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【IS】例えばこんな生活は。

作者:海戦型
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例えばこんな秘密任務は想像以上にキツイ

 
前書き
久しぶりに。
実は3話くらいストック溜まったまんま忙しくて放置してました。 

 
9月16日 今日は久しぶりにスリッパ投げて天気占った。海に落とした・・・


うぇーい!皆のアイドルウェージだよー!!あっごめんなさい石投げないで!今回は私視点で話進むからしかたないんだって!!ね?ね?だからそのグーパンチ仕舞おうね?

・・・よし!さぁて、前の作戦会議の内容を忘れてるみんなのためにこのウェージちゃんが簡単なあらましを説明してあげよう!!

事の始まりはS.A.の元締めであるヒポクリット氏が「ゴエモンとジェーンの遺伝子組み合わせれば最強人類作れないかな?」と言い出してそれを変態科学者アートマンが実行したことに端を発するのよーん。

この話で生まれた2個・・・いや二人の素体!これこそが私の連れている(うしお)とアリスの連れている(ほむら)だよ!命名私だよ!ぶっちゃけ由来を考えると縁起悪いけどね!!
んでもって今日はこの二人をIS学園祭に連れて行かなきゃいけないんだよ。何でって?安価だから・・・ではなく哀しいけどこれ、仕事なのよね。下水道の鰐さんに有給なんてねぇ!!ヤバイヨヤバイヨリアルに黒いよこの機業。黒だよ・・・真っ黒ォ!!こんな悪には出会ったことねェーーーッ!!

・・・おほん。それはさておきですね、今回の任務内容をもう少し具体的に解説しちゃいます。


まず汐と焔の二人ですが・・・勿論出生届けなど出しておりません。というか作った方法がギシアンじゃなくて人工的って時点でいろいろヤバいんだけどね。で、ジェーンちゃんは裏の人間だからそれ知ってても何もしないけどゴエモンちゃんってバリバリで表の人間なのよね。しかも超セレブ(?)有名人!すごいなーあこがれちゃうなー。とにかくゴエモンちゃんはそういう訳だから二人の事を全く知りません。

もしもこれがばれちゃったらどうなるんだろう?少し推測してみましょう。

①俺に断りなく子供を作るなんてジェーンさんのフケツ!ケダモノ!うわぁーん!!タバえも~ん!!
②そんな非人道的なコトするなんて・・・失望しました。ジェーンさんのファン止めます。
③お、俺はそんな子供しらねぇ!俺の子じゃねぇーーー!!
④ようこそデュノア社へ。さあ、君も今日から私と同類だ!朝まで語らおう!!

うーんどのルートも色々アウトですなぁ。この発言聞かれたら私がアウトなんだけど。アリスちゃんばらさないでね?今日は私が奢ってあげるからさ。
そして子共二人は教育の過程で父親の顔を知っています。出くわされるとカオスレムレースがファントムにゲシュペンストして宇宙の法則が乱れてゲームオーバーになります。

しかーし!命令書には「学園祭に連れてけ」とは書いていても「ゴエモンと会わせろ」とは一言も書いていないんだなー!ならば?そう、それが今日の私たちの目的!名付けて「パパに会わずに学園祭を乗り切っちゃえ大作戦」!!素晴らしいネーミングだ。・・・・・・さて、各々事情は把握したかね?・・・したようだな!ベネ!

小便は済ませたか?神様にお祈りは?IS学園の指導室の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?ではいざ!いざいざいざいざいざッ!!




「学園よ!私は帰ってきたぁぁぁーーーーッッ!!!」
「かえってきたー!」
「きたー!」
「だー!」

うむ、皆の衆乗りが良くて校長先生とっても嬉しいでっせ。



「凄い人数だなぁ・・・アリス、ちゃんと能力抑制できてる?」
「うん、”ホルス”はちゃんと手伝ってくれてるよ?」
「そっか・・・ならいいか」

アリスはESP能力者・・・つまり超能力者なんだ。ISを使って自分の鋭敏になりすぎた感覚を遮断しておかないと読心のリーディング抑制が効かなくなって感情の波に呑み込まれてしまう。だから大丈夫と分かっててもついつい聞いちゃうのよね、この言葉。電話でもしもしを必要ないのに付けるみたいな感じ?

