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天使に愛に

作者:蛙男爵
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11





行き先は俺の学校
彼女は屋上から身を投げた


校門の隅には
俺が昔使っていた自転車がある


弟は やはりここに来たという事だ




屋上を見上げれば
弟がフェンスを越えるところだった


あんなに怖かった学校、屋上なのに
気づけば俺は階段を駆け上がっていた



扉を開けて
そのままフェンスへ走った


弟が傾き
視界から消えていく


あの日の光景と重なる

あんな想いは もうたくさんだ



俺は必死に手を伸ばした



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