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切り開く為の力

作者:レンカ
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前の人生

 
前書き
お久しぶりです。
自分は思い付きでしか書いていないので悪しからず。
気まぐれ投稿です。 

 
俺は霧瀬 一輝(きりせ・かずき)
趣味は読書、アニメ、歌うこと、散歩

そして今、
「貴様を転生さしてやるというのじゃ」
「ハァぁぁぁぁ!?」
これである。
(何でこんなことに?)
今から、一時間前

~~~~~


俺は一般的に言う捨て子だ。
赤ん坊の時、両親に駅のコインロッカーに捨てられた所を警官が発見して、孤児院で生活することになった。
それは良い、大人になって両親を見つければ良いと思っていたからだ。
そして、中学校卒業式で孤児院に俺の両親がやって来た。
二人は、この孤児院のホームページを見て俺を見つけたらしい。
俺を引き取って今度はちゃんと暮らして今までの分をもとに戻すと言って
「赤ん坊の時に捨ててしまってすまなかった、もう二度と寂しい思いはさせないから一緒に暮らしてくれるか?」
父は俺に頭を下げてそう言ってきた。
俺は最初、両親に敵意むき出しだったが父の言葉とその誠心誠意の態度を見て、涙が出た。
「……と…父さん……約束出来る?」
俺は恐る恐る聞くと
「当たり前だ……!もうお前には寂しい思いはさせたくないんだ……!!」
父の真剣な顔と目を見て、俺は父に抱きついた。
「父さん!父さん!!」
父と母はそんな俺の頭を優しく撫でてくれた…

その日は両親は一度帰宅し、改めて明日、迎えに来るそうだ。
だから、孤児院の院長はお別れ会をしてくれて、今まで一緒に暮らしてきた仲間と泣きながらパーティーをした。
夜になったので一人、一人と自分の部屋に戻って行った。
最後には、俺と新しく入った子供の二人だけになった。
「それじゃあ、寝るか?」
「うん!おやすみなさい!一輝兄ちゃん!」
俺はその子供の横の布団に入り寝た。


夜中の2時位だろうか……
誰かが廊下を走っている。
俺はその音で目を覚まし、部屋のドアを開けて廊下を見ると……
「ーーーウワァアァァァァァ!!!!!」
悲鳴が聞こえた!
すぐに悲鳴が聞こえたところにいくと、そこには
廊下の行き止まりで腕から血を流した少年と、ナイフを持った男がいた。
「チッ……もう来やがったのか……」
男は舌打ちをして、こちらに襲ってきた!
俺は来た道を全力疾走で戻り、部屋に入った。
「ん~、どうしたの?一輝兄ちゃん?」
子供は寝ぼけ眼で俺を見た。
「今すぐ、院長に電話して!早く!」
俺の言葉にいきなりの怒声に驚きながらも子供は携帯を手に取り、電話番号を押し始めた。
その途端……

ガラッ

「ここにいたのか、探したぜぇ」
男は凶悪な笑みで部屋に入って来た。
俺は近くに合った物干し竿で男に向かった。
「う、ウワァアァァァァァ!!!」
男は竿を簡単に避けて、俺の腹に二回

ブスッ!ブスッ!

刺しやがった。
俺が倒れるのを見たあと、男は院長に電話をしようとしてる子供を見つけて
「おい!ガキィ……だぁれに電話してるのかなぁ?」
男はそのまま、子供に歩いていくのを見えた。
(クソっ!クソォォォ!)
俺は自分にヘドが出た。
(動け!動け!!動きやがれェェェェェ!!!!!)
男は子供の前に立ち、ナイフを振り上げて、
「恨むなら、自分の不幸を恨んでね♪」
「ヒッ、い、いや、助け……て」
「うん、無理♪」
ナイフで切りかかる瞬間
「ガァァァァァッ!!!」

バキバキッ!

俺は後ろから物干し竿で力の限り右に振り払った。
「グフゥッ!?」
男は右に吹き飛び、壁に当たった。
「早く来い!」
子供は頷きこっちに来た。
そして、俺の腕にしがみついて泣き始めた。
俺は子供の頭を撫でようとして、

バシャンッ!

そのまま倒れた。
(アレ?おかしいな?力が入らねぇ……)
それもそのはずだった……
俺の今立っていた所が自分の血で池みたいになっていた。
(……アイツは?)
顔を上にあげると、男は気絶したらしい。
「……良かった」
