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ハイスクールD×D ~銀白の剣士~

作者:strik
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第6話

 
前書き
約2ヶ月ぶりの更新・・・・・・・。

お待ちになっていた方は本当に遅くなってすみません。<(_ _)> 

 


Side 渚


―カシャカシャ!

 フラッシュがたかれ、カメラを持った男子たちが廊下の一角でシャッターを切っている。僕たちは件のは魔女っ娘を見に来ていた。一瞬ミルたんではという考えが頭をよぎるが、ミルたんだったらあの巨漢だ。人だかりで見えなくなるということはないのでミルたんの可能性はついえたので一安心する。

 人垣を潜り抜けるように進んでいくと、そこには見覚えのある衣装が目に入った。ミルたんと同じ魔女っ娘の服だ。僕がもらった奴と同じものだろう。それをかなりの美少女が着こんでいた。確か『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』というアニメの主人公ミルキーの服だったはず。

「なっ!」

 リアス先輩がミルキーを目にすると驚きの声を上げた。知っている人なのかな?

 当のミルキーは手に持ったステッキをくるくる回している。彼女が動くにつれてカメラを構えた男子が興奮して撮影していた。スカートが短いのでパンツがちらちらと見えている。兄さんを見ると、パンチラを写真に収めようとケータイを取り出していた。しかし、そこに乱入者が現れる。

「オラオラ! 天下の往来で撮影会たぁー、いいご身分だぜ!」

 乱入してきたのは知り合いの匙くんだった。

「ほらほら、解散解散! 今日は公開授業の日なんだぜ! こんなところで騒ぎを作るな!」

 ちゃんと生徒会の仕事をする、匙くん。人だかりが蜘蛛の子を散らすようになくなっていく。写真を撮っていた男子も渋々と去っていた。兄さんもケータイをポケットにしまう。

「あんたもそんな格好しないでくれ。ってもしかして親御さんですか? そうだとしたらその場に会う衣装ってもんがあるでしょう。困りますよ」

「えー、だってこれが私の正装だもん☆」

 コスプレが正装なのは、コスプレ会場だけなのではないのか? 可愛くポーズをとっても匙くんを怒らすだけだ。現にギリギリと奥歯を鳴らしているではないか。

「これはリアス先輩。ちょうど良かったです。今魔王様と先輩のお父さんをご案内していたところなんですよ」

 リアス先輩を確認した匙くんが頭を下げてくる。そして匙くんが後方に顔を向けると、会長が後ろにリアス先輩を同じ紅髪の男性二人が歩いてきた。一人はサーゼクスさんなので、もう一人のダンディなおじさんがリアス先輩のお父さんなのだろう。

「何事ですか? サジ、問題は簡潔に解決しなさいといつも言ってい―――」

 会長はそこまで言ってミルキーを見ると、言葉を止めた。心なしか顔色が悪いように見える。

「ソーナちゃん! 見つけた☆」

 ミルキーが嬉しそうに会長に抱き着く。よく見ると会長とミルキーの顔が似ていた。もしかして、姉妹なのか? あれ・・・・・・そう言えば会長のお姉さんは確か魔王だったような気がするんだけど・・・・・・。彼女がそうなのか?

「ああ、セラフォルーか。キミも来ていたのか」

 うん。サーゼクスさんの反応とセラフォルーの名前で確定ですね。彼女が四大魔王のお一人か。正直全然見えません。

「ええええええええええええええええええええええええええええ!!!」

 兄さんが絶叫している。リアス先輩に教えてもらったんだろう。おそらく兄さんは妖艶な女性を想像していたんだろう、現実は可愛らしいコスプレイヤー。

「セラフォルー様、お久しぶりです」

「あら、リアスちゃん☆ おひさ~☆ 元気にしてましたか?」

 軽い! 魔王らしい感じがしないよ! リアス先輩もちょっと困った様子じゃないか。

「は、はい。おかげさまで。今日はソーナの授業参観に?」
 
「うん☆ ソーナちゃんったら、ひどいのよ。今日のこと黙ってたんだから! もう! お姉ちゃん、ショックで天界に攻め込もうとしちゃったんだから☆」

 冗談だよね? たったそれだけのことで天界攻めるなんて冗談だよね?

「イッセー、それとナギ。ごあいさつしなさい」

 おっと、自己紹介か。

「初めまして、兵藤一誠です。リアス・グレモリー様の下僕『兵士(ポーン)』をやっています! よろしくお願いします!」

「兵藤一誠の弟の兵藤渚です。人間で『仮の駒(フェイク・ピース)』をやってます」

 兄さんと二人で頭を下げる。

「初めまして☆ 私、魔王セラフォルー・レヴィアタンです☆ 『レヴィアたん』って呼んでね」

 ピースしながら自己紹介する魔王っていったい・・・・・・。威厳が感じられないぞ。

「サーゼクスちゃん。この子たちが最近噂のドライグくんと鞘に収まりし魔剣(スウァフルラーメ)の子?」

 サーゼクスさんをちゃんづけですか・・・・・・。

「そう、イッセーくんが『赤き龍(ウェルシュ・ドラゴン)』を宿す者で、ナギくんが『聖約剣』だ」

 いつの間にか二つ名がついていたんだ・・・・・・。ライザーの一件のせいだろうな。しかし、二つ名って聞くと前世の中二病を・・・・・・。いやいや、思い出すな。その先は絶望しかない。

