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SDガンダムGジェネレーション・オーバーワールド 明日無き未来へ

作者:鳥人間
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第2-6 干渉しあう世界

「この・・・ウザイ奴!」

アンジェロは、ビームホークを取りだし斬りかかってきた。和也も対してビームナギナタを取り出して相手の攻撃を受け止めた。

「お前は、何のために戦ってるんだ!」
「私は、大佐の為に存在してる!大佐の邪魔をする奴は誰であろうと排除する!」

アンジェロは、和也を蹴り飛ばしてグレネード放つ。

「クッ!」

和也は、シールドを構えてグレネードを防いだ。そして、防御しながらナギナタからライフルへと持ち変えて射撃していく。しかし、アンジェロはビームを回避して当たることはなかった。

「その程度の能力で私に当たると思うな!」
「それはどうかな?」

和也は、レーザーを確認して狙いを付けて再び射撃していく。アンジェロは、再びその攻撃を回避していっていたが回避したビームの射線上にシナンジュが存在していた。いつの間にかアンジェロは、フロンタル達の近くまで来てしまっていた。

「しまっ・・・ッ!」
「何!?」

フロンタルは、突然のアラームに驚きながらもシールドを構えてビームを防いだ。

「大佐!?」
「アンジェロか。どうやら、あのパイロットに誘導されたか。」
「すみません!大佐。」

アンジェロとフロンタルは、合流したが和也達に挟まれた形となってしまった。

「なんとか、上手くいったか。」
「退いてください!これ以上の戦闘は無意味です!」

各機ライフルを構えながら戦闘行為を中止するように呼び掛ける。しかし、フロンタル達は、退却する素振りはなかった。

「確かに数的には不利で私達には勝ち目はないかもしれない。たが、最悪あのコロニーを道連れにする事は出来る。」
「「「ッ!?」」」

フロンタルの言葉には何故か強がりには聞こえず本当にしてしまうであろうと思える程であった。その言葉に一番速く反応したのはシンであった。

「お前!あそこには、大勢の関係ない人達がいるんだぞ!」
「戦争には関係あるもないもないのだよ。戦争に流れない血などない。」
「あんたって人は!」
「・・・だから、インダストリアルセブンを・・・みんなを!!!」

バナージの感情に反応するかのようにコックピットないで変化が起こる。モニターには、『NT-D』と文字が現れていく。そして、ユニコーン自体にも変化が起きていく。機体の至る所が変化していき赤い光を放っていく。そして、1番の変化は頭部であり一角の部分が2つに別れて顔を覆っていた部分が開くとそこにはガンダムの姿となったユニコーンが存在していた。

「あの機体ガンダムだったのか!?(だけどなんだ?あの機体から感じるこの感覚・・・)」

和也は、ユニコーンに驚くもなにやらユニコーンに感じるものがあった。

「(フッ。“NT-D”を発動させたか。)アンジェロ。目的は達した。頃合いを見て離脱するぞ。準備はしておけ。」
「ハッ!」

バナージは、ユニコーンを操りシナンジュに向かって突撃していった。その機動は先程とうってかわり俊敏なものとなっていた。

「あんただけは落とす!」
「こい!ガンダム!」

バナージは、ビームサーベルを持ち斬りかかっていくがフロンタルもビームサーベルを取りだし受け止める。

「バナージ!1人でいくな!」
「援護するぞ!」

2人が援護しようとするとアンジェロがランゲ・ブルーノ砲・改を放って足止めしてきた。

「コイツ!」

シンがビームライフルで射撃していきそれに合わせるように和也は、ビームナギナタを構えながら接近していった。

「邪魔をするな!」

一気に接近してビームナギナタで斬りかかりランゲ・ブルーノ砲・改を切り裂いた。アンジェロは、誘爆する前に武器を捨てて距離を取った。

「チッ!」




「貴方にはこの機体は渡さない!」
「それでも構わない。我々が欲しているのはその機体ではなく箱なのだから。」

フロンタルは、ユニコーンを蹴り飛ばして距離を離す。

「今日は、ここまでにしておくよ。バナージ君。そして・・・」

フロンタルは、バナージだけではなく和也の方も見ていた。

「君とは、また出会える気がするな。できればその時は味方でありたいものだな。」
「悪いが、一般人を巻き込もうとする奴に味方する気はない。」
「フッ。行くぞ!アンジェロ。」

そして、フロンタルとアンジェロはこの宙域を離脱していった。ユニコーンも、フロンタルが撤退したからなのか元の姿へと戻っていっていた。これで、脅威は全て取り除いたかに思えた。しかし、和也は何故かこれで終わるとは思えなかった。

「これで、終わりですね。」
「・・・いや、まだ・・・」

すると、レーダーに更なる反応をキャッチした。それと同時にキャリーベースから通信が入る。

「次元干渉数値増大!ジェネレーション・ブレイク来ま・・・!」

すると、突然通信にノイズが入ってくる。和也達の前方に3機のMSが現れた。3機とも赤を主張したカラーリングであったが1機は別機種の機体で恐らく隊長機であろう。しかし、共通している部分があり3機ともオレンジ色の粒子を放出していた。



