりやね。それを詳しく知りたかったらウィキで。

「五公五民ではなくていいんですか?」

「民の信頼を無くしたら国は滅びるからな」

「確かにそうですね」

 七乃が頷く。

「食糧は倉庫に有り余っとるやろ? 食糧事情が苦しい農民に分け与えないとな」

「そうですね」

 そうしてあれやこれやで溜まっている書簡(でええんか?)が無くなっていく。

 あ、そうや。

「七乃、屯田兵を作ろうや」

「屯田兵……ですか?聞いた事ない言葉ですけど……」

「まぁそうやろな。俺が考えたからな。屯田兵てのは普段は農民と同じように田畑を作り、戦時は兵士として働くというのや。もしくは浮浪者や牢に入った犯罪者を使ってするとかな」

「成る程……それはいいですね」

 明治時代の日本の北海道で行われていた屯田兵の事やけど、間違ってたら作者まで言ってな。

「後は金銭面やけど、兵士の鎧は廃止やな」

「廃止て長門さん……(-.-;)」

「別に裸で戦えちゃうで?俺も鎧を着て戦った事はあるけど、重くて動きにくいからな。一 応、鎧も考えてるんや」

「どんな鎧ですか?」

「機動力を重視した鎧やな」

「機動力重視の鎧ですか?」

「あぁ、戦てのは時間との勝負でもあるから な」

 まぁこれは俺の考えやけどな。

 とまぁそんなこんなでいつの間にか夕方近くになっていた。

「長門。いるかの?」

「どうしたんや零?」

 食堂にメシでも食べに行こうとしたら部屋に零が入ってきた。

「これから舒邵達の屋敷を家宅捜査をするん じゃがお主も来るかの?」

「あぁ行くわ」

 多分、まだ不正していたのがありそうやな。

「じゃあ私はお嬢様と夕飯を食べますので」

「おぅ」




―――舒邵宅―――

「徹底的に調べるんだッ!!」

 零が兵士達に捜査の指示を出している。

「王双様。こちらの倉を………」

 兵士が俺に駆け寄ってきた。

「倉?」

「は。その……奴隷がおりまして……」

 兵士が答えにくそうに言う。

「……分かった。行くわ」

「すみません」

「いやええよ」





「これがその倉か………」

 中に入ると、首を鎖で巻かれ、ほぼ裸の女性達が多数いた。

「直ぐに鍵を探せ。お前らは女性達を保護や。何か布でも身体を隠せる物をかけてやるんや」

『はッ!!』

 俺の命令に兵士達が動く。

「ん?」

 ふと、倉の奥に視線を向けると二人の女性がいた。

「おい。大丈…夫……」

 ………おいおい嘘やろ……。

 その二人は本来ならこの世界にいないはず やった。

 一人は帽子を被って裸やけどあの顔はかなり見覚えがある。

 もう一人も裸やけど、小さい王冠を頭に載せて黒髪でショートヘアの髪型をして見覚えがある、ゲームでな。

「………クロエ・ヴァレンス、ロッタ………」

 ………何でテイルズの二人がこの世界におんねん。(滝汗)






 
 

 
後書き
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