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ハイスクールX×X

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魔法は意外ににわか

XANXUSside

「さっさとチョイスのフィールドを教えろ」

チョイスのフィールドのカードを渡してから一週間
一向に連絡が来ないと思ったらルシファーの城に来てくれと連絡が入った
時間が合わなくても2日ぐらいで決めると思ったら一週間も使いやがって
チョイスに必要なメカや新しい匣兵器の開発で基地の本体をまだ作れてないんだぞ!
フィールドの方はヴァリアー特別隊員と正規の隊員に任せるが
最初に練り込む死ぬ気の炎は俺が出さないといけないから結構面倒だぞ
フルパワーでやればヴァリアーリングや偽マーレリング確実に壊れるから
今まで一度もフルパワーの死ぬ気の炎を燃やした事が無いし大地七属性
シモンリングが無いから使う事すら出来ないが恐らくこの世界にあるだろう
転生の際にくじ引きではなく普通に貰ったから
何らかのイベントを発生させないと出ないんだろう

「まぁ、待ってほしい
私は君ととある方達を待っているんだ」

「帰らせて貰う」

俺の用件は電話でも出来る事だ
なのにわざわざ足を運んだら、いったい何のつもりだ
取り敢えずエアーバイクを出すために外に行く

ガチャ

応接間に入ってきたドアが開くと
片目のロープの老人と銀髪の美女とアロハ姿の男がいた…

「…」

北欧の主神に付き人の戦乙女にインドの軍神
馬鹿じゃなければ絶対に手を出さないメンツだろう

「オーディン様、帝釈天様、お久しぶりです」

「久しぶりじゃの
コイツは付き人のロスヴァイセじゃ」

ロープの老人、オーディンは戦乙女のロスヴァイセを紹介した

「はじめまして
オーディン様の付き人のロスヴァイセと申します」

俺にも一礼する所を見ると
一通りの礼儀作法や言葉遣い等は心得ているみたいだな

「因みに十代後半で未だに処女で
堅物のせいかこの前彼氏にふられた、どうじゃ?」

「言わなくても良いじゃないですか!
えーそうですよ!私は十代後半なのに…うわぁああああん!」

開き直ったと思い気や泣き出した

カチャ

キュィーン

俺は銃を構えて憤怒の炎を込め始めた

「老いぼれ
スパイはお断りだ、おい、カスキリー」

「っひ!
カスキリーって私ですよね
あの、な、何でしょうか?」

憤怒の炎がこもった銃を見て怯えるロスヴァイセ

「今のお前はなんだ?」

「え、それは
オーディン様の護衛で」

ああ、そうだ、老いぼれの護衛だ
なのにてめえはなんだ

「仕事に私情を挟むな
私情にも仕事を挟むな
仕事で掛けて良い情は非情だけだ
カス魔王、俺は仕事中で下らねえ事しに来たんじゃねえ
こんな三文芝居を見る為にきたんじゃねえ、さっさと用件を言え、でなければ」

カタ

俺は窓を開けて銃を上に向けて

ドヒューン

空に放った、すると


ドッゴーーーン

町一つ覆い尽くす程の爆発が起きた
爆煙で空が覆い尽くされるが向こうには最下級神滅具の一つ煌天雷獄がある
煌天雷獄は2番目に強い神滅具と言われているが嘘、いや、何も知らないから言える
神話の時代ならば天候を自由自在に操れると言う事で神滅具になったんだろうが、今は違う
雲がどういった原理で出来るか等科学的に実証されていて尚且つ人降雨出来る機械が有る
基本がそれで細かな部分を魔法にすれば直ぐに煌天雷獄が作れる
中二病だけが神滅具だと思ってる

「スゲーな、お前さんうちに来ないか?」

若干だが冷や汗を垂らして外を見ながら笑う帝釈天

「俺はヴァリアーだ」

そう言うと笑わなくなった
内心世界取るのは無理だなとか思ってるんだろうな

「さっさと要件を言え
チョイスの基地ユニットの設計
新たな匣兵器や匣兵器の次の段階の製造
今掛けているゴーグルも新しい道具だ」

今の俺の格好はミルフィオーレのメカニック
つまりスパナが着ていたジャージにラルミルチのゴーグルを掛けている状態

「ゴーグルがですか?」

「魔法は便利だが
所詮便利の領域で万能じゃねえ」

色々と見れるゴーグルだ

「お主、それ魔法使いや魔術師に喧嘩売っとるぞ
黄金の夜明け団を壊滅させた組織じゃから今更感は有るが」

オーディンの言葉にピクッと反応するサーゼクス…

「さて、君を呼んだ用件なんだが
チョイスの際にVIP席を作って欲しくてね
ルールを見たところ戦闘参加出来ない者は専用の見る場所で
フィールド内に設置されているカメラの映像で戦闘を見ると
上層部やオーディン様等の各著名人方用のVIP席をね」

