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WvsA‘s ジ・ビギンズナイト

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Vの襲来・動きだした歯車

翔子を待つなのはに襲いかかる鉄槌の招かねざる客。深紅のゴスロリ風の服にウサギのついた帽子を被った少女…なのはの知るところでは無いがそれはフィリップを襲った鉄槌の騎士ヴィータであった…。

「何処の子!?どうしてこんな事するの!!」

「うるせえ!!てめえには関係ねえ!!」


なのはの言葉に耳を貸さず容赦なく鉄槌『グラーフアイゼン』を振るうヴィータ。


「うっ!」


桜色の障壁を張るもぶっ飛ばされ茂みの中に埋もれてしまうなのは…。

「はっ!他愛ねえ!!このままてめえの『リンカーコア』頂くぜ!!」


それを確認したヴィータは獲物を仕留めるべく接近しようとした…


が…



「ディパイン・バスター!!」


ゴゴ!!


「うおう!?」


突如、茂みから桜色の砲撃がヴィータを襲う。ヴィータは素早く反応しかろうじて避ける…。

「はっ…はっ…!!」


その茂みの先でなのはは既に白いバリアジャケットを装備しレイジングハートを構えていた…。

「へえ~やるじゃねえか?」

「頼むからお話聞いて!」

2人は睨みあうと一瞬、静止し空高く舞い上がった…。











一方…


「どうなってんのよ!?」

翔子は突然、人気のなくなった路地を走っていた…。目指すはなのはとの待ち合わせの公園。両親を何とか丸めこみ急いでいたのだが明らかな様子の異常さに気づく…。
『フィリップ!聞こえる?』
翔子はWドライバーを身につけ念話を飛ばす…。

『こっちも気づいてるよ翔子。恐らく戦っているのは高町さんとこないだ戦ったあのハンマーの子だ。』

「よりによってか!」

翔子はジョーカーメモリをとりだそうとした…


その時…






『見せてもらいましょう。ヴォルケンリッターの力を!』


不吉な声を彼女は聞いた…。

そして、同時に彼女の前に大量のスーツを着た骸骨マスクの異形、マスカレドが現れた…。











ビル街…

激しい空中戦を演じていたなのはとヴィータだがグラーフアイゼンの力に押し負けなのはのレイジングハートは大破…。なのははビルのオフィスの中に打ち付けられボロボロであった…。

(こんな…ところで終わりなの?ユーノ君…クロノ君…リンディさん…フェイトちゃん…)



なのはは親しかった人たちを頭に思い浮かべる…。

「…」


そうしているうちにもヴィータはハンマーをひっさげ距離をゆっくりと距離を詰めてくる…。


なのははとうとうここまでと目をつむった…









ガキン!!

「!」

だが、ヴィータのアイゼンが何者かによって止められる…。

「ごめん…遅くなったねなのは…。」

そして新たに現れた少年に抱き止められるなのは。

「ユーノ…君?」

淡く茶色いの長髪の少年の名は『ユーノ・スクライア』。彼女の仲間であり魔法の力を授けた張本人である。

「私たちが来たからにはもう安心だぜ!!」

「アルフさん!!」

更にもう1人…。狼の耳をした女性…『アルフ』。


そして…


てめらコイツの仲間か!!」

「友達だ!」


アイゼンを受け止めヴィータの問いに応えた金髪の少女の名は『フェイト・テスタロッサ』。

「フェイトちゃん…」

「安心してなのは…すぐ終わらせるから…」


そう言ってアイゼンを受け止めた黒い鎌『バルディッシュ』を構えるフェイト…。黒いマントの服も相まって死神のように見えなくもない…。



本来ならこのまま2人の戦いになるはずだった…









そう…本来なら…
















コマンダー!!』


「「「!」」」


聞き慣れない電子音が響くと


ズカァァン!!


爆発が彼らを襲う。


「何なんだよ!?」

その場を離れ空へあがるヴィータ…。そして、少し離れた場所にいる装甲のごっつい異形を見た。

「何なんだアイツ?」

異形の名は『コマンダードーパント』。主に重火器などを武器とする怪人であった…。

「何かよく解らねえが邪魔するなァァ!!」

アイゼンを振り上げコマンダーDに急降下するヴィータ…。

「…」

その彼女にコマンダーDは右手をかざすと…


「なっ!!」


大量のミサイルを放った…。



ズドドドドン!!


激しい爆発に包まれるヴィータ…。
やがて彼女は爆煙の中から落ちていく…。


「ヴィータ!」

しかし、彼女は落ちることなくピンク色の髪の剣士にうけ止められた。
それはフィリップをヴィータと共に襲撃したシグナムであった…。

「…」

しかし、そんなことは気にせず目標をなのはたちに切り替えるコマンダーD。

「ま、まずいよ!!アイツこっち向きやがった!?」

「バルディッシュ!!」


焦るアルフと共に障壁を張るフェイト…。その瞬間コマンダーDの嵐のような重火器攻撃が放たれた。


ズドドドドン!!


「ぐっ…」

「なんて火力だよ!?」

何とか持ちこたえるフェイトとアルフ…。

(次が来たら……耐えきれない!)


流石に幼いフェイトでは重火器攻撃の威力に耐えられずふらついてしまう…。
しかし、コマンダーDは無慈悲に次の攻撃を開始しようとしていた…。


(助けようとしたのに…ごめん…なのは…)


フェイトが諦めかけた…

それと同時にミサイルが放たれた…






が…

「あれ…?」


ミサイルは直撃することはなかった…。

ミサイルは全く違う方向に放たれコマンダーDの腕はバインドで縛られていた…。


そして彼女の前に立つ赤いジャケットを纏った少年…。


「あなたは…何者?」

フェイトが彼に質問すると返ってきた答えは























「俺に質問を…するなァァァァ!!」


答えは返ってこず少年はバイクのハンドルらしき物を腹にあてる。

ジャキン!!


それはベルトのように巻き付くと少年は赤いガイアメモリをとりだしスイッチを押した…。


『アクセル!!』


「変…身!!」


『アクセル!!』


少年はベルトにそれをスロットしハンドルをひねった…。 
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