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この明るい星空の下で。

作者:音無咲夜
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今夜、星を見に行こう。

天文部の活動?が始まって二日目、
俺は地学室に向かっていた、最後の廊下を曲がったときに、
どん!
「きゃっ」
「ぁ、ごめん。怪我とかない?」
「大丈夫です。」
「俺の名前は十六夜奏。」
「私は、椎名三咲です。」
「そうか。ごめんな?」
「大丈夫です。」
俺は知らなかった・・・この時の少女があんな事件を起こすとは。

ガラガラガラ、
部屋に入ると、水上が本を読んでいた
「よう。」
「こんにちは。」
「慧は遅れると。」
「うん、分かった。」
「・・・・・」
俺は無言でライトノベルを読み出した。
「十六夜くん、煎餅いる?」
「ああ、ありがとう。」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「十六夜くんって昔より喋らなくなったよね?」
「そうか?」
そりゃそうだ、だって俺は昔より友達少ないからな。
・・・自分で思って涙出てきた。
「ああっ!ごめん、なかないで!」
「・・・」
「昔は突っ込みとかも入れてたのに。」
「・・・・・・」
「ごめんごめん!」
ガラガラ!
「今夜星を見に行こう!」
「たまにはいいこと言うんだね。」
「ははは。」
「ってなんで君の知らない物語何だよ。」
「イザヨイが突っ込みを入れた!」
露骨に驚かれてちょっと傷ついた。
「それより慧、どうゆうことだ?」
「そうだよ!そっちが気になるよね♪」
「それは、天文部のはじめての活動をしようって。」
「良いね!それは♪どう十六夜くんも。」
水上はなぜか俺に同意を求めた。
「いいんじゃないのか。」
「やった!」
「場所はどうするんだ?」
「学校の裏の丘の上でいいんじゃない?」
「そうだな。」
学校の裏の丘の上は俺と水上がであった場所だ。
「僕は用務委員会から望遠鏡を持ってくよ。」
「水上、お前はお弁当とか準備してくれるか?」
「うん!分かった。」
ガラガラ、
「7時集合な。」
「うん」

「用務委員会か・・・」
「どうしたの?イザヨイ。用務委員会になにかあるのかい?」
「ああ、ちょっとな。」
ガラガラ、
「やあ瑞希!」
「あ、慧さん!・・・と十六夜。」
「なぜ呼び捨てなんだ、望月瑞希。」
「あれ?二人って面識あるの?」
あるも何も俺の家の隣に住んでる、一種の幼なじみだ。
「あるも何もこいつは腐れ縁ですよ。」
こいつとはなんだこいつとは。
「ははは。仲いいんだね。」
ぶちぃっ
慧、それを言ってはいけない。
「慧さん私とこいつが仲がいいって?」
「あ、あの・・・瑞希さん・・・?」
「じゃ、俺はここで・・・」
俺はそっと教室を出ると全速力で家に帰った。
「姉貴、俺の天体望遠鏡無いか?」
「私にそんな時間はない。」
この面倒臭がりの姉は十六夜一葉。
「テレビ見てるだけの癖に。」
「・・・・」
シカト。
俺はめっちゃイラつきながら倉庫へ向かった。
ガチャ、ガラガラ、
そうこの中には奥の方に昔使っていた。
大型天体望遠鏡があった。
「弟君、どこに行くんだね?」
ぎくっ
「その言い方やめろ。なんかぎくって言いたくなる。」
「弟君、ナイス突っ込み!」
「姉貴がボケるからだろ。
俺は部活の活動で星を見に行くから。」
少し早いが姉貴がめんどくさいので、
もう出掛けることにした。
・・・・・・・
誰かに見られている気がする

6時、
「少し早すぎたか。」
シートを引いて天体望遠鏡の準備もした。
・・・・飯忘れた。

その頃水上は、
「お母さん!望遠鏡見つかった?」
「在ったわよ!」
上まで上がると
「はい。」
「これこれっ♪」

「行ってきまーす!」
「鏡くんによろしくね♪」
「はーい。」

「少し早いけどどうしよう?」
スタスタ・・・スタスタ・・・
つけられてる?
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
次の曲がり角で・・走って見よう。
ダッ!
ダッ!
「きゃぁぁ!!」
突如その男は水上の腕を掴んだ。
「や、やめて!」
水上の悲鳴が近所に響いた。
「何やってんだ?」
「え?」
「何やってんだって聞いてんだよ!!」
奏の本気の拳が犯人の顔面をとらえた。
「ぐあっ!」
犯人は悶絶しながら倒れこんだ。
「大丈夫か?」
「うん。ありがとう。」
「ちっ!」
犯人は逃げていった。
「くそっ。」
「家まで戻ろう。」
俺は水上を背負ったまま家まで送った。

「犯人の顔は見たか?」
「見てない、マスクしてたから。」
犯人はマスクをして防止を被っていた。
「お前が大丈夫ならいいんだ。」
「フフっ♪ありがとう。」
「お、おう。」
顔が赤くなってしまった。
「じゃあ、先いってるな。」
「うん。」

「十六夜くん、夜空のことお願いします。」
「い、いやそんな大袈裟なことじゃ!」
「フフっ♪天文部、良さそうだね。」
「・・・はい。」
俺は水上のお母さんにお礼をいって外に出た。
6時45分
「そろそろか。」

学校の裏の丘の上までつくと慧が望月と一緒にいた。
「よう。」
「イザヨイ!どこにいたんだよ!待ってたんだよ?」
「悪い、色々あってな。・・・しかし・・・」
おれが軽蔑の目線を望月に送っていると。
「見ないでよ、妊娠するでしょ。」
「どうゆう見方だ。」
俺は慧の隣に座った。
「望月は天文部、入るのか?」
「十六夜と一緒なのはしゃくだけど慧さんがいるなら
入るわ。」
「さいで。」
賑やかになりそうだな。

「ごめん!遅れちゃって!」
「水上さん、大丈夫?」
「うん!大丈夫だよ!ん?この人は?」
「望月瑞希、僕の友達。でこっちは水上夜空。」
「ライバルか?」
「違う違う、水上さんはイザヨイの彼女。」
「だから違・・「こんなきれいな人とこいつが?」
何をいっても無駄なようだ。
「そう!十六夜くんが私を助けてくれたから!」
「へーイイトコアルジャナイ。」
「ひでぇ、心こもってない。」
「そろそろ夕日が落ちるよ。」
何か忘れてるような気がした。
「ああっ!飯持ってきてない!」
「・・・十六夜くんが大声だしたの初めて聞いた。」
「・・・・」
「・・・・」
「なんでおれが大声出すとビックリされんだよ。」
「そりゃ・・・・ね・・・」
「・・・・うん」
やば・・・涙出てきた。
「あ・・・一番星・・・」
「綺麗だね・・・」
俺が水上と会ったときのような綺麗な・・
「夜空・・・」
「え?・・・」
「あっ・・・ごめん・・」
「名前・・・呼んでくれた・・」
ほろ・・
「ご、ごめん・・」
「うんうん・・違うの・・これからも・・・・
名前で呼んでください。」
「えっ・・・ああ、夜空。」
「うっえぐっ、うわーん!」
「ははっヤッタネ!イザヨイ。」
「ふん。」
「うっわ女垂らしだ。」
「誰が女たらしだ!」
「フフフっ!」
「ハハハっ」
「アハハっ」
「な、笑うな。」


「綺麗だね・・・・」
「ああ 、」
「そうだね~」
「うん。」
そういって俺たちは一緒に星を見上げた、
これからもこの四人で。
























 
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