「私はウェージのそういう所、好きだよ?」
「オウフ・・・その笑顔はあかんで」

金髪美女の無垢で眩いスマイル。これで落ちない男はいないね。私でさえ落ちそうになるし。
と、周囲に興味津々の二人が同時に気になった屋台を指さしだした。

「ありすー。あれなーに?」
「なーに?」
「あれ?ウェージ、あれなーに?」
「ん?あの屋台は揚げタコだねぇ。とろりとしてアツアツの生地の中に歯ごたえのあるタコが入ってて、それに甘辛いソースをかけて食べるんだぁよ」

トッピングはねぎと青のりと鰹節とマヨネーズの中から好きに選べるんか。ねぎはお口臭くなるから今回はやめとこう。青のりも歯にくっつくと面倒だからなし。私が若い頃はたこ焼きが主流だったんだけど、時代の流れで揚げタコの方が主流になりつつあるね。ジェネレーションギャップ!!

「おうねーちゃん。揚げタコ3パックくれや。その保温棚に入ってるやつ。トッピングはマヨと鰹で!」
「まいどー!600円になりますぅ!」

ポペッと電子マネーでお支払。学園祭の出し物まで電子マネーでお支払とは恐るべし日本。

「案ずるより食べるが易し!あっちの休憩所で摘まもうかね!」
「たべるー!」
「いいにおいー!」

うんうん、汐と焔は可愛いなぁ。ここ何日かで1歳児程度から3歳児程度まで知能が上がったような気がするよ。そんなことをしている中、アリスの様子がちょっとおかしい。これは何か怪しい奴発見したな。

「誰?」
「後ろ11メートル、パンフレットの地図見てるふりしてるけど亡霊の末端」
「あれま、さっそくか。更識にコールかけとくよ」

・・・つくづく敵に回したくない子だ。彼女に隠し事は何の意味も持たない。読みたいことをスルスルと引き出してしまうその力の前には暦年のスパイも形無しとなるわけだ。・・・でも能力を使うとそれだけ本人に負担がかかる。ただでさえそこまで丈夫な体じゃないのだ、彼女は。
超能力研究の人体実験の影響で彼女の寿命は残り10年まで縮んだ。アートマンの尽力でどうにか寿命は伸ばせたが、それでも普通の人よりは短い一生になってしまうだろう。そんな彼女が能力を、抑制しながらとはいえ使うのは脳への負担が―――

「ウェージ、大丈夫だよ」
「・・・・・・そういう言い方するのって凄いずるいと思うなー私は!」
「にひひー♪」

・・・これだから、アリスは放っておけないんだ。自分の本音を見せずに仕舞い込んでしまうから。
そして、それでも本音を聞き出したい私にそうやって本音の笑顔を振りまくのだ。

「・・・ってこら汐!知らない人についていっちゃいけません!」
「だめようしお!ウェージおねえちゃんのいうこときかなきゃおとーさんにあわせてもらえないの!」
「・・・ごめんなさぁーい」
「ほーら、向こうで揚げタコ食べたら次は2階を回ってみよー!!」
「「「おー!!」」」

「・・・・・あ、あの」
「何かなー?」

背後に気配!この私の後ろを取るとは貴様甲賀の者だな!?と振り返る。

すると、そこに見覚えのある顔が居た。声を聴くのは何年振りか、あの頃と全く変わってない童顔に緑の髪。そして自己主張の激しい谷間(ヴァレー)

「小村センパイ・・・ですよ、ね・・・?」
「・・・ふふふふふ~ん?一年と二十二日ぶりですね!」
「いやもっといっぱい時間たってますよ!?う~、そうやって直ぐ人をからかうんだから!!」
「フヒヒwwwサーセンwww」

後ろにいたのはIS学園第4期生でありかつての後輩・・・そして私の教えたすべての技術を吸収した弟子とも言える女性、やまぴーだった。懐かしい。あの頃の自分がとてもとても懐かしい。

「積もる話もあるだろうから、あっちで一緒に揚げタコ食べようか?ちょっと多めに買っちゃったしね」
「はい。私も・・・たくさん聞きたいこと、ありますから。どうしてみんなの前から姿を消したのか、とか」

・・・やぁれやれ、私の如きぽっと出の女の過去話なんて視聴者の皆は望んでないと思うんだけど・・・ま、いっか。
 
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