| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

DQⅤ 世界を救う少女

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一部・トラブルを解決する幼女
  風の精霊さんがやってきました

 
前書き
この話の中で精霊さんが出てきます。
精霊さん語は『』で表示します。
そこんとこご了承ください! 

 
次の日、約束どおりビアンお兄さんはやって来ました。
それで、魔法のお話をしてくれました。
魔法は、それぞれの魔法のセイレイさんとケイヤクをすると使えるようになるんだそうです。
セイレイとかケイヤクとか、難しい言葉が多いです。

「セイレイさんとかケイヤクとかって、どういう意味ですか?」
「精霊っていうのは、それぞれの魔法の神様みたいな感じ。契約は、約束のことだ。」

ビアンお兄さんは物知りです。

「私も使えるようになるでしょうか。」
「俺が使えるんだから使えるんじゃないか。」
「そうですか。…え?」

今、ビアンお兄さんがサラリとすごいことを言ったような気がします。

「ビアンお兄さん、魔法使えるんですか!?」
「使えるぞ。すごいだろ。」
「すごいです!見せてください!」
「いいぞ。ブレイズ・エンバー・サラマンダー。メラ!」

ビアンお兄さんがそう唱えると、ビアンお兄さんの指が燃え出しました!

「キャアアアァァァァアア!ビアンお兄さん大丈夫ですか!?」
「そんなに慌てんなよ、だいじょーぶだいじょーぶ。これが魔法だよ。メラって魔法。」
「そ、そうなんですか?すごいですね…。」
「すごいだろー。…ほら、これが炎の精霊。サラマンダーっていうんだって。」

そう言ってビアンお兄さんが差し出した左手には…。
あ、小さい人が乗っています。赤い服の男の人。

「よっす、サラマンダー。こいつ、俺の友達のリーア。リーア、魔法使えそうか?」
『そーだなー。』
「しゃべった!」

しゃべった!
小さい人、しゃべった!

『おい、ひでーなー。そりゃ精霊だってしゃべるぞ。』
「で、どうだ。リーアは、魔法使えそうか?」
『んー…。こいつはシルフが気に入りそうだな、うん。』
「気に入りそうとかで決めるんですか…。」
『たりめーよ。気に入んないやつと契約するかっての。」
「そういえばそうですね。」
『そうそう。んじゃな。』
「まてよ!シルフって誰だよ!」
『風の精霊だよ。んじゃな。』

そういって、サラマンダーさん…だっけ?は、問答無用で消えてしまいました。
私はシルフさんに気に入られるみたいです。
でも、精霊さんってどうやって呼ぶんでしょうか。

「精霊さんってどうやって呼ぶんですか?ビアンお兄さんがサラマンダーさんを呼んだのと同じなんですか?」
「知らない。それとこれとは別なんじゃないか。本に書いてないかな…。」

そういって、ビアンお兄さんは魔法の本を開きました。

「えーっと、目次…。精霊の呼び出し方、せ、セ…あった!」
「どうやるんですか?」
「えー…。まず、精霊を呼びたい者が精霊を呼ぶ呪文を唱える…なんだと!」
「どんな魔法ですか?」
「わからねえ!それを書かないとかどんな神経してんだこの本!」
「えぇ…。」
「おい、サラマンダー!サラマンダー、でてこい!」
『ふああ…なんだよ。」

でた!
サラマンダーさんでた!

「シルフを呼ぶのってどうやればいいんだ?」
『シルフのフルネームを叫ぶ。』
「どんなフルネームですか?」
『シルフ・ウィンド。』
「よっしゃ、さすが俺の相棒!」
『いいってことよ。んじゃな。」

サラマンダーさんは消えてしまいました。
シルフさんを呼ぶには、シルフさんのフルネームを言えばいいそうです。
シルフ・ウィンドさんというらしいです。いい名前だと思います。

「シルフ・ウィンドだってさ。じゃ、言ってみなよ。」
「はい。シルフ・ウィンドさん!出てきて下さい!」
『はいはーい!』
「うわおっ!」

シルフさん、出てきてくれました。

『で、私と契約したいのはあなた?」
「は、はい、そうです。」
『オッケー!うん、あなたのこと気に入ったわ。大人しい女の子が好きなのよ、私。』
「そうなんですか。で、契約ってどうやればいいんですか?」
『風の印をつければいいのよ。』
「え、あれってリーアにもやるのか!?」

ビアンお兄さんが驚いています。
どうしたんでしょう。

「どうしたんですか、ビアンお兄さん。」
「それ、多分あれだよ。手の甲にシュッと傷つけるやつだろ?」
『ご名答~!大丈夫よ、風は炎より痛くないから。一瞬で終わるもの。炎はジワジワ来るのよねえ。』
「そうなんだよー。いってえんだよなー。頑張れよ、リーア。男なら泣くんじゃないぞ!」
「私、女です。」
「そうだったな。ま、頑張ってこい!」
「はい。」

そう言いましたが、風は想像以上に痛かったです。
ビアンお兄さんは、これ以上痛いのをよく耐えたなと思います。
だけど、私は風の魔法バギを覚えられました。
とっても嬉しかったです。




 
 

 
後書き
ちなみに、呪文を唱える時の「ブレイズ・エンバー・サラマンダー」みたいなのは
詠唱です。ブレイズは炎、エンバーは残り火、サラマンダーはまんま精霊の名前です。
メラは一番下だから残り火にしました。
ちなみに、今後リーアが使うであろうバギの詠唱は「バキューム・ブリーズ・シルフ」
にしようと思います。
バキュームは真空、ブリーズはそよ風、シルフはまんま精霊の名前です。
そのうち詠唱リストとか作ってみたいです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