「兄ちゃん?」
子供がさっきから俺を揺らしていた。
「すまねぇな……大丈夫…か?」
子供はウンウンと頷いている。
「それは……良かった…カハッ!」
「!兄ちゃん!?」
子供が泣いている……廊下から仲間達が来た。
「おい、何があったんだ!?」
「しっかりしろ!一輝!」
「すまねぇな、もう無理みたいだ……」
「ふざけないでよ!ねぇ霧瀬!」
みんな……泣き始めた……
俺は最後の力を振り絞って、泣きながら
「カハッ………泣くな……よ……笑っ……て……くれよ……」
少し笑って、そう言った。
その言葉でみんなは涙を流しながら笑ってくれた。
(あ…り……が…とう……」
思った事を口でいってたのか、周りのみんなは笑顔のままさらに泣き出した。
「ねぇ、一輝?」
俺の顔の前に孤児院でいつも一緒にいる銀髪の女が言ってきた。
もう喋れない……
口パクで言う
ーーどうした?ーー
その言葉が伝わったのか銀髪の女は
「私ね、あなたのことがーーー」
(すまねぇな、もう聞こえねぇや………)
銀髪の女が顔を近づけてきて、俺は生涯を終えた。

ーーーー

そして、今現在に至る。
「だから、貴様は転生はしたくないのか?」
「いや、それなら生き返りたいが……何でだ?」
「それはのぉ……」
目の前の男は少し俯いて答えた。
「本当は、あんな事件なんて起こらないはずなんじゃよ」
「?どう言うことだ?」
「儂のミスで捕まえていた悪魔を地上に逃がしてしまっての、そやつは人の心の闇に寄生してその寄生した物を操るのじゃ」
「それで、その悪魔が孤児院に襲ってきたと……」
「そう言うことじゃ……ホントに申し訳ない」
そう言って男は謝ってきた。
「いや、謝らなくて良いですよ。だって、死んだのは俺だけですよね?」
「あ、ああそうじゃが」
「なら、被害も最小限に押さえられたんですから良いじゃないですか」
「貴様は良いのか?それでも?」
俺は男を見ながら、俺の信念を言った。
「俺は人を救って死ねるなら本望ですよ、たとえ………目の前に幸せがあろうとも」
男はそれを聞いて、
「なあ、貴様」
「一輝で」
「一輝よ、その救いの心で儂の手伝いをしてみないか?」
男は唐突にそんなことを言ってきた
「手伝い……ですか?」
「そうだ、今からあるところに転生させる。そこでどんな生き方をしようが勝手じゃ……ただし、その世界にも、悪魔に飲まれる奴もいるかもしれん。だから、君の力で救ってくれんか?」
俺は頬をポリポリしながら
「う~ん、いや、俺は良いっすけど……どこの世界に飛ばすのですか?」
「一輝に行ってもらうのはインフィニットストラス、通称ISと言う世界じゃ。」
(ISねぇ、名前とクロスオーバー系列でしか知らないな………)
「さて、そこにいくに当たって……儂からの特典をやろうと思う」
俺はポンッと手を打ち、
「あぁ、神様特典とか言うやつか」
「そうとも言うな、さて一輝にはすでに借りがあるから。普通は三つなのじゃが、特別にいくつでも良いぞ」
(オイオイ!マジかよ?)
「まぁ、とりあえず……
一つ、専用のISを2つ用意してくれ、機体の能力は後で言うから。
二つ、一応、乗れるようにして
三つ、前の世界での俺の痕跡を消してくれ
四つ、名前と容姿はこのままで出来るか?親のもらった名を捨てたくはないから
以上だ」
男は驚いた顔で、
「本当にそれだけで良いのか?」
「うん、それだけで良いんだ」
「わかった。それで、機体の能力は?」
「それはなーーーー」

「フム、それは良いのう。この仕事向けじゃ…わかった、儂が責任を持ってやろう」
「それじゃあ、頼みます!」
そして、男は杖を降ると穴が目の前に出てきて。
「それじゃあ、行ってきます!」
俺はその穴に飛び込んだ。


「アイツはあまり欲が無いようじゃのう、しょうがない儂が少しばかり手を加えてやるか………とりあえずは、身体能力は化け物並みで頭脳は東大のトップレベルで良いかも……よし、これでOKじゃ。そうじゃ、ついでにーーー」


 
 

 
後書き
久しぶりに書いて疲れました。
次は容姿を書こうと思います。
今見たら、主人公チートじゃね? 
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