| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

天使に愛に

作者:蛙男爵
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

9



彼女と初めて会ったのは
兄の紹介だった


彼女だと
そう紹介された


兄は僕と違って明るくて
勉強もスポーツもできていた


もちろんモテていたから
彼女の紹介も初めてではない



だけど
今までと全く違うタイプの女性に
僕は驚いていた



‘こんなにも美しい人が
実際に存在してるなんて’



彼女は本気で兄を愛していて
見た目通り献身的な人だった


彼女が本気で兄を愛せば愛するほど
僕も彼女を想うようになっていた



彼女が僕に優しくしてくれたのは
兄の弟だからで

僕を好きなわけじゃない


アイスを欲しがるのも
僕に微笑むのも

僕を好きなわけじゃない



彼女は兄しか見ていなかった








それなのに兄は
彼女を捨てた


別の女の肩を抱いて


『重い』のたった一言



そしてあの日
この場所で



彼女は、、、、










 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