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山越え時越え空間を越えて(試験投稿)

作者:グラゼロ
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時を越えて

 
前書き
あくまで試験投稿です。
よろしくお願いします!! 

 
みんなは転生なるものを知っているか? 知ってるよな。小説やその二次創作なんかでよく出るあれだ。
まあ簡単に言うと漫画やアニメの世界に入って何かをすることだよ。ちょっとガッツリ過ぎたかな?
転生に憧れを抱いた人も少なからずいるかもしれない。そりゃ、魅力的な話だからな、
もう一つ言おう。タイムスリップは知ってるよな。タイムトラベルというかもしれないが知らない人はまあいないだろう。それも同じで憧れを持つ人が多いだろう。戦国時代で戦うのなんてかっこよさそうだからな。
結局俺が何を言いたいかというとそんなに甘くない。それだけが言いたかった。
この物語は俺の日記みたいなもんだ。見方によっては伝記や戦記かも知れない。
転生とタイムトラベルを可能としたとある博士とそれに振り回される俺の日記だ。


東京のどこかにある和車研究所、今日も今日とて変なことが行われていた。年上の綺麗な博士と冴えなさそうな高校一年生が作業に勤しんでいた。いや、決してやましい意味ではない。
「ねえ足尾君、硫酸取ってー、」

「嫌ですよ。危ないし……」
俺に硫酸を取れと言った人はここの主の和車博士、決してコ○ンに出る博士的なものではない。フルネームは和車明美、19歳らしい。
綺麗な人なんだけども……なんかいきなり突拍子もないことをするから少し苦手だ。
「それじゃあ、私の部屋に置いてあるプルトニウムと濃縮ウラン取ってきてー。」

「あ、それなら……ってちょっと待て!! あんた何作る気だ!?」
素材的に核兵器しか想像出来ない。
日本の非核三原則を破る気か……
「冗談だよ。足尾君は面白いね。」

「面白いってだけでからかわないでください……」
結構精神的に滅入る、ツッコミって結構しんどい物だ……
「そういえば前から思ってたんですけど……」

「え!? 私のこと想っててくれたの!? ごめんね、私はまだ……」

「ちげえよ。」

「そんなはっきり言わなくても……」
綺麗な人なんだけどもこれだからな……
「はぁ……聞きますけど前から何作ってんですか?」

「聞きたい?」

「聞きたいです。」

「どうしても?」

「どうしても、」

「うーん、どうしよ「いいから教えろ」……最近の兄ちゃん、キツイや」
博士がどっかで聞いたような台詞を吐く。
「転生機だよ。」

「転生機……? またそんな変なものを……」
初めて聞いたが、想像はできる。転生を出来るとかぬかす機械のことだろう。
多くの人の憧れである転生がそんな簡単にできるとなると憧れじゃなくなるかもしれんな。
「今回は本気だよ。やりたい事があるし、」

「そりゃ誰だって出来るもんならしてみたいもんですよ。」

「む、馬鹿にしてるね。舐めないでよ。なんとこれには転生だけではなくタイムトラベル機能もついてるんだから!」

「はぁ、さいですか……」

「そしてなんと5個も作っちゃったんだからね!」

「もうできてるの!? そして多!!」
なんと、突拍子もない……
「ま、今日はもう遅いから寝ようか、泊まってく?」

「ええ、どうせですし、」
今日も疲れた、お言葉に甘えさせてもらおう。
「じゃ、いつもの部屋使ってね。おやすみ。」

「え、ええ、おやすみなさい。」
その時の博士の顔はどこかさみしそうに見えたのは気のせいだったのだろうか。


朝が来た。
希望の朝とかなんとか言う歌があった気がするが、まあいい、ただ一つ問題があった。
「博士ー! あれ?まだ寝てるのか。」
いつもなら俺より早く起きて飯食ってるのにその博士がいない。
まあ、疲れてるのかもしれない。休ませておくか。
「じゃあ、行ってきますね!」
そう言い残して研究所を出たが返事はなかった。
俺の脳裏には昨日の博士のさみしそうな表情が過ぎった。


下校
学校から出た俺は家ではなく研究所に向かう。博士も疲れてるとはいえもう流石に起きているだろう。
5月とはいえ少し冷えが残っている。早く研究所に帰ってあったまろう。そう思い研究所に向かう。
「ただいまー」
ドアを開けながら言う、しかし、返事はなかった。
「博士……? まだ寝てるのか?」
今一気は進まないが博士の部屋に行く。しかし、
「いない……?」
おかしい、そう思い研究所を右往左往するが、何処にもいない。
どっかに出かけているのか? そう信じたい。あの年で迷子なんて嫌だな……
俺は晩飯の支度をして待つことにした。

しかし、一向に帰ってこなかった。
行方不明、その四文字熟語がピッタリである。俺は慌てて再び研究所内を探索する。それを見たのは博士の部屋だった。
「タイムトラベルスケジュール?」
そんなタイトルの手帳を発見する。
手帳をパラパラとめくる。そこには、
「!! おいおい、マジかよ……」
本当にタイムトラベルスケジュールが書いてあった。後それに関連するとすればあれしかない。
転生機だ。確か5個も作ったとか言っていた。
あった。しかもそこには転生機が4個置いてあった。ならもう間違いはない。
一つは博士の発明は本物だったこと
二つは
博士が、時を越えたこと
タイムトラベルスケジュールの最初は、3年前のここだった。 
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