| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『ポケスペの世界へ』

作者:零戦
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七話






「………此処がエンジュシティやな……」

 瓦礫の山と化しているエンジュシティを見て呟く。

 チャリでエンジュシティまで来たけど、こんな荒れ具合やとチャリがパンクしそうやからピジョンに背中にあるリュックを掴んで飛行させてきた。

「ありがとなピジョン」

 俺はピジョンを戻す。

「……多分、まだ生存者はいるかもな。バタフリーッ!!」

 今度はバタフリーを出す。

「バタフリー、”ねんりき”で瓦礫や木材を退けるんやッ!!」

「フリーッ!!」

 バタフリーが”ねんりき”で瓦礫や木材を退かしていく。

「ん?」

 瓦礫の中にシャワーズが挟まっていた。

「バタフリーッ!! シャワーズを挟んでいる瓦礫を退けろッ!!」

「フリーッ!!」

 バタフリーが”ねんりき”でシャワーズを挟んでいる瓦礫を退かせる。

「大丈夫か?」

 俺はリュックから傷薬を出してシャワーズの体力を回復させる。

 体力を回復したシャワーズは尻尾を振ってくる。

「後でポケモンセンターで回復させてやるからそれまでボールの中に入っときな」

 シャワーズは俺の言葉に頷いて、俺はモンスターボールを投げる。

 シャワーズは一応ゲットした。

「さて、人命救助しよか」

 俺達はそれから日没になるまで男性三名、女性四名、ポッポ二匹、コラッタ三匹を救助し た。





―――臨時診療所―――

「救助の協力ありがとう。君のおかげだ」

「いえいえ。当然の事をしたまでです」

 あ、シャワーズを回復させな。

「すみません、ポケモンセンターは何処です か? ポケモンを回復させたいので」

「あぁ、ポケモンセンターならあそこだ。全壊はしているが非常電源は付いているから回復は出来るはずだ」

「ありがとうございます」

 俺は礼を言ってポケモンセンターに向かっ た。

 途中、ゴールドとシルバーが戦っていたけど無視をしてピカチュウ達のポケモンを回復させる。

チャンチャンチャチャチャーンッ!!

 ゲームと同じ音かよ……。

「ま、ええや」

 俺はシャワーズを出した。

「さ、これでお前の体力は回復したで。自由に生きや」

 俺はそう言ったけど、シャワーズは首を左右に振って俺の膝にスリスリする。

「……俺と一緒に行きたいんか?」

 俺の問い掛けにシャワーズが頷く。

 ………まぁええか。

「んならよろしくなシャワーズ」

 シャワーズは俺の言葉に嬉しそうに頷いた。

 これでピカチュウ、マグマラシ、ピジョン、 バタフリー、ゲンガー、シャワーズで六匹揃ったな。

ピリリ、ピリリッ!!

 ん?母さんから電話やな。

「はい、もしもし?」

『あ、ショウ? 頑張ってるか?』

「あぁ。今、バッジは三個や」

『そっか。アタシもハヤトに挑んで勝ったわ』

「勝てたん?」

 母さん凄いな。

『当たり前よ。それで、ショウ。あんた、バトルする時、ワカバタウンの?とか言ってる?』

「ジムリーダー戦の時は言ってるで」

『それがなぁ……今住んでるんはワカバタウンやけど、五年前はマサラタウンみたいやねん。たまたま役所に行く用事があったから役所に行って確認したら五年前の私達はマサラタウンに住んでたみたいよ』

「そうなん?」

『えぇ。だからこれから自己紹介する時はどっちかにしなさいよ。まぁワカバタウンでええけどね』

「どっちやねん」

 思わず母さんにツッコミを入れた。

『まぁ用事はそれだけよ。頑張りなさいよ』

「あぁ、任しとけや」

 そう言って電話を切る。

 ……ふぅん。マサラタウンねぇ。

 てことはレッドとかは俺を知っている可能性があるな。

「ま、万が一やろな」

 とりあえず、今日はもう寝ようか。

 俺は避難民用のテントに戻って一夜を過ごした。

 それから三日間、エンジュシティに留まって被災者の支援したりして次のアサギシティを目指した。







 
 

 
後書き
御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