一方、キャリーベースでは突然システム全体でノイズが発生し始めて対応に追われていた。

「センサー系統にノイズ発生!」
「通信系統も同様です!」
「あれは!システムを全てシステムEに変更して!そして、急いで鷺ノ宮隊を天宮隊に合流させて!」

楓の指示によってノイズがなくなっていき通信系統も回復し始めていた。

「艦長!」

そして、弦から通信が入り状況を説明していた。

「弦!速くそのシークレットユニットを撃破して天宮隊の援護に向かって!」
「了解!」
「艦長。もしかして、あの機体の事知ってる?」
「ええ。私達の世界での対ガンダムに開発された機体よ。機体性能だけなら生半可な機体なんかじゃ相手にならないわ。そして、あの部隊は・・・独立治安維持部隊“アロウズ”。」



アロウズ所属のバラックは、以前から多発している次元干渉によって様々な脅威が迫っていることを危惧した上層部の命令によってガンダムを製造していると情報を得ていたプラントへと来ていた。任務の内容は、ガンダムと新造艦の破壊であった。

「アヘッド第1小隊。目標地点到着。敵艦を捕捉、複数のMSも捕捉した。ザフトの新造艦と新型ガンダムか。そして、あの複数の機種による部隊・・・まさか。」
「隊長!知ってるのですか?」
「聞いたことはあるだろ。かつて、ソレスタルビーイングと協力関係を持っていたとされている部隊の事を。」
「それが、あの部隊と言うことですか?」
「私も見たのは始めてだが恐らくそうだろう。彼らも我らの世界の脅威だ!全て殲滅するぞ!」
「待ってください!Eセンサーに反応。前方からです!」



そして、今度は半壊した機体が現れてきた。だいぶ破損していたがガンダムタイプと思われる機体でこちらの機体も粒子を放出していたが先程とは違い青色の粒子を放出していた。

「変わってない。あの頃から何も・・・こんな世界は俺は求めてなどいない!」
「ソレスタルビーイングだと!?何故、今になって現れた!」
「破壊する。ただ破壊する!こんな行いをする貴様たちを!!」

ガンダムエクシアのパイロット。刹那・F・セイエイは、アロウズのMSと対峙して攻撃体制になっていた。

「あの機体は・・・」
「和也。聞こえますか?」

ここでようやく母艦と通信が回復してきた。

「艦長!あの機体は?」
「私と智恵理の世界の機体です。気を付けてください。彼らの機体は性能だけでいうのなら・・・」
「ソレスタルビーイング!!!」
「「「ッ!?」」」

突然、智恵理が通信に入り込むように叫びだし新たに現れたガンダムに向かって飛び出していった。

「智恵理ちゃん!?」
「智恵理!どうした!」
「ガンダムゥゥゥ!」

呼び変えたが、智恵理は止まることなくガンダムに向かっていった。その声からは普段の智恵理とは思えないほどの憎しみを込められていた。

「(智恵理ちゃん・・・)和也。申し訳ないのだけど智恵理を止めて。最悪、乱暴な止め方でもいいです。」
「艦長!?なに言ってるの!それ、智恵理を撃墜しろって言ってるようなものだよ!」
「そうしろと言ってるのです。」
「ッ!?」

楓は、艦長としてみんなの命を預かってるためこの判断は正しかった。それは、他の者達も分かっている事であったが気持ちの面で納得することが出来てなかった。

「・・・了解。」
「隊長!?」
「2人は、シン達と協力して迎撃にあたれ。これは命令だ。」
「でも!」
「智恵理の事は任せろ。」

和也は、方向転換して智恵理に機体を向かわせた。
すると、キャリーベースのセンサーに新たな反応をキャッチした。

「新たな機体の反応!でも、この反応は・・・ニューロです!」
「このタイミングで新たなニューロ!」
「ニューロ、アロウズ後方からきます!」

アロウズの後方から新たな機体が現れた。キャリーベースのデータベースを照合すると、相手はクロスボーン・バンガードの偵察機であることが判明した。

「敵機の情報をザフトの方達にも伝えて!」
「了解!」



「後方から見たことのない機体が来ました!しかし、識別信号は、味方の者です。」
「こちら、クロスボーン・バンガード。アンナマリー・ブルージュ。アロウズの機体。援護する?」
「援軍か!だが、見たことのない機体・・・次元干渉の影響か!だが、奴等を殲滅するには戦力が足りない。あてにさせてもらうぞ!」
「隊長!」
「少尉!准尉は、初戦闘となる!サポートしてやれ!」
「りょ、了解!」

 
 

 
後書き
話を可能な限り繋げる為に原作と変わってる点もあるかもしれません。
原作ファンの方申し訳ありません。 
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