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いつの間にかハイスクールD×Dの木場君?

作者:ユキアン
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教会直下の鍛治師
  第2話

 
前書き
指が進む進む。
今日中に3話目も投稿出来るかも? 

 
神器を目覚めさせてから、僕の生活は一変した。最初の2週間は神器を能力を確認していき、詳細まで判明した。アーチャーの使っている投影に似ているけど、それに魔剣創造の性質が混ざったようだ。また世界からの修正も知名度補正も存在していて、1本ならともかく、2本目以降を作ると質がかなり劣化するようだ。

まあ普通の剣にそういう能力を持たせれば問題は無いみたいだ。そんなに保たないけど複数本持てば良いだけの話だしね。収納の魔法陣なんて便利な物があるみたいだし。ちなみに『壊れた幻想』も使えるようになった。大量に作っているうちにコツを掴んだみたいだ。ちなみに変質した神器には『無限の剣製』の名を与えた。

その後、バチカンに留まることになった僕は生活のために翻訳魔法を習ってから日々、大量の剣を作り、魔力が尽きたら聖職者としての勉学に励みつつ、身体の方も鍛え始めた。とは言っても5歳児なので軽く運動をする程度に抑えている。

それから隠秘学に関しては今の所諦めた。鬼戒神なんて目立つ物が知られていないのだ。この世界には隠秘学が存在しないのかもしれない。クトゥルー神話は存在していたけど、外なる神々は居ないみたいだ。居ても困るけど、見た目的にも精神汚染的にも。いや、地球に居ないだけで自分たちの星に居るのだろうか?あまり深く考えないでおこう。こちらに対抗出来る手段が無いのだから。



そんな感じで3年程軟禁されていた。まあ仕方ないとは思うよ。僕の作る聖剣も魔剣もかなり強力な物だから。作れる僕は普通の人間の子供だから万が一襲われでもしたら危ないから。生活には困らないから普通に軟禁生活を楽しんでいる。結構重要な書物とかも閲覧させてもらえるから、慣れると楽しいのだ。

あとは、最近になってエクソシストの術式とか、天使様達が使う術式も習っている。何が無限の剣製の力を高める要因になるか分からないからね。出来れば悪魔や堕天使の術式も欲しいけど、さすがに聖職者である僕が悪魔と契約する訳にもいかない。無理矢理縛る術式とか剣を作ろうかな?もしくはルールブレイカーで契約を踏み倒すか?一応ガブリエル様に意見を上げておこう。

そうそう、言い忘れてたけど僕は現在ガブリエル様に保護されている。ガブリエル様には生活面などで色々とお世話になっているので個人的に実験が終わった強力な能力を持つ剣、漫画やゲームに出てくる剣を渡している。ガブリエル様は戦場に出ることはなさそうだから自然治癒強化や疲労軽減とかの普通の事務系の仕事にも使えそうな物だ。サイズも邪魔にならない様に短剣サイズで作ってある。

このサイズ変換はかなり重宝している。所有者に毒無効、呪い無効、洗脳無効、自然治癒強化、自然魔力回復強化、疲労軽減、重力干渉、酸素供給、各種ステータス強化、各属性無効を与える剣を各種一本ずつ最小サイズで作って体内に埋め込んである。

これぞチート。もう少し研究が進めば物理も無効になれる。そうなれば自由に動いても大丈夫なはずだ。いや、待てよ。逆に考えれば僕を縛れないと判断して消されるかもしれない。隠蔽系と転移系の研究も進める必要があるな。出来れば囮とかも欲しいな。要研究事項に追加しておこう。





それから更に2年の月日が流れた。この2年で十分な数の聖剣、魔剣が揃ったので、最近になって高位のエクソシスト様の同伴で悪魔狩りを行い始めた。とは言ってもはぐれ悪魔という主を殺して逃げ出した奴らを捜しだして殺すだけなんでけどね。

面倒だけど説明しよう。勢力的には悪魔、堕天使、天使の三勢力がある。これが基本ね。内部は結構細分化されるから今は置いておく。昔、この三勢力で大戦が起こり、そこに二天龍と呼ばれる2頭の竜が乱入したことで、どの勢力も壊滅的な被害を受けたんだ。このままではどの勢力も滅びてしまうので停戦し、大きな争いは無くなったんだ。そして人数を増やすために目を付けたのが人間で、契約や信仰などによって勢力を回復させていってるんだ。

それでまあ、同じ場所だと下の暴走が起こったりするから交渉で少しずつ裏の領地を作っていったらしい。小さな争いから再び大戦なんて起こしたくないんだ。だから新しく領地を増やす時以外は争うことなんて無いんだけど、犯罪者からすれば他の勢力の領地に逃げ込むと追手を撒き易いのだ。

なので一定以上の犯罪を起こして逃走した者は全ての勢力から狙われることになる。手配書もちゃんと配られるし、基本的にDEADorDEATHだからガス抜きに良いらしい。ちなみに天使の手配書は存在しない。そういうことをした時点で堕天してしまうから。