ふーん…

「君をか…」

俺がボスと言う事はヴァリアー以外誰も知らない
感づいている奴は居るがヴァリアーから裏切り者はでない
定期的にバイパー・、ミラージュ・R使って調べてるから
嘘だった場合自らを傷つけてしまう
コイツはヴァリアー幹部以上を狙って呼び出した
黄金の夜明け団の事で反応した所を見るとだ

「そう言えば
カテレア達はどうしたんだい?
彼女達はチョイスで戦闘以外にも
様々な事をしている筈、此処最近見てないが、いったい」

此処まで来たら大体はわかった

「夏休み」

取り敢えず餌だけまいておくか

「ップ!
世界最悪とか世界最凶とか言われてる組織が夏休み…っく」

帝釈天がツボにハマった

「夏休み!?
ヴァリアーには夏休みが有るんですか!!」

俺の肩を掴みグラングラン揺らすロスヴァイセ

「ウゼェ!
てめえら、俺もヴァリアーだ」

俺がそれを言った瞬間に全員可哀想なものを見る目で見てきた
ヴァリアー幹部とボスは毎年一人だけ遅めの夏休みを取らなくてはいけない
今年は俺の番でチョイスの仕事がかなり残っている

「あの、ヴァリアーってどんな感じですか?
具体的な年収とか普段の仕事内容とか教えて頂けませんか?」

「ロスヴァイセ、お主…」

「っち、違いますよ!
敵情視察と言う奴で決して乗り換えは」

見苦しいにも程が有るぞ

「ヴァリアーは正規と非正規に分かれている
正規の隊員の仕事は表社会じゃ言えねえ汚い仕事をする」

「おいおい、初っ端から組織の汚点を言うか?」

帝釈天、人の話は最後まで聞かなければいけない事を知らないのか

「主に武器密輸組織や覚せい剤の取引先等の壊滅
まぁ、武器密輸組織に関しては殆どの武器が退魔の家行きだから
武器密輸組織の壊滅と同時にその家系は刑務所行きだ」

ヴァリアーが日本の殆どを落とせた理由はコレにある
手柄は警察に売って退魔の家系の奴を刑務所に送れれば社会的に殺せるし
武器は強制的に取り上げられるし脱獄したら指名手配出来るし、お得すぎる

「成る程なぁ
数年前日本で武器密輸組織が一斉に逮捕されたのが
インドのTVでも流されてたけど、ヴァリアーがやったのか」

事が事だけに情報処理や隠蔽工作に手間が掛かりまくったぞ

「非正規は情報処理や隠蔽工作
カテレアがトップの警備や人材派遣会社の重役
ヴァリアー傘下の街の警備、他にも色々とある」

傘下の国が雨で大洪水になったら
そいつ等を連れて避難と雨雲を消滅させるとか

「そっちの方が重要な気がするんですが」

「ヴァリアーの目的は世界征服だ
非正規は世界征服するために居るんじゃねえ」

後始末させる為にいる

「世界征服
世界を混沌とする気か?」

黒い笑みを見せながら若干だが距離を取る帝釈天
おいおい、中二病どもが

「人間で一番偉いのは誰だ」

「人間で一番偉い奴?
んなもん居ねえよ、組織ならばその長だけど
人間社会で一番偉い奴は存在しねえ」

そうだ、その通りだ

「だから、世界を一つにする
カス共、人が生まれる前の地球を知ってるか?
太陽の神だ、月の神だ、海の神だ、天だ
そんな嘘八百な奴等が生まれる更に前だ」

「嘘八百だと…」

俺を睨みつける帝釈天

「この、中二病が!」

それ以外言えねえよ
この、中二病患者が!

「俺は魔法には頼らねえ
理由は単純だ、便利であって万能じゃねえ
老いぼれ、物質転送装置、即ちワープ装置だ
コイツは100%科学では作れないと言われているが
魔法使いや魔術師は当たり前の如く転移と言うものが使える
老いぼれ、転移魔法等の術式ではなく原理を言えるか?」

「ふむ…」

顎髭を撫で真剣に悩むオーディン

「インドラ
お前なら知ってるだろう
オーディンに纏わる話や力を」

目を代価に魔術等を解析出来るようになったと

「原理も詳しい事も知らねえのに
太陽の神や月の神や天を名乗るんじゃねぇ」

っと、そろそろ時間だな

「今日は帰らせて貰う
他のカス共達と話し合ってフィールドを決めろ」

俺は偽ルシファーに言うと夜の炎を使い屋敷に帰った 
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