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「ONEPIECE」転生しちゃった少年

作者:リュウヤ
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26 模擬戦 前編

~ロブ・ルッチside~

今日もとりあえずのノルマを終わらせ、『同志』と共に酒場に向かう。


「3日前に来たシャドー・ソウルとか言う海賊。強そうじゃったのう、ルッチ。」


「おれは見ていないが、それなりに強いようだな。確か1億2千万か。」


カクのスピードを目の当たりにし動じなかったらしいが、そこそこは修羅場を潜っているか。


「だが、所詮は海賊。ろくな信念も持たん輩など眼中にはない。」


「相変わらず堅いわね。けど、それゆえにあなたの強さは私達の支えとなるわ。」


「他人に甘えてる様な弱い奴はいらんぞ。居ても邪魔なだけだ。」


「!そ、そうね、ごめんなさい。今のは忘れて」
秘書だとそういう事にも鈍くなっているな。

甘さを見せた奴はロクな死に方はしない。

子供の頃から見てきて…味わってきた事だ。

「それよりも、ニコ・ロビンを仲間にしたらしい海賊共がこの島に近づいている様だな。」

「麦わらの一味じゃったか。しかし可哀相にのう、あの女を乗せてしまった事が不幸の始まりと知らず」


「海賊なぞしょせんそんなものだ。勝手に死ねばよかろう。」

目の前には酒場。そういえばブルーノは研鑽を怠っていないだろうな?

任務とは言え酒場経営とは難儀な商売を・・

ガラガラ

「へい、らっしゃーい」

トロい声で迎えるブルーノ。


長年それを演じているせいで我々のだけの時でもたまに鈍い時があり非常にうっとおしい。


ここに来るまではそうでもなかったのだがな。客はチラホラいるか。

『クルッポー、いつもの奴を頼む!ポッポー』

おれのコレも我ながら泣きたくなるな。最近逆に目立つ気がしてならん


注文をした後我ら3人はカウンターに陣取り、ブルーノが世間話をする。月に何度かある定例報告だ。


「そうか、ついにあの悪魔が来るのか。」

「計画は・・」

「そうね。私も相当信頼される様になったから失敗はありえないわ。それにしても、今が仮装祭の時期というのも幸運ね。変装し放題だもの。」
イザとなれば顔を見られる前に済ませば良い事だ。

その程度は造作もない。

順調に奴が来た時の作戦を練り上げていたのだが、不意に喧騒が止まっ何!?

客共が全員失神している!?

「邪魔するぜ「邪魔するんやったらかえって」あいよー。・・・やらすなゼロス!」



と男二人・・誰だ?

「!ソウル?なぜお主がここに?それにこれは一体なんじゃ!?」

確か、船の改造を頼みに来た海賊か?

「さあ、そんな事どうだっていいじゃん、政府の犬のCP9のみなさん。」

!!この男なぜ我々の事を!ち、仕方ない。面倒だが消す!?男がいな・・

「それは止めた方がいいな。CP9歴代最強の男ロブ・ルッチさん。」


!?バカな!後ろに?なんだこのスピードは、このおれが見失うなど・・・


「ちょっと来てほしいがいいよな?断りゃスパンダム?長官ごと皆殺しだ。」

「お主!なぜこんな事を!船の作業に不満があったとでも言うのか!?」

「市長や船大工仲間をダマし続けてる外道に言われたくないな」

言われ反論できんカク。どこまで知っている?


しかし、スピードに関してはおれやカクより上だな。認めたくないが。だが何者だ?


「あぁ別にクソ政府とは何の縁もゆかりもねぇよ。どこからどう見ても平凡な一海賊さ。古代兵器プルトンに興味はあるけどな。」


とんでもない事を言い出した危険とかそんなチャチなモノでは断じてない、あまりに異質な存在。いるだけでまるで嵐の様だ。




























シャドー・ソウルは我々を裏町の岬の方まで連れていく・・


「あ奴の船が停めている場所じゃな。仲間も待ち伏せか…」


その通りで何人かいるようだ。この男達ならともかくこいつら程度ならどうとでもなりそうだが




「実はこいつらの相手してやって欲しいんだ。道力4000ぐらいのルッチはもちろん論外だが1000未満のブルーノやカリファならちょうどいいんでな。」



!!?本当にどこまで知っているのだ!?こいつは道力を、しかも現在の数値まで・・・




「!?この男、船大工じゃ!?なぜさらって・・・」

取り乱す剣士。


「船大工の中に殺しが三度の飯より好きなエセ無口やウソップもどきがいたんだよこれが。で、残念な事に市長は気づいてないワケ。」


人を殺人狂みたいに・・否定はできんが・・



「貴様は麦わらの一味、もしくはニコ・ロビンの協力者なのか?」


だとしたら、非常に厄介だな。


「そいつらは一応無関係だよ。ニコ・ロビンの事に一切関わる気はないから安心しろ。それに明日ここ出るつもりだし。」


「船長、こいつらは?」


「政府の諜報機関CP9だ。暗殺がメインの仕事だな。で、六式のスペシャリスト、つまりお前らの先を行く奴らだ。」

!こいつらも六式を扱うというのか?まさかこの男が仕込んだのか?


「まだ四式しか体得してないし、アンタらほど極めてない。単純な技術対決ならアンタらが全勝する。カリファにはフィンガー、ベルメール、ブルーノにはジル、ベラミー、マリア、カクにはブラット、くいなが挑め。順番はテキトーに。」



!?我々の力まで・・カク達も驚愕している。



「最後は俺がルッチ含めた全員と遊んでやるよ。」


!!この男はそこまで強いというのか!?



「で、ウチのモンと一人ずつ戦ってその都度疲れたら薬草やる。そうでないと模擬戦の意味がない。」













そして、模擬戦が始まった。




 
 

 
後書き
気づけばうれしいのですがよしもと新喜劇のネタをちょっと入れました

よしもと好きなので・・・ 
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