ちなみにこの悪魔狩り、協会内の過激派が行うと結構凄いことをする。悪魔の領地に潜入して悪魔と契約している人を瀕死に追い込み、契約している悪魔を召還した所で奇襲したりとか。ここまでやってバレると教会から追放されてはぐれエクソシストとかになる。以前までなら光力(魔力と一緒なんだけど、悪魔の使う力とは違うと言いたいが為に光力という名前が付いているだけ。本質は一緒だよ)を用いた剣を使っていて、作った天使様が許可を出さなければ使えなくなっていたんだけど、今は僕の剣が主流になっているので『壊れた幻想』で吹き飛ばしている。これだけでかなりのはぐれエクソシストを殺している。

まあ最初の頃は葛藤とかもあったんだけど、そこはアーチャーが混じった影響からなのかすぐに慣れてしまった。慣れって怖いね。今では普通に首を刎ねても何とも思わない。もちろん祈りを捧げるけどね。相手が悪魔だろうが堕天使だろうが天使だろうが人間だろうが死ねば皆一緒だから。

最近は堕天使を狩った際に残る羽をコレクションしている。これを使って何か出来ないかの研究中だ。周りには変な目で見られているけどガブリエル様直々の許可を得ているから問題無い。ミカエル様達から何かいわれない限りは。

物理無効に関する研究は行き詰まっている。物理無効事体は完成したのだが、能力使用中は動けない。ミスって物理法則無効を作ってしまった。完全に所有者にかかる物理法則を無効化してしまうのだ。もし体内に重力干渉、酸素供給の魔剣を埋め込んでいなかったら僕は死んでいた。まさか僕にかかる重力や大気圧が無くなるとは思ってもみなかった。おかげでボツとなった。物理無効に関しては別のアプローチを試しているが上手く行っていない。何か参考資料でもあれば良いのだが、障壁って以外と雑な技術なのだ。魔力任せに物理的、魔術的な壁を産み出す。これだけなのだ。とてもではないが参考にはならない。諦めて色々とアーチャーの記録や前世の記録から使えそうな物をピックアップして研究を進めている。





更に1年後、最近思うのだが、僕は聖職者らしくないと思う。一般人と関わることはほぼ無く、教会関係者か天使様達位。エクソシストとして各地へ向かう時以外は剣の作成と研究、訓練の日々。主への祈りを忘れたことは無いが、はたして僕は聖職者と言えるのだろうか?

まあ、存在自体が秘匿されてるしね。上の方の人とかはともかくとして下の方には一般のエクソシストと思われてるから。
ちなみに聖職者に相応しいのは誰かと教会関係者や信者が問われれば、ほとんどの者がアーシア・アルジェントと答えるだろう。まさに聖女というイメージをそのまま人に押し込めた感じの少女だ。

彼女の持つ『聖母の微笑』はかなり珍しい治療系の神器で、失われた腕とかはともかくとしてほぼ全ての傷を驚異的なスピードで治療出来るという物です。そしてそれを無償で行い、誰にでも救いの手を差し伸べる彼女を人々は聖女と呼び始めた。

ちなみに僕も治療系の剣を最近になって作れる様になった。ただし見た目的に治療じゃないし、治療を受ける側も遠慮するのでお蔵入りになってしまった。治療のために傷口周辺に斬り掛かる必要のある剣なんだ。うん、心臓に悪いよね。現在は何とか癒しのオーラだけを飛ばせないのかを研究中だ。研究と言えば面白い物が先日完成した。

悪魔は光力が弱点なんだけど、堕天使にはそれらしい弱点が無かった。だけど、堕天使の羽を研究していくうちに弱点を開発してしまったのだ。とりあえず対堕天使用として使ってもらったのだが、効果は絶大だったらしい。悪魔や人間相手では普通の剣なのだけど、堕天使が相手の場合のみ激痛や、切り口が焼けただれるなどの効果を発揮したそうだ。

この事実を知った時、僕がもう少し周りのことを気にしていれば未来は変わっていたのだと僕は振り返ることになる。







対堕天使用の剣を造り出してから半年後、僕は世界を旅しながらの逃亡生活を送っていた。対堕天使用の剣が作れるのならいずれ対天使用、更にその先にある対神用の剣が産み出せるのではないのかと天界の上層部に思われ、刺客が放たれた。用意周到に天使様達に有効な術を施した剣を用意して、僕が謀反を起こそうとしていると騒ぎ立てたのだ。

刺客自体は撃退したのだが、このような状況に置かれては逃げるしか生き延びる道は無く、探索系と隠蔽系と転移系をフル活用して天界に居られたガブリエル様に別れの挨拶を告げてから本気の逃走を始めた。

僕の作った剣は爆破せずに残しておいたのだけれど、大半が壊されていった。残っているのは個人的な友好があった一部のエクソシストとガブリエル様にプレゼントした分、それと初日に作ったエクスカリバーだけだ。追手は完全に撒いたけど、教会の勢力圏には立ち寄れないし、他の勢力を刺激する訳にもいけないので街から街への移動は転移を使っている。

何でも僕が作る転移系の剣、魔力を使っている訳でもないので感知されることがまず無いのだ。これが出来るのは聖王剣コールブランドだけなのだ。しかも隠密性では僕の方が上なのだそうだ。お金の方は剣の制作費やエクソシストとしての給料が銀行にあったので、口座が凍結される前に全て引き出して収納用の魔法陣に突っ込んでいるので数年は働かなくても大丈夫だ。当分は気楽に旅を続けよう。

 
 

 
後書き
まさかのセリフ無しorz 
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