「あらあら、グレモリーのおじ様」

 いつの間にかセラフォルー様。いやレヴィアたんって呼んだ方がいいのか? まあ本人がレヴィアたんって呼んでっていったんだからレヴィアたんでいいか。とにかくレヴィアたんがリアス先輩のお父さんに話しかけている。

「ふむ。セラフォルー殿。これはまた奇抜な格好ですな。いささか魔王としてはどうかと思いますが・・・・・・」

「あら、おじ様☆ ご存じないのですか? 今この国ではこれが流行りですのよ?」

 流行ってるのか? ミルたん以外着ているの見たことないぞ?

「ほう、そうなのですか。これは私が無知だったようだ」

「ハハハハハハ、父上。信じてはいけませんよ」

 よかった。サーゼクスさんが言わなかったら、僕は絶対にツッコんでたよ。

「ぶ、部長、想像を遥かに超える軽いノリなんですけど・・・・・・・」

 兄さんも困惑しているようだ。リアス先輩も申し訳なさそうにしている。

「言うのを忘れていた―――いえ、言いたくなかったのだけれど、現四大魔王様の方々はどなたもこんな感じなのよ。プライベートの時、軽いのよ。ひどいぐらいに」

 言いたくないのがわかりますね。会長も顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。いつもクールな会長なのでレアだ。そんな会長の顔をレヴィアたんが覗き込んでいる。

「ソーナちゃん、どうしたの? お顔が真っ赤ですよ? せっかくお姉様である私との再会なのだから、もっと喜んでくれてもいいと思うのよ?」

 顔が赤いのは間違いなくあなたのせいですよ。もし自分の親がこんな格好で授業参観に来たら恥ずかしく学校に行けないだろう。

「お、お姉様。ここは学び舎であり、私はここの生徒会長なのです。いくらお姉様といえど、その行動と格好は・・・・・・その、容認できません」

 プルプルと振るえているのは恥ずかしいからなのか、それとも怒りからなのか・・・・・。僕にはわからない。

「そんなソーナちゃん! お姉ちゃんが魔法少女に憧れてるって知っているじゃない! 煌めくスティックで天使、堕天使をまとめて抹殺なんだから」

「お姉様、自重してください。お姉様が煌めかれたら小国が滅びます」

 レヴィアたんはとてつもなく物騒だ。しかも重度のシスコン・・・・・・。

「もう耐えられません!」

 涙目で逃げる会長。つらい現実に向き合うのはさすがの会長さんでも難しいものがあるようだ。

「待って! ソーナちゃん! どこに行くの! ソーたん! お姉ちゃんも見捨てないでぇぇぇぇぇぇ!」

 レヴィアたんは会長を追いかけていってしまった。会長も苦労してるんだな
・・・・・・。思わず同情してしまう。今度会ったら、優しくしてあげよう。

「シトリー家は平和だ。そう思うだろう、リーアたん」

「お兄様、私の愛称をたんづけで呼ばないでください・・・・・・」

 今度はこっちでですか・・・・・・。リアス先輩が恥ずかしそうにしている。それにしてもリアス先輩って「リーア」って呼ばれてたのか。

「そんな・・・・・・昔はいつも私の後をついてきていたのに・・・・・・。反抗期か・・・・・・」

 ショックを受けているサーゼクスさん。顔がにやけているのはからかっているからか。

「もう! どうして私の幼少時のことを―—―」

―カシャ!

「いい顔だリアス。よくぞ、ここまで立派に育って・・・・・・」

 感無量といった顔でリアス先輩の写真を撮るお父さん。ダンディな雰囲気が崩れている・・・・・・・。魔王の家族はすべてこんな感じなのだろうか? ずいぶんアットホームと言うか・・・・・・。

「おや、イッセー」

「あっ、父さん」

 そんなことを考えていると、父さんと母さんがやってきた。

「兵藤渚くん、お二人がご両親かな?」

 近くにいた僕にリアス先輩のお父さんが訊いてきた。

「はい、そうです」

「そうか。うむ・・・・・・。初めまして、リアスの父です」

 両親の前に移動するとそう言った。握手のために手を差し出す。すると、父さんと母さんの顔が一変して緊張した顔になった。

 結局うちの両親テンパってろくな受け答えができなかった。恥ずかしい。兄さんもリアス先輩も同じ気持ちのようだ。

「うむ。落ち着いた場所でお話ししたいものです。ここは目立つ上にお互いの子供が恥ずかしいでしょう」

 リアス先輩のお父さんがそう言うと、祐斗に案内を頼んで廊下を歩きだす。サーゼクスさんはリアス先輩と朱乃先輩を伴って歩いて行った。

「教室に戻るか」

「そうだね」

僕たちも教室に戻ることにした。そして魔女っ娘がミルたんじゃなくて僕は心の底から安心した。


Side out


 
 

 
後書き
いつ更新するか明確にした方が、筆が進むんじゃないかと思う今日この頃。

まあ、休みに入ったので休みの期間中に4巻は終わらせたいです。 
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