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FAIRY TAIL 真魂の鼠

作者:紺碧の海
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第六話 体が小さくても、心は誰よりも大きい

 
前書き
駄作者07、ここに参上ッ☆
今回はなぜかシンがマスターと一緒に定例会に参加。そこで出会ったのは・・・!?
シン目線でいきます。
それでは、第六話・・・どうぞっ☆ 

 
ここはマグノリアから列車で三時間乗った所にある街、クローバー。どうして俺がこの街にいるのかと言うと・・・一週間前の事だ。

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この前行ったクエストで感電して、ウェンディ曰く、「かなり重症を負った」俺だが、体が丈夫だったせいか、その怪我はたったの三日で完全に治った。まっ、まだ腕には包帯巻いてるけどな。んで、回復したから俺は早速クエストに行く事にした。

ミ「もう行くの?」

バーカウンターにいたミラが依頼板(リクエストボード)の前に立つ俺を見て心配そうに声を掛けてきた。

シ「あぁ。もう完全に治ったからな。」

ミ「また無茶して、今度は病院に入院する事にならないようにね。」

シ「分かってるって。」

実は俺、十八年間一度も病院に行った事がないんだ。まぁ、リンドウ村には病院が無くて、行くのはかなり大変だったっていうのもあるし、風を引いても母さんが看病してくれたし、体が丈夫だったから病院に行く機会が無かったんだけどな。さて、どの依頼にしようかな?俺が依頼板(リクエストボード)と睨めっこをしていると、

マ「お~いシン、ちょっとこっちに来てくれぃ。」

シ「ん?」

バーカウンターの奥の方に座って酒を飲んでいたマスターが俺に手招きをしているのが見えた。俺はマスターの所へ早足で行く。

シ「何ですかマスター?」

マ「何度も言わせるでない。敬語は禁止じゃ。」

シ「そうでしじゃなくて、そうだった。」

う~ん、慣れないなぁ~・・・

シ「で、何か用ですじゃなくて、何か用?」

マ「うむ。実はな、来週の日曜日に定例会があるんじゃ。」

シ「定例会?何ですじゃなくて、何だそれ?」

マ「お前は加入したばかりで、まだそうゆう事は知らんかったのぉ。ミラ、少し説明してやれ。」

ミ「はぁ~い♪リーダス、光筆(ヒカリペン)貸してくれる?」

リ「ウィ。」

ミラがテーブルに座って絵を描いている妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士、リーダス・ジョナーから光筆(ヒカリペン)を借りる。リーダスは絵を描くのが得意で、めちゃくちゃ上手い。俺も一度見せてもらった事があって、驚嘆の声を上げるほど上手かった。ちなみに、その時見た絵は、ナツとグレイが喧嘩しているところ。ちなみに光筆(ヒカリペン)とは、魔法道具(魔法アイテム)の一つで空中に文字が書けるんだ。現在は七十二色も発売されているらしい。

ミ「定例会っていうのは、地方のギルドマスターたちが集まって定期報告をする会の事を言うの。評議会とはちょっと違うんだけど・・・まぁ、魔法界の組織図を見れば分かるかな?」

ミラが説明しながら魔法界の組織図を慣れた手つきで書いていく。魔法界の組織図って、結構でかいんだなぁ~・・・

ミ「魔法界で一番偉いのは、政府との繋がりもある評議院の十人で、魔法界における、全ての秩序を守る為に存在するの。犯罪を犯した魔道士をこの機関で裁く事もできるのよ。」

まぁ、一言で言えば、「偉い奴」って事だな。

ミ「評議院の下にいるのが地方のギルドマスター。評議会での決定事項などを通達したり、各地方のギルド同士の意思伝達(コミュニケーション)を円滑にしたり、私たちをまとめたり・・・まぁ、大変な仕事なのよねぇ~。それを各地方のギルドのギルドマスターたちが集まって、報告する会の事を定例会って言うの。」

シ「はぁ・・・」

ギルド同士が連携してるなんて思わなかったなぁ~。

マ「ギルド同士の連携はとても大切じゃわい。これをお粗末にしてると・・・な。」

シ「?」

なぜマスターは最後まで言ってくれなかったのかは分からねぇけど、気にしないでおこう。それより、

シ「で、その定例会がどうかしたのか?」

マ「やっと敬語じゃなくなったわい。実はな、今度の定例会でギルドから一番の新人を連れて来るとゆう事になってのぉ~。」

シ「え・・・」

そ、それって・・まさか・・・

マ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)では、お前が一番新入りのじゃ。わしと一緒に定例会に来てくれんかのぉ~?」

俺はガックリとうな垂れた。や、やっぱり・・・

シ「それ、どうしても俺が行かないといけないのか?」

マ「本当はお前より少しだけ先にここに加入した五人+一羽に奴等に来てもらう予定だったんじゃが、生憎お前が加入してくる一週間前に旅に出てしまってのぉ~。」

どうやら、俺がまだ知らない妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士が何人かいるみたいだ。いったいどんな人何だろう?早く会ってみたいなぁ~。ていうか、「一羽」って?妖精の尻尾(フェアリーテイル)には鳥も加入してるのか?

マ「どうじゃ?来てくれんかのぉ~?」

シ「う~~~ん・・・」

俺が考えていると、

エ「シン、せっかくのマスターからのお誘いだ。期待を裏切る訳にはいかないだろ。」

エルザが後ろから話に割って入ってきた。

エ「それにだ、マスターを侮辱したり、掟を破ったりする奴は、仲間であろうとただでは済まさんからな。」

エルザは別空間から剣を一本取り出して、俺の首筋に突きつける。その時のエルザの瞳は怒りに満ちていた。俺、まだ何もしてねぇよ・・・後ろにいたマスターや、周りで酒を飲んでいた奴等もエルザを見て冷や汗を流している。

シ「わ、分かった分かった。マスターと一緒に定例会に行くから、一先ず剣は仕舞ってくれ。」

俺が言うと、エルザは剣を別空間に戻すと、

エ「そうか。マスター、シンが定例会について行くそうです。」

マ「そ、そうか・・・」

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エルザにほぼ強制的に定例会に連れて来られたって訳だ。まっ、あの段階で断っていたら、エルザに半殺しにされるか本当に殺されるかだったからな。思い出しただけで恐ろしい・・・んで、今はクローバーの街にある定例会会場にマスターと来たんだけど、四方八方でガヤガヤガヤ、ワイワイワイと各地方のギルドマスターたちが楽しく酒を飲んだり話していた。俺が予想していたのとはかなり違った。俺が予想していたのは、各地方のギルドマスターたちが長いテーブルを囲んで、ギルドの情報や最近話題になっている魔道士の事を会議みたいに報告し合うのかと思った。が、これじゃあまるで妖精の尻尾(フェアリーテイル)のどんちゃん騒ぎだ。

マ「ど~したんじゃシン?お前も飲まんか。」

シ「嫌、俺は遠慮しとく。」

マスターはすでに酒を飲んで酔っ払っている。すると、

?「よぉ!そこの『灰色』がお前が連れて来た新人か?」

後ろから声を掛けられた。たぶん、『灰色』って言うのは俺の事だな。髪の毛が『灰色』だからだな。振り向くと、肩位の長さで少しくすんだ金色の髪の毛に、サングラスを掛けた男の人と、その隣に茶色い短髪に黒い大きな垂れ目に、青いラインの入った白いTシャツに茶色い短パンを穿いたウェンディぐらいの男の子がいた。首には紐に通した黄色い正八面体の形をした石のペンダントが提げてあった。

マ「よぉ!お前さんか。シン、こいつは四つ首の猟犬(クワトロケルベロス)のマスター、ゴールドマインじゃ。んで、こいつはシンじゃ。」

シ「シン・バンギです。初めまして。」

俺はゴールドマインさんに頭を下げる。

ゴ「よろしくな。こいつは俺んとこの新人のジュンだ。」

ジュ「ジュン・アビアですっ!お会い出来て光栄ですっ!」

ジュンがのほほんとした笑顔を浮かべる。一言で言うと、『無邪気』だな。

ゴ「最近そっちはどうよ?」

マ「相変わらず、ガキ共がいろいろ遣らかして評議院に怒られてばかりじゃぞい。」

マスターとゴールドマインが話し始めた。俺とジュンは黙ってマスターたちの横にいるだけ。たぶん、俺たちが連れて来られた理由は、「新人を自慢しよう」って事だけだったのかもしれねぇな。俺が退屈そうな顔をしているのが分かったのか、ジュンが、

ジュ「シンさん、ちょっと外に出て辺りを散歩しませんか?夜歩くのも楽しいですよ。」

シ「そうだな。マスター、俺ちょっと外に出てきますね。」

ジュ「マスター、僕も行って来まぁ~すっ!」

マ「わぁーったわい。」

ゴ「気ィつけるんだぞ。」

俺とジュンはマスターたちに許可を貰うと定例会会場を出た。

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空には無数の星が瞬いて綺麗だった。辺りは静まり返っていて、聞こえるのは俺とジュンの足音くらいだ。

シ「ジュンも定例会に来たのは初めてか?」

ジュ「はい。僕的には、会議のような所かと思いました。」

シ「あ、それ俺も思った。でもまさか酒を飲みながらただ話をするだけだったとはな。」

ジュ「まるでただの飲み会ですよね。」

俺とジュンが思っていた事は似ていて、その事で結構話が弾んだ。話しているうちに、結構定例会会場から離れていた。するとジュンが、

ジュ「さて、この辺にしておきますか。」

シ「えっ?」

ジュンの顔から、さっきまでの『無邪気』な笑顔は消えていた。代わりに、『真剣』なジュンの顔が現れていた。

ジュ「シンさん・・・いや、『()』の血を持つバンギ家の十代目・・・」

シ「!!?」

俺とジュンの間に夜風と沈黙が流れた。

シ「な、何で、それを・・・?」

ジュ「まだ気づいていないんですか?シンさんは鈍感なんですね。」

ジュンは肩を竦めると、首に提げていた黄色い正八面体形をした石のペンダントを取った。すると、

ボワワワワワァン。

ジュンの体が白い煙で包まれた。夜風で煙が晴れると、俺の目の前には茶色い毛並みに耳がピンッと立ち、真っ黒な円らな瞳の一匹の犬がいた。ジュンの姿はどこにもない。俺はもう一度目の前にいる犬に視線を移す。

シ「お、お前・・・まさか・・・」

ジュ「そう。僕は『十二支』の『()』の血を持つアビア家の十代目です。」

そう言うと、

ボワワワワワァン。

また白い煙がジュンの体を包み込み、夜風で煙が晴れるとそこには人間の姿のジュンがいた。

ジュ「『()』の血を持つバンギ家の十代目のシンさんは、他の『十二支』と戦って、『トップを目指す』とゆう『お釈迦様』からの『任務』を果たすんですよね。」

すでに情報済みか。

シ「まさか、そっちから現れるとはな。」

ジュ「『()』の血を持つ者は、必ず『()』の血を持つ者と一番最初に戦うとゆう『掟』があるんです。なので、シンさんが加入した妖精の尻尾(フェアリーテイル)と仲の良い四つ首の猟犬(クワトロケルベロス)に加入したんです。」

なるほどな。その『掟』に感謝だな。

ジュ「先に言っておきますが、僕は『()』の姿にもなれて、魔法も使う事が出来るんですが・・・」

シ「心配無用。俺も『()』の姿になれて、魔法使えるから。正々堂々と、勝負しようぜ☆」

そう言うと、ジュンは少し口元を緩めて、

ジュ「それを聞いて少し安心しました。」

『無邪気』な笑顔になった。が、すぐにまた『真剣』な顔になり、

ジュ「それでは、バトルスタートッ!!」

辺りにジュンの声が響き渡った。俺たちはしばらくお互いの様子を窺った。ジュンは俺よりも年下だ。本気で蹴り飛ばしたり殴り飛ばしたりしたら、怪我では済まないだろう・・・すると、

ジュ「言っておきますが、手加減は無用ですからね。これでも僕、ギルド内ではかなり実力があるんですよ。」

まるで俺の心の声を聞いていたみたいだ。そして最初に動き出したのはジュンだった。ジュンはいきなり俺の周りを円を描くように走り出した。すると、短パンのポケットから何かを取り出すと、走ったままこっちに向かって投げつけた。俺は投げつけられた物を避けながらそれが何なのか確かめる。それはパチンコ球くらいの黒い球体。それが地面の上に落ちると、なんと真っ赤な炎を上げて燃え始めた。

シ「な、何だこれっ!?」

ジュ「これは火薬玉(ガンパウダーボール)。何かに当たった拍子に燃え盛るんです。」

ジュンが投げた火薬玉(ガンパウダーボール)は俺を取り囲むように燃え盛り、俺は逃げ場を無くした。すると、炎の向こうで白い煙が見えた。すると、燃え盛る炎を軽々と『()』の姿になったジュンが飛び越えた。ジュンは俺に向かって駆け出すと、口を開けて俺の左腕に噛み付いた。

シ「いぃってえええええっ!!」

思ったより歯が鋭かった。俺は左腕をぶんぶん振り回したりして、強引にジュンを離した。左腕には歯形がくっきりと残り、血が出ていた。

シ「やってくれたなぁ~・・・」

俺は痛みに耐えながら、ポケットから五色腕輪(フィフスカラーリング)を取り出し、紐から青い腕輪を外して右腕に付ける。両手に水を纏うと、

シ「だりゃあっ!!!」

ジュンと燃え盛る炎に向かって水をぶっ掛けた。炎はあっという間に消えて、ジュンはびしょびしょになった。そして、俺は緑と赤茶色の石のブレスレットを外した。

ボワワワワワァン。

白い煙が俺の体を包み込み、夜風で煙が晴れると、『()』の姿になった俺がいた。俺はジュン目掛けて走り出す。

ジュ「そんな小さな体で襲い掛かってきても、全然怖くないよ。」

シ「体は小さくても、心は誰よりも大きいんだっ!!」

俺は必死に小さな手足を動かして、ジュンの足のトンネルを潜り抜けた。

ジュ「えっ?」

足のトンネルを潜り抜けると、俺は急停止して、その場で高く飛び跳ねた。そして、ジュンの濡れた茶色い毛にしがみ付く。

ジュ「うわぁっ!!は、離れろぉ~!!」

ジュンは必死に体を揺すって俺を落とそうとするが、俺は落とされる前に鋭く尖った小さな歯でジュンの背中に噛み付いた。

ジュ「痛ーーーーーーーーーーッ!!」

ボワワワワワァン。

ジュンの悲鳴と同時に、俺とジュンの体を白い煙が包み込み、俺とジュンは元の姿に戻った。ジュンは噛まれた所を押さえて、黒い垂れ目に涙を薄っすら浮かべながら俺を睨みつけると、

ジュ「ぃ・・ぃひゃい(痛い)・・・」

こうして見ると、どこにでもいる感じの五歳くらいの男の子に見える。

シ「お前も噛んだだろ?お互い様だ。そんくらい我慢しろよ。男だろ?それに、血は出てねぇから大丈夫だ。」

俺はそう言いながら青い腕輪を外して紐に通すと、今度は黄色い腕輪を右腕に付ける。

ジュ「でも、まだ勝負は終わってないっ!!」

ボワワワワワァン。

白い煙がジュンの体を包み込み、また『()』の姿になったジュンが現れる。

ジュ「らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

雄叫びを上げながらジュンがまた噛みつこうとしてきた。俺はその場から動かず、ゆっくりと雷を纏った右手を前に突き出す。

ジュ「!!」

ジュンが良い子かどうか分からねぇけど、「良い子は急には止まれない。」とゆうお約束で、ジュンは俺の右手に容赦なく衝突した。今の俺の右手には黄色い腕輪を付けたため雷を纏っている。もちろんジュンは、

ジュ「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

感電した。

ボワワワワワァン。

白い煙と黒い煙がジュンの体を包み込み、茶色い短髪がアフロヘアーになり、所々黒く焦げて破けた服を着た元の姿のジュンが倒れていた。体がピクピクと動いてるから大丈夫だ。俺は倒れているジュンの傍にしゃがみ込むと、

シ「俺の勝ちだな。」

そう言いながらジュンをゆっくり起こしてやった。ジュンはゲホッゲホッと咳き込む。

ジュ「ぼ、僕・・まだ、十二歳、なんだよ・・・て、手加減くらい、少しは、してくれたって・・いいんじゃ、ないの、かなぁ・・・?」

シ「あれ?誰だったけなぁ~?手加減は無用だって言ったのは?話が矛盾してるぞ?」

ジュ「・・・・・」

ジュンが黙り込む。そりゃそうだ。今更自分から言った事に対して否定は出来ないからな。俺は立ち上がってジュンを背負う。ジュンは以上に軽かった。

シ「お前、ちゃんと喰ってるのか?」

ジュ「食べてるよ。ていうか・・僕、これでも、十二歳、なんだけど・・・」

シ「おんぶも抱っこも、怪我してたら年なんか関係ねぇだろ。」

ジュ「・・・・・」

またジュンが黙り込んだ。俺はジュンを背負ったまま定例開会場に向かって歩き出した。

ジュ「十一・・・」

シ「ん?」

ジュンが何か呟いたのが聞こえた。

ジュ「僕は『十二支』の中で上から十一番目に強いんです。でも、ほぼ弱いって言った方が正しいですね。」

シ「お前が十一番目って事は・・・一番弱いのは誰なんだ?」

ジュ「シンさんですよ。」

シ「・・・・・」

今度は俺が黙り込む。そっかぁ・・・『十二支』では一番最初だが、強さで比べると一番弱いんだな・・・ちょっと心にグサッと来る。

ジュ「でも、さっきの勝負でシンさんが勝ちましたから、僕が一番弱くなって、シンさんはその次です。」

あまり変わってないけど、これはこれで少しは嬉しい。ほんの少しだけど、『任務達成』に近づけたんだ。

ジュ「でも、油断は禁物ですよ。まだ『十二支』の血を持つ者が十人もいるんですから、『トップを目指す』とゆう『任務達成』の道の終点(ゴール)はまだまだ先です。」

ジュンの言葉で定例会会場の道まで長く感じる。でも、ジュンの言ってる事は正論だ。

ジュ「僕も応援してますから、僕の期待、裏切らないで下さいね?」

驚いて後ろにいるジュンを振り返る。ジュンは『無邪気』に笑った。

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            『一方その頃、定例会会場では・・・』

ゴ「なぁ、お前はシンの『能力』を知ってるのか?」

マ「ん?『能力』じゃと?」

ゴ「ジュンもそうなんだが、あの二人は『十二支』の血が流れているらしいんだ。」

マ「『十二支』の血?おぉ~、なるほどな。」

ゴ「ん?」

マ「実はな、あいつの顔を初めて見た時から、普通の魔道士とは違う何かを感じたんじゃ。今お前の話を聞いてようやく分かったわい。」

ゴ「流石だな。お前は知ってたのか?あの『灰色』が『十二支』の血を持つ者だって事を?」

マ「いや、知らんかった。だが、知っていた。」

ゴ「ん?おいおい、言ってる事が矛盾してるぞ。」

マ「まっ、いつかシンから話してくれる時がくるじゃろ。その時が来るまで、わしは黙っているつもりじゃ・・・」

ゴ「?」






妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドマスター、マカロフ・ドレアーは、誰も知らないシンの何かを知っているようだ。それが何なのか、読者の皆さんが知るのは、もう少し先のお話・・・ 
 

 
後書き
第六話終了しました~☆
やっとシン以外の『十二支』の血を持つ者が登場しました。今回は『()』でした。そして、なぜマスターはシンが『十二支』の血を持つ者だとゆう事を知っているのか?その謎はいつか明らかになるはずです。
次回は最強チーム+シンがとあるクエストに出かけた。その内容は・・・えっ?空想の館(ファンタジーマンション)
オリキャラ説明にジュンのキャラ説を足しておきますので、そちらも良ければご覧下さい。
それでは読者の皆さん、Goodluck☆ 